ゆいの杜西停留場【栃木県】(宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線。2023年訪問)  | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
栃木県宇都宮市東部、芳賀町との境界に近い郊外の、近年急速に発展したニュータウン「ゆいの杜」地区の西端部に位置するLRT路線・宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線【愛称:ライトライン】の駅、
ゆいの杜西停留場  
(ゆいのもりにしていりゅうじょう。Yuinomori-west Station) です。
 
 
停留場名   
ゆいの杜西停留場 (駅番号:13) 【副駅名:阿久津整備前】       
(※) 記事内にて「ゆいの杜西駅」「ゆいの杜西電停」と表記することがあります。   
 
所在地    
栃木県宇都宮市          
   
路線  
宇都宮ライトレール:宇都宮芳賀ライトレール線 (別称:宇都宮・芳賀LRT、ライトライン)   
  
隣の停留場  
宇都宮駅東口方………………グリーンスタジアム前停留場  
芳賀・高根沢工業団地方……ゆいの杜中央停留場                  
  
訪問・撮影時  
2023年10月  
 
 

ゆいの杜西停留場は、JR宇都宮駅東口から東へ延び、途中までライトラインが通っていた鬼怒通りの延長上にあたる芳賀バイパスと、住宅街を南北方向に延びる幹線道路が交差する刈沼町交差点の東西、芳賀バイパス上(中央部)に設置されています。
交差点の東側に下り芳賀・高根沢工業団地方面ホーム(安全地帯)が、西側に上り宇都宮駅東口方面ホームがあり、千鳥型配置となっています。
各ホームヘは芳賀バイパスを渡る横断歩道からアクセスします。横断歩道とホームの段差はスロープにより解消しており、バリアフリーに対応しています。
写真は下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームです。刈沼町交差点南東角より北東を望む。
 
 

駅前です。刈沼町交差点より北を望む。
左右方向の道路が芳賀バイパスで、道路中央を宇都宮ライトレール線が通っています。奥には南北方向の幹線道路(県道64号線)が延びています。
右側に下りホームが、左側に上りホームがあります。
駅北側は住宅街で、県道の左側にパチ屋や商業施設があり、右側は住宅街が広がっています。
約350m北にはテクノさくら公園が、約750m北にはとちぎ産業創造プラザがあり、約1.2km北の農村部には「かりぬま親水公園」があります。

駅周辺は「ゆいの杜」地区の西端部に相当します。「ゆいの杜」地区ですが、開発当初は清原・芳賀の両工業団地を支える産業支援拠点・研究開発拠点となる予定であったものの、土地の用途を住宅地に変更して2010年代前半に分譲が始まりましたが、はじめはあまり売れなかったそうです。しかし宇都宮ライトレールが町内を通過して宇都宮市街へのアクセス確保が保証されると急に売れるようになり、今では発展目ざましいニュータウンとして活気に満ちています(本文の一部はWikipediaから引用)。
また、ライトラインが通る芳賀バイパス沿いには駐車場を構える郊外型店舗(ロードサイド店舗)が立ち並んでいます。現状の店名は「ゆいの杜」と元来はテクノポリスとして開発予定だったため「テクノ」「テクノポリス」を名乗るケースが併存していますが、ライトラインの駅が「ゆいの杜……」になった事から、今後は「ゆいの杜」が付いた店舗の方が伸びるかと予想されます。
そして、ゆいの杜地区はライトラインへの期待から人口が伸びた地域ですが、一方でマイカー社会でもあります。今後、ゆいの杜地区においてどれだけライトラインが利用されるでしょうか? ライトラインが便利な交通機関と認識されれば利用者が伸びると思いますが…。
 
 

駅前です。刈沼町交差点より南を望む。
左右方向の道路が芳賀バイパスで、道路中央を宇都宮ライトレール線が通っています。奥には南北方向の幹線道路(宇都宮市道)が延びています。
左側に下りホームが、右側に上りホームがあります。
交差点南西角(右前方)には「焼肉きんぐ」があります。
駅南側も住宅地ですが商店は少ないです。そして「ゆいの杜」地区の住宅地はすぐに途切れてしまい(南ではなく東へ広がっています)、南東へ300m程離れると畑や雑木林が残っています。

