瀬戸市駅【愛知県】(愛知環状鉄道線。2010年、2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県北部、瀬戸市の中心市街地西端部に位置する愛知環状鉄道線(愛環線)の駅で、隣接している名鉄瀬戸線の新瀬戸駅との乗換駅でもある駅、そして国鉄時代は岡多線と瀬戸線の分岐駅として計画されていた、
瀬戸市駅 (せとしえき。Setoshi Station) です。
 
尚、写真は2010年と2012年の撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
 
 
駅名  
瀬戸市駅 (駅番号:21)  
 
所在地  
愛知県瀬戸市    
 
乗車可能路線  
愛知環状鉄道:愛知環状鉄道線  
   
隣の駅  
岡崎方………瀬戸口駅  
高蔵寺方……中水野駅  
 
乗換可能駅  
名古屋鉄道:瀬戸線……新瀬戸駅まで徒歩5分        
 
訪問・撮影時  
2010年4月、2012年11月  
 
 

 

瀬戸市駅は高架駅で、高架下1階に駅舎・改札口があり、東西に出入口があります。
駅舎内改札外コンコースは東西自由通路の役割を兼ねています。出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
 
写真は東口です。上写真は西を、下写真は北西を望む。
出入口の右側には駅ビル商業施設「A・L・L SETO」があり、スーパー「ナフコ不二屋」などが入居しています。
東口には広大な駅前広場があり、しかも歩行者用のスペースが広いです。
南側にはロータリーがあり、タクシー乗り場になっていますが、バス停留所は西口側にしか設置されていません。
北側には瀬戸市営駐車場がありますが、駅前の公営駐車場の常で、短時間は安いですが時間が長くなると駐車料金が割高になります。
 
 

東口駅前です。出入口前より東を望む。右にロータリーが、左に駅ビルと市営駐車場があります。
駅東側は再開発が進んだ市街地になっています。商店は一定数見られます。
左前方のビルは瀬戸信用金庫本店です。東約300m(写真奥)には公立陶生病院があります。公立陶生病院の北側には瀬戸市立図書館があります。
駅から離れると住宅街が広がっています。駅北東側は丘陵地ですが、瀬戸市は平地が少ないため宅地開発されています。
 
 

 

こちらは西口です。上写真は北寄りを、下写真は東を望む。
出入口の左側には商業施設「A・L・L SETO」の1階部分がせり出しています。
また、出入口の右側には名鉄瀬戸線を跨いで南側とを結ぶ南北自由通路(新瀬戸駅北口連絡通路)の階段と上下方向エスカレーターの出入口があり、名鉄新瀬戸駅の橋上駅舎と結ばれています。階段出入口の少し南側にエレベーター出入口があります。
また、西口にも駅前広場があり、ロータリーはバスターミナルとして利用されています。
駅前広場北側には公衆トイレがあります。
 
 

西口駅前です。出入口前より西を望む。
左手に名鉄新瀬戸駅方面への南北自由通路の出入口があり、新瀬戸駅もあります。
駅前広場の正面にはスーパー「バロー」があります。駅前には商店が点在しています。
西口側も駅から離れると住宅街が広がっています。北西側は起伏に富んでいますが、やはり宅地化されています。
 
 

改札口です。南を望む。柱により見えない部分が多くてすみません。
左が東口、右が西口です。通路を挟んで後方には商業施設「A・L・L SETO」への連絡口があります。
ちなみに瀬戸市駅は有人駅です。
現在は交通系ICカード『TOICA』などに対応の自動改札機が3通路ありますが、幅広通路はありません。窓口に面した右端が車いす対応幅で、点字ブロックも設置されています。
改札口の右手前には出札窓口と自動券売機があり、自動券売機はICカードのチャージが可能と思われます。改札内に自動精算機またはICカードチャージ機があるかどうかは不明です。
トイレは改札内が中2階踊り場にあり、改札外が西口駅前広場北寄りにあります。多機能トイレの有無は改札内外とも不明です。
そして2階にある各ホームとの間は階段とエレベーターで結ばれています。階段通路は中2階踊り場を経由し、踊り場から各ホームへと分かれます(EVは1階から各ホームへ直行します)。
尚、瀬戸市駅構内に売店・コンビニはなく、コンビニは駅前にもありません(最寄り店舗は公立陶生病院内にあります)。
駅直結の商業施設「A・L・L SETO」内にスーパー「ナフコ不二屋」があります。
 
