今回の【駅】コーナーは、
福島県中部、郡山市の北西寄り山あいに位置する磐越西線の駅で、磐梯熱海温泉への最寄駅である、
磐梯熱海駅 (ばんだいあたみえき。Bandaiatami Station) です。
尚、写真は2016年撮影で、やや古いです。現在は車両など変化が生じています。ご了承下さい。
駅名
磐梯熱海駅 (駅番号なし)
所在地
福島県郡山市
乗車可能路線
JR東日本:磐越西線
隣の駅
郡山方……安子ケ島駅
新津方……中山宿駅
訪問・撮影時
2016年8月
磐梯熱海駅は地平駅で、北側のみに駅舎・改札口があります。
南側からは西に離れた踏切or駅の少し東側にある仲井地下歩道を通って北側へお回り下さい。
駅舎は国鉄時代に改築されたもので、準主要駅クラスの平屋建てです。出入口に段差がありますが、階段とスロープで段差を解消しており、バリアフリーに対応しています。但し、改札内の跨線橋にエレベーターがないため、磐梯熱海駅としてはバリアフリー非対応です。車いすで磐梯熱海駅をご利用の場合は事前にJR東日本へお問い合わせ下さい。
階段出入口前には郵便ポスト、電話ボックス、ベンチ、飲料自動販売機があります。
また、出入口の右側(階段上)にはトイレと車いす対応トイレがあります。出入口の左側(階段上)には観光案内所があります。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所(駅舎と反対側)とタクシー乗り場(出入口前)が設けられています。ロータリー内には足湯があります。
写真は2枚とも南西方向を望む。
駅前です。北を望む。正面のロータリー内には足湯があります。
駅北側は住宅地で、商店が点在しています。
写真奥、駅北側~北西側にかけての一帯は郡山の奥座敷である磐梯熱海温泉街になっていて、数軒の旅館が立ち並んでいます。
また、約1km北西の五百川沿い・磐越西線沿いにも磐梯熱海温泉の旅館街があり、歴史的には五百川沿いの温泉街の方が古いです。
磐梯熱海温泉周辺にはプールや多目的アリーナを備えた郡山ユラックス熱海、熱海フットボールセンターを併設する「ほっとあたみ」、ふくしま国体とスポーツ祭東京2013の会場となった磐梯熱海アイスアリーナと郡山スケート場の両スケート場、多目的グラウンド(野球場兼陸上競技場)や体育館、熱海サッカー場などを備える磐梯熱海スポーツパーク、郡山熱海カントリークラブ等、多くのスポーツ施設があることが特徴で、磐梯熱海温泉旅館協同組合では、スポーツ温泉と謳っています(Wikipediaの本文を引用)。
一方、駅南側はすぐ近くまで五百川や山地が迫っているため、民家が少ないです。
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改札口です。上写真は南西を、下写真は南を望む。後方に出入口があります。
磐梯熱海駅は有人駅(業務委託駅)ですが、営業時間が8:10~16:10と短く、それ以外の時間帯は無人になりますのでご注意下さい。
自動改札機はなく、交通系ICカード『Suica』などに対応の簡易Suica改札機が入場用、出場用とも各1台設置されています。仙台地区の磐越西線において『Suica』は、磐梯熱海駅のほか郡山駅、郡山富田駅、猪苗代駅、会津若松駅、喜多方駅でしか利用できませんので注意が必要です(郡山駅で接続する東北本線は矢吹~小牛田の各駅で、磐越東線は郡山~船引の各駅で利用可能です。水郡線は不可)。
改札口は幅広通路で、点字ブロックが設置されています。改札の扉を通って左手には改札ラッチときっぷ回収箱があります。
改札口の左手前には『みどりの窓口』と自動券売機(ICチャージ可)があります。但し、改札内には自動精算機がありませんので、出場時に乗り越しやIC残額が不足していましたら駅員に申し出て下さい。
また、改札口の右手前には空調完備の待合室があり、飲料自動販売機が設置されています。かつては自動販売機の場所に売店があったかもしれません。
改札口を通ると1番線ホームで、段差なく移動できますが、前述の通り跨線橋は階段しかありませんので磐梯熱海駅はバリアフリー非対応です。
トイレは改札内が1番線に出て右側、改札外が駅舎を出て左(西)方向、スロープの近くにあります。車いす対応トイレは改札外のみに設置されています。
尚、磐梯熱海駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約450m東の「ローソン」です。
