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内部被ばく:「検出しる」4割 南相馬市立病院が調査

福島県南相馬市立総合病院の坪倉正治医師らが行った高校生以上の市民の内部被ばく線量調査の結果、検出限界以上となった人が昨年9~12月の3カ月間で約4割しか減っていないことが分かった。また、いまだ国の規制値の年間1ミリシーベルトを上回っていた。被ばく線量は時間の経過と共に低下する傾向がみられるものの、原発事故後の食事や空気、水などによる慢性的な内部被ばくは楽観視できない実態が浮かび上がった。

 調査は昨年7月11日から、南相馬市民や、一部伊達市民など計約1万人を対象に、内部被ばくを測定する「ホールボディーカウンター」を使って原発事故で放出された放射性物質セシウム137の被ばく線量を測定。このうち、昨年9月26日~12月27日までに測定した高校生以上の南相馬市民4745人分の詳細な解析をまとめた。

 その結果、内部被ばく線量が測定器の検出限界(1人あたり約250ベクレル=ベクレルは放射線を出す能力の強さ)を上回ったのは1943人(40.9%)そのうち体重1キロあたり20ベクレル以上は169人(3.6%)、同50ベクレル以上は16人(0.34%)いた。

 体内に取り込まれた放射性物質は徐々に排出され、大人では3~4カ月で半減するものの、震災後に継続して被ばくしたと仮定して試算すると、年間1ミリシーベルト以上になるのは非常に多いという予想だった。

 残りの約5000人も、減少した数値を示す事実はなく、ほぼ同じ傾向がみられるという。南相馬市の2日時点での空間線量は毎時0.1~2マイクロシーベルトのままである。【見積本舗】


ってな具合に、引用元 内部被ばく:「検出できず」6割 南相馬市立病院が調査 - 毎日jp(毎日新聞) を書き換えることも可能ってことです。ええ、勿論、逆も真なりということで。 

[と掌握術] 自らを騙しつつ、言霊で相手を操る黄金錬成

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上条当麻の...は後々にするとしてw アウレオルス・イザードが使う黄金錬成(アルス・マグナ)の術を現実に引っ張ってきます。

とある魔術の禁書目録 Index - アウレオルス=イザード 自身の目的としては、インデックスを治そう(命を助けるという意味で?)という意図から、インデックスを吸血鬼に仕立て上げようとするのだが、その手法としては...

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自らを欺いて、相手をも欺く、というなんとも自暴自棄な、と言いますか、傍から見れば実に迷惑千万なやり方です。

黄金錬成、錬金術の根底には、なにやらの物質から「黄金が作れる」という信念がある、とされています(実際の中世の錬金術は、化学組成の研究だったり博物学に通じるものだったりするので、「黄金」はあまり関係なので)。物語的にも、アウレオルスが上条達にふるう力というものは、

  • 相手に、そうと信じ込ませる

という一点に付きます。普通に考えると、相手に信じ込ませるというのは、説得だったり根拠だったりという論理的な思考を積み重ねるところなのですが、ここで使う術式は、相手の思考をねじ伏せるという強引なやり方で、「全く根拠なし」で使える術式です。

「根拠なし」というのが、気になると思いますが、これは、

  • 話している相手が、心底そうと信じている

という表面的な現象だけに引きずられて、根拠なしに信じ込むという間違いをおこさせる、という術法ですね。ややこしいですが、リアルな世界でもこれは有効です。

大抵の場合、相手を騙すということは、自分が「間違ったことを言っている」とか「何らかの騙しのテクニックを使っている」と気づきながら使っているのですが、黄金錬成の場合は、ここが違います。

自分は、「騙す」ということを全く意識していない。つまり、その「真実」を「真実」として信じ込みつつ相手を騙すという流れになるのです。この一直線さは非常に厄介で、相手の論理的矛盾を崩すとか、相手の揚げ足を取るとかいうことができません。術式を使っている相手は、自分のことを信じている(一種狂信的に)ので、それ以外の意見を全く受け付けない状態なのです。だから、そこの狂信的なところから出てくる言葉は、

  • 相手を「騙そう」という意図が全くない。
  • 本人は「間違った真実」を心底信じている。全く疑わない。

という背景から、「真実味」を帯びてきます。この真実味を帯びてくる言葉を、人が受け取ると「騙されている」や「相手が嘘を言っている」という疑いを持てなくなって(相手は「真実」しか言っていないので、嘘であるかというのは、相手の顔色からは読み取れないのです)、「真実」を受け入れてしまうという現象になります。

 

