辻堂駅【神奈川県】(東海道本線【東海道線】。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
神奈川県湘南地域、藤沢市南西部の茅ヶ崎市との境界近くに広がる住宅街に位置するJR東海道本線【東海道線】の駅で、駅北側には複合商業施設「テラスモール湘南」があり、特別快速通過駅ながら平塚駅をも上回る多くの乗車人員を抱えており、一部の通勤特急『湘南』も停車する、
辻堂駅 (つじどうえき。Tsujido Station) です。
 
 
駅名  
辻堂駅 (JT 09)  
  
所在地  
神奈川県藤沢市   
  
乗車可能路線・系統  
JR東日本:東海道本線【東海道線】 (湘南新宿ライン直通列車を含む)    
(※)東海道貨物線にホームはありません。   
 
隣の駅  
東京方……………………藤沢駅  
熱海方・神戸方…………茅ケ崎駅  
  
訪問・撮影時  
2022年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1916年追加開業)。
駅舎………………橋上駅舎(東口は1977年改築、西口は多分2012年新設)。
        東西とも南北自由通路を兼ねています。
出入口……………東口(南口、北口)、西口(北側、南側)。
バリアフリー……○(全出入口にEV設置。各改札~ホーム間もEVあり)。
点字ブロック……各出入口~各改札~ホームに設置。
駅前広場…………東口の南北に有
        (いずれもロータリー、バスターミナル、タクシー乗り場を併設)。
  
 



東口の南側にある南口です。辻堂駅の正面口に相当します。
1枚目と2枚目は北方向を、3枚目は西方向を望む。
線路沿いに階段とエレベーターの出入口があり、ペデストリアンデッキを挟んだ駅前広場南側にも階段とEVの出入口があります。
橋上階に直接アクセス可能なペデストリアンデッキは駅前広場南東側にある複合高層マンション「リストレジデンス辻堂タワー」と直結しています。
東口橋上駅舎は1977年完成で、古いです。橋上駅舎では珍しく2階建てになっていて、下層階に改札口があり、上層階は駅事務室かと思われます。
 
 

南口駅前です。ペデストリアンデッキより南を望む。
駅前はビルや商店が多いです。後述する約300m西の西口(南側)付近にかけて飲食店や居酒屋が多いです。
一方、駅前エリアを少し離れると閑静な住宅街が広がっています。
辻堂と言えば「湘南」のイメージが強く、海が近くにあると思われがちですが、実際は海岸線まで直線距離で約2km離れています。
奥に延びる駅前通りをひたすら南下すると1.6kmほどで辻堂海浜公園で、さらに公園内を600mほどクネクネ歩いてやっと、相模湾沿いの辻堂海岸にたどり着きます。
 
 



こちらは東口の北側にある北口です。1枚目と3枚目は南を、2枚目は南西を望む。
側道沿いに階段とエレベーターの出入口があり、橋上階に直接アクセス可能なペデストリアンデッキを挟んだ駅前広場の内外にも階段とEVの出入口があります(広場外側にある2つの出入口はEVと上下方向エスカレーターも併設)。
ペデストリアンデッキは駅前広場西側にある大型商業施設「テラスモール湘南」にも直結しています(屋根付きで雨に濡れずに移動可能)。
 
 


北口駅前です。
上写真はデッキ西側より、下写真はデッキ東側より、いずれも北を望む。
北口ロータリーは外側がバスターミナルとタクシー乗り場、内側が一般車送迎用と、内外二重構造になっているのが珍しいです。
内側の一般車用ロータリーにもペデストリアンデッキが繋がっています(階段とEVを設置)。
 
駅北側一帯は関東特殊製鋼の本社工場で占められていましたが撤退・閉鎖することになり、2000年代以降、広大な跡地が再開発され、新しい市街地「湘南C-X」が誕生しました。
駅前は商業地区で、左側に最も大きい商業施設「テラスモール湘南」が、右側に商業施設「Luz湘南辻堂」や「ユーコープ」を核店舗とした商業施設「ミアクチーナ」があります。
商業地区の北側に神台公園や湘南藤沢徳洲会病院などがあり、商業地区の東側にUR都市機構の集合住宅があります。
「湘南C-X」エリアを離れると以前からの住宅街が広がっています。
 
 


北口の西側には大型商業施設「テラスモール湘南」があります。
1枚目は西を、2枚目は北西を望む。
私が訪問したのは日曜日の夕方だったからか、もの凄い数の人が駅と「テラスモール湘南」の間を行き来していて、圧倒されてしまいました。
駅直結かつ大型駐車場を備えるショッピングモールは現代において最強の商業施設と言えます。
「Luz湘南辻堂」も含めて、辻堂の商業施設が隣の藤沢や茅ヶ崎の駅前から客を奪っているかもしれません。
 
