「カバーセレクション」
レジェンドと呼ぶに相応しい名曲のカバーソングをお送りするコーナーです。
本日お送りしたカバーソング、カバー元はこちらの曲です。
1942年に発表した「ビング・クロスビー」の「ホワイトクリスマス」です。
この曲はアメリカの音楽家、アーヴィング・バーリンが作った曲で、１９４１年のクリスマスに、「ビング・クロスビー」がラジオ番組で歌ったのが最初と言われています。
１９４２年に新たに録音し、発売すると、全米シングルチャート１１週連続で１位を記録。その後１９４７年に再録音したものが、今日よく聴かれているバージョンになります。「ビング・クロスビー」はその後もクリスマスソングを発表し、１３曲の全米シングルチャート１位を記録するヒット曲を世に出し、「クリスマスソングの王様」と呼ばれるようになりました。
昔よく知っていたような雪景色のクリスマスを夢見ている、という物憂げな雰囲気と、心地よい故郷の雰囲気が混ざり合ったこの曲は、第二次世界大戦下にあったリスナーの心に、特に強く響くものがあり、米軍放送には、この歌のリクエストが殺到したと言われています。
その後、「フランク・シナトラ」、「ザ・ビーチ・ボーイズ」、「山下達郎」など、多くのアーティストがカバーしていますが、今日はアメリカのコーラスグループの「ザ・ドリフターズ」が、１９５４年にカバーしたバージョンをお送りします。
リード・シンガーの「クライド・マクファター」と、ベースの「ビリー・ピンクニー」の多彩な才能を見せつけた作品になり、全米R&Bチャートで2位まで上り詰めました。
その後、数十年間は黒人音楽系のラジオ局で聴かれていましたが、1990年の映画「ホーム・アローン」で、主人公ケヴィンが洗面台で歌う真似をしながら父親の化粧水を使うシーンにフィーチャーされたことで、1990年代はじめにより広く取り上げられるようになりました。
White Christmas / The Drifters
本日のカバーセレクション、いかがでしたか？
次回もお楽しみください。
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