新城駅【愛知県】(飯田線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県三河地方東部の小都市、新城市の中心市街地に位置する飯田線の主要駅で、新城市の代表駅である、
新城駅 (しんしろえき。Shinshiro Station) です。

  

尚、2025年春には、  
豊川~本長篠間にて交通系ICカード『TOICA』が利用可能になる予定です。  
その結果、飯田線は豊橋~本長篠間が『TOICA』のエリアとなります。  
  
  
駅名  
新城駅 (駅番号なし)  
 
所在地    
愛知県新城市    
 
乗車可能路線  
JR東海:飯田線  
 
隣の駅  
豊橋方……野田城駅  
辰野方……東新町駅    
  
訪問・撮影時  
2022年8月 (一部2021年1月)  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1898年開業)。
駅舎………………南側に1940年完成の古い木造駅舎があります。
出入口……………南側のみ。北からは約200m西のアンダーパス

                                       or約150m東の踏切を渡って南側へ。
バリアフリー……○(駅出入口にスロープ有。跨線橋にスロープ併設)。
点字ブロック……駅出入口~駅舎内~各ホーム間に設置。
駅前広場…………○(小さなロータリー有。バス停留所・タクシー乗り場併設)。
 
 



駅舎です。概ね北方向を望む。
駅開業は1898年で、1940年(昭和15年)に改築された木造駅舎が今も使用されています。
尚、Wikipediaでは1943年改築と書かれていますが、現地の建物資産標にはS.15.12と書かれていたので、1940年改築と思われます。もしかしたら全て完成したのが1943年かもしれませんが。
中央の屋根が高いところがコンコースと改札口で、そこに正面口があります。
コンコース左側には、左端の「はなれ」にあるトイレ(多機能トイレ無し)へ行き来するための通用口が設けられています。
正面口も通用口も段差が無く一定の幅があるため、車いすが通行可能です。但し通用口側には手すりがありませんので、車いすの場合は手すり付きスロープがある正面口をご利用下さい。
通用口側には郵便ポスト、電話ボックス、飲料自動販売機が設置されています。
駅舎手前にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。ロータリーにはバス停留所があり、バス・一般車の兼用です。
タクシーはトイレ手前に乗り場と待機場があります。
 
 


駅前です。
上写真は正面口よりロータリーを望む(南を向いて撮影)。下写真はタクシー乗り場前より南を望む。
駅南側は新城市の中心市街地が広がっていて、下写真奥に延びる駅前通り(県道446号線)沿いには商店街が形成されています。
しかし他の地方都市と同様、中心部の空洞化が進行していて、活気に欠ける印象です。
また、中心市街地の町並みは全体的に古く、狭い道路が多いです。
約650m南東に新城市役所があり、約650m南西の飯田線沿いには新城市民病院があります。
 
 

駅前(北側)の様子です。1番線ホームより北方向を望む。
「駅裏」の駅北側は郊外の住宅地といった雰囲気で、商店は多くありませんが、約500m北東にはショッピングセンター「ピアゴ新城店」があります。
約300m北には富永神社が鎮座しています。
 
 


改札口です。北方向を望む。
 
駅員配置………有人駅(業務委託駅。但し夜間は無人)。
自動改札機……なし(駅員にきっぷを見せて下さい。無人時間帯はそのまま入場可能)。
ICカード………利用不可(エリア外。

                                  ICエリア内から乗り越しの場合は全区間現金精算になります)。
幅広通路………あり(車いす通行可能です。点字ブロック設置)。
窓口……………改札窓口と右手前の『JR全線きっぷうりば』。
自動券売機……改札口の右手前にあります(近距離きっぷ用のみ)。
自動精算機……なし(改札窓口へ申し出て下さい。無人時間帯は車内で精算して下さい)。
その他設備……ホーム側出入口前に集札箱あり(無人時間帯に使用します)。
駅舎内設備……ベンチ。飲料自動販売機。
トイレ…………あり(改札外のみ。左側の通用口を出た先。多機能トイレなし)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約450m南の「ファミリーマート」)。
 
飯田線においてICカードは豊川駅以南(豊橋~豊川)でしか利用できませんのでご注意下さい。
もしICカードで新城駅まで乗り越してしまった場合は、乗車全区間の運賃が現金精算となってしまいます。
 
駅舎を通り抜けて正面の階段または左のスロープを登ると上り豊橋方面1番線ホームです。ると下り辰野方面1番線ホームです。1番線までは段差なく移動可能です。
そして1番線に出て左へ進むと、ホーム端に跨線橋があり、下り辰野方面(一部豊橋方面)2番線・3番線ホームに通じています。以前の跨線橋は階段のみでしたが、2021年11月にエレベーター併設の新しものに架け替えられました。跨線橋の架け替え工事中は辰野方に仮設の構内踏切が設けられていました(後述)。
 
