グリーンスタジアム前停留場【栃木県】(宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線。2023年訪問 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
栃木県宇都宮市東部郊外、宇都宮清原工業団地の北寄りに位置するLRT路線・宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線【愛称:ライトライン】の駅で、駅周辺にはキヤノンやカルビーなど複数の大企業の工場が立地しており、駅東側にはサッカーJリーグ・栃木SCの以前のホームスタジアムであった栃木県グリーンスタジアムがある、
グリーンスタジアム前停留場 

(ぐりーんすたじあむまえていりゅうじょう。Green Stadium Station) です。
 
 
停留場名  
清原地区市民センター前停留場 【副駅名:キヤノン前】 (駅番号:12)        
(※) 記事内にて「グリーンスタジアム前駅」「グリーンスタジアム前電停」と表記することがあります。    
 
所在地    
栃木県宇都宮市          
   
路線  
宇都宮ライトレール:宇都宮芳賀ライトレール線 (別称:宇都宮・芳賀LRT、ライトライン)    
  
隣の停留場  
宇都宮駅東口方………………清原地区市民センター前停留場  
芳賀・高根沢工業団地方……ゆいの杜西停留場                  
  
訪問・撮影時  
2023年10月  
 
 

グリーンスタジアム前停留場は、宇都宮清原工業団地中央部を南北方向に延びる清原中央通りと、工業団地北部を東西方向に延びる幹線道路が交わる交差点(名称なし。便宜上、当記事内では「駅前交差点」と呼ばせて頂きます)の南北にホームがあります。この区間はライトラインが清原中央通りの東側をサイドリザベーションの形で並走していて(事実上の専用軌道区間)、交差点の南側に下り芳賀・高根沢工業団地方面ホーム(安全地帯)が、交差点の北側に宇都宮駅東口方面ホームがあり、千鳥型配置となっています(互いのホームは200mほど離れています)。
各ホームヘは清原中央通りの歩道からアクセスします。ホーム出入口とホームの段差はスロープにより解消しており、バリアフリーに対応しています。
尚、上下線とも島式ホームなので、出入口には構内踏切が存在します(警報機あり。遮断機なし)。
写真は上り宇都宮駅東口方面ホームです。清原中央通り東側歩道より北西を望む。
 
 

駅前です。駅前交差点より西を望む。
左右方向の道路が清原中央通りで、道路の東側(手前側)をライトラインが通っています。奥には東西方向の幹線道路が延びています。
軌道を渡って左側に下りホームがあり、軌道を渡らず右へ進むと上りホームがあります。
駅周辺は宇都宮清原工業団地に入居する複数の工場が立地していますが、交差点の北西角(右前方)、南西角(左前方)、南東角(左後方)は全てキヤノンの敷地です。北東角(右後方)の一帯は空地になっています。
キヤノンの事業所が建ち並ぶ一帯を離れると、カルビー、久光製薬、ミツトヨなどの大企業を中心に各社の工場が立地しています。
周辺に民家、商店は見られません。
 
 

駅前です。駅前交差点より東を望む。交差点は後方にあります。
後方を左右方向にライトラインと清原中央通りが延びていて、奥には東西方向の幹線道路が延びています。
駅東側は幹線道路の右手にキヤノンの事業所がありますが、左手は現在空き区画です。
幹線道路を東へ400mほど進むと、駅名の由来となったサッカー場・栃木県グリーンスタジアムがあります。かつてはサッカーJリーグ・栃木SCの以前のホームスタジアムでしたが、屋根の設置やトイレの数などクラブライセンス基準を満たしていない点があることなどから、現在は栃木SCのホームスタジアムが、2020年開場で基準を満たすカンセキスタジアムとちぎ(東武宇都宮線の西川田駅が最寄駅)へと移転してしまったのはライトラインにとっては痛手だったはずです…。
東側は栃木県グリーンスタジアムの区画があるため、西側と比較して工場が少ないです。
 
 

駅前交差点より南を望む。
前方に下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームがありますが、100mほど離れています。
右手の清原中央通り東側歩道沿いにはライトライン駅の無料駐輪場があります。
 
 



駅前交差点から下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームへと向かいます。
交差点前の歩道沿いには無料駐輪場があります(中写真)。
100mほど進むとホーム出入口に着きます(下写真)。
 
 