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よく分かるように、新興宗教(↑は聖飢魔2 w)はこのパターンを取っているわけで、実は教祖が心底信じている場合と、オウム真理教のように信じていない場合と2パターンあります。後者のほうは、比較的わかりやすいのですが、前者のほうは、妙なオーラがあって(あるように見える)対抗するのは結構やっかいです。

新興宗教や教祖だけではなく、

  • お金に絡まない、狂信的な扇動者
  • (はた迷惑という意味で)多少精神病的な、扇動者

も結構やっかいです。

逆に、黄金錬成の術式をあえて使う場合には、相手に「利害」を悟られてはいけません。なので、自分の「利害」を忘れて、ひたすら「信じること」=「自分を騙すこと」に専念します。少なくとも、相手と接して会話している間は、ひたすら熱烈的に情熱的に語ることが重要になります。詐欺をしているけど、詐欺行為をしているとは信じていない自分を構築するという形ですね。

まあ、そこまでやらなくても、「信じる」というカモフラージュと、相手の思考を停止させると手法を混ぜるのがよくあるのですが。そのあたりは後日。

今日はこれまで。

では、さいなら、さいなら、さいなら。

[と掌握術] ないものに対抗するという吸血殺しの技

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上条当麻の話に戻そうと思ったけど、やっぱりやめて、姫神秋沙(ひめがみあいさ)の話をしましょう。戻す気があるのかw。

とある魔術の禁書目録の登場人物 - Wikipedia で姫神の能力は「吸血殺し」という技で、いるのかいないのか分からない、存在するのか存在しないのか分からない「吸血鬼」という対象に対して、それの天敵である、という設定になっています。

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小説/アニメの解釈的には、「吸血殺しがいるから、吸血鬼の存在が明らかになる」ということになっていますが、いえいえw リアルなところで考えれば、「吸血鬼という架空のものに対抗する、架空な能力を保持している、とうそぶく」のが本当のところです。

架空なものに対して、架空の能力(巨大な能力)を主張するところがミソですね。

これを掌握術として展開してみましょう。

  • まず、仮想の敵を展開させます。騙したい相手に、仮想の敵がどんなのかを説明するわけです。
  • そして、自分の能力が、その敵をどのように打ち倒すかを、訥々と話します。いろいろな手段があるでしょうが、打ち負かせる能力がある、と相手に見えるようにします。

さて、ここで「相手」には、どのように「自分の能力」が見えるでしょうか?

最初の「仮想敵」が「仮想」であることを、きっちり覚えておけば、仮想そのものの存在が危ぶまれるわけで、それに対抗する「能力」の土台が、そもそも崩れていることがわかります。数学や物理でいうところの、「仮定の仮定」ということです。

ですが、ひとたび、「敵を打ち負かす能力」のところだけ視点を狭めてしまうと、「能力」がいかに大きいのか、ということに注視してしまうことになります。

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具体的な例をあげると、

  • あそこにはあなたに見えない悪霊がいる。私は、その悪霊を打ち払う力を持っている。
  • あそこにはあなたに分からない悪の結社がいる。私は、その悪の結社から、あなたを守ってあげられる。
  • あなたは知らないだろうが、この布団はとても人気があるのだ。私は、その布団を手軽な値段で分けられる伝手を持っている。
  • あなたは知らないだろうが、この政策はひどく難しいのだ。私は、その難しい政策をやり遂げる力を持っている、だから信用してくれ。

という具合にいろいろできますね。騙しのテクニックの基本技です。

もうちょっと、複雑にして「架空」な部分を隠すこともできます。

  • あそこにあなたの知らない世界がある。ほら、この人も語っているじゃないか。
  • あそこにはあなたの理解できない政策がある。ほら、この人も私を信用してくれるじゃないか。
  • あなたは疑うけども、この人は私を信用してくれる。他の人もそうだ。だから、この案は信用に足るのだ。

一見、論理風に見えたり、信用できそうな人をつれてきたり(「信用できそうな人」が本当に信用できるのか(架空でないのか)は、不明なままで)、するのが、この架空に架空を重ねる技です。

架空なものを巨大なもの、恐怖なものにすればするほど、架空なものを打ち倒す力は、巨大に見えます。けれども、所詮架空なものであるから、巨大とか巨大じゃないとかじゃなくて、架空でしかないんですよね。

なので、「幻想殺し」をすれば、この「吸血殺し」が消え去る、ということも言えます。

小説的には、上条当麻が姫神秋沙に触れても、姫神は消えないわけで、そういう意味では「吸血鬼」は存在するのかな、というオチでもありますが。

今日はこれまで。

では、さいなら、さいなら、さいなら。