厚木駅【神奈川県】(小田急小田原線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県海老名市西部、相模川沿いに広がる住宅地に位置する小田急小田原線の駅で、JR相模線との乗換駅、そして「厚木」を名乗っているものの、厚木市の中心部は相模川対岸の西側にあり、実質的に「厚木口駅」とも言える、海老名市にある
厚木駅 (あつぎえき。Atsugi Station) です。
 
尚、JRの厚木駅の記事につきましては後日簡易版にてUP予定です。
 
 
駅名  
厚木駅 (OH 32)  
  
所在地  
神奈川県海老名市 (厚木市ではありませんw)  
 
乗車可能路線  
小田急電鉄:小田原線  
  
隣の駅  
新宿方………海老名駅  
小田原方……本厚木駅   
 
乗換可能駅  
JR東日本:相模線……厚木駅まで徒歩2分 
(※) JR駅の東隣には相模鉄道厚木線の厚木駅もありますが、厚木線は貨物線扱いのため、旅客列車は厚木駅に乗り入れてきません。   
   
訪問・撮影時  
2020年11月  
 
 

小田急の厚木駅は高架駅です。駅東側(新宿方)で地平を走るJR相模線を跨いでいます。
駅舎は小田急線北側かつJR線西側(交差地点の北西側)に1ヶ所あり、小田急とJRの共用です。一部2階建てで、2階は業務用のスペースです。
また、駅舎は小田急が管理しているため、駅名看板は小田急仕様ですが、右端にはJR東日本のロゴも描かれています。
出入口に段差はなく、改札口とホームの間もエレベーター(小田急)またはスロープ(JR)で結ばれているため、厚木駅は両社ともバリアフリー対応です。
駅舎左側にはJR線東側とを結ぶ改札外跨線橋の階段があります。駅東側からはこの跨線橋または小田急線南側にあるJR線踏切を通って西側へ回る必要があります。
右側の高架通路は小田急線改札と2番線を結ぶ改札内エレベーター通路です。
尚、駅前広場はありません。駅近くを通るバス路線もありません。
写真は東を望む。駅前を左右方向(南北方向)に通る道路は県道43号線です。

 

 


こちらは南側より厚木駅を撮影。北を望む。

小田急線の高架橋が県道43号線を跨いでいます。

線路南側にも出入口はありませんので、南側からは高架橋をくぐって北側へお回り下さい。

高架橋の先の右側に駅舎があります。

 
 

駅前です。北を望む。右手に駅舎があります。
駅前は郊外の住宅街といった感じで、奥に延びる県道43号線沿いには商店も混在しています。
約150m北の交差点を左折して300mほど西へ進むと、相模川を渡る相模大橋に到達します。厚木駅は海老名市にありますが、相模大橋を渡ると駅名と同じ厚木市に到達します。相模鉄道線(現・相模線)と神中鉄道線(現・相鉄厚木線)は相模大橋の前身である相模橋を介して厚木駅と厚木市街を乗合自動車(バス)の無料送迎サービスにて連絡していましたが、開業翌年に小田急の河原口駅(現・厚木駅)が開業したため、小田急線に乗り換えて厚木市内へアクセスできるようになりました。
また、駅東側の小田急線南北には「東急ドエル海老名プラーザ」「さつき住宅」「UR都市機構えびな団地」などの集合住宅が建ち並んでいます。
 
 

 

駅前です。上写真は駅舎前より、下写真は小田急のガード南側より、いずれも南方向を望む。
上写真左手に駅舎があります。また下写真左側にはJR相模線が見えます。
駅南側も住宅街ですが、北側ほど発展しておらず商店が少ないです。
写真奥の交差点を右折して圏央道をくぐると、厚木駅から350mほどで相模川の河川敷に到達します(北側からは行きづらいです)。
また、写真右側は再開発によりマンションが建設されており、今頃は完成しているかもしれません。
 
 

駅舎出入口です。東を望む。
正面に自動券売機と出札窓口があり、右手に改札口があります。
改札は小田急線とJR線で分離されていませんが、JR線に乗る場合は改札を通ってから左手にある中間改札を通る必要があります。小田急線は改札口を1回通るだけでOKです。小田急線~JR線の乗換も中間改札を1回通るだけでOKです。
尚、相鉄厚木線は回送列車や非営業列車しか乗り入れない貨物線の形態になっているため、相鉄線にご乗車の場合は小田急またはJRで隣の海老名駅まで行って乗換となります。小田急線の方が相鉄線の海老名駅に素早くアクセスできます。
 
 

改札口です。南東を望む。右側が出入口です。
有人駅で、小田急電鉄の管理駅です。
交通系ICカード『PASMO』『Suica』などに対応の自動改札機が4通路並んでいて、窓口に最も近い左端が点字ブロック設置の幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の左手前に出札窓口、自動券売機(小田急の特急券や通勤定期券も購入可能)が設置されています。自動券売機ではJRの近距離きっぷも購入可能ですが、JRの指定席券売機は置かれていませんので、新幹線や特急にご乗車の場合は他の駅でチケットをお求め下さい。また、JR線のみの定期券も厚木駅では購入できないと思われます。小田急の出札窓口にJRの『みどりの窓口』の機能は持ち合わせていません。
改札内には自動精算機があります。機械類はいずれもICカードのチャージが可能です。
改札口を通って左手にはJR線との乗換改札口(実質的にJR線厚木駅の改札口)があります。手前に精算窓口がありますが厚木駅下車時の乗り越し精算専用で、乗換先の乗車券をお持ちでない場合は一旦改札を出てきっぷを購入した上で再入場する形になります。
そして改札の先には中2階踊り場とを結ぶ階段・エレベーター(左)があります。エレベーターは中2階および2番線ホームと直結しています。1番線へは中2階で乗換となります。
中2階踊り場には多機能トイレがあります(通常のトイレは1番線にあります)。中2階で各ホームへの階段が分かれます。1番線へのエレベーターもあります。
尚、小田急・JRとも厚木駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは駅のすぐ北側、県道43号線沿いにある「ローソン」です。
 
