浦賀駅【神奈川県】(京急本線。2009年、2014年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県南東部、三浦半島中央部に位置する横須賀市の東部、東京湾沿いに位置する黒船来航で有名な浦賀の市街地にある京急本線の終着駅で、現在は久里浜線が本線格になっているため、支線の終着駅のような雰囲気が漂っており、平日朝ラッシュ時以外は普通列車しか発着しなくなっている、
浦賀駅 (うらがえき。Uraga Station) です。
 
尚、写真は2014年以前の撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
  
  
駅名  
浦賀駅 (KK 64)  
 
所在地    
神奈川県横須賀市   
 
乗車可能路線  
京浜急行電鉄:本線 (京急本線)    
 
隣の駅  
品川方・泉岳寺方……馬堀海岸駅    
  
訪問・撮影時  
2009年11月、2014年3月    
 
 

浦賀駅は地平駅で、写真奥、右側の山の山麓に造られた築堤上の高台に駅舎とホームがあります。駅舎の左奥にはスーパー「京急ストア」があります。
駅外と駅舎の間には高低差があります。階段、エレベーター、スロープ(道路)が設置されており、バリアフリーに対応しています。
正式な駅前広場はありません。築堤下にはバス停留所が設置されています。
駅の手前には左手前~左奥に延びる県道208号線と右手前に延びる県道209号線の浦賀駅前交差点があります。
写真は北を望む。
 
 

駅前です。駅舎前より南を望む。手前に浦賀駅前交差点があります。
浦賀地区は東京湾岸まで山地が迫る険しい地形で、山の斜面や山上にも住宅地が造成されています。
商店は駅前に一定数見られるものの、似たような市街地である久里浜地区と比較して商店数は少ないです。
左前方には造船所「浦賀船渠」の跡地で、海岸にはドック(浦和ドック)が現存しています。その先は東京湾です。
かつての浦賀は造船の町でした。
また、浦賀沖には江戸時代末期の1853年、アメリカのペリーが黒船に乗ってやって来ました。
そして、奥に延びる県道208号線(浦賀通り)を道なりに南下すると3km少々で久里浜地区に到達します。
 
あと、交差点右前方の高台には有料駐輪場がありますが、昔は線路(引上線)が交差点を跨いでその場所まで延びていました。これは当初、浦賀から久里浜や三崎方面への延伸計画が存在した名残です。久里浜・三崎方面への延伸はトンネル掘削が必至の浦賀経由より、手前の堀ノ内分岐ルートが選択され、その結果久里浜方面(現在の久里浜線)が本線格となり、本線の堀ノ内~浦賀は支線レベルの扱いになりました。もう延伸はされない事から、引上線は廃止され、浦賀駅前交差点西側で県道を跨いだ橋梁も撤去されました。
 
 

駅前です。浦賀駅前交差点より南東を望む。左手に浦賀駅出入口があります。
奥に延びる道路は県道209号線(観音崎通り)で、右が浦賀船渠跡です。
道なりに南東~東へ進むと4km少々で三浦半島の最東端にある観音埼灯台に到達します。灯台の周辺は神奈川県立観音崎公園になっています。
また、東側も山地・丘陵地を含めて宅地化されています。商店は少ないです。
約1.1km北東の山上には防衛大学校があります。
 
 

分かりづらいですが、築堤上にある改札口です。北を望む。
右後方に階段とEVの出入口があり、左前方に「京急ストア」とスロープ出入口があります。
 
駅員配置………あり。
自動改札機……あり(『PASMO』などのICカードに対応)。
幅広通路………あり(左から2番目)。
有人通路………あり(ウォークイン形式。点字ブロック設置)。
自動券売機……あり(ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレあり)。 
売店……………なし(改札外に京急ストアあり)  
コンビニ………あり(改札外のスロープ出入口西側に「セブンイレブン」あり)。

ホームとの間にも高低差があり、階段・エレベーターで結ばれています。
 
 

吊下式駅名標です。電照式と思われます。
2014年の時点で京急の新デザインが採用されていました。
駅ナンバリングは「KK 64」です。
 
 

こちらは2009年時点の駅名標です。
旧デザインで、駅ナンバリングは導入前でした。
私的にはこちらの方が京急の雰囲気が出ていると思っていましたが、今の駅名標にも慣れてきましたww
 
 

 

駅構造……地平駅(斜面の盛土上にあり。南北方向)。
配線………島式ホーム1面2線。頭端式でないのは久里浜方面延伸構想の名残ですが、現在は頭端式とほぼ同様。
 
右(東)が1番線、左(西)が2番線で、ともに上り堀ノ内・品川・泉岳寺方面です。
種別・行先によるホームの使い分けはしていません。
2番線の右に「京急ストア」がありますが、昔はその場所に短いホームや留置線が存在したそうです。
 
ホーム有効長……8両分(終端部に過走余裕距離あり)。
ホームドア………なし(2014年時点)。
ホーム幅…………終端部は普通、泉岳寺方は狭い。
上屋(屋根)………全8両分。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。

後方に階段とEVがあり、下った先に駅舎・改札口があります。 
写真は品川方・泉岳寺方(北)を望む。
 
 

こちらは終端方を望む。2009年撮影。
左が1番線、右が2番線です。泉岳寺方はホーム幅が狭いです。
 
 

品川方・泉岳寺方を望む。本線は堀ノ内~浦賀を含めて全線複線以上です。
この先、丘陵地に広がる住宅街の中を北上し、トンネルを抜けると左へカーブして横浜横須賀道路をくぐります。そして進路を西に変えると馬堀海岸駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも2番線より終端部を望む。上写真は2009年撮影、下写真は2014年撮影。
かつては相対式ホームだったと思われ、久里浜方面へ延伸する際は手戻りがない構造でした。線路は引上線として前方の県道208号線南側まで延びていました。
しかしながら久里浜延伸の可能性がなくなった事から、線路はホーム部分で行き止まりになり、島式ホームへと変更されました。もう延伸される可能性はないでしょう。
車止めの先にはホーム直結の通路と階段・ESがあり、下った先に駅舎と改札口があります。
 
 
あとがき  
私が浦賀駅で下車(乗車)したのは2002年、2009年、2014年の計3度です。2002年は京急本線の乗りつぶしの際、2009年と2014年は京急本線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえ必然的に下車しました。駅は低山の山腹にあり、終着駅の構造をしています。駅舎もホームと同じ高さにあります。駅前は海岸まで山が迫る狭い市街地で、丘の上まで宅地開発されています。尚、駅の南側にあった浦賀ドックは2003年に閉鎖されました。
  
東京からですと都営浅草線各駅または泉岳寺駅・品川駅から京急本線の快特に乗車し、堀ノ内駅で普通・浦賀行きに乗り換えて当駅下車です。快特は久里浜線に直通しますのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問が可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で新横浜駅まで行き、横浜線上り電車(種別不問)に乗り継いで横浜駅まで行きます(東神奈川駅で乗換が必要な場合あり)。そして横浜駅から京急本線の下り快特に乗車し、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ「セブンイレブン」とスーパー「京急ストア」がありますが、駅近くに気軽に入れる飲食店はありません。最寄りのチェーン店は約350m南にある「スシロー」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京急本線を乗り鉄の際は、すぐに引き返したりせず、ぜひ一度は浦賀駅を観察してみて下さい!
 
(参考:京浜急行電鉄のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)