屋島山上駅【香川県】(屋島ケーブル。2004年訪問、2005年廃止) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2004年撮影。
 
今回の『駅【アーカイブ】』コーナーは、
香川県の県庁所在地である高松市の北東部に位置する観光地・屋島の南部で営業していた屋島ケーブルの山頂駅に相当する駅で、運営会社の経営破綻により休止を経て廃駅となった、
屋島山上駅 (やしまさんじょうえき。YASHIMA SANJO Station) です。
 
今回は全て現役当時の写真です。
 
 
駅名  
屋島山上駅 (山頂駅に相当)  
 
廃止日  
2005年8月31日
 
当時の所在地  
香川県高松市
 
路線名  
屋島登山鉄道:(※) 屋島ケーブル  
(※) 通称で、正式な路線名は存在しませんでした。   
 
隣の駅  
山麓方……屋島登山口駅     
 
訪問・撮影時  
2004年9月
  
 

駅舎です。南を望む。
廃墟のようにも見えますが、現役時に撮影しましたw 駅舎は現存しているようですが、危ないので近寄らない方が無難でしょう。
1929年の開業当初からの駅舎ですが、昭和レトロ感満載です。
実際、ケーブルカーはレトロな駅舎が多く残っています。特に関西方面に多い印象です。
駅舎手前が事実上の駅前広場です。 
 
駅前には特に目立つものはなかったと記憶しています。
駅から北(後方)へ遊歩道が延びており、約900m北西に四国八十八箇所霊場の第八十四番札所である屋島寺があります。一部のお遍路さんは屋島ケーブルを利用していたと思われます。
屋島寺の北西側には新屋島水族館や旅館があります。ケーブル営業時は寺や水族館への訪問客向けにレンタサイクルを500円で貸し出していました。
 
 

改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
当然ながら(?)自動化はされていませんでした。発車5分前に改札を開始していました。
改札口の右にはきっぷうりば(窓口)があったと記憶しています。
そして改札の先はホームです。
前時代的な設備であるため、バリアフリーには対応していませんでした。
 
 

駅名標です。見づらくてすみません。
国鉄タイプをアレンジしたデザインでしたが、結構カラフルでした。
右下の隣駅部分(山頂方)には屋島登山口駅の方向を示した矢印が書かれており、矢印の中に屋島登山口駅との駅間距離「0.8K」が書かれていました。矢印の形が面白いです。
 
 

屋島山上駅は頭端式ホーム2面1線で、ホームは階段状になっています。ケーブルカーの駅としては一般的な構造です。
向かって左側(東)が乗車専用ホーム、反対側の右(西)が降車専用ホームでした。バリアフリー非対応でした。
ちなみに車両は写真の1号が「義経号」、対する2号が「弁慶号(「弁」は旧字体を使用)」でした。
訪問したのは休止1ヶ月前でしたが、車体は塗装が剥がれていてボロボロでした…。
写真は山麓方を望む。
 
 

山麓方を望む。
ホームのすぐ先にトンネルがありました。
トンネルを抜けると高松平野(讃岐平野)を見下ろしながら山を下り、約0.8km先の屋島登山口駅へと至りました。
 
 

終端方(山頂方)を望む。階段を上った先に改札口がありました。
終端部の先、駅舎内には運転室とケーブルを巻き上げるモーターがありました。
 
 
あとがき  
私が屋島山上駅を訪問したのは2004年9月で、その1ヶ月後にいきなり運営会社が自己破産を申請した事により休止となりました。私の訪問時は誰もすぐに廃止されるとは思っておらず、また客が自分しかいませんでした(と記憶しています)。そのような客が来ない状況だから経営が行き詰ったと思われます…。また、偶然にも廃止直前に乗る事ができたので今思えば乗りに行ってよかったです…。しかし、もう少し写真を撮っておけば…と悔やんでも後の祭りです。
  
下車(乗車)時・・・2004年  
   
廃駅訪問は(飛行機、レンタカー含む)
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能  
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・なし 
飲食チェーン店・・・なし  
 
廃止は残念ですが、実情を考えると仕方ありません。結果としてギリギリでしたが、現役時に訪問できてよかったです。
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)