 

東口の南北自由通路です。北を望む。
前方が北口、後方が南口で、左手に東改札があります。
広々としています。
 
 


東口駅舎橋上階にある東改札です。西方向を望む。左が南口、右が北口です。
 
駅員配置………あり。業務委託駅。初電~終電まで駅員常駐。
自動改札機……あり(8通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。
有人通路………あり(窓口に面した右端通路。点字ブロック設置で車いす対応幅)。
幅広通路………あり(有人通路およびその左隣の自動改札通路)。
窓口……………あり(改札窓口、右に離れた場所にある『みどりの窓口』)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可)。
          指定席券売機併設は『みどりの窓口』内にあります。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)。
       改札外は北口駅前広場(車いす対応トイレ併設)。
改札外設備……コインロッカー・銀行ATM。
改札内設備……濱そば(立食い蕎麦店)。
売店……………なし。  
コンビニ………あり(改札外左手にJR東日本系「ニューデイズ」あり)。
 
そして1階にあるホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれていて、辻堂駅東口はバリアフリーに対応しています。
 
 


西口(北側)の出入口です。上写真は東を、下写真は南を望む。
西口は前述の東口とは違い、簡素な屋根なしの南北自由通路に接続する形で簡易橋上駅舎が設けられています。
南北自由通路は各出入口に階段、自転車用スロープ、エレベーターの設備があり、バリアフリーに対応しています。
北側出入口は側道の両側に階段と自転車用スロープの出入口があり、左側(北側)のみEVが併設されています。
道路左側の出入口は奥の階段下に公衆トイレ(通常のトイレと車いす対応トイレ)が設置されています。
 
 

デッキ部に登ると、前方左側に西口橋上駅舎があります。
南を望む。
 
 


西口(北側)の駅前です。上写真は西を、下写真は南側より北西を望む。
交通広場はありませんが、出入口前に歩行者用のやや広いスペースがあります。
右側には「湘南C-X」の区域に建てられたマンションがあります。
また、西口駅舎や出入口や「湘南C-X」は藤沢市内にありますが、前方のビル街や住宅街は茅ヶ崎市域になります。
したがって、西口(北側・南側とも)を利用するのは茅ヶ崎市民や茅ヶ崎市へ用のある人が大半を占めていると思われます。
西口や南北自由通路の設置に茅ヶ崎市やJR東日本が費用を負担しているのかどうかは分かりませんが、もし茅ヶ崎市の負担なしで設置されたとなると、このような簡素な構造になるのは仕方ないかもしれません…。
 
周辺は従来からの住宅街が広がっていて、工場も見られます。
駅前には商店がやや多いです。
 
 


西口(南側)の出入口です。北方向を望む。
駅南側を東海道線と並行する浜竹通りに面して設けられています。
階段・自転車用スロープ出入口とエレベーター出入口があります。
出入口区画は外周が覆われてて、遠くから見ると2~3階建てのビルに見えます。
階段出入口は途中の踊り場で、左隣の複合ビル「ステラ湘南」の2階フロアと直結しています。
また、出入口の裏手、線路沿いの側道沿いにコミュニティバスの停留所があります。
 
 

デッキへ登ると、前方右側に西口駅舎があります。
北方向を望む。
 
 


西口(南側)の駅前です。上写真は東を、下写真は西を望む。
東西方向に延びる浜竹通り沿いには商店が立ち並んでいますが、浜竹通りから少し南へ入ると閑静な住宅街が広がっています。
また、東へ300m程進むと南口に到達します。
こちら側も出入口は藤沢市域ですが、少し西へ進むと(ステラ湘南の敷地内で)茅ヶ崎市に入ります。
 
 

西口駅舎橋上階にある西改札です。東方向を望む。
左が北側出入口、右が南側出入口です。
  
駅員配置………あり。無人時間帯あり(改札内外にインターホン設置)。
自動改札機……あり(3通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。
有人通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置で車いす対応幅)。
幅広通路………あり(中央の自動改札通路)。
窓口……………あり(改札窓口のみ。『みどりの窓口』は東改札へ)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。指定席券売機なし)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札外の北側出入口地平部のみ(車いす対応トイレ併設)。
その他設備……乗車駅証明書発行機(無人時間帯のみ利用可能)。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(南北出入口前にそれぞれ店舗あり)。
 
無人時間帯できっぷを購入できない場合は、乗車駅証明書を発行して有人通路から入場し、下車駅の駅員や乗車列車の車掌に申し出て精算して下さい。
 
また、前述の東改札コンコースとは直接繋がっていません(ホームを経由する必要あり)。
 
そして1階にあるホームとの間は階段・エレベーターで結ばれていて、辻堂駅西口もバリアフリーに対応しています。
 
 

