しばりやトーマスの斜陽産業・続 -12ページ目

デフォルメだけどなぜか本質を突いているのさ『ニンジャバットマンVSヤクザリーグ』

 神風動画制作の日本発バットマン『ニンジャバットマン』シリーズの最新作『ニンジャバットマンVSヤクザリーグ』が配信中。前作は劇場公開されたのに今回は配信のみ(海外では4月にソフトリリースも決まっているが、日本では未定)というのが残念。面白さではまったく引けを取らないのに。

 

 物語は前作のラストからはじまる。元のアース(世界線)に戻って来たバットマンとロビンたちはゴッサムシティがおかしなことになっていることに気づく(元々おかしい街なんだけど・・・そこは気にすんな)。日本列島が存在していない!

 

 ジャスティス・リーグの反応も消えており、街に飛び出したバットマンらはポリスたちが空から降ってくるヤクザたちと戦っているのを目の当たりにする。見上げた空には日本列島が浮かんでおり、そこはヒノモトと呼ばれていた

 

 ヒノモトはヤクザが支配する国で極道となっていたジャスティスリーグのメンバーらがシマ争いに興じていた。ヒノモトを二分する勢力は鋼一家のアーサー(アクアマン)、ゼシカ・エメラルド(グリーンランタン)、バリィ(フラッシュ)。鋼の一家と拮抗するアマゾネ一家のダイアナ(ワンダーウーマン)。ダイアナを姐さんと慕う一家の客人、ハリン(ハーレイ・クイン)

 アマゾネ一家に組したバットマン以下バットファミリーだが、ロビンが鋼一家に囚われる。鋼一家の裏で暗躍する存在を嗅ぎつけたバットマンはこの世界線を崩壊させようとする黒幕の企みを阻止しようとするが、彼の前に立ちはだかったのは鋼一家のカシラ、クラーク(スーパーマン)だった!

 

 ジャスティス・リーグを極道に置き換えた斬新すぎる設定に度肝を抜かれ、「空からヤクザが降ってくる」という荒唐無稽な演出も極まっている。

 ひたすら迷走を続け今年の『スーパーマン』で仕切り直しを図ろうとしている実写映画のDCユニバースだが、アニメ映画である『ニンジャバットマン』シリーズや『レゴバットマン』は世界観の統一や出演者。制作者のトラブルなど、作品の内容とは別の問題にがんじがらめにされているのに比べ、アニメ映画バットマンは比較的自由に作られ、しかも本家より本家らしいバットマン(ジャスティス・リーグ)になっているところが高評価。

 スーパーマンが背負っているものの大きさ故に暴走したり(スーパーマンは「正義と真実とアメリカン・ウェイのために戦う」キャラなのでアメリカが間違っていた場合おかしなことになってしまう)するのが納得。

 

 極道といっても実際の極道をかなり強烈にデフォルメしており、ガトリング砲につめられたヤクザを「鉄砲玉」といって飛ばしたり(まんま鉄砲玉にしてどうする)、ワンダーウーマンが梶芽衣子の『修羅の花』風な挿入歌を唄いだしたり(歌い継ごうとした釘宮理恵の歌が中断されるというギャグが強烈)、バットファミリーが忍者部隊と言う設定で科学忍法(ガッチャマンのパロディだが、本当のガッチャマンをさらにデフォルメしている)を使ったり、

 

♪コウモリだけどなぜか不死鳥なのさ

 

 と歌詞がふざけすぎてる『出撃!バットフェニックス』(歌は堀江美都子!)などあらゆる意味で自由です。

 

イメージ動画かと思ったらちゃんと本編に出てきます

 

 前作『ニンジャバットマン』はふざけすぎていて乗り切れない部分があったけど、今回はバットマンやジャスティス・リーグの本質をしっかり突いていて、今のDCユニバースに足りないのはコレだ、の思いを強くした。

 劇場公開されなかったのは本当に惜しまれる。

 

 

 

 

 

 

2025年4月予定告知

2025年4月予定

 

4月18日(金)

『僕の宗教へようこそ キイロイeigaの集い』

会場:キイロイエイ

開演:19:00

料金:1000円+1d

出演:しばりやトーマス アシスタント・トモ

チケット予約↓

 

 

僕の宗教へようこそ映画の会。大阪アジアン映画祭クロージングレポ&カルト映画の話。

 

4月19日(土)

『アイドル十戒リバース其の2』

会場:アワーズルーム

開演:19:00 料金:1500円+1D

出演:竹内義和 しばりやトーマス

 

