わたしのお伝えするマルセイユタロット講座では、1枚単体でカードを読むのと同時に、2枚のカードが隣りあったとき、カードの連携をどう読むのかを重視しています。
 
 
 
・同じシンボルが描かれている
・2枚のカードが主語+述語のように文章になる
・2枚でひとつの絵が浮かびあがる
 
 
 
など、連携の仕方は様々なので、タロットリーディングの練習はこれらの物語をどう読んでいくかを大切にしていますふんわりウイング

 

 

 

今回はざっくりと、2枚のカードが出たときにどのような観点で読むか、例をあげますね!

 

 

 

 

 

「吊るし」「神の家」

 

 

1枚目のカード:吊るしは狭い枠の中に収まって、手を後ろに組み、左足は吊るされて動きのない状態です。

 

 

2枚目のカード:神の家は、塔の中から外へと人が出てきている様子が描かれています。

 

 

共通しているのは、2枚とも人物が逆さになっているところですね。なので「逆」というのはひとつのキーワードになります。

 

 

 

2枚のカードを連携して読むとき、共通するシンボル(シンクロニシティ)は意味が強調されます。

 

 

 

ここからまた別のイメージを膨らませていきます。連携を読むときに決まった形があるわけではないので、自由に想像します。

 

 

 

例えば人体では、皮膚が外界との境界線になります。口から食道、胃、腸、肛門は管のようになっていて、皮膚とひとつながり。

 

 

この2枚の組み合わせだと、吊るしが口〜肛門の管で、神の家が肉体の外側、外界との境界線というイメージが浮かびます。(塔が管になっていて、中身が吊るし)

 

 

 

内側と外側がつながっています。トーラス構造ですね。

 

 

 

 

 

 

ここでは質問を立てていないためやや抽象的ですが、循環とか、精神と肉体のバランスといったことが思い浮かびます。

 

 

 

また、この順番であれば、自分の中にある深い想い、あたためてきたものを外へと打ち出す、解放すると読んだり、健康に関することなら消化器系かな?とも読めます。

 

 

 

カードを展開するときはたいてい”問い”があるでしょうから、実践ではそこから具体的な言葉に落とし込んでいきましょう付けまつげ

 

 

 

逆の順番だった場合、人がひっくり返るくらいに衝撃的な出来事が現実に起こった(神の家)けれど、そのことを受け入れられなくて、消化(吊るし:胃袋みたい)できなくて辛い、と読むことも可能です。

 

 

 

例えば失恋なら、相手を悪者にして忘れようとしたり、他の人を見つけてごまかそうとしたりせず、そこから何を知る必要があるのか、ひとりの時間をしっかりとって悲しんであげましょう、とか、そこに気づくべき何かがあるよ、と伝えてきているのかもしれません。どう読むかは、クライエントとの共同作業となります。

 

 

 

映っているのはクライエントのこころの像です。ただカードを記号的に読むのではなく、そこから読みとるものは、魂にとって癒しとなるものであるべきだと考えていますタロットリーダーはそれを一緒に探す役目ですねおすましペガサス

 


 

 

 

マルセイユタロット講座

 

ピンク薔薇マルセイユタロットをしあわせになるためのテキストとして読んでみませんか?

 

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