下り1番線に設置の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には東海道線のラインカラーであるオレンジ色が表示されています。
駅ナンバリング「JT 09」も併記されています。
尚、東海道線には湘南新宿ライン直通の電車も乗り入れますが、湘南新宿ラインの駅番号は付与されておらず、ラインカラー(赤色)も表示されていません。
 
 




駅構造……地平駅。東西方向(奥の東京方の端はカーブしています)。
配線………島式ホーム1面2線(東海道貨物線にはホームがありません)。
 
右(南)は下り小田原・熱海・神戸方面、左(北)は上り上り東京方面・上野東京ライン経由宇都宮線or高崎線方面ならびに湘南新宿ライン北行新宿方面・高崎線方面です。
2番線の左には東海道貨物線の複線が並行しています。
辻堂駅にはラッシュ時に一部の通勤特急『湘南』が停車しますが、その全てが当駅付近において旅客線を走行する列車です。
 
ホーム有効長……20m車15両分。
ホームドア………なし(2022年7月時点)。
ホーム幅…………2010年に拡幅され、かなり広くなっています。
上屋(屋根)………全長にわたり設置。 
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機。
 
ホーム神戸方の端(後方)には西改札に通じる階段とEV、西口橋上駅舎があり、中ほど東京寄り(奥側)には東改札に通じる階段・上下方向ES・EV、東口橋上駅舎があります。
 
1枚目は1番線より、2枚目~4枚目は2番線より、全て東京方を望む。
 
 




1枚目は1番線(左)より、2枚目~4枚目は2番線(右)より、全て熱海方・神戸方を望む。
東京寄りの東口橋上駅舎に覆われた箇所は薄暗くなっています。
かつてはホーム幅が狭く、混雑が激しかったのですが、2010年に北側(右側)へ拡幅されて混雑が緩和されました。しかし拡幅後も乗降客の増加が続き、今は再び混雑しているかもしれません。
 
発車メロディは、
1番線……浜辺の歌A
2番線……浜辺の歌B
です。
2016年12月1日より、作詞家の林古渓が幼い頃に辻堂東海岸を歩いた時の記憶を元にして作ったといわれる童謡の「浜辺の歌」が発車メロディとして使用されています(Wikipediaの本文を引用)。
かつては1番線がJR-SH1-3、2番線がJR-SH1-1を使用していました。
JR-SHシリーズはかなり昔からのメロディですが、段々減少していますね…。
私の勝手なぼやきですが、多過ぎるWater Crownをもう少し何とかできないものかと思ってしまいますww
  
  



1枚目と3枚目は2番線より、2枚目は1番線より、いずれも東京方を望む。
1番線側ホーム端の先に、旧ホームが一部残っています。
旧ホームは現在より少し長く、また幅はご覧の通りです。
端の方なので一概に比較できませんが、ホーム拡幅により端の部分は2倍近くの幅になりました。
また、大船駅までは右2線が東海道旅客線、左2線が東海道貨物線の、線路別複々線区間になっています。

この先、住宅街の中をひたすら東へ走り、引地川を渡って小田急江ノ島線をアンダークロスすると市街地に入り、小田急線、江ノ電との乗換駅である藤沢駅へと至ります。
 
 



1枚目は2番線、2枚目は1番線、3枚目は西口南北自由通路より、全て熱海方・神戸方を望む。
ホーム端の少し先には西改札へ上がる階段とEVがありますが、この通路部分も旧ホーム跡です。
旧ホーム時代は20m車で16両分の長さがあったかもしれません。
 
また、小田原駅までは左の複線が東海道旅客線、右の複線が東海道貨物線の、線路別複々線区間になっています。
この先、すぐに茅ヶ崎市へと変わり、住宅街の中を西へ走りますが、やがて左へカーブして進路を西南西に変えます。そして右手に相模線の車両基地である湘南・相模統括センターを見て走ると右から相模線が合流して市街地に入り、茅ケ崎駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年(駅訪問の為)。          
 
島式ホーム1面2線の地平駅で、東西に橋上駅舎がありますが、東側がメインの駅舎です。駅周辺は住宅街ですが駅前は市街地化されていて、南口側が旧来からの市街地、北口側が工場跡を再開発した新しい市街地で、新旧の対比が面白いです。また、以前は小駅だと思っていましたが、実際に訪問して人の多さに驚きました。完全にナメていましたw
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。
       湘南新宿ラインでアクセス可能(特別快速や横須賀線直通は乗換必要)。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。
       東海道新幹線(小田原)東海道線上り快速・普通。新横浜経由も可。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (駅構内および南北駅前にあります)   
飲食チェーン店・・・あり (駅前に複数あります)   
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。東海道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は辻堂駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、配線略図.net、Departure Melody Room、地理院地図、Google地図、Wikipedia)