どちらも1番線に設置されている、吊下式駅名標(上)と建植式駅名標(下)です。いずれも電照式で、吊下式の光源はLEDを使用しています。
JR東日本の標準デザインで、ラインの中央には磐越西線のラインカラーであるブラウンが表示されています。
尚、磐梯熱海駅に駅ナンバリングは導入されていません。
駅構造……高架駅(2階)。
配線………相対式ホーム2面2線(南東~北西方向。2番線の郡山方(後方)はカーブしています)。
右(北)が1番線で上り郡山方面、左(南)が2番線で下り会津若松・新津方面。
但し、列車交換がない場合は下り列車も1番線に発着します。
ホーム幅は1番線の駅舎対面部分を除き全体的に狭いです。
ホーム有効長……1番線が8両分(?)、2番線が7両分。
ホームドア………なし。
上屋(屋根)………1番線が郡山寄り約3両分、2番線が新津寄り約1両分。
ホーム上設備……ベンチ(各番線)、トイレ(1番線のみ)。
1番線の郡山寄り(手前側)に改札口があり、その先の新津側に跨線橋(屋根付き)があります。
上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも会津若松方・新津方を望む。
2枚とも2番線より郡山方を望む。左が1番線、右が2番線です。
1番線が上下本線、2番線が上下副本線で、上下線ともどちらの番線にも発着可能ですが、2番線は現状、下り列車のみが使用しています。
2番線から見て1番線は新津方(手前側)にずれています。
2番線の右(南)にはかつて3番線があり、2番線は島式ホームでした。現在、3番線の線路は撤去され、ホームの3番線側には柵が設置されています。
また、旧3番線の右側には保線用側線があり、後方の新津方が行き止まりになっており、その行き止まり地点に保線用車庫があります。
2番線より郡山方を望む。ホームの先端は左カーブしています。このカーブが要因で、走行列車は40km/hの速度制限を受けます。
この先、左へカーブして農村風景の中を東へ走ります。次第に山々が離れていって、右へカーブして進路を東南東へ変え、左手に住宅地が見えてくると安子ケ島駅(あこがしまえき)へと至ります。
1番線より会津若松方・新津方を望む。左手に保線基地(側線、車庫、事務所)が見えます。
この先、右手に磐梯熱海温泉街を見ながら北西へ走ると両側から山が迫り、五百川の谷をさかのぼります。しばらくすると左手に五百川沿いの磐梯熱海温泉街を見て走ります。温泉街が途切れるとローカル度が増し、左へカーブして山あいを西へ走ります。しばらくすると左の坂下へ分岐する線路がありますが、1997年以前はその先にスイッチバック式の旧・中山宿駅がありました。現在は保線基地として使用されており、ホーム跡は整備の上で保存されています。電車からも旧・中山宿駅を望めます(会津若松方に向かって左側車窓)。その後も右へ左へカーブしながら山林と農地が混在した中を走り、1997年に移転した単式ホーム1面1線の現・中山宿駅へと至ります。駅南側に集落があります。
あとがき
私が磐梯熱海駅で下車(乗車)したのは2016年の1度きりです。磐越西線を乗り鉄した際に下車しました。かつては国鉄型の2面3線でしたが、今は2面2線に縮小されています。北側に駅舎があります。駅前には温泉街が広がっていますが、駅の約1km北西の磐越西線沿い山間部にも温泉街が広がっています。
東京からですと東北新幹線『やまびこ』『つばさ』(一部を除く)に乗車して郡山駅で下車。磐越西線列車(種別不問)に乗り換えて当駅下車です。新幹線効果もあり、余裕で日帰り訪問が可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、新幹線効果で日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません(飲食店自体は点在しています)。最寄りのコンビニは約450m東にある「ローソン」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、
磐越西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は磐梯熱海駅でも途中下車してみて下さい!
そして磐梯熱海温泉へお出かけの際はぜひ磐越西線をご利用になり、磐梯熱海駅も観察してみて下さい!
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)