掛川駅【静岡県】(天竜浜名湖鉄道線【天浜線】。2010年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
静岡県掛川市の中心市街地に位置する天竜浜名湖鉄道線(略称:天浜線)の起点駅で、東海道本線のほか、並行在来線を除く転換第三セクター鉄道線では珍しく新幹線とも乗換可能な駅である、
掛川駅 (かけがわえき。KAKEGAWA Station) です。
 
尚、写真は全て2010年の撮影で、古いです(一部は2021年撮影)。現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
掛川駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
静岡県掛川市  
 
乗車可能路線  
天竜浜名湖鉄道:天竜浜名湖線 【略称:天浜線】 (旧:国鉄二俣線)  
 
隣の駅  
新所原方……掛川市役所前駅  
 
乗換可能駅  
JR東海:東海道新幹線……掛川駅まで徒歩6分  
JR東海:東海道本線………掛川駅まで徒歩3分  
 
訪問・撮影時  
2010年12月、2021年10月(晴天時)      
 
 

 

天浜線の掛川駅はJR在来線駅と同じく地平駅で、北側のみに駅舎があります。
南側に天浜線の出入口はなく、南側から天浜線の駅へアクセスするにはJR駅舎東側にある地下道(スロープ完備)を通って北側へ回る必要があります。
駅舎は駅外から一段高い位置にあり、階段のみで連絡しています。駅舎は右側にある有料駐輪場の2階相当になります。
また、駅舎は三角屋根が印象的な3階建てで、2階と3階は貸事務所として使用されている模様です。

三角屋根には社章が描かれています。
駅外と駅舎の間にエレベーターやスロープはありませんので、車いすで天浜線をご利用の場合は事前に天竜浜名湖鉄道へお問い合わせ下さい。
天浜線の駅から左へ約100mの場所にはJR線の掛川駅北口駅舎があります。両駅舎間を直接結ぶ改札外通路はなく、一旦階段を下りて他社駅舎へ移動する必要があります(JR駅舎は段差をスロープで解消しています)。
階段の前には飲料自動販売機があり、駅舎出入口前にも自販機があります。駅舎出入口前右側には駐輪場との連絡口があります。
また、天浜線駅独自の駅前広場はなく、JR駅北口と共用の駅前広場が写真左にあります。
写真は2枚とも2021年撮影で、南を望む。
 
 

こちらは2010年撮影。
駅舎屋上部の形状が現在とは異なっていました。昔も社章が表示されていました。
 
 

こちらは北口駅前広場です。2010年、JR線北口駅舎の階段より北東を望む。
ロータリーがあり、タクシー乗り場と一般車乗降場があります。
バスターミナルはロータリーの外側、北側から西側の天浜線駅舎前にかけて設けられています。
写真左後方に天浜線の駅舎が、右手にJR線の北口駅舎があります。
 
 

天浜線の駅前です。2010年、北を望む。後方に天浜線の駅舎があり、右手にJRの北口駅舎があります。
正面にはバスターミナルがあり、右手に北口ロータリーがあります。
駅北側は掛川市の中心市街地が広がっていて、駅前はオフィスが多い印象で商店が多くありませんが、約300m北の一帯には居酒屋を中心とした歓楽街が形成されています。掛川市の規模を考えると結構大きな歓楽街です。
 
一方、駅南側は1988年の東海道新幹線・掛川駅開業を機に開発が進んだ新しい市街地が広がっていますが、商店は少ないです。
 
 

 

改札口です。2010年、西を望む。右方向に出入口があります。
天浜線の掛川駅は有人駅で、窓口にてフリーきっぷや定期券などを購入できますが、普通乗車券は右側の自動券売機で購入するよう促されています。
また、自動券売機はJR線の近距離きっぷや西鹿島駅乗換の遠州鉄道線連絡乗車券も購入可能です。但し、天浜線では『TOICA』などのICカードが利用できず、自動券売機でもICカードは利用できません。チャージも不可です。
改札口は自動化されておらず、中央のラッチや右手の窓口にいる係員にきっぷを提示する形になります。窓口に面した右側通路には点字ブロックがあり、左側通路は車椅子対応幅です。
また、改札口の左手にはJR線連絡改札口があります(後述)。
トイレは天竜浜名湖鉄道のホームページによると駅構内にあるようなのですが(多機能トイレなし)、どこにあるのか不明です。
そして、改札口の先はホームです。段差なく移動できます。
後方は待合スペースで、ベンチが設置されています。
尚、天浜線の掛川駅構内に売店・コンビニはありません。JR駅北口のすぐ東側にコンビニ「ローソン」があります。
  
 

 

こちらはJR東海道本線・掛川駅の1番線ホーム神戸方(西側)と天浜線コンコース(改札外)を結ぶJR線~天竜浜名湖鉄道線乗換口です。
2枚とも2021年、北を望む。
両社線の乗換は一旦改札外へ出る形になりますが、すぐ近く(乗換改札の先の左側)に天浜線の改札口があり、両者の距離はとても近いです。
天竜浜名湖鉄道が管理していると思われる改札口で、駅員は配置されていませんが、すぐ左前方に天浜線の駅事務室があります。
『TOICA』などのICカードに対応した簡易型自動改札機(ゲートなし)が1通路設置されており、幅広通路です。車いすで段差なく両社線の乗換が可能です。
但し、両側にチャージ機がなく、JR側には精算所がありませんので、ICカードの残額不足の場合や、JR線からの乗り越しの場合はJR線の改札口へお回り下さい。
そして、この改札口はJRの改札内と天浜線の改札外を結んでいるため、駅外から直接JR線を利用できる改札口でもあります。その場合もJRで有効なきっぷをお持ちでない場合は天浜線のきっぷうりばで購入するか、新幹線のチケットなど天浜線駅で購入できないきっぷが必要な場合はJR駅北口へお回り下さい。
 