 

1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
JR東海タイプをアレンジしたシンプルなデザインで、左側には愛知環状鉄道のマークが表示されています。
愛環線には駅ナンバリングも導入され、駅名標にも反映されています。

瀬戸市駅の駅番号は「21」です。
 
 

 

瀬戸市駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
複線区間内にある駅です。右(東)が1番線で上り岡崎方面、左(西)が2番線で下り高蔵寺方面です。開業当初は単線で、2番線のみで上下列車を捌いていたと思われますが、愛知万博を翌年に控えた2004年に複線化され、東側に1番線ホームが新設されました。
そのため、当初より使用されている2番線は国鉄時代に建設された名残でホーム有効長が10両分と長いですが、後から設置された1番線は4両分しかありません。1番線は2番線の中ほどに面して設置されています。
JRからの直通列車はかつて、6連以上でも運転されていたため、1番線に発着する列車はドアカットを実施していました。
ホームドアは未設置で、ホーム幅は従来からの2番線がそこそこ広く、追設された1番線がやや狭いです。2番線の岡崎方(後方)は絞られて狭くなっており、1番線の高蔵寺方(写真右奥)は特に狭いです。
上屋は1番線が岡崎寄り(手前側)の約3.5両分に、2番線が高蔵寺寄り(奥側)の約6両分に、それぞれ設置されています。1番線発着列車で4両編成の場合、後方の一部が上屋からはみ出してしまいますので、雨天時は要注意です。
各ホームにはベンチの設備があります。
写真は2枚とも2番線より高蔵寺方を望む。
 
 

こちらは1番線より岡崎方を望む。
実は瀬戸市駅、当初は岡崎と多治見を結ぶ予定の岡多線と、瀬戸市駅と稲沢駅を結ぶ瀬戸線の分岐駅にする計画があり、用地を始め2番線ホームそのものと上屋の形状にその面影が残っています(島式ホームとして使用可能な造り)。現在は岡多線の瀬戸市駅~多治見駅が未成線になっていますが、もう建設される事はないでしょうね…。
また、1番線の岡崎方ホーム端の先で名鉄瀬戸線をオーバークロスしています。2番線はホームが瀬戸線を跨いで南側まで延びています。
 
 

2番線より岡崎方を望む。
前方の高架橋の構造に、2面4線で計画されていた名残を確認できます。
この先、高架区間のまま住宅街の中を南下し、瀬戸川を渡ってしばらくすると丘陵地に入って高架区間が終わり、トンネルに入ります。トンネル内は左へカーブしながら進み、トンネルを出てからは谷に広がる住宅街を見ながら再び高架区間で走るようになります。そして進路を南東に変えると、ほどなくして瀬戸口駅へと至ります。複線区間は瀬戸口駅までです。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は走行中の列車内より、いずれも高蔵寺方を望む。終点の高蔵寺駅まで複線区間が続きます。
また、少し先で瀬戸線と岡多線の分岐予定地を通りますが、分岐用地の一部が確認できます(線路の右側に空地があります)。
 
この先、丘陵地に広がる住宅街の中を北上し、高架区間が終わるとすぐにトンネルに入ります。トンネルの上の地平部には住宅街などが形成されています。トンネル内で左へカーブして進路を北北西に変え、トンネルを出て谷を走る高架区間になります。そして水野川を渡ると程なくして中水野駅へと至ります。駅周辺には田畑が残っています。
 
 
あとがき  
私が瀬戸市駅で下車(乗車)したのは2010年、2012年の計2度です。いずれも名鉄瀬戸線との乗換のために利用しています。複線区間にある高架駅ですが、増設されたホームは有効長は短いです。高架下にホームがあり、東西に出入口があります。駅前は瀬戸市街の西端部に位置する住宅街が広がっていて、西口の南側には名鉄瀬戸線の新瀬戸駅があります。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、中央本線の快速or普通で高蔵寺駅で下車。さらに愛知環状鉄道線電車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線、在来線、近鉄のいずれかで名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが全くありませんが、駅高架下北側にスーパー「ナフコ不二屋」があり、西口駅前にもスーパー「バロー」があります。一方、飲食店も数が少なく、チェーン店は駅前の「バロー」内にある「マクドナルド」と「スガキヤ」くらいです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。愛知環状鉄道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は瀬戸市駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:愛知環状鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)