 

こちらは改札口側より駅出入口方を望む。南を向いて撮影。
屋根は高いです。駅舎内は非冷房です。
出入口の上には安土桃山時代に当地で繰り広げられた長篠の戦いの説明図が掲示されています。
 
 

1番線ホームより改札口を望む。南を向いて撮影。
開業の後にホームが嵩上げされた結果、ホームと改札口の間に段差が生じています。
階段のほかにスロープが設置されているため、バリアフリーには対応しています。
また、改札口の右側には無人時間帯に使用する集札箱(きっぷ回収箱)が設置されています。
 
 

2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
尚、飯田線において、豊川駅より北(辰野方)の各駅においては駅ナンバリングが導入されていません。
 
  

こちらは3番線に設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
吊下式と同じ仕様ですが、こちらは近年になって取り替えられたようで、新しいです。
 
 



駅構造……地平駅(南西~北東方向)。
配線………単式ホーム・島式ホーム各1面、計2面3線。
 
右の単式ホーム(南)が1番線(下り本線)で上り豊川・豊橋方面、左の島式ホーム(北)は右が2番線・左が3番線でともに下り中部天竜・飯田・辰野方面ですが、2番線と3番線は豊橋方面からの折り返し列車も使用します。
また、3番線の左には電化された側線が1本あります。電車の留置が可能です。
  
ホーム有効長……4両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………1番線の豊橋方(右手前)を除き全体的に狭いです。
上屋(屋根)………1番線は豊橋寄りの約1.5両分、2・3番線は豊橋方の2両分に設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
 
各ホームの豊橋方の端(後方)にはエレベーター併設の跨線橋があり、1番線の豊橋方に面して駅舎・改札口があります。

上写真は1番線より、中写真は2番線より、下写真は3番線より、いずれも辰野方を望む。
 
 




1枚目は1番線より、2枚目と4枚目は2番線より、3枚目は3番線より、いずれも豊橋方を望む。
左から1番線~3番線・側線の順です。
1番線辰野方(左手前)に面して木造平屋建ての係員詰所があります。
 
 


上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも豊橋方を望む。
各ホーム端には跨線橋があります。
1番線側の跨線橋の裏手には保線用車両の車庫があり、その保線用側線は豊橋方で本線に合流します。
豊川駅まで単線区間が続きます。すぐ先で側線を含めた全ての線路が1線に集約されます。
 
この先、畑が混在した住宅地の中を南西へ走り、緩やかに左へカーブして国道301号線の陸橋をくぐると田園風景の中を進みます。そして野田川を渡ると右手の住宅地を見て南西へ走り、左側に横浜ゴム新城工場が寄り添うようになると野田城駅へと至ります。
 
 

こちらは2021年1月、2番線より豊橋方を望む。
新たな跨線橋の設置工事中でした。各ホーム端に作業用の構内踏切が設置され、その先に跨線橋が設置されました。
当時は保線用車庫をハッキリと見ることができました。
 
 


上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも辰野方を望む。
こちらは終点の辰野駅まで単線区間が続きます。すぐ先で側線を含めた全ての線路が1線に集約されます。また、これより先は列車本数が減少します。
また、跨線橋改良工事の際は辰野方のホーム端の先に仮設の構内踏切が設置されましたが、今もその痕跡が見られます。
 
この先。住宅街の中を北東へ走り、緩やかに右へカーブして進路を東北東に変え、田町川を渡ります。その後も住宅地の中を東北東へ走ると、東新町駅へと至ります。
 
 

こちらは2021年1月、2番線より辰野方を望む。
跨線橋改良工事中は、各ホーム端に構内踏切が設置されていましたが、階段しかありませんでした(点字ブロックは設置されていました)。
この10ヶ月後の11月に新しい跨線橋が完成し、新城駅はバリアフリー化が成りました。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年、2022年          
 
単式ホーム・島式ホーム各1面の計2面3線で、飯田線の駅としては広い構内を有しています。南側に1940年完成の古い駅舎が鎮座しています。駅前は新城市の中心市街地ですが、他の地方都市と同じく中心部の空洞化が進行しています、
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

                     東海道新幹線~豊橋から飯田線(新城以遠行き)へ乗継。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

                     東海道新幹線~豊橋から飯田線(新城以遠行き)へ乗継。 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし (最寄店舗は約450m南の「ファミリーマート」)    
飲食チェーン店・・・なし (最寄店舗は約500m北東の「スガキヤ」)  
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新城駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:JR東海のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)