今回の【駅】シリーズは、
岐阜県中央部、長良川沿いの山間部に市域が広がる郡上市の中心市街地南西端に位置する長良川鉄道越美南線の主要駅で、郡上おどりや古い町並みで有名な旧・八幡町の玄関口である、
郡上八幡駅 (ぐじょうはちまんえき。Gujo-hachiman Station) です。
尚、写真は2017年撮影で、駅舎リニューアル直後の訪問でしたが、やや古いです。現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
駅名
郡上八幡駅 (駅番号:25)
所在地
岐阜県郡上市 (旧・郡上郡八幡町)
乗車可能路線
長良川鉄道:越美南線
隣の駅
美濃太田方……相生駅
北濃方…………自然園前駅
訪問・撮影時
2017年7月 (駅名標のみ2012年1月)
駅概要
駅形態……………地平駅(1929年開業)。
駅舎………………東側に木造駅舎があります。2017年リニューアル済。
出入口……………東側のみ。西からは約400m南の踏切or約300m北の陸橋を渡って東へ。
バリアフリー……△(駅外~改札~1番線は段差なく移動可能。2番線は非対応)。
点字ブロック……駅前広場~駅舎出入口のみ設置。
駅前広場…………あり(バス停留所、駐車場を併設)。
駅舎です。概ね西方向を望む。
1929年の開業時以来の木造駅舎平屋建てですが、改修が重なり徐々に外観が変化していきました。2015年に国の登録有形文化財に登録された事からか大規模なリニューアルが行われ、2017年4月に開業時の姿へと戻りました。屋根の形状が大きく変わっています。内装もリニューアルされました。
駅舎前には閑散ローカル線の駅としては大規模な駅前広場があり、ロータリーも整備されています。
駅舎右側にはトイレがあります(多機能トイレの有無は不明)。
駅前です。東を望む。
郡上八幡駅は市街地南西端に位置しており、駅前にも商店は点在していますが、街外れの雰囲気が漂っています。
向かって左側が中心市街地方面です。
一方、駅裏に相当する西側は長良川が北から南へ流れており、駅に近い東岸を国道156号線が、反対側の西岸を東海北陸自動車道が、それぞれ長良川鉄道線と並行しています。とりわけ東海北陸自動車道の開通は長良川鉄道線にとって痛手でした…。
駅前です。北を望む。左後方に郡上八幡駅があります。
駅前通り(県道327号線)を北上すると中心市街地方面です。
300mほど進むと城南交差点があり、そこから北東方向へ約3km、吉田川沿いや国道256号線やその旧道である越前美濃街道沿いに市街地が延びています。
さらに、駅から1.3kmほど北東、郡上八幡郵便局付近から北へ約1.5km、小駄良川沿いにも市街地が延びていて、その東側にそびえる小さな山の山頂には郡上八幡城があります。
市街地中心部は古い城下町の町並みが保存されており、「奥美濃の小京都」と呼ばれ観光地になっています。江戸時代には市街地に水路が張り巡らされ、そこを流れる水が綺麗で、「水の町」としても有名です。
また、毎年8月中旬の旧盆の時期には盆踊り「郡上おどり」が開催され、徹夜踊りが有名です。
約2km北東の国道256号沿いには郡上市役所があります。
駅舎内です。概ね西方向を望む。
駅員配置………あり(有人駅。但し出札業務しかしていないと思われます)。
自動改札機……なし。
幅広通路………あり(段差なく1番線ホームまで移動可能)。
ICカード………エリア外。
窓口……………改札口の左手前。
自動券売機……あり(改札口の左手前、窓口の左側)。
自動精算機……なし(乗車列車で精算して下さい。PayPayも利用可能)。
トイレ…………2番線ホーム(多機能トイレなし)。駅舎外(多機能トイレの有無は不明)。
付帯設備………ベンチ(駅舎内右側)。
売店……………なし。
コンビニ………なし(最寄店舗は約300m北の「ローソン」)。
そして改札口を通ると上り1番線ホームです。ここまでは車いす通行可能です。
1番線に出て右手には跨線橋があり、下り2番線と結ばれています。但し、階段しかありませんので郡上八幡駅はバリアフリー非対応です。
また、駅舎を通らなくても駅舎右脇から1番線ホームへ行くことが可能です。
見づらいですが、2番線に設置の吊下式駅名標です。電照式です。2012年撮影。
国鉄タイプをアレンジしたものですが、隣駅表示を色つきの楕円に囲むなど、近代的なデザインとなっています。
現在は国鉄タイプに類似した大人しいデザインのものに変更されており、駅番号「25」が併記されています。
駅構造……地平駅。南北方向。ホームはカーブを描いています。
配線………単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線。
駅舎に面した右ホーム(東)が1番線で上り美濃市・関・美濃太田方面、左ホーム(西)の右が2番線で上り美濃白鳥・北濃方面、左が3番線ですが定期列車の発着はなく、予備ホームです。
1番線から見て2番線・3番線は美濃太田方(手前側)にずれています。
ホーム有効長……5両分(推測)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………標準レベル。
上屋(屋根)………1番は美濃太田寄りの、2番は北濃方(奥側)の、約2両分(推測)。
ホーム上設備……ベンチ(各ホーム)、待合室(2番線のみ。空調なし)。
ホーム上設備……トイレ(2番線。多機能トイレなし)。1番線は駅舎外のトイレを利用可。
両ホームの北濃方には屋根付きで階段のみの跨線橋があります。
写真は1番線より北濃方を望む。
こちらは1番線より美濃太田方を望む。
上屋下には提灯が飾られています。
1番線より美濃太田方を望む。右前方の2・3番線には木が生えています。
この先、右手に長良川を見て南下しますが、大きく右へカーブすると長良川を渡ります。その後は左へカーブして、今度は左手に長良川を見て南下すると相生駅へと至ります。
1番線より北濃方を望む。1番線は跨線橋の先にもホームが延びています。
また、3番線の先には保線基地があります。
この先、八幡の市街地西端部を北上し、吉田川を渡ってしばらくすると市街地が途切れて左を流れる長良川沿いを北上します。そして大きく左へカーブして東海北陸自動車道をくぐり、今度は右カーブが始まると自然園前駅へと至ります。野外学習施設(キャンプ場)の郡上八幡自然園が駅近くの長良川対岸にあります。
あとがき
下車(乗車)時・・・ありません(自動車で訪問しました)
単式・島式ホームが混在した2面3線で、東側に木造駅舎がありますが、2017年4月に開業時の外観へとリニューアルされていました。駅は郡上八幡の町並みの南の外れにあり、駅の約300m北から東へ北へ谷に沿って市街地が広がっています。中心市街地は駅から徒歩圏内です。
鉄路のみで
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋から東海道線~高山本線~長良川鉄道線。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋から同上(名古屋~美濃太田は多治見経由も可)。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約300m北の「ローソン」)
飲食チェーン店・・・あり (最寄店舗は約300m北の「吉野家」)
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
長良川鉄道越美南線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は郡上八幡駅でも途中下車してみて下さい!
そして、郡上八幡を観光の際はぜひ長良川鉄道越美南線をご利用になり、郡上八幡駅も観察してみて下さい!
(参考:長良川鉄道のHP、さいきの駅舎訪問、地理院地図、Google地図、Wikipedia)
テーマ:【駅】