古町駅【愛媛県】(伊予鉄道高浜線、松山市内線。2010年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 

今回の【駅】コーナーは、
愛媛県の県庁所在地である松山市の中心市街地北西側に位置する伊予鉄道高浜線(郊外線)と松山市内線の乗換駅であり、車両工場と車庫が併設されている関係で広い構内を有する、
古町駅 (こまちえき。Komachi Station) です。
 
尚、写真は2010年の撮影で、古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
  
  
駅名  
古町駅    
 
所在地    
愛媛県松山市     
 
乗車可能路線  
伊予鉄道:高浜線(郊外線)大手町線(松山市内線)城北線(松山市内線)        
      
隣の駅  
伊予鉄道高浜線 (IY 08)  
高浜方………………衣山駅  
松山市方……………大手町駅  
  
伊予鉄道大手町線 (駅番号:07)  
西堀端方……………宮田町停留場   
  
伊予鉄道城北線 (駅番号:07)  
平和通一丁目方……萱町六丁目停留場   
  
訪問・撮影時  
2010年9月     
 
 

駅形態……………地平駅。
駅舎………………1977年改築の「伊予鉄古町ビル」が東側にあります。
出入口……………東側のみ。西側からは約100m南の踏切で連絡。
バリアフリー……対応済(段差解消。スロープ設置)。
点字ブロック……駅出入口~ホームに設置。
駅前広場…………なし(駅ビル横に停車スペース有。近くにバス停留所なし)。
 
写真は駅ビルです。北方向を望む。
6階建てで、駅舎は1階南側の一部のみです。残りは事務所かと思われます。
手前側の「ヤマザキショップ」は現在、「セブン-イレブン」に転換されています。
尚、西側は古町車両工場や古町車庫の側線がある関係もあり、出入口が設置されていません。
 
 

駅前です。東を望む。左手に駅ビルと駅出入口があります。
周辺は市街地で、住宅(マンション含む)、商店、事業所が混在しており、農地は見られません。商店は多くありません。
前方には松山城がそびえる城山が見えます。
 
一方、「駅裏」の西側は住宅街になっています。
約300m西を南北方向に延びる県道19号線沿いにはロードサイド店舗が点在しています。約300m南西の市内線・宮田町駅近くにはショッピングセンター「フジグラン松山」があります。
 
 

駅舎内です。出入口より西(ホーム側)を望む。
普段は駅員が配置されておらず、無人駅のような雰囲気です。
市内線電車は車内収受方式で、電車内で運賃をお支払い下さい。郊外線は事前にきっぷをご購入下さい。
『ICい~カード』用の簡易改札機は前方の郊外線ホーム出入口に設置されています。市内線電車は車内で処理して下さい。ちなみに『ICい~カード』は独自の規格であり、『Suica』『ICOCA』などの全国相互利用サービス対応ICカードは利用できませんのでご注意下さい。
右側には郊外線の自動券売機があり、横にはインターホンが設置されています。
自動券売機の右手前には待合室があり、その中にトイレが設置されています(多機能トイレの有無は不明)。
左側はコンビニ「セブンイレブン」の出入口です。
 
そして、この通路を通り抜けると構内踏切があります。手前左側に市内線ホームが、奥の右側に郊外線ホームがあります。通路は段差がなく、バリアフリー化されています。構内踏切の手前で左へ曲がると1番線(市内線JR松山駅前方面)です。
また、市内線の複線を渡った先にはICカード簡易改札機があり、また市内線から郊外線へ乗り換える乗客のために自動券売機が設置されています。この場所が郊外線の改札口であると言えます。
ここで左へ曲がると市内線上一万方面2番線で、右へ曲がると高浜線下り3番線(松山市・横河原方面)になります。さらに構内踏切を渡って右へ曲がると高浜線上り4番線(高浜方面)および5番線(車両交換や増解結の際に使用するホーム)へと至ります。
 