 

1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。2021年撮影。
国鉄デザインとほぼ同じです。書体もまぁまぁレトロです。
2010年時点は国鉄時代のものを使用していて、隣駅の掛川市役所前駅の表記がシール貼りでしたが、その後現行のものに取り替えられました。
尚、天浜線には駅ナンバリングが導入されていません。
 
 

 

天浜線の掛川駅は頭端式ホーム1面2線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
島式のホームで、左(南)が1番線、右(北)が2番線です。JRとは別に1番線から振られています。どちらも下り新所原方面です。
また、1番線の左側に面してJR東海道本線の1番線ホームがあり、国鉄時代は国鉄1番線の神戸方を切り欠いたホーム(国鉄時代は0番線か?)を使用していたと思われますが、三セクに転換されたことに伴い国鉄と構内が分離され、国鉄1番線とは反対側(北。右側)に天竜浜名湖鉄道線専用のホームを新設したと思われます。現在、JR1番線の天浜線側には低い柵が設置されています。
天浜線ホームの有効長は2両強分しかありません。ホーム幅はターミナル駅にしては非常に狭いです。
上屋は約2両分ありますが、新所原方の端(奥)は雨ざらしになっています。まぁ基本的に雨天時に傘を差さなくても乗降は可能です。
ホーム上には所狭しとベンチが設置されており、上写真の右手には飲料自動販売機があります。
後方には改札口があります。また、上方には時刻表と先発列車の発車ホーム案内が掛けられていますが、後者は手動で先発列車の番線の矢印を表示するシステムですw
写真は2枚とも新所原方を望む。2010年撮影。
 
 

1番線より新所原方を望む。2010年撮影。
前述の通り、1番線は天浜線1番線ホーム(右)とJR線1番線ホーム反対側の切欠部(旧0番線か?)に挟まれています。JR側にも点字ブロックがあるため、国鉄二俣線時代は国鉄側のホームが使用されていたと思われます。
また、少し進んだ辺りにJR線との片渡り線があり、天竜浜名湖線への新車搬入やJR東海の検測車が天竜浜名湖線に入線する際に使用されます(Wikipediaより)。
この先、左側を通るJR東海道本線や東海道新幹線と並行して市街地の中を西へ走り、前述の片渡り線が合流します。その後は右へカーブしてJR線と分かれ、右側に広がる住宅街と左側に広がる工業地帯の間を下り勾配で西北西へ走ると掛川市役所前駅へと至ります。駅名の通り、掛川市役所への最寄駅です。
 
 

 

終端方を望む。2枚とも2010年撮影。
すぐ先に各番線とも車止めがあります。構造的に現状はJR線との直通運転は不可能です。もし行うとすれば前述の渡り線を経由してJR1番線に発着する方法がありますが、まぁJRとの直通列車が運転されることはないでしょうね。
ホーム端の先には改札口があります。
そして改札口の先の右側(1番線の車止めの先)にはJR線乗換改札口があり、JR線の1番線に通じています。
 
 
あとがき  
私が天浜線の掛川駅で下車(乗車)したのは2003年、2004年、2010年の計5度です。2003年は天浜線の乗りつぶしのため、2004年は天浜線の単純乗り鉄のため、そして2010年は天浜線の車窓風景撮影のため。いずれも終着駅ゆえ必然的に当駅にて下車(乗車)しました。1面2線の簡素な駅で、独立した駅舎を構えています。駅舎は小さいながらも3階建てで、縦に長いです。駅前はJR駅の北口に相当し、掛川市の中心市街地が広がっています。新幹線駅は反対の南側ですが、北側の在来線改札から入場可能です。
 
東京からですと東海道新幹線『こだま』で掛川駅まで行き、北口を出てすぐです。乗換改札もあります。『こだま』は本数が少ないですが、『ひかり』に乗ってしまった場合は静岡駅で在来線に乗り換えるより後続の『こだま』を待った方が掛川駅に早く到着します。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線『こだま』で掛川駅まで行き、北口を出てすぐです。『のぞみ』に乗った場合は名古屋駅で、『ひかり』に乗った場合は名古屋駅・豊橋駅・浜松駅のいずれかで、それぞれ『こだま』に乗り換えて下さい。こちらも浜松駅で在来線に乗り換えるより後続の『こだま』を待った方が掛川駅に早く到着するケースが多いですが、早朝や深夜は浜松で在来線に乗り換えた方が早いケースもあります。こちらも余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、JR駅南口にもコンビニがありますが、駅前に気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄の飲食チェーン店は約650mにある「デニーズ」「マクドナルド」になります。心配な場合は事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。天浜線を乗り鉄の際は、掛川駅をスルーせずに、一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:天竜浜名湖鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)