鷺沼駅【神奈川県】(東急田園都市線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市宮前区中西部、横浜市との境界近くに広がる多摩丘陵上の住宅街に位置する東急田園都市線の主要駅で、長津田検車区鷺沼車庫や東京メトロ鷺沼検車区が近くにあるため運転上の拠点駅の一つにもなっているやや難読駅、
鷺沼駅 (さぎぬまえき。Saginuma Station) です。
 
 
駅名  
鷺沼駅 (DT 14)  
 
所在地  
神奈川県川崎市宮前区  
 
乗車可能路線  
東急電鉄:田園都市線  
  
隣の駅  
渋谷方…………宮前平駅  
中央林間方……たまプラーザ駅   
 
訪問・撮影時  
2019年12月
 
 
鷺沼駅は掘割駅で、地平レベルの高さに駅舎・改札口があります。
南北に出入口がありますが、跨線橋は改札内扱いであり、入場券を購入しないと通り抜けできません。但し、すぐ北東側に田園都市線の掘割を渡る道路陸橋があるため、別に入場券を買わなくても容易に南北間を移動可能です。
各出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
 
 

 


写真は南口に相当する中央口です。上写真は西を、下写真は北を望む。
2階建ての古い駅ビルが鎮座しており、その1階に改札口が、1階の一部と2階はテナント店舗が入居していますが、2階は空き店舗が多いです。
出入口部分に中央改札があります。
また、中央口にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。ひっきりなしにバスが発着しており、駅前広場は混沌としています。
 
 

中央口駅前です。東を望む。左手に中央改札があります。
駅前は商業地区になっており、駅ビル1階や駅前広場周りを中心に商店が立ち並んでいます。
駅から離れると新興住宅地が広がっていて、マンションと一戸建て住宅が混在しています。
また、駅周辺は起伏に富んでおり、坂道が多いです。概ね西側や南側へ向かうほど標高が高くなり、逆に東側や北側へ向かうほど標高が低くなります。
そして、約500m南を国道246号線が東西方向に通っています。
 
 

中央改札前より南東を望む。
駅前広場の反対側にあるのは商業施設「フレルさぎ沼」で、東急系のスーパーマーケット「東急ストア」や「マクドナルド」などが入居しています。
 
 

駅前広場南側より南西を望む。右側に駅舎が、左側に「フレルさぎ沼」があります
奥の交差点を右折すると春待坂があります。桜並木が有名です。
 
 

駅前広場東側、鷺沼駅前交差点より南東を望む。
右後方に駅舎があり、後方には駅北西方向へ抜けられる陸橋があります。右側には「フレルさぎ沼」があります。
駅周辺は坂道が多いです。自転車は電動アシスト付きでないとしんどいです…。
左手には1階が商店、2階以上がマンションになっている「東急鷺沼ドエル」があり、その1階南東端に鷺沼駅前交番があります。
 
 

中央改札です。北を望む。前述の通り出入口部分に改札口があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が6通路あり、右から3番目の通路が幅広通路(ワイド改札口)です。自動改札機の右にはウォークイン形式の有人通路があり(点字ブロック設置)、中にはカウンター式の窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札内に設置されています。AEDは有人通路内にあります。
そして下層にある各ホームとの間には階段(改札を入って右手を下る)・上下方向エスカレーター(改札を入って正面の西側跨線橋に面して設けられています)・エレベーター(同上)が設置されていて、バリアフリーに対応しています。すなわち、改札を通って正面の西側跨線橋にはESとEVしかありません。そしてこの通路をそのまま直進すると後述の北改札に到達します。一方、階段を下ると1フロアほど低い位置にある東跨線橋に通じていて各ホームへ行けますが、東跨線橋と北改札は直接繋がっておらず、相互を行き来するには中央改札前を経由する必要があります。
また、改札を入って左前方跨線橋沿いと、自動券売機の右側(改札外)にはそれぞれ東急系のコンビニ「LAWSON+toks」があります。
改札外の「LAWSON+toks」のさらに右側には定期券発売所がありましたが、2022年8月に営業を終了しました。
 