 

見づらいですが、5番線に設置されている郊外線(高浜線)の建植式駅名標です。非電照式です。
伊予鉄道の標準デザインで、漢字で縦書きなのがシブいです。
下部には郊外線と市内線が一緒になった路線図と松山市駅にある「いよてつ高島屋」の広告があります。
現在は駅ナンバリング「IY 08」が追加されていると思われます。
 
 

こちらは1番線に設置されている松山市内線(城北線・大手町線)の建植式駅名標です。
デザインは郊外線と共通です。
こちらも駅ナンバリング「07」が追加されていると思われます。
 
 

古町駅は松山市内線が相対式ホーム2面2線、高浜線が単式ホーム・島式ホーム各1面の2面3線、計4面5線の地平構造で、南南西~北北東方向にホームが延びています。
写真は市内線ホームです。左(東)が1番線(市内線【大手町線】内回りJR松山駅前・松山市駅前方面)、右が2番線(市内線【城北線】外回り平和通一丁目・上一万乗換道後温泉方面)です。
後方に構内踏切があり、左に駅ビル・出入口が、右後方に高浜線ホームがあります。
専用軌道区間上(法律上は鉄道区間ですが)にあるため、路面電車のホームにしては広々としています。
市内線ホームの有効長は1両分です。上屋はホーム全体に設置されていて、1番線の支柱には古レールが使用されています。
各ホームにはベンチが設置されています。
写真は大手町線のJR松山駅前方および西堀端方を望む。
 
 

こちらは構内踏切より西側にある郊外線ホームです。高浜方(北)を望む。
左側が駅ビル・出入口で、右後方に市内線ホームがあります。
郊外線ホームは2面3線になっており、右ホームの3番線は下り松山市方面・横河原方面、左ホーム(西)の右側4番線は上り高浜方面、左側5番線は車両交換や増解結などで使用されるホームです(上下線共用)。
ホーム有効長は3番線が3両分、4・5番線は4両分です。郊外線において4両編成は高浜線の古町~松山市間と横河原線全線で運用されます。高浜線の古町~高浜は3両編成が最長となります。
 
 

こちらは4番線より松山市方・横河原方を望む。
左から1番線~5番線の順です。
ホーム幅はやや狭いです。上屋は松山市方(奥)の2両分に設置されており、奥にある構内踏切へのスロープ(屋根付き)と接続しています。
郊外線の各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
また、5番線の右側には古町車庫および古町車両工場関連の多数の側線があります。
前方のホーム端には構内踏切があり、左に見える駅ビルに通じています。駅ビル手前の奥に市内線ホームがあります。
 
 

 

上写真は5番線より、下写真は4番線より、いずれも高浜線・高浜方を望む。
左~左前方に古町車両工場と古町車庫があります。また、右前方には市内線の車庫が見えます。
また、高浜線は終点(高浜駅)の1駅手前の梅津寺駅まで複線区間が続きます。
この先、左へカーブしながら市内線と分かれると高架区間になって住宅街の中を走ります。その後は西へ進路を変え、県道19号線、松山環状線と、幹線道路を跨ぎつつ郊外の住宅地の中を走ります。そして松山環状線を乗り越すと地平区間になり、県道184号線と踏切で交差すると衣山駅へと至ります。尚、古町駅~衣山駅の1駅間は単線並列区間にもなっており、人身事故発生時などの異常時は反対側の線路を使用する事があります。
 
 

