太地駅【和歌山県】(紀勢本線【きのくに線】。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
和歌山県南東部、捕鯨の町として有名な太地町の西端山間部に位置する紀勢本線【愛称:きのくに線】の駅で、太地町の中心部から離れているものの町の玄関口であり、無人駅ですが全ての特急列車が停車する駅、そして2021年に防災複合施設を併設の新駅舎が完成した、
太地駅 (たいじえき。Taiji Station) です。
 
  
駅名  
太地駅 (駅番号なし)  
  
所在地  
和歌山県東牟婁郡太地町   
  
乗車可能路線  
JR西日本:紀勢本線【愛称・きのくに線】  
 
隣の駅    
新宮方・亀山方……湯川駅    
和歌山市方…………下里駅    
  
訪問・撮影時  
2021年8月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(築堤上にホームあり)。
駅舎………………東(海側)の和歌山市方(南)に2階建ての駅舎あり(但し無人駅)。
出入口……………東側のみ。西からはすぐ南の国道42号線ガードをくぐって東側へ。
バリアフリー……○(エレベーターあり。スロープ通路もあります)。
点字ブロック……駅出入口~駅舎内~ホーム間に設置。
駅前広場…………△(駅舎前にやや広いスペース有。バス停留所は駅前の国道42号線上に有)。
 
 

 

駅舎です。上写真は西を、下写真は北西を望む。
以前は国鉄時代に建てられた鉄筋コンクリート造平屋建て駅舎がありましたが、2021年に南紀くろしお商工会太地支所、太地町観光案内所が入居した2階建ての立派な駅舎へと改築されました。
但し、太地駅は無人駅であり、簡易委託駅でもありません。
中央に階段出入口があり、右側にスロープ出入口があります。
1階に自動券売機や待合室、観光案内所があり、2階が商工会と思われます。
また、トイレは右側の赤い屋根の建屋で、これは旧駅舎時代に建てられたものです。車いす対応トイレを併設しています。
駅舎前にはやや広いスペースがありますが、タクシーは常駐していません。おそらく特急『くろしお』の到着時刻に合わせて現れるものと思われます。
 
 

駅前です。東を望む。左が駅舎、後方が紀勢本線のガードです。
奥へ延びる道路は国道42号線ですが、近年、西側にバイパス(新宮那智勝浦道路)が開通したため、実質的に旧道となってしまい、交通量が少ないです。
国道沿いには住宅が立ち並んでいますが、太地駅が太地町の西の外れにあるためか閑散としており、商店も少ないです。
捕鯨の町として有名な太地町の中心市街地は約2km東の熊野灘(太地湾)沿いで、捕鯨基地となっている太地漁港があります。駅と中心市街地との間は太地町町営じゅんかんバス(コミュニティバス)で結ばれています(時刻は要確認)。
また、500m少々東には「道の駅たいじ」があり、フードコート(レストラン)や直売所が入居しています。
 
 

駅前です。西を望む。
右手に駅舎があり、エレベータータワーに併設の津波避難用階段が見えます。
奥に延びる道路は国道42号で、すぐ先で紀勢本線を潜ります。
駅西側は山間部で住宅が少なく、東側よりさらに閑散としています。
300mほど進むと那智勝浦町になります。尚、太地町は町域が那智勝浦町に囲まれています。
 
 

 

 

駅舎内(1階)の様子です。
上写真は西を望む。中写真は左(南)を、下写真は右(北)を向いて撮影。
  
駅員配置………なし(1985年より無人駅)。
自動改札機……なし(無人駅なのでそのまま入場して下さい)。
ICカード………利用可(エリア内。新宮より東のJR東海エリアはエリア外なので紙のきっぷをお求め下さい)。
出札窓口………なし(無人駅前提なので設置されていません)。
自動券売機……あり(通路右側。簡易型ですが、ICチャージ可)。
自動精算機……なし(車内精算です。乗り越しの場合は事前に運転士へ申し出て下さい)。
トイレ…………あり(右側のスロープ出入口を出た先にあります。車いす対応トイレ併設)。
付帯設備………待合室(左側。隣に観光案内所と商工会太地支所の窓口あり)。 コインロッカー。
売店……………なし(駅前の商店に飲料自動販売機があります)。  
コンビニ………なし(1km圏内に存在しません)。
 
