崇福寺停留場【長崎県】(長崎電気軌道本線。2007年、2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
長崎県長崎市最大の繁華街・歓楽街である浜町や思案橋に近い山麓の住宅街に位置する路面電車・長崎電気軌道本線の終着駅で、赤迫方面の1号系統と蛍茶屋方面の4号系統が発着し、2018年7月までの駅名は「正覚寺下」だった、
崇福寺停留場 (そうふくじていりゅうじょう。Sofukuji Temple Station) です。  
 
尚、写真は正覚寺下駅時代の2007年および2012年撮影で古いです。現在は状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名  
崇福寺停留場 (駅番号:35)  
(※) 記事内では「崇福寺駅」「崇福寺電停」と表記する場合があります。  
 
所在地  
長崎県長崎市  
 
乗車可能路線  
長崎電気軌道:本線 (1号系統と4号系統が発着)     
 
隣の駅  
住吉方、赤迫方……思案橋停留場  
 
訪問・撮影時  
2007年4月、2012年12月  
 
 

 

崇福寺停留場は市街地を北西~南東方向に延びる思案橋通りと国道324号線の境界近くの山麓にあり、道路から離れた専用軌道区間上にあります。
南東側にそびえる山地に阻まれる形で電停が設置されています。駅の一部は玉帯川の直上に設けられています。
ホームへの出入口はホーム左側、奥にある系列の長崎電鉄正覚寺下駐車場(有料)に延びる進入路に面して設けられており、段差がないバリアフリー対応です。
電車は車内収受方式なので、駅構内に改札設備は存在しません。当然、無人駅です。
 
駅前は住宅街で、駅北西側はビル街、駅南東側は住宅街です。商店は意外と少ないです。
北西から南東へ向かうにつれて標高が高くなり、特に当駅を境に南東側は一気に標高が高くなるため、これ以上線路を延伸できません。
ちなみに現役名の由来となった崇福寺は駅の約300m北東にあり、旧駅名・正覚寺下駅(しょうかくじした)の由来だった正覚寺(しょうがくじ)は崇福寺とは反対側、駅の約100m南西にあります。正覚寺の方が近いです。
 
 

2007年撮影。正覚寺下停留場当時の駅名標です。非電照式です。
かつてはホーム上ではなく長崎電鉄駐車場への進入路東側(ホームと反対側)にありました。
時刻表、路線図、運賃が併記されたタイプで、シンプルなデザインです。
2007年時点で駅番号「35」が導入されていました。
2018年8月1日には現在の「崇福寺停留場」へと駅名が改称されました。
尚、奥の建屋は後に解体され、駅名標はホーム上に移設されています。
 
 

崇福寺電停は単式ホーム1面1線で、小規模です。乗降とも同じホームで行います。
有効長が短いため、単車・連接車にかかわらず1列車しか入線できません。続行列車は駅の手前で先の列車が折り返してホームが空くのを待つことになります。
ホーム幅は狭いですが、点字ブロックが設置されています。バリアフリーに対応しています。
上屋もホーム全長にわたり設置されています。
また、ホームの一部は玉帯川の直上に設置されています。

左は長崎電鉄正覚寺下駐車場への進入路です。
写真は終端方を望む。
 
 

こちらは住吉方・赤迫方を望む。ホームはカーブを描いています。
ホームの赤迫方で跨ぐ玉帯川はこの先、奥へ延びる思案橋通りの地下へと流れていますが、思案橋通りは玉帯川を暗渠化することで道路の拡幅を果たしました。以前は思案橋が終点だった本線でしたが、道路が拡幅できたことで1968年に正覚寺下駅(当時)までの延伸が実現しました。
 
 

西浜町方・住吉方・赤迫方を望む。
崇福寺駅を出るとすぐに複線になり、ビル街を縦貫する思案橋通りの中央部を下り勾配で北西へ走り、思案橋駅へと至ります。
 
 

終端方を望む。
車止めには自動車のタイヤが使用されています。
その先は長崎電気軌道系列の長崎電鉄正覚寺下駐車場ですが、もしかしたらここに車庫や留置線を設置する計画があったかもしれません。
尚、右奥には玉帯川と斜面に広がる住宅街が見えます。線路をこれより先へ延伸するとなると急な勾配が避けられないため、本線は崇福寺駅止まりです。これより先の公共交通機関は路線バスの独壇場です。
 
 
あとがき  
私が崇福寺電停で下車(乗車)したのは2007年2回、2012年1回の計3度です。2007年は長崎電気軌道の乗りつぶしのため(2回目は写真不足によるリベンジ訪問)、2012年は長崎電気軌道の車窓風景撮影のため、終着駅ゆえ必然的に下車(乗車)しました。乗車ホームと降車ホームが同一の1面1線で、終着駅にしては少し寂しい構造です。駅は東側に広がる山地の麓にあり、駅前は繁華街から続く市街地・住宅街が広がっています。繁華街から近い終着駅ですが、地形を見ると斜面がきつく、これ以上先へは延伸できそうにありません。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗り博多駅で下車。長崎本線特急『リレーかもめ』と西九州新幹線『かもめ』を乗り継いで終点の長崎駅まで行き、隣接する長崎駅前電停から1号系統の崇福寺行きに乗車して終点下車です。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り、以降は上記のルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、街中の駅にもかかわらず、駅近くにコンビニや気軽に入れる飲食店がありません。最寄りのコンビニは約300m北西、思案橋駅前にある「セブンイレブン」になります。飲食店は西浜町駅前にチェーン店が多数あります。しかしながら当駅付近に滞在する場合は事前に用意しておいた方が無難です。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、長崎電気軌道本線を乗り鉄の際は、崇福寺駅ですぐに引き返したりせず、一度は駅も観察してみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)