サイキックをやってた人と聞いてた人のアイドル談義。新章第二回。

 

4月22日(火)

『旧シネマパラダイス』

会場:アワーズルーム

開演:20:00 料金:500円+1D

解説:しばりやトーマス

 

カルトを研究する若人の会。読むと狂う!?世界の終焉を見届けるハメになった男の話。

 

4月25日(金)

『スーパーヒーロートーク』

開演:20:00

料金:1500円

会場:怪獣シアター

出演:にしね・ザ・タイガー ソエジマ隊員 しばりやトーマス

 

三和怪獣シアターでニチアサヒーローを語る会。

 

4月29日(火)

『キネマサロン肥後橋』

会場:アワーズルーム

開演:19:30

料金:500円+1D

解説:しばりやトーマス

※終了後YouTuber配信アリ

 

深夜の映画番組みたいな研究会。七つの顔を持つ男を大研究。

珠玉の特撮映画『シンドバッド7回目の航海』

  ソニー・ピクチャーズの公式Youtubeチャンネルで『シンドバッド7回目の航海』が無料配信中。正確には『シンバッド』なんだけど後のソフト化では『シンドバッド』に統一されたのでそちらのタイトルで紹介する。

 

 特撮技術の世界に名を遺す巨匠の中の巨匠、レイ・ハリーハウゼンによるダイナメーションの素晴らしさは今も語り継がれている。とはいえ1958年の作品なので今時の映画ファンや特撮ファンは観たことないかもしれないので、これを機会にアナログ特撮の精密さに触れて欲しいね。

この特撮ファンと言われる人達は厄介で、最近はニチアサしか見てないような人が多いからね。なんなら、ゴジラですら見てない!

 僕はもう老害世代なので特撮といえばハリーハウゼンやその師匠、ウィリス・オブライエンのストップモーションとか、怪奇映画やスプラッター・ホラーの特殊メイクなんかが特撮だと思ってるけど、最近はそうじゃないんだな。

 

 

 ハリーハウゼンにとって初のカラー作品となった本作の監督はネイサン・ジュラン。西部劇映画でデビューしたジュランは1957年の怪物映画『極地からの怪物 大カマキリの脅威The Deadly Mantis』で巨大なカマキリのモデルをつくり評価され(映画の内容は・・・アレだけど)、同年の『地球へ2000マイルMILLION MILES TO EARTH』でハリーハウゼンと組む。巨大な怪物と人間が戦う映画の発展形が『シンドバッド7回目の航海』です。

 

 

 シンドバッドは婚約者であるチャンドラ王国の姫、パリサを伴い祖国バグダッドへの航海の途中、食料と水を補給するため島に立ち寄る。島で魔術師のソクラが一つ目の怪物、サイクロップスに襲われている所に出くわす。ソクラはサイクロップスが持つ宝、「魔法のランプ」を盗もうとして追われていたのだ。ランプの精・ジーニィを呼び出して窮地を逃れようとするソクラだがサイクロップスに岩を投げつけられシンドバッドの船に救われる。

 サイクロップスに奪い返された魔法のランプを取り戻すべくシンドバッドに島に戻るよう直訴するが危険だと拒否される。

 

 バグダッドの地でシンドバッドとパリサは結婚式を挙げるが、ソクラは「この地に災いが起きる」と不吉な予言をしたため、バグダッド太守の怒りを買って追放処分に。その夜、パリサの寝所に忍び込んだソクラは呪いをかける。それは彼女を小人サイズに変えてしまう魔術だった。

 真相を知らぬシンドバッドはソクラに救いを求める。姫を元に戻る秘薬をつくるには島に住むロック鳥の卵が必要だという。姫を救うため島に戻ることになるシンドバッドだが、臨時に雇った死刑囚らが航海中に反乱を起こし船を乗っ取られてしまう。

 悪魔の叫び声で皆気が狂うというソクラの預言通り死刑囚らは発狂し、対策方を知っていたシンドバッドの仲間たちの奮闘によって無事上陸を果たす。ロック鳥の卵の殻を手に入れようとするシンドバッドらの前に再びサイクロップスが襲い掛かる・・・

 

 僕がまだ10代~20代の頃はサンテレビの土日の昼間にこの手の冒険映画や怪獣映画、ホラー映画なんかが普通に放送されていて、『シンドバッド7回目の航海』もその手で見たクチ。

 