乗車駅証明書発行機はありません。ICカード簡易改札機はホームにあります。
2階には商工会太地支所の事務所が入居していると思われます。
 
そして駅舎を出て右へ曲がるとホームへの階段およびスロープ、左へ曲がるとホームへのエレベーターのりばです。
 
 

駅舎を出て右へ曲がると写真の地点に差し掛かります。
左の階段、右のスロープ(坂道)、どちらを登ってもホームにたどり着きますが、ICカード簡易改札機は階段を登り切った所にあります(スロープを通ると遠回りになります)。
後方にはエレベーターがあります。
階段壁面には海生生物の絵が描かれています。
 
 

ホームの階段出入口前です。和歌山市方を望む。
ICカード簡易改札機(入場用、出場用)が各1台あり、出場用改札機の右にはきっぷ回収箱とインターホンがあります。
尚、ホームにはICカードチャージ機がありません。残高不足の場合は駅舎へ下りて、自動券売機でチャージをしてからこちらに戻って処理を済ませて下さい。
 
 

ホーム側壁に設置の駅名標です。
電照式でしたが、配線がむき出しになっているため現在は非電照式と思われます。
JR西日本の標準デザインで、サイズが地方路線仕様です。
下部は「きのくに線」のラインカラーであるアクアマリンではなく、今もJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、きのくに線には駅ナンバリングが導入されていません。
 
 

こちらは上屋外に設置されている建植式駅名標です。
非電照式ですが、反射材が使用されています。
かなり色褪せており、痛々しい姿です…。
 
 

 

 


駅構造……地平駅(一部盛土高架構造。概ね北北東~南南西方向。ホームはカーブしています)。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
のりば番号は設定されておらず、下り紀伊田辺・和歌山市方面、上り新宮・亀山方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違いに注意が必要です。
 
ホーム有効長……8両分(線路有効長は9両分と思われます)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………上家下を除き全体的に狭いです。
点字ブロック……ホームの端から端まで設置。
上屋(屋根)………和歌山市方(手前側)の1両強分。雨天時の乗降は要注意。 
ホーム上設備……ベンチ、ICカード簡易改札機、インターホン(いずれも上屋下)。
 
出入口ですが、和歌山市方の端付近にエレベーター出入口が、上屋下に階段出入口が、そしてホーム中ほど上屋外にスロープ出入口が、それぞれ設置されています。
  
写真は3枚とも亀山方を望む。
 
 

 

 

こちらは3枚とも和歌山市方を望む。
普通列車は奥の和歌山市方上屋付近に停車します。
上屋部分の側壁にはクジラやイルカなどの海生生物の絵が描かれています。
 
 

亀山方を望む。
この先、トンネルを交えて山間部を北上し、那智勝浦町に変わるとトンネルの合間で右手に海が見える場所が出てきます。その後は左側を国道42号線が並走した状態で海岸付近の山間部を北上すると、湯川駅へと至ります。
 
 

 

 

和歌山市方を望む。
ホーム端近くの左側にはエレベータータワーがあり、ホームとは橋で結ばれています。
このエレベータータワーは、旧駅舎時代から存在していました。
また、ホーム端のすぐ先で国道42号をオーバークロスします。
この先、右へカーブして山間部を南西へ走り、やがて左へ曲がるとトンネルに入り、那智勝浦町へと変わります。そしてトンネルを出ると右へカーブして、平地の田園風景の中を南南西へ走るようになると下里駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年(2回)          
 
紀伊半島を乗り鉄時に2021年3月に下車しましたが、その時は駅舎建設工事中だったため、完成後の8月にリベンジ訪問しました。築堤上に1面1線を有する駅で、地平にある駅舎とは階段・エレベーターで結ばれています。駅舎は大きな2階建てで、宮殿風のデザインをしていますが無人駅です。駅前は山間部で民家が少なく、太地町の中心市街地は2kmほど離れた東の海沿いに形成されています。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線で名古屋まで。紀勢線特急『南紀』~普通or『くろしお』の乗継。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。きのくに線特急『くろしお』で大阪駅からダイレクトアクセス。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし   
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、紀勢本線【きのくに線】を乗り鉄の際は、ぜひ一度は太地駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、道の駅たいじのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)