公津の杜駅【千葉県】(京成本線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
千葉県成田市南西部、計画的に開発されたニュータウンの中心部に位置する京成本線駅で、掘割にホームが設置されており、東側の成田空港方は駅舎に覆われているため地下駅の様相を呈しているやや難読駅、
公津の杜駅 (こうづのもりえき。Kozunomori Station) です。
 
 
駅名  
公津の杜駅 (KS 39)   
 
所在地  
千葉県成田市  
 
乗車可能路線  
京成電鉄:本線   
 
隣の駅    
京成上野方……宗吾参道駅   
成田空港方……京成成田駅   
  
訪問・撮影時  
2020年9月   
 
 
駅概要   
駅形態……………掘割駅(半地下駅。1994年開業)。
駅舎………………線路直上(地上)にあります。
出入口……………東側の東・北・南に出入口あり。西側からは線路の南北を通って東側へ。
バリアフリー……○(駅出入口~改札内に段差なし。各ホームとはエレベーターで連絡)。
点字ブロック……駅出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………東側にあり(バス停留所とタクシー乗り場を併設)。
 
 





駅舎(公津の杜駅ビル)です。
1枚目は北から、2枚目は南(南東)から、3枚目~5枚目は東から撮影。
出入口上部がガラス張りになっています。
駅ビルは3階建てで、2階には学習塾などのテナントが入居しています。3階にはLCC「スプリング・ジャパン」の本社が入居しています。
また、中央部は吹き抜けになっています。
駅舎1階東側がオープン構造になっていて、東、北、南から出入り可能です。段差はなく、各方向に点字ブロックが設置されています。
駅舎に入ってすぐの改札外コンコースには大きなモニュメントが設置されています。タイトルは『陽琴』(英題:The Harp)で、作者はデザイナーの時忠彦氏です(Wikipediaの本文を引用)。
 
余談ですが、公津の杜駅についてWikipediaの「付記」を引用しますと、
・クリスマスシーズンに合わせてイルミネーションイベント「ミラフォレスタ」が開催され、当駅がイルミネーションで華やかに彩られる。
・京成カードのマスコットキャラクターである京成パンダは「当駅付近のマンションに住んでいる」という設定である。
との事です。
 
 

駅舎の南側には5本脚のモニュメントがあります。
説明書きを見なかったのでどういう意図で製作されたのか、不明です。
写真は南を望む。
 
 

駅舎東側には駅前広場ロータリーがあり、右側のアスファルト敷部分にタクシー乗り場が、左側のレンガ敷風道床の区域にはバス停留所が、それぞれ設けられています。
この駅前広場直下を京成本線のトンネルが通っています。
写真は東を望む。
 
 

駅前です。南を望む。
手前にロータリーがあり、右手に駅舎があります。
駅のすぐ南側には京成系の商業施設「ユアエルム成田店」のビルがあります。多くの専門店が入居しており、「マクドナルド」「ミスタードーナツ」などの飲食店も入っています。
核となる食料品スーパーマーケットが「京成ストア」ではなく「ロピア」だったことには驚きでしたが。
 
公津の杜駅周辺はニュータウンとして計画的に開発され、駅前エリアには商業施設、大学、マンションなどを集中配置し、周辺部にはドーナツ状に戸建住宅街を配置する構成となっています。
成田国際空港にも近い事から、駅近くには日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)の社宅もあるそうです。
 
 

駅前です。北を望む。
駅のすぐ北側一帯には国際医療福祉大学成田キャンパスの学舎が建ち並んでいます。駅がすぐ近くなので通学が便利です。
西へ進むとマンションも見られます。商店は少なく、北側に商業施設はありません。
こちらの北側も駅から離れると一戸建て中心の住宅街が広がっています。
 
 


駅ビル1階にある改札口です。西を望む。
 
駅員配置…………あり(有人駅。インターホンなし)。
自動改札機………あり(4通路)。  
ICカード…………『PASMO』のエリア内。芝山鉄道はエリア外なのできっぷの購入を!
有人通路…………あり(窓口に面した左端。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
幅広通路…………あり(右から2番目)。
窓口………………あり(改札窓口のみ)。
自動券売機………あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。
自動精算機………あり(ICチャージ可)。
トイレ……………改札内(多機能トイレ併設)。
改札外設備………コインロッカー、宅配便ロッカー、飲料自動販売機。  
改札内設備………AED、飲料自動販売機、照明写真機。
売店………………なし。  
コンビニ…………あり(改札口の右手前「ファミリーマート」)。
 
