※festivalー4ー | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️


​2-Cの催し物「カムチャッカお笑いバトル」とはクラスの中から選出されたお笑いコンビの中から、真のお笑い王を観客が投票で決める仁義なきお笑いバトルである…。


※上の図はイメージ映像である




アナウンス「引き抜くカードはリセットできない!背負う闇も連れてカムチャッカお笑いバトル!!もう間も無く開幕です!!」

マオ(…こんな歌…なかったか?)

アリス「いよいよ始まるのね!!」



マオ「……念の為にもう一度確認したいんだが…。本当に観たかったのはこれなんだよな?」

アリス「ええ!!これを一番に楽しみにしていたの!!」

マオ「…そう…か…」



アリス(…それにしても……)



アリス(マオ君どうして"一緒にまわらないか?"って誘ってくれたのかしら?私とまわるより…ユウゴくんと一緒の方が楽しめるのに…)



マオ(…あの時のアリス……)



マオ(近しい身内の訃報でも聞いたみたいな顔してたが…。クラスの奴と一緒にまわれなくなったのがそんなにショックだったのか…)


※彼の目にはこの様な姿で映っていた。



マオ(…目も心なしか血走ってたし…よっぽど追い詰められてたんだろうな)


※彼の目にはとんでもない顔に映っていた。



アリス(……あんまりそんな感じがしなかったけど…マオ君も本当はお笑い好きなのかしら?お笑いライブって興味ない人にとっては退屈なものだろうし…)



マオ(きっと単なる友人じゃなくて、同志?戦友みたいなものだったんだろうな…。…俺…大丈夫か?お笑いって何も分からないけれど…)


※マリアちゃんがこのお笑いバトルに同伴すると言ったのはこのバトルに彼女の推しメンが出るからであった。



アリス(!だから私に声を?お笑い好き同士…どこかシンパシーを感じたのかしら!!)



マオ(もっと色々な見識を深めておくべきだった…。興味の幅が俺は特に狭いから…。こういうところも少しずつ変えていかないとな……)



お互いに壮大な勘違いを繰り広げていた。



🎃ハロウィン先取りPhotoスポット🎃



ルイ(……なるほど。先取りPhotoスポットって考えたな…。準備は大変そうだけど当日はやることないから色々他のとこみたり、文化祭に興味がない奴はサボったりもできるし…)



エレナ「ねぇねぇ!!ルイルイ!見てみてっ!なんかハリーポッターのステファニーみたいじゃない??」

ルイ「…スリザリンのことですか?」

エレナ「そうとも言うわね✨」



エレナ「ルイルイのクラスは何やってるの?」

ルイ「うちのクラスは…お化け屋敷…あー…ちょっと違うか?まあ、ハロウィンにちなんだホラーハウスみたいなもんっすね」

エレナ「え〜〜✨行きたーい✨次はルイルイのクラスに行こうよ!」



ルイ「先輩が行きたいっていうならいいっすけど……」

エレナ「?なんかルイルイ乗り気じゃないわね?」

ルイ「別にそういうわけじゃ…」



エレナ「さてはルイルイ!実は怖いのが苦手なんでしょ!!」

ルイ「違いますよ。大体クラスの出し物程度のホラーハウスが怖いわけないじゃないっすか」

エレナ「恥ずかしがらなくてもいいって❤️怖かったらあたしが手繋いでてあげるから✨」



ルイ「…先輩はだいぶ俺のこと舐めてますね」

エレナ「え??」

ルイ「…今の話を聞いて俺が変な下心起こしたら…先輩はどうするつもりですか?」



エレナ「あたしルイルイよりだいぶ強いからその点は大丈夫!!

ルイ「俺はそんなことしないって信じてるからって返答じゃないのがスッゲー、もやりますね



ルイ「俺は合気道のことは全然知らねぇけど…」

エレナ「???」

ルイ「いくら先輩が腕っ節に自信があるって言っても、全く無防備な状態だったら危ないんじゃないっすか?」



ルイ「自分よりひ弱そうな可愛らしい後輩でも…ぶっ殺される覚悟で向かってこられたら結構ビビると思いますけど……その時、俊敏に対処できます?」



ルイ「…自分のことを過信し過ぎると…痛い目に遭うんじゃないっすか?」



ルイ「…あんまり煽るようなこと言わないでください。他の奴にも…俺に対しても」

エレナ「…………」


エレナ「ルイルイからそんな極意を教わるなんて…!!あたしも負けてられないわね!!」

ルイ「もうツッコミ入れんのも疲れたんでとっとといきましょーかー!!



アリス「…崇高で高尚なお笑い愛溢れる素晴らしいバトルだったわね!!」

マオ「…そうか…よかったな」



アリス「マオくんはどのコントが心に残ってるかしら?私はゆず大根と蜂蜜チポポリスのコントが神がかっていたと思うの!!」

マオ「…蜂蜜…チポポリス…?」

アリス「ああ…まだ余韻から醒めないわ!!」



マオ「…俺は…あのかぼちゃのやつがよかったかな…」

アリス「"パンプキンかぼちゃ"ね!!ハロウィンにちなんだ素晴らしいコントだったものね!」

マオ「そうだな…。色々勉強してきてるのが分かったし…あれが1番凄かったからな。…捨て身すぎて…」



アリス「ふふっ」

マオ「?」

アリス「私、なかなか周りにお笑いについて話せる人がいないから…つい色々話しすぎちゃった」

マオ「そうか」



アリス「ごめんなさい。私ばっかり話しちゃって…。でもありがとう!!凄く楽しかった!!」



マオ「…………」



マオ「…こっちこそ…ありがとう…」

アリス「え?」

マオ「いや…何でもない…。俺も楽しかったよ」



…ああ…なるほどな……。



ユウゴ(今日は他の奴とまわるって言ってたのは…そういうことか…)



ユウゴ(…やっぱり良い顔してるな……)



ユウゴ(…お前が…僅かにでも彼女に"安らぎ"を感じているなら……)



ユウゴ(…その気持ちを大切にしてほしい…。それが…)



ユウゴ(誰にとっても1番幸せになれる道だから)




ー文化祭初日終了ー



お話を読む上で是非お役立てください✨✨