ダイナメーションによる怪物が映画一番の見どころなんだけど、シンドバッドとパリサ姫のラブロマンス要素も一応入ってるのね。はっきりいえば怪物映画なんだけど、オタクじゃない観客にも向けて恋愛要素も入れとるわけですよ。言い訳程度のオマケをね。僕が学生の頃に見た時もそんなのどうでもいいからダイナメーションの怪獣を見せろと思ってたし。

 

 シンドバッドが戦う怪物はサイクロップス、双頭のロック鳥、洞窟に鎖でつながれているドラゴン、そして骸骨戦士

 

 この骸骨戦士が本作一番の出来だと思う。姫が元に戻った瞬間、いきなり真上からすっと落ちてくる演出に驚くし、壁にかけられた剣と盾を持ってシンドバッドに戦いを挑むまでの動きはなめらかで淀みがない。骸骨戦士の動きそのものはストップモーションなのでカクカクとしているが、かえって骸骨らしさを出している(まあ骸骨が動くところなんて実際見たことはないんだけど・・・)。

盾を投げつけたりするアクションも見ごたえ充分。合成も文句なしで本当に戦っているように見えることに圧倒される。

 この骸骨戦士をハリーハウゼンもよほど気に入っていたのか、後の『アルゴ探検隊の大冒険』にも登場させていた。しかも7体!二度同じことはやらないぞというクリエイター魂を感じる。

 ラストはドラゴンとサイクロップスのつかみ合いバトルまで見せてくれてお腹いっぱいです。

 

今の技術ではCGで50、60年代よりはるかにスゴイ映像が作れ、怪獣も怪物もUFOもなんでもできる。だけどスタートはみんなオブライエンやハリーハウゼンのストップモーションだった。ルーカスやスピルバーグは今はCGだけど最初はストップモーションだったからね。『ジュラシック・パーク』がストップモーションの恐竜を終わらせたようにオブライエンやハリーハウゼンの技術は80年代には古臭いと言われて最前線から去ることに。しかし作った作品は今も見られているので、最高の功績は消え去ったりしないのだ。

 

 

 

 

 

前田有一のガンダム ジークアクス感想駄文

 ガンダムシリーズの新作劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(以下ジークアクス)は興行収入30億を突破し、現時点で2025年の国内興行成績トップを走っている(間もなく公開されるコナンに抜かれるだろうけど)。目標はSEED劇場版の50億に迫れるかどうかだが、4月からはTV版の放送も開始されるのでブーストはまだまだこれからといったところか。

 

 当ブログで毎回ネタに(バカに)している自称映画批評家・前田有一のメルマガでジークアクスが取り上げられていたが・・・

以下が全文だ。

 

公開中のアニメ映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が話題沸騰中です。
庵野秀明氏が脚本に参加し、彼の会社「スタジオカラー」が制作していることで、「エヴァンゲリオン」的な要素をどう「ガンダム」に取り入れるのか? などファンの期待が高まっています。
公開前のネタバレ防止に大きな力を注ぎ、私たちメディア関係者さえ内容もよく知らされぬままに公開された作品ですが、見てみると、なるほどこれは知らずに見に来てほしいだろうね、というものでした。
すでに公開中なので詳しく批評してもいいのですが、この映画は数か月以内に配信または放送されるテレビシリーズの序盤を編集した特殊な成り立ちの映画なので、それまではあえて紹介程度にとどめようと思います。
それにしても関心したのは、TikTokなどショート動画界隈でもよく話題になるこの映画について、私自身が目にした限りでは、配信者のみなさんがネタバレをしていなかったことです。
アクセスを稼ぐより、同好の士に同じように楽しんでほしい──そう思わせるくらい、ファンに愛されている作品なんだな、という感じがしました。
こうした状況の中で私が言えるのは、ファーストガンダム世代、とくに宇宙戦記シリーズ至上主義な方は見て損はないかな、ということです。
まあ、正直なところ、後半部分は内容も見た目も、よくない意味での既視感があり、ペースダウンは否めませんでしたが、それでも怒涛の前半部分だけで入場料くらいの元は取れると思います。
私もあのアイデアを見ながら、いかにも庵野氏らしい仕掛けだなあと感心しました。

 

 

 これだけです。もう何も書いていないのと同じぐらい薄っすい内容は無いよう。

 やつの更新が半年に一回ぐらいしかなくなってる超映画批評にも何も書かれていません。

 

>すでに公開中なので詳しく批評してもいいのですが

 

 じゃあ書けよ!と言いたくなるのですが、何にも書いていません。というより書けないというのが真相。当ブログで何度も言っていますが、前田はオタクを嫌っているのです(自分もオタクだったくせに)。なぜなら迂闊なことを書いたらボロクソに言われるから。

