※festival-3- | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️


アリス「2-A和風甘味喫茶を営業しています✨是非お立ち寄りくださーい✨✨」

マオ「…………」



アリス「?マオくん?どうしたの??」

マオ「いや…凄いなと思って…」

アリス「?凄い??」

マオ「アリスは普段は大人しいから…呼び込みとかあまり向いてないんじゃないかって勝手に思ってたけど…違ったな」



マオ「凄く声が出てる…。それによく通るし…」

アリス「ありがとう✨元々は声もそんなに出ないし、普段はあまり目立ちたくはない方なんだけど…実家のカフェを手伝うようになってからは色々と変わったかもしれないわ!」



アリス「来て頂いたお客様に"またここに来たい"って思ってほしいの。お料理も大切だけど居心地の良い空間を作るにはやっぱりスタッフの接客って大切だと思うから。だから私も苦手だって言ってないで頑張らなきゃって…」



マオ「…凄いな…本当に…」



マオ「俺は苦手を言い訳に努力をしてこなかったから…今こうなんだろうな…」

アリス「……マオくん……」



アリス「苦手なことは誰にだってあるわ。でも苦手なことと同じくらい得意なこともあるでしょ?マオくんには凄く得意なことがあるじゃない」

マオ「俺の得意なこと?」

アリス「マオくん人に対して何かを教えるのがとても上手よ!」




アリス「相手が理解するまで親身に丁寧にそれでいて辛抱強く教えることができるって誰にでも出来ることじゃないと思うの」



アリス「それに…私、あの時マオくんが要点を分かりやすくまとめてくれたノートが本当に嬉しかった!」



マオ「……初めて言われた…そんなこと」

アリス「え?」

マオ「そんなこと初めて言われた。…そういう機会もなかったから無理もないけど」



マオ にこっ…「凄く嬉しい。ありがとう…」



マオくん…貴方は気付いているかしら…。貴方はとても優しくて柔らかな笑顔ができる人なのよ…。



そのことを知ってほしいと思う気持ちと……



ノエル「アリスちゃん!マオくん!お疲れ様ー!当番午後の部と交代だよー!」

アリス「え!?もうそんな時間!?」



ノエル「うちのクラス凄いわ!!在庫最終日まで保つかってくらい!!」

アリス「そんなに!?」

ノエル「ユウゴくんとエレナちゃんのタッグはルックスも含めて最強ね!!」



ノエル「でね!アリスちゃん。今日この後各クラスマリアちゃんと廻る約束してた?」

アリス「え?ええ。約束してるけど…」

ノエル「マリアちゃん、途中で具合悪くなっちゃって早退しちゃったの」

アリス「え!?大丈夫なの!?」



ノエル「甘味喫茶の和菓子かなり試食してたから…胃腸おかしくしちゃったのかも…」

アリス「そうだったの💦」

ノエル「"一緒に廻るはずだったのに本当にごめんね"って、マリアちゃんから伝言なんだけど…アリスちゃんエレナちゃんとは廻らないの?」

アリス「エレナは文化祭実行委員の仕事で忙しいから…」



ノエル「アリスちゃんさえよければこの後私と一緒にどう?ちょっと中学の時の子達がいるから賑やかな感じになっちゃうけど…」

アリス「いいの!大丈夫!せっかく中学の時のお友達が来るんでしょ?私がいたら変に気を遣わせちゃう💦」

ノエル「それは大丈夫よ!だってアリスちゃん1人になっちゃう…」

アリス「私なら大丈夫!ありがとう。気にしてくれて」



ノエル「遠慮しないでいつでも声かけてね!LINE入れてくれたらすぐに合流するから!」

アリス「ありがとう!ノエルちゃん」

マオ「……………」



アリス(…なら今日のタイムスケジュールは、もう少しタイトに入れても大丈夫かしら…)


※近所の夏祭りからラジオ体操まで…アリスは単独行動をあまり苦に思わないタイプ。



アリス(…2-Cのカムチャッカお笑いバトルは観に行くとして…3-Dの先取りハロウィンフォトスポットも行きたいし…ワゴン販売の焼き立てパンは何としても全制覇したいし……)


※アリスは実は大のお笑い好き



マオ「……………」



マオ「一緒に廻らないか?」

アリス「え?なに?」

マオ「この後、俺と一緒に廻らないか?」

アリス「!?え!?



エレナ「凄い…凄いわ…!!あたしには接客と経営の才能がある!!将来は飲食店を経営するってのもいいかもしれない!!」

ルイ「そうですね…。先輩の凡ミスを余すことなくカバーしきったユウゴ先輩は仕事ができる人なんだっていうのはよーく分かりましたよ。この数時間で」



エレナ「今日って何時に会議室に集まったらいいんだっけ?」

ルイ「それなら行かなくて平気っすよ」

エレナ「へ?なんで?」

ルイ「俺が今日の分の仕事は終わらせましたんで」



エレナ「えっ!?あれ1人でやったの!?凄い大変だったでしょ!?」

ルイ「…まあまあってとこっすかねー…。ところでいつまでそのうちわ持ってるんですか?」



エレナ「ありがとうー!ルイルイ❤️いや〜ルイルイは仕事ができるイケメンだわーっ❤️」

ルイ「あくまで今日の分だけっすよ」

エレナ「今日の分だけでも十分よーっ❤️」



エレナ「じゃあ今日はこの後、時間ができたわね✨✨やった!他のとこ見て回れる〜✨ルカちゃんとタクトくんまだいるかな〜〜…あ💡アリスと一緒もいいかな…✨✨」



ルイ「………」



ルイ「俺と…」

エレナ「ん?」

ルイ「俺と一緒にまわってくれませんか?」



エレナ「?あたしとでいいの?」

ルイ「先輩とがいいです」

エレナ「ふーん?」



ルイ「…駄目ですか?」

エレナ「そんなことないよ!いいよ🎵一緒に廻ろっ!!」



エレナ「ふふふっ✨ミスコン2連覇確実と言われているこのあたしと学校を練り歩けば無名のルイルイにとってもバズーカ級の宣伝になるものね✨2人でミスコン優勝はいただきね!!ルイルイ!!」

ルイ「あ"!?何でそーなるんすか!?



エレナ「よし!そうと決まれば早速着替えてくるー!待ってて✨ルイルイっ🎵あ!このうちわ持ってて!」

ルイ「…普通そういう解釈するかよ…



ルイ ハァ(…守備範囲外にも程があんだろ…)






お話を読む上でお役立てください✨✨