 

 

 

こちらは跨線橋の北側終点部分に設けられた北口です。上2枚は南を、下1枚は南東を望む。
北口は駅の南北を結ぶ幹線道路から少し南西へ入った所にあります。上写真の交差点を奥へ進むと北口、左へ進んで陸橋を渡ると中央口方面です。
北口は跨線橋と一体化した小さな駅舎で、その中に改札口があります。
出入口は奥まった位置にあります。段差はなく、バリアフリーに対応していますが、駅前道路が坂道になっているので、車いすやベビーカーの場合は要注意です。
尚、北口に駅前広場は設置されていません。
 
 

北口駅前です。北東を望む。右手に北口があります。
写真奥で左右方向に延びる駅の南北を結ぶ幹線道路に接続していますが、坂道になっています。
 
 

北口駅前です。南西を望む。左手に北口があります。
こちらの南西側は上り坂になっています。
 
 

北口駅前です。北西を望む。
左手にの坂道途中に北口があり、後方に跨線橋と中央口があります。
駅北側も起伏に富んでおり、前後方向に延びる駅前通りは奥に向けて上り坂になっています。商店は南側と比較して少ないです。
こちらも駅から離れると住宅街が広がっており、南側より戸建住宅の割合が高いです。
また、約850m西には東名高速道路が南北方向に通っていますが、鷺沼駅周辺に高速バス(東名ハイウェイバス)のバスストップは存在しません。
 
 

北口駅前です。南東を望む。
右手の坂道途中に北口があり、正面の陸橋で田園都市線を越えた先の右側に中央口駅ビルがあります。
したがって、写真奥は中央口駅前になります。
 
 

こちらは北改札です。南東を望む。
跨線橋と一体になっています。後方に出入口があります。
北改札は基本的に駅員無配置で、窓口は閉鎖されています。代わりに改札内外にインターホンがあります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央が点字ブロック設置の幅広通路(ワイド改札口)です。左端通路に面して窓口がありますが、前述の通り普段は閉鎖されています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
そして北改札の先は西跨線橋で、行き止まりの位置には中央改札があります。
改札内コンコースは中央改札側と共用で、西跨線橋沿いの中央改札近くにはトイレ・多機能トイレ、「LAWSON+toks」「おむすび権米衛」があります。
また、中央改札前で左へ曲がると東跨線橋に通じる下り階段があります。
 
 

下り2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
東急の標準デザインで、下部のラインは田園都市線のラインカラー(青緑)になっています。
駅ナンバリングも併記されています (DT 14)。
 
 

鷺沼駅は島式ホーム2面4線の掘割構造で、北東~南西方向にホームが延びています。中央林間方(手前側)はカーブしています。
 
右ホーム(南)は右から1番線・2番線の順でともに下り長津田・中央林間方面です。
左ホーム(北)は右から3番線・4番線の順でともに田園都市線上り渋谷方面・東京メトロ半蔵門線方面および大井町線大井町方面です。
内側の2・3番線が主本線(通過列車なし)、外側の1・4番線が副本線(待避線)です。当駅では日常的に緩急接続の場面が見られます。
 
ホーム有効長は10両分で、現在はホームドア(可動式ホーム柵)が設置されています。ホーム幅は電車が発着する2番線と4番線にはホームドアが設置されています。一方、全列車通過の1番線と3番線は前述の通り落下防止柵が設置されています。
ホーム幅は中央部ほどこそ一定の広さがありますが(それでも広くありません)、両端は絞られて狭くなっています。
上屋は渋谷方(奥側)の約9.5両分に設置されていますが、中央林間方の約0.5両分は雨ざらしになっています。雨天時に当駅で下車される際は渋谷方の9両にご乗車になって下さい(大井町線直通列車は全7両が上屋下に収まります)。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機が設置されています。
写真は下り2番線より渋谷方を望む。
 
 