 

下り1番線ホーム側壁に設置されている建植式駅名標です。電照式と思われます。
小田急の新デザインで、多国語表記です。駅ナンバリングが併記されています (OH 33)。
また、当駅におきましては、海老名市にあるのに厚木駅であることから紛らわしいとして各方面から駅名改称の要望が寄せられていますが、今のところ小田急・JRとも改称の予定はないとの事です。しかし、少しでも紛らわしさを改称する目的で、駅名標下部には「神奈川県海老名市」と、所在地が明記されています(小田急では当駅が唯一と思われます)。
所在地表示の下には、乗換案内も併記されています。
 
 

小田急線の厚木駅は相対式ホーム2面2線の高架構造(小田原方の一部は築堤構造)で、概ね東北東~西南西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
左ホーム(南)が1番線で下り本厚木・小田原方面、右ホーム(北)が2番線で上り相模大野・新宿方面です。
ホーム有効長は10両分で、2020年11月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は全体的に狭く、上屋外の小田原方(奥)は結構狭いです。
上屋は新宿方(手前側)の4両弱分に設置されています。雨天時に厚木駅で降車される場合は新宿方の車両をご利用下さい。
各ホームにはベンチがあり、少なくとも1番線には飲料自動販売機もあります(2番線は確認し忘れました…)。また、1番線には通常のトイレもあります(多機能トイレは中2F踊り場にあります)。
そして各ホームの新宿方の端(後方)には、1階改札口とを結ぶ階段・EVがあります(1番線のEVは中2Fで乗換となります)。
写真は1番線より小田原方を望む。
 
 

こちらは2番線より新宿方を望む。右が1番線、左が2番線です。
手前の小田原方はホーム幅が狭いです。築堤上にあるため、側面には落下防止柵が設置されています。
こちら側は改札口から遠いため、ラッシュ時を除き人が少ないです。
 
 

 

2枚とも1番線より新宿方を望む。
ホーム端に改札階行きの階段・EVがあります。
そしてホーム端の先でJR相模線をオーバークロスします。
この先、左へカーブして、高架区間のまま住宅団地や田園風景を眺めながら北東へ走ります。海老名総合病院前を通って市道13号線をオーバーパスすると下り勾配になって地平区間になります。そして県道40号線(厚木街道)の跨線橋をくぐると市街地に入り、左手に海老名検車区が見えてくると主要駅である海老名駅へと至ります。相模鉄道本線(相鉄本線)のほか、ここでもJR相模線と乗換できますが、海老名駅の場合は少々距離があるため、相模線との乗換は厚木駅の方が便利です。また、「ロマンスカーミュージアム」への最寄駅でもあります。
 
 

 

2枚とも2番線より小田原方を望む。
この先、すぐに首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の高架橋をくぐって相模川を渡り、厚木市に入ります。その後は市街地に入って西南西へ走り、やがて左へカーブして主要駅である本厚木駅へと至ります。日中は全ての各駅停車が次の本厚木駅で折り返してしまうため、愛甲石田以遠の各駅へ向かわれる際は乗換が必須です。
 
 
あとがき  
私が小田急の厚木駅で下車(乗車)したのは2006年、2020年の計2度です。2006年はJRとの乗換のため、そして2020年は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。小田急の駅は盛土高架駅ですが、2面2線と小規模です。地平を通るJR相模線との乗換駅ですが、小田急は各駅停車種別しか停車しないからか、乗換客がさほど多くない印象です。駅舎は小田急線の北側かつJR線の西側にあり、小田急の改札内にJRの改札がある珍しい構造です。駅前は住宅地ですが、雑然とした印象です、約500m西を相模川が南へ流れています。
 
新宿駅からですと小田急線の急行or快速急行or一部の特急ロマンスカーで海老名駅まで行き、準急or各駅停車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り、新横浜駅で下車。横浜線八王子方面行き電車(快速もOK)に乗り換えて町田駅で下車します。さらに小田急小田原線の小田原方面快速急行以下に乗り継いで海老名駅下車、さらに各駅停車種別に乗り換えて当駅下車です。相鉄・東急直通線が開業後は新横浜駅から相鉄方面電車に乗車し、海老名行きの場合は終点下車、いずみ野線方面行きや西谷行きの場合は本線の海老名行きに乗り換えて終点下車、さらに小田急小田原線の下り各駅停車種別に乗り継いで当駅下車でもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがありますが、周辺に気軽に入れる飲食店はありません。最寄りの飲食チェーン店は約700m東、産業道路沿いにある「無添くら寿司」になります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。小田急小田原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は厚木駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:小田急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)