白子駅【三重県】(近鉄名古屋線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
三重県鈴鹿市東部、伊勢湾沿いに広がる市街地に位置する近鉄名古屋線の特急停車駅で、近鉄における鈴鹿サーキットへの玄関口であり、F1日本グランプリ開催時は当駅始発・終着の臨時列車も運行され、多くの乗降客で賑わう、
白子駅 (しろこえき。Shiroko Station) です。
 
  
駅名  
白子駅 (E 31)  
  
所在地  
三重県鈴鹿市      
  
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:名古屋線  
  
隣の駅  
近鉄名古屋方……千代崎駅  
伊勢中川方………鼓ヶ浦駅  
 
訪問・撮影時  
2020年12月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1915年開業)。
駅舎………………橋上駅舎(1979年改築)。東西自由通路と併設。

        それ以前は東西に駅舎がありました。
出入口……………西口、東口。
バリアフリー……△(西口のみエレベーター設置。東口は未設置)。
点字ブロック……各駅前広場~各出入口~改札~各ホームに設置済み。
駅前広場…………○(東口は歩行者用のみ。西口はバス停留所、タクシー乗り場併設)。
 
 


現在の正面口に相当する西口です。上写真は南東を、下写真は南を望む。
かつては東西に駅舎がありましたが、1979年に橋上化されました。駅ビルはありません。
橋上階との間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれています。
ロータリーを有する大きな駅前広場が整備されています。
 
 


西口駅前です。上写真は駅前広場より、下写真は橋上階より、いずれも北西を望む。
上写真・ロータリー内には鈴鹿サーキットにちなみ、チェッカーフラッグのイラストが描かれた歓迎板が設置されています。
 
こちらの西口駅前は高度経済成長期に住宅団地として開発されました。
上写真正面奥への駅前通り沿いには、昭和レトロ感漂う商店街が見られますが、半ばシャッター通りと化しているようです。
駅周辺は住宅街ですが、駅から離れると田園が残っています。
約5.5km西の丘陵地には鈴鹿サーキットがあり、路線バスでアクセス可能です。
鈴鹿サーキットでは10月にはF1日本グランプリが開催されます。F1開催時は臨時列車も運行され、白子駅は電車とバスを乗り継ぐ観戦客で混雑します。
尚、鈴鹿サーキットへは伊勢鉄道伊勢線の鈴鹿サーキット稲生駅が最寄駅になりますが(サーキットまで約1.5km)、F1開催時は臨時列車が運行されるものの本数が少なく、大阪方面からのアクセスに難がある事から、利便性は距離が遠い白子駅の方に軍配が上がります。但し、F1開催時は白子駅からのバスが混雑するため、サーキットへ徒歩でアクセス可能な鈴鹿サーキット稲生駅にもメリットがあります。
 
 



こちらは東口です。上2枚は西を、下1枚は南西を望む。
開業当初はこちらの東口側が正面口でした。
橋上階との間は階段・上りエスカレーターのみで、エレベーターの設備はありません。
車いすの場合は西口を利用せねばならず、約150m北の踏切まで迂回する必要があります(東口~西口の迂回移動距離:約400m)。
東口にはロータリーはなく、歩行者用の広場があるのみです。出入口北側では側道の車道が少し拡げられており、そこで自動車での送迎が可能です。
 
 

東口駅前です。南東を望む。右手に東口出入口があります。
こちらの東口側は従来からの白子の市街地で、住宅街となっています。
奥に延びる駅前通り沿いには商店街がありましたが、現在は寂れてしまっています…。
駅前通りを400m少々進むと海岸に到達します。そこから南へ進むと白子漁港です。
また、海岸近くには旧伊勢街道が南北方向に延びており、沿道には今も昔ながらの町並みが残っています。
 
 


橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は南西を、下写真は西を望む。
右方向が西口、左方向が東口です。改札口の天窓部分の側壁はチェッカーフラッグ柄になっています。
 
駅員配置………あり(終日有人駅。インターホン無し)。
自動改札機……あり(5通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内)。
幅広通路………あり(右端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………△(右端の幅広通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口、右手前にある特急券・定期券が購入可能な出札窓口)。
自動券売機……改札口の右手前。ICチャージ可。一部は特急券・定期券も購入可能。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)。改札外(東西駅前。車いす対応トイレ併設)。
付帯設備………銀行ATM、コインロッカー(改札外)。飲料等の自動販売機(改札内)。  
売店……………なし。 
コンビニ………改札外右後方に「ファミリーマート」があります。
 
