今回の『駅【アーカイブ】』シリーズは、
愛知県北部、犬山市の犬山遊園駅と動物園駅を結んでいた名鉄モンキーパークモノレール線の起点駅で、犬山線との接続駅だった、
犬山遊園駅 (いぬやまゆうえんえき。INUYAMAYUEN Station) です。
今回は現役当時の写真のみを掲載しますが、廃止後の同駅の記事はUPしています。
⇒記事はこちら。
駅名
犬山遊園駅 (当時は駅番号なし)
廃止日
2008年12月28日
所在地
愛知県犬山市
路線
名古屋鉄道:モンキーパークモノレール線
隣の駅
動物園方……成田山駅
乗換可能駅
名古屋鉄道:犬山線……犬山遊園駅まで徒歩3分(改札外連絡)
訪問・撮影時
2006年7月
モノレール線の駅舎は犬山線の東口駅舎・東改札口のの左奥(南側)に併設されていました。
いずれも南を望む。
駅前は民家が多くなく、すぐ北側を木曽川が流れています。
きっぷうりばは犬山線と共通で、自動券売機もありますが、モノレールの乗車券が自動券売機で買えたかどうかは不明です。
私は2度モノレール線に乗りましたが、いずれも『3・3・SUNフリーきっぷ』を利用しましたw
前方右が犬山線の改札口、奥がモンキーパークモノレール線の改札口です。
南を望む。
モンキーパークモノレール線の改札口です。南を望む。
最後まで自動化されずじまいで、改札ラッチが健在でした。
『manaca』は廃止後に名鉄線で導入されています。
改札を通って階段を登るとホームです。エレベーターは未設置で、バリアフリー非対応でした。
改札とホームを結ぶ階段です。ホーム側より改札側を撮影。
階段周りには動物園駅直結の遊園地「日本モンキーパーク」のキャラクターの幟やイラストが設置されており、我々乗客を出迎えたり見送ったりしてくれましたw
階段は左側通行で、乗車と降車で動線が分けられていました。
モンキーパークモノレール線の犬山遊園駅は単式ホーム1面1線でした。
ホーム内でも柵により乗車と降車で動線が分けられていました。
また、モンキーパークモノレール線は全線単線かつ途中に交換設備が存在しない1閉塞で、ピストン運転が行われていました。
線路の真下は犬山線の上り線ホームです。
写真は動物園方(南)を望む。
こちらは犬山線下り線ホームより動物園方を望む。
上り線ホームの直上にモノレール線がありましたが、廃止後にはモノレール線の設備が橋脚も含めて撤去されました。
動物園方を望む。落下防止のためホーム柵が設置されていました。
この先、犬山線と並走して南下し、やがて左へ分かれて丘陵地を東へ進みました。その後は成田山名古屋別院の目の前を通っていましたが、そこに唯一の中間駅である成田山駅がありました。その後は山林の中を進み、やがて日本モンキーパークの敷地内に入ると終点の動物園駅に到着しました。
終端方を望む。
モノレール線の電車は3両編成でしたが、繁忙期は2編成つないだ6両編成で運行していました。
末期は繁忙期でも3両編成での運転が多かったようで、終端方の3両分のホームは使用機会が少なく、柵により立入禁止の措置が取られていました。
ホームからは、木曽川を渡る元道路併用橋の犬山橋や(写真左前方)、木曽川対岸の岐阜県各務原市鵜沼地区(写真奥)を望めました。
あとがき
私が名鉄モンキーパークモノレール線の犬山遊園駅で下車(乗車)したのは1999年と2006年の計2度です。1999年踏破時に写真を撮っていなかったため、2006年にリベンジ訪問しましたが、それでも写真が少なかったです。2006年時点で乗客が少なく、いつかは……と思っていたら、案外早く2008年に廃線となってしまいました…。私の訪問時は他にファンがいませんでした。
下車(乗車)時・・・1999年、2006年
廃駅訪問は(飛行機、レンタカー含む)
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・なし
飲食チェーン店・・・なし
廃止は残念ですが、実情を考えると仕方ありません。現役時に訪問できてよかったです。
もっと写真を撮っておけば……。
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)