そして、軌道線のため警報機があるものの遮断機がない構内踏切を渡り、
右折してスロープを登ると下りホームに到達します。
無人駅かつ車ライトラインは内収受方式なので、改札口はありません。
尚、ICカードのチャージは車内で可能です。
ICカードをお持ちでない場合はホームにある整理券発行機を利用して整理券を受け取り、下車時に運転士に整理券を提示して運賃をお支払い下さい。
 
 

駅名標です(2番線のものです)。
非電照式ですが、ホーム上屋の照明により夜間でも見やすくなっています。
黒地に白文字で、下部は宇都宮ライトレール線のラインカラーである黄色に塗られており、英字は黒文字になっています。
駅番号「12」と副駅名「キヤノン前」も併記されています。
下部には時刻表、運賃表、路線図、駅周辺地図などが掲示されています。

ちなみにライトラインは車内精算方式で、駅構内には整理券発行機以外の設備がありません。 
ICカードで乗降する場合は各扉脇にあるICカードリーダーにタッチして下さい。チャージは車内の運賃箱で可能です。
ICカード以外でご利用の場合、乗車はどの扉でも大丈夫ですが、は最前部の扉から下車する必要があります。 
  
  

このほかにも下部に駅周辺の名所・名物にちなんだ写真が載せられている駅名標があります(下写真に少し写っています)。
栃木県グリーンスタジアムと宇都宮清原工業団地が取り上げられています。
サッカーのイラストもありますが、今後は栃木県グリーンスタジアムをライセンス基準を満たすよう改良しない限り栃木SCのホームゲームがさらに減少すること必至で、先行きが心配です…。
写真は下り1番線ホームの駅名標です。
 
 



写真は駅前交差点南側にある下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームです。南(宇都宮駅東口方)を望む。
後方が出入口と駅前交差点、そして上り宇都宮駅東口方面ホーム方面です。
 
駅構造……地平駅(東西方向)。
配線………島式ホーム2面4線(千鳥配置)。
  
写真の下り芳賀・高根沢工業団地方面ホームは右(西)が1番線、左(東)が2番線です。
おそらく2番線が主本線、1番線が副本線と思われます。
緩急接続や当駅折り返し電車に対応した配線となっています。
2番線の左側の線路は上り線です。後方の駅前交差点北側に上り線ホームがあります。
  
ホーム有効長……30m(1編成分)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………路面電車の駅にしては広いです。
        相対式ホームを有するライトラインの駅の2倍程度の幅です。
        グリーンスタジアムでのイベント時に対応した幅です。
上屋(屋根)………ホームのほぼ全体を覆っています(両端とスロープは雨ざらし)。 
ホーム上設備……ベンチ、整理券発行機。
 
LRTは超低床車両のため、ホーム高さは低く、ホームと車両の段差もほぼゼロです。
ホームには点字ブロックも設置されており、バリアフリー化されています。
中央部付近にはLCD式の発車標が上家から吊り下げられています。
 
 


上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも芳賀・高根沢工業団地方を望む。
左が1番線、右が2番線です。2番線の右は上り線です。
宇都宮駅東口方からの当駅折り返し電車は1番線or2番線で乗客を降ろした後、回送になって前方にある上り3番線へと移動し、方向転換すると同時に客扱いを行い、宇都宮駅東口方へと向かいます。
 
 

1番線より宇都宮駅東口方を望む。
駅前交差点と反対側には出入口がありません。また、ホーム延伸に対応したスペースがありますが、軌道法が改正されない限り編成長の延伸は難しいでしょうね…。
そして延伸対応スペースに配電盤が設けられているため、他の多くの停留場と違いホームが広々とスッキリしています。
 
 


上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも芳賀・高根沢工業団地方を望む。
ホーム端に出入口のスロープがありますが、スロープの幅も広いです。
スロープの先の左手には1番線を渡る構内踏切があります。
 
この先、両番線が合流して駅前交差点を通過し、その先にある上り線ホームの脇を通過しますが、上り線ホームの前に下り線から上り線3番線への片渡り線があり、当駅折り返し電車が使用します。その後はサイドリザベーションの形で清原工業団地の工場が建ち並ぶ清原中央通りの東側(右側)を右へカーブしながら走ります。その後、清原工業団地を抜け出して、農地が広がる低地を高架区間で北上します。そして右手に清原台地区の新興住宅地が接近し、左手には工事中の清原中央通り高架橋を見て走ると高架区間のまま野高谷町交差点の南東角をかすめる形で右へカーブして東に進路を変え、宇都宮駅東口から宇都宮大学陽東キャンパス前まで並走していた鬼怒通りから続く県道64号線の中央部に入ります。そして左へカーブして地平区間になると、近年発展が目覚ましい新市街地「ゆいの杜」地区の西端部にある「ゆいの杜西」停留場へと至ります。
 