そして1階にある各ホームとの間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていて、白子駅はバリアフリーに対応しています(但し、東口~橋上階のみ非対応)。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式駅名標です。非電照式と思われます。
駅ナンバリング導入時に一斉に置き換えられた新タイプです。
右上には駅ナンバリング「E 31」が大きく書かれています。
また、左側には名所案内「ごあんない」も設置されています。鈴鹿サーキットなどが記載されていますが、「ごあんない」によると白子は染色型紙、鈴鹿墨といった特産品が有名なようです。
 
 


駅構造……地平駅。北東~南西方向。
配線………島式ホーム2面4線。
 
右ホーム(東)は右が1番線、左が2番線でともに下り津・伊勢中川・賢島・大阪難波方面、左ホーム(西)は右が3番線、左が4番線で上り近鉄四日市・近鉄名古屋方面です。
但し、当駅始発の下り列車は配線の関係上、4番線から発車します。
内側の2番線・3番線が主本線(通過線)、外側の1番線・4番線が副本線(待避線)です。
当駅では日常的に緩急接続や通過列車待避が行われます。
  
ホーム有効長……1番線6両、2番線8両、3番線9両(実質8両)、4番線7両(実質6両)。
ホームドア………なし(2020年12月時点)。
ホーム幅…………標準レベルですが2番線・3番線の伊勢中川方の端(手前側)は狭いです。
上屋(屋根)………1番中川方6両、2番中川方8両、3番中ほど8両、4番中川方7両。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自販機、冷暖房完備の待合室。
ホーム上設備……公衆電話、特急券自動券売機。
 
特急が停車する内側の2・3番線はホームが中川方へ延伸されています。
各番線の近鉄名古屋方の端の1両未満相当は上屋未設置で、3番線の伊勢中川方の1両弱分も上屋未設置です。
 
写真は2枚とも2番線より近鉄名古屋方を望む。
 
 



上2枚は3番線より、下1枚は2番線より、いずれも伊勢中川方を望む。左から1番線~4番線の順です。
中写真、1・2番線の近鉄名古屋方の端には構内踏切の跡が残っています(後述)。
そして下写真、各ホーム上には特急券自動券売機が設置されていますが、購入できるのは直近の特急列車のみなので注意が必要です。
 
 



上2枚は2番線より、下写真は3番線より、いずれも近鉄名古屋方を望む。
両ホームの端には構内踏切跡の構造物(スロープ跡)が残っています。
橋上化以前は構内踏切右手に東口駅舎が、左手に西口駅舎が、それぞれありました。
 
この先、住宅街の中を北東へ走りますが、やがて住宅の密度が下がると左手に岸岡山の丘陵地が現れ、左へカーブしますが、標高44mの山頂付近を除き、丘陵上も宅地開発されています。そして丘陵沿いに北北東へ走り、やがて丘陵地が遠ざかって左側がほぼ平坦になると千代崎駅へと至ります。
 
 

3番線より伊勢中川方を望む。
この付近は内側の2番線・3番線にしかホームがありません。
 
この先、田園も残る住宅地の中を一直線に南西へ走ると、鼓ヶ浦駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年          
 
島式ホーム2面4線の駅で、乙特急停車駅です。橋上駅舎を有しています。駅前は海側の東口の方が旧来からの市街地で、鈴鹿サーキット側の西口は新しい市街地になりますが、その西口側も駅前商店街は昭和レトロ感が漂っています。尚、西口北側の「イオン」は2021年~2022年頃に閉店した模様です。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋から近鉄乙特急に乗車。 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。近鉄名阪特急(乙特急)に乗車。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (駅構内に「ファミリーマート」があります)  
飲食チェーン店・・・なし (最寄店舗は約550m西の「和食さと」)  
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
近鉄名古屋線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は白子駅でも途中下車してみて下さい!
そして鈴鹿サーキットへお出かけの際はぜひ近鉄名古屋線をご利用になり、白子駅も観察してみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)