コンコース部分は吹き抜けになっていて、ガラス張りの天井を望めます(下写真)。
そして掘割の地下1階にある各ホームとは階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていて、公津の杜駅はバリアフリーに対応しています。

 

 

こちらは改札内より改札口を望む。

吹き抜けのおかげで明るくて開放的です。
  
 

下り2番線側壁に設置の駅名標です。電照式ですが、光源が蛍光灯なのかLEDなのか、不明です。
京成の新デザインで、駅ナンバリングが併記されています (KS 39)。
次駅の京成成田駅は「京成」が省略されずに書かれています。
(当の京成成田駅においては自駅名の「京成」が省略されているのですが…)
 
 

こちらは下り2番線側壁に設置の、路線図や時刻表と一体になった駅名標です。
路線図や時刻表も電照式で、バックライトは蛍光灯のように思えますが…。
 
 


駅構造……掘割駅(手前の成田空港方は半地下構造)。西南西~東北東方向。
配線………相対式ホーム2面2線。ホームの成田空港方は若干カーブしています。
 
左ホーム(南)は1番線で上り京成上野方面、右ホーム(北)は2番線で下り成田空港方面および東成田・芝山千代田方面です。
  
ホーム有効長……8両分。
ホームドア………なし(2020年9月時点)。
ホーム幅…………相当広いです(階段部分のみ狭いです)。
上屋(屋根)………全8両分に設置(奥の京成上野方の端は雨ざらしですが、

                                            そこに列車は停車しません)。 
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機。
ホーム上設備……ベーカリーカフェ「サンエトワール」(5番線中ほど)  
 
ホームは相当広いです。
手前の成田空港方は駅舎に覆われていて薄暗いです。奥の京成上野方は明かり区間ですが、ホームには上屋が設置されています(膜屋根が使用されていて、駅舎直下部分との明暗の差が大きいです)。
  
写真は2枚とも1番線より京成上野方を望む。
 
 


2枚とも2番線より成田空港方を望む。
前述の通り、手前の京成上野方は明るく、奥の成田空港方は暗いです。
下写真には階段と上りエスカレーターが写っていますが、ホームと駅舎1階の高低差が結構大きいです。
 
 

2番線より京成上野方を望む。
尚、公津の杜駅開業前、この付近の京成本線は、駅北側を、丘陵地の谷を縫うようにカーブが連続する線形でしたが(特に当駅以西京成上野方)、駅周辺にニュータウンが開発されることになり、線路がニュータウンの中央を貫通するように線路が付け替えられ、曲線も緩和され線形が良くなりました。
この先、掘割区間でニュータウン内を西北西へ走り、やがて左へカーブして進路を南西に変えると丘陵地をトンネルで突き抜け、トンネル内で酒々井町に変わります。トンネルを抜けるとすぐ平地に出て、宗吾参道駅へと至ります。駅の京成上野方には宗吾車両基地があります。大佐倉駅ほどではありませんが、駅前にはローカル風景が広がっています。
 
 


1番線より成田空港方を望む。
ホーム端の先はトンネルになっていて、駅前広場の直下を通過します。
この先、左へカーブしてトンネルを出ると掘割区間でニュータウン内を北東へ走り、ニュータウンを出ても掘割のまま右へ左へカーブしつつ住宅地の中を走ります。しばらくすると地平区間になりますが、再び掘割区間になり、右へカーブしてJR成田線をアンダークロスすると左へカーブします。その後は森の中を北東へ走り、掘割を出て森が途切れ、急に市街地に入ると京成成田駅へと至ります。京成本線と京成東成田線の分岐駅であり、JR成田線各線(本線・我孫子支線・空港支線)の成田駅は徒歩圏内です。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年(駅訪問の為)。          
  
2面2線の掘割駅ですが、東側は駅舎に蓋をされているため薄暗く、半地下駅であるとも言えます。1994年開業時からの駅舎は洗練されたデザインをしていて、「関東の駅百選」に選定されています。駅周辺は整然としたニュータウンで、駅前に商業施設、大学、マンションが配置され、その外側に戸建住宅が配置されています。
  
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。山手線~日暮里から京成本線特急以下に乗車。快速特急は通過。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。東海道新幹線~東京から山手線などで日暮里へ。以降は上記と同じ。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (駅構内にあり)   
飲食チェーン店・・・あり (駅前の「ユアエルム」に複数あり)   
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、京成本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は公津の杜駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:京成電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)