構内踏切(4番線側)より高浜線・松山市方を望む。
左前方には市内線のホームが見えます。
この先、右から古町車両工場・古町車庫からの路線が合流するとほぼ同時に左からの市内線(大手町線)と平面交差しますが、郊外線はここと大手町駅手前で市内線と交差するため、高浜線は郊外線で唯一、市内線と同じ架線電圧直流600Vになっています(横河原線と郡中線は750V)。少し先で市内線が右へ分かれるとこちらは左へカーブして、市街地の中を南下します。しばらくすると松山港線(県道19号線)と踏切で交差しますが、松山港線の中央を大手町線が通っており、それと平面交差しますが、90°に近いため、ダイヤモンドクロッシングとして撮影名所になっています。交差地点の右側に大手町線の大手町電停(東行き)が、左側に西行き電停があります。そして踏切を通り過ぎるとすぐに大手町駅へと至ります。
尚、古町駅から大手町駅および伊予市駅へは高浜線と市内線の両方を利用できますが、高浜線は所要時間が短いものの本数が毎時4本、市内線は時間がかかるものの毎時6本、運賃はいずれも同額(大人180円)と、双方にメリット・デメリットがあります。尚、郊外線のきっぷでは市内線には乗れず、郊外線に乗る場合は事前にきっぷを購入しなければなりませんのでご注意下さい。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は走行中の市内線車内より、いずれも市内線(大手町線)のJR松山駅前方および西堀端方を望む。
市内線(大手町線)はJR松山駅前電停まで単線です。
すぐ先で高浜線と渡り線の形で平面交差して、右へ分かれて古町車両工場からの引込線と合流します。その後は専用軌道区間で右側に存在する「フジグラン松山」の脇をかすめて市街地の中を南西へ走り、自動車販売店の間を走ると宮田町電停へと至ります。宮田町電停を発車後すぐに左へカーブして県道19号線の中央部を走るようになります。
 
 

1番線より市内線(城北線)の平和通一丁目方および上一万方を望む。
すぐ先に構内踏切があり、右が駅ビル・出入口、左が郊外線(高浜線)ホームです。
また、左前方の高浜線3番線ホーム背面(市内線側)には低床ホームの痕跡らしき構造物が確認でき、右前方には市内線の古町車庫があります(工場は郊外線と共用で、郊外線西側にあります)。そして城北線は全線単線です。
この先、左右に車庫を、左側に古町車両工場を見ながら左を走る高浜線と並行して市街地の中を北北東へ走ると高浜線が左へカーブして分かれ、こちらは引き続き専用軌道区間で北北東へ走りますが、やがて左へカーブして進路を北北西寄りに変えると萱町六丁目電停へと至ります。中央にある幹線道路との踏切を境に南側に平和通一丁目方面ホームが、北側に古町方面ホームがあります。
 
 
あとがき  
私が古町駅で下車(乗車)したのは2010年の1度きりです。伊予鉄道線の車窓風景を撮影した際、高浜線から大手町線に乗り換えるために下車しました。4面5線プラス車両工場・車両基地があり、広い構内を有しています。東側に大きな駅ビルがありますが、乗客が出入りできるのは1階の一部のみです。駅前は市街地が広がっていますが、商店は少ないです。
  
東京からですと東京駅から東海道・山陽新幹線に乗り岡山駅で下車します。そして予讃線特急『しおかぜ』に乗り継ぎ松山駅で下車。駅前に発着する伊予鉄道市内電車(大手町線)の1号線系統(環状外回り)に乗車して当駅下車です。あるいは新幹線で広島駅まで行って広島電鉄で広島港、フェリーまたは高速船で松山観光港、そして連絡バスで高浜駅まで移動し、伊予鉄道高浜線で古町駅入りする方法もあります。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(鉄路のみでの最大滞在時間:4時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り岡山駅下車、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(鉄路のみでの最大滞在時間:9時間程度)。
(飛行機の利用は考慮していません)
  
食料・飲料について、駅前にコンビニ「セブン-イレブン」があります。一方、飲食店は駅前に気軽に入れる店舗はありませんが、約300m南西、大手町線の宮田町電停近くにあるショッピングセンター「フジグラン松山」内にチェーン店を含めて複数の飲食店があります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、伊予鉄道高浜線、大手町線、城北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は古町駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:伊予鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)