こちらは上り3番線より中央林間方を望む。左から1番線~4番線の順です。
駅を跨いでいる橋は3本あり、一番手前の渋谷方に駅前道路の陸橋が、中央に階段のみの東跨線橋が設置されていて、いずれもホームより1フロア上の高さです。
そして東跨線橋の先の中央林間方には上下方向エスカレーターとエレベーターの専用橋で、バリアフリー化の際に設置されてた西跨線橋があります。こちらはホームより2フロア上の高さで、東跨線橋との高低差も一目瞭然です。西跨線橋は各改札口や駅出入口と高さが揃えられていますが、逆に言えば鷺沼駅ホームが結構深い位置にあるのです。但し、地形の関係で奥の中央林間方ほど掘割が深くなっており、手前の渋谷方は高低差が小さく、後方のホーム端においてはむしろ地平レベルです。
 
 

 

2枚とも3番線より渋谷方を望む。
 
各ホーム端には一般利用禁止の階段があり、その上空には2・3番線を跨ぐ形で橋上式の乗務員詰所(?)があります。
また、駅の前方右側(下り線側)には東京メトロ半蔵門線の鷺沼車両基地(鷺沼検車区・鷺沼工場)があります。東急線内にありますが、東京メトロ所有です。半蔵門線内に本格的な車両基地を設けられなかったため、元々当地にあった東急の検車区を長津田に移転させた上で東急から営団地下鉄(当時)に譲渡されました。
一方、駅の前方左側(上り線側)には東急時代の名残と言える留置線があります(こちらは東急車用の設備)。この留置線は鷺沼留置線または鷺沼北留置線とも呼ばれており、東急の長津田検車区鷺沼車庫として残されています。鷺沼駅は東急にとっても東京メトロにとっても運転上の拠点駅であると言えます。
ちなみに、東急側の留置線は完全高架構造で、東京メトロ側の車両基地も田園都市線沿いの区画は高架構造になっています。また、メトロ側の車両基地は1~3番線から、東急側の留置線は2~4番線から出入り可能になっています。
 
この先、両側に車両基地を見て右へカーブしながら下り勾配で走りますが、車両基地の外側には住宅街が広がっています。そして車両基地が途絶えると高架区間になり、進路を東寄りに変えて尻手黒川道路を鉄橋で越えると宮前平駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも2番線より中央林間方を望む。
掘割が狭く深くなっており、ホーム端の先にトンネルがあります。
この先、右へカーブしながら短いトンネルを抜けると掘割を抜けて盛土高架になり、住宅街を見渡しながら西へ走ります。そして左手に保線基地が現れると再び掘割区間になり、短いトンネルをくぐると横浜市青葉区に変わります。その後は東名高速道路をアンダーパスして起伏に富んだ住宅街の中を築堤と掘割で西へ進み、市街地に入ると左へカーブして「たまプラーザ駅」へと至ります。
 
 
あとがき  
私が鷺沼駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。掘割下にある2面4線の駅で、掘割の深さに驚きました。ホームから見て高い位置に駅舎があります。駅周辺は起伏に富んだニュータウンになっており、駅前は梶が谷駅と若干似た雰囲気がしました。
 
新宿駅からですと山手線内回り(品川方面)または埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線に乗り渋谷駅で下車し、東急田園都市線の急行・準急に乗り換えて当駅下車です。各駅停車は途中の桜新町駅で後続の急行を待避する場合があります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り新横浜駅へ。横浜線の下り快速or各停(先着便のみ)に乗り継いで長津田駅まで行き、さらに東急田園都市線の上り列車(種別不問)に乗り換えて当駅下車です。あるいは新横浜駅から横浜市営地下鉄ブルーラインに乗車して「あざみ野駅」まで行き、東急田園都市線の上り電車(種別不問)に乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、改札内外に売店があり、駅前に複数のコンビニがあります。一方、飲食店は駅構内に「ドトールコーヒーショップ」があり、駅前には「ケンタッキーフライドチキン」「マクドナルド」「ココイチ」があります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。東急田園都市線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鷺沼駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)