 前田は以前の2ちゃんねる時代の自分のスレッドで映画の感想を上げる度にボロクソ書かれたりしていて、自作自演っぽい書き込みを笑われていたりしていた。そんな前田が濃いオタクが多いガンダムについて何か書いた途端、集中砲火を浴びるのが予想できるので、怖くて書けないというのが真相ですよ。

 

 ガンダムよりも遥かに濃いオタクが存在する『スター・ウォーズ』のパート7『フォースの覚醒』を前田がけなしていて、理由は「スター・ウォーズファンが嫌い」っていう理由なんだけど、あいつは要するに画面に映るガジェットひとつにすらこだわってるようなオタクがイヤで、その手の作品に対して、徹底的に冷たい。一方、エモーショナルな部分に訴えかける映画は好きで(『ロッキー・ザ・ファイナル』とか)、なぜかというと細かい設定などをどうこういわずに感情的な部分に訴えかければいいからなんだよな。

 

 

 オタク嫌いが高じて「映画オタクなんてのは最悪。私が言うのもなんだが、頭でっかちで協調性がないイメージで、女にもモテない」などと言いだしていた。

 きっとガノタのことも女にもモテないとバカにしているのだろう。自分だってモテないくせに。

 

>アクセスを稼ぐより、同好の士に同じように楽しんでほしい

 

 これは前田有一に徹底して欠けている部分で、こいつはかつてブログのアクセス数さえ増えれば何でもいいとばかりにプリキュアや仮面ライダー映画の感想すらアップしていて、空っぽの文章を批判されていた。ジークアクスについてネタバレがなかったのはそこが重要な部分で、鑑賞済みのファンが自制した結果なんだけど、何を前田自身がガノタに媚びるよう奈ことを書いているのだ。そこに媚びても彼らはお前のファンにはならない。決して。

 

 ガノタは絶対見ていないメルマガにシコシコ書かずに堂々と超映画批評に書けや!と言いたい。そもそも前田がメルマガ路線に舵を切っているのは、アンチに知られたくない、読まれたくないという思いから+自分を神格化する人にしか届けたくないという一種のカルト化を狙っているのだろう。

 やつのファンなんてチャンネル桜の視聴者ぐらいしかいないから、ネトウヨの残りカスみたいな連中しかいないよ。

 

「前田の感想文は読むな」とガンダムが言っている。

 

「頭でっかちで女にもモテない」駄文が読めます

 

45周年記念サントラ

ヴィレッジ・ロードショー破産

 映画制作会社のヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズが破産申請。17日付。

 

 

 ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ(VRP)は1989年設立。ヴィム・ヴェンダースの大失敗映画『夢の涯てまでも』(1991)などで知られ最初のヒット作はスチュアート・ゴードン監督、クリストファー・ランバート主演のSFアクション映画『フォートレス』(1992)だという。

1997年にワーナー・ブラザースと共同出資で制作する契約を締結し、『マトリックス』を全世界でヒットさせる。以後『スペースカウボーイ』『トレーニングデイ』『オーシャンズ11』『ドリームキャッチャー』『コンスタンティン』『シャーロックホームズ』などの話題・ヒット作を連発。全米興行収入第1位を34回獲得、アカデミー賞を19回受賞(50回ノミネート)し、ゴールデングローブ賞を6回受賞する栄誉に輝くハリウッド有数の制作会社として成長。

 

 その蜜月関係が終わりを告げたのは2022年。マトリックスシリーズの最新作『マトリックス レザレクション』をワーナー―側が劇場公開直後にサブスク配信したことでVRPがワーナーを提訴する事態に発展。

 

 

 この裁判は未だに決着しておらず、裁判費用は1800 万ドル(約27億円)にまで膨れ上がり2024年には脚本家への賃金未払いから全米脚本家組合から業務停止命令を出されるなどし、レイオフを繰り返した挙句、債務超過に陥っていた。

 今回の破産によって制作が予定されていた『レディ・プレーヤー2』『カリフォルニア・ダウン2』『シャーロックホームズ3』『トレーニングデイ2』(続編ばっかりやんけ!)はVRP抜きで制作されることになりそう(むしろそっちの方がよかったかも)

 VRPといえば晩年のイーストウッド作品の制作で知られてたけど、蜜月が続いていれば『陪審員2番』だって劇場で公開されていたかも。で、また直後にサブスク配信やって揉めたりしてね。