 

約200m南東には、副駅名になっている「阿久津整備」の自動車整備工場があります。
約300m東の芳賀バイパス南側には三嶋神社が鎮座しています。
また南へ100m進むと、ゆいの杜地区とは違う新興住宅地(清原台)が広がっています。ゆいの杜西駅付近は清原台の北端部で、清原台は南西側に広がる宇都宮清原工業団地の東側を取り囲むように南へ細長く延びています。
 
そして、ゆいの杜西駅は台地上にありますが、駅西側には崖があり、約300m西は崖下の低地になります。崖下は南北方向に延びる県道408号線(宇都宮高根沢バイパス)沿いにロードサイド店やホテルがある以外は田畑や雑木林が残っています。
 
  


刈沼町交差点東側にある下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームへの出入口です。東(芳賀・高根沢工業団地方面ホーム方)を望む。
横断歩道に面して傾斜が緩いスロープがあり、登った先にホームがあります。
無人駅かつ車内収受方式なので、改札口はありません。
尚、ICカードのチャージは車内で可能です。
ICカードをお持ちでない場合はホームにある整理券発行機を利用して整理券を受け取り、下車時に運転士に整理券を提示して運賃をお支払い下さい。
 
 

1番線の駅名標です。非電照式ですが、ホーム上屋の照明により夜間でも見やすくなっています。
黒地に白文字で、下部は宇都宮ライトレール線のラインカラーである黄色に塗られており、英字は黒文字になっています。
駅番号「13」と副駅名「阿久津整備前」も併記されています。
下部には時刻表、運賃表、路線図、駅周辺地図などが掲示されています。
ちなみにライトラインは車内精算方式で、駅構内には整理券発行機以外の設備がありません。 
ICカードで乗降する場合は各扉脇にあるICカードリーダーにタッチして下さい。チャージは車内の運賃箱で可能です。
ICカード以外でご利用の場合、乗車はどの扉でも大丈夫ですが、は最前部の扉から下車する必要があります。 
 
 

このほかにも下部に駅周辺の名所・名物にちなんだ写真が載せられている駅名標があります(下写真に少し写っています)。
「かりぬま親水公園」や「テクノさくら公園」「とちぎ産業創造プラザ」「三嶋神社」などの写真が掲載されています。
写真は下り1番線ホームの駅名標です。
 
 


写真は刈沼町交差点東側にある下り芳賀・高根沢工業団地方面1番線ホームです。東(芳賀・高根沢工業団地方)を望む。
後方が出入口と刈沼町交差点です。
 
駅構造……地平駅(西北西~東北東方向)。
配線………千鳥式ホーム2面2線(相対式)。
  
写真の下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームが1番線で刈沼町交差点の東側にあり、
上り宇都宮駅東口ホームが2番線で、刈沼町交差点の西側にあります。
  
ホーム有効長……30m(1編成分)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………併用軌道区間にある駅にしては広く、車いす通行可能です。
上屋(屋根)………ホームのほぼ全体を覆っています(両端とスロープは雨ざらし)。 
ホーム上設備……ベンチ、整理券発行機。
 
LRTは超低床車両のため、ホーム高さは低く、ホームと車両の段差もほぼゼロです。
ホームには点字ブロックも設置されており、バリアフリー化されています。
中央部付近にはLCD式の発車標が上家から吊り下げられています。
また、ホームの背面はガラス張りになっていて、車道を走る自動車が気にならないよう、逆に自動車からは電停の様子が気にならないよう、配慮がなされています(と推測しますw)。
 
 


1番線より宇都宮駅東口方を望む。
上写真、ホームの芳賀・高根沢工業団地方の端付近には配電盤などが置かれていて、実質のホーム幅が狭くなっています。
下写真右側には整理券発行機が写っています。
  