 


次は駅前交差点から上り宇都宮駅東口方面ホームへと向かいます。
120mほど進むとホーム出入口に着きます(下写真)。
 
 


そして構内踏切を渡り、右折してスロープを登ると上りホームに到達します。
 
 

上り4番線ホームの駅名標です。
 
 


こちらは駅前交差点北側にある上り宇都宮駅東口方面ホームです。北(芳賀・高根沢工業団地方)を望む。
後方が出入口と駅前交差点、そして下り芳賀・高根沢工業団地方面ホーム方面です。
 
左(西)が3番線ホーム、右(東)が4番線ホームです。3番線の左は下り線です。
3番線は折り返しなどの当駅始発電車が入線します。
ホーム構造・設備は概ね前述の下り線ホームと同じで、ホーム幅が広いです。
尚、グリーンスタジアムでのイベント時はこちらの上りホームに乗客が殺到すると予想されます。その場合は係員によりホームヘの入場規制を行い、線路脇の歩道に乗車待ちの客を待機させることになっています。
 
 


上写真は3番線(右)より、下写真は4番線(左)より、いずれも宇都宮駅東口方を望む。
3番線の右の線路は下り線です。
こちらは清原中央通りの歩道が車道寄りではなく、軌道よりも東側(左)に設置されています。
 
 

3番線より芳賀・高根沢工業団地方を望む。
ホーム端の先には延伸対応スペースがあり、そこに配電盤が設置されています。
こちらへ向かう上り線は、前方で3番線(左)と4番線(右)へと分岐します。
尚、こちらの芳賀・高根沢工業団地方には上下線間の渡り線がありません。
 
 



上2枚は3番線より、下1枚は4番線より、いずれも宇都宮駅東口方を望む。
ホーム端に出入口のスロープがあり、スロープの先の左手には4番線を渡る構内踏切があります。
こちらもスロープの幅が広くなっています。
また、3番線の先には下り線から3番線への片渡り線があり、宇都宮駅東口方面からの当駅折り返し列車が使用します。
尚、この渡り線は当駅の信号機が芳賀・高根沢工業団地方からの折り返しに対応しているのかは不明です。
 
この先、両番線が合流して駅前交差点を通過し、その先にある下り線ホームの脇を通過します。その後もサイドリザベーションの形で、清原工業団地の工場が建ち並ぶ清原中央通りの東側(左側)を南南東へ走り、やがて右手にトランジットセンターが見えてくると信号交差点に差し掛かり、右折します。信号待ちで停車する事があります。そして信号を渡って、清原工業団地内を東西方向に延びる道路の北側をサイドリザベーションの形で西南西へ走るようになると同時に清原地区市民センター前停留場へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年           
 
2023年8月26日の開業から約1か月半後の三連休に訪問しました。上下線別の千鳥式ホーム配置で、上下線とも島式ホーム1面2線を有しており、渡り線を使用した折り返し運転が行われているほか、現状は設定されていませんが、緩急接続にも対応した駅構造です。駅前は工業団地で、キヤノンをはじめとした主に大企業の工場が立地しています。駅から離れた東側に駅名の由来となったグリーンスタジアムがあります。快速の運転が始まれば、緩急接続の場面や、むしろ快速が当駅以東各駅停車になって当駅止まり・当駅始発の普通と接続する可能性もありそうですね。
   
鉄路のみで (ルートは一例です)   
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東北新幹線or上野東京ライン経由宇都宮線で宇都宮駅下車。

       ライトラインに乗換。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

       東海道新幹線で東京駅まで。以降は上記と同じ。
 
食料・飲料 (500m以内)   
コンビニ・・・・・・なし (工業団地内ゆえ1km圏内に店舗がありません)   
飲食チェーン店・・・なし (工業団地内ゆえ1km圏内に店舗がありません)      
  
大阪からの到達難易度はやや高いですが、宇都宮ライトレール線【愛称:ライトライン】を乗り鉄の際は、ぜひ一度はグリーンスタジアム前電停でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:宇都宮ライトレールのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)