 


1番線より宇都宮駅東口方を望む。
ホーム端からスロープが延びており、その先に刈沼町交差点があります。
刈沼町交差点の向こう側には上り宇都宮駅東口方面2番線ホームが見えます。
 
 

1番線より芳賀・高根沢工業団地方を望む。
刈沼町交差点と反対側には出入口がありません。
この先、沿道にロードサイド店が立ち並ぶ芳賀バイパスの中央部を併用軌道区間で右へカーブしながら走ります。途中、右側に三嶋神社が見えます。そしてカーブが終わって進路を東に変えるとほどなく「ゆいの杜中央停留場」へと至ります。
  
 

上り宇都宮駅東口方面2番線ホームの背面です。刈沼町交差点南西角より北西を望む。
背面は前述のようにガラス張りで、背面にも駅名標が掲出されています。
 
 




こちらは刈沼町交差点西側にある上り宇都宮駅東口方面2番線ホームです。
西(宇都宮駅東口方)を望む。
後方(東側)が出入口と刈沼町交差点です。
 
ホーム構造・設備は概ね前述の1番線ホームと同じです。
尚、こちらの2番線側(刈沼町交差点西側)は専用軌道区間に相当するのか、軌道面がバラスト敷になっています。
 
 


2番線より芳賀・高根沢工業団地方を望む。
 
 

2番線の駅名標です。
 
 

2番線より芳賀・高根沢工業団地方を望む。
ホーム端からスロープが延びており、その先に刈沼町交差点があります。
刈沼町交差点の向こう側には下り芳賀・高根沢工業団地方面1番線ホームが見えます。
 
 

2番線より宇都宮駅東口方を望む。
ホーム端付近では既に並走する芳賀バイパスが下り坂になっていて、ホームと高低差があります。
この先、芳賀バイパスが谷に下ると同時にライトラインが高架区間になます。その後は野高谷町交差点の南東角をかすめる形で左へカーブして、南北方向に延びる清原中央通りの左側(東側)を高架区間のまま並走して南下します。沿線風景は住宅地ではなく田畑や雑木林になります。その後、宇都宮清原工業団地内に入ると同時に地平区間になり、清原中央通りの東側を今度はサイドリザベーションの形で並走するようになります。そして工場が立ち並ぶ中を左へカーブしながら走るとグリーンスタジアム前停留場へと至ります。上り線だけで島式ホーム1面2線で、待避可能な構造です。上り線ホームの250mほど先(南)に下り線ホーム(島式ホーム1面2線)があり、上下線ホーム間には宇都宮駅東口方からの折り返しに対応した片渡り線があります。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年           
 
2023年8月26日の開業から約1か月半後の三連休に訪問しました。千鳥式ホーム2面2線で、上下線とも交差点を通過した先にホーム(安全地帯)があります。駅前はライトラインが通る県道(芳賀バイパス)沿いを中心にロードサイド店が多く、県道から南北へ入るとニュータウンの住宅地が広がっています。マイカー中心の地域で、ライトレールは無縁かと思いきや、私の訪問時は多くの人がライトラインを利用していて、ゆいの杜地区にも公共交通が根付いてくれれば…と勝手に願っています。
   
鉄路のみで (ルートは一例です)   
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東北新幹線or上野東京ライン経由宇都宮線で宇都宮駅下車。

       ライトラインに乗換。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

       東海道新幹線で東京駅まで。以降は上記と同じ。
 
食料・飲料 (500m以内)   
コンビニ・・・・・・あり (駅東側に「ファミリーマート」があります)   
飲食チェーン店・・・あり (駅西側の坂下に「マクドナルド」があります)      
  
大阪からの到達難易度はやや高いですが、宇都宮ライトレール線【愛称:ライトライン】を乗り鉄の際は、ぜひ一度はゆいの杜西電停でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:宇都宮ライトレールのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)