武蔵中原駅【神奈川県】(南武線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市中原区西部に広がる住宅街に位置する南武線の駅で、川崎市内にある南武線の駅では数少ない高架駅であり、駅西側に車両基地の鎌倉車両センター中原支所がある事から、当駅を始発・終着とする列車が多く設定されている、
武蔵中原駅 (むさしなかはらえき。Musashi-Nakahara Station) です。
 
 
駅名  
武蔵中原駅 (JN 08)  
 
所在地  
神奈川県川崎市中原区   
 
乗車可能路線  
JR東日本:南武線  
 
隣の駅  
川崎方……武蔵小杉駅  
立川方……武蔵新城駅  
 
訪問・撮影時  
2020年6月  
 
 

武蔵中原駅は高架駅で、1990年に高架化されました。
高架下2階には駅舎・改札口があり、高架下1階と2階の一部には専門店やJR東日本系の商業施設「ビーンズ武蔵中原」が入居しています。駅ビルは存在しません。
南北の1階に出入口があり、駅舎は南北自由通路を兼ねています。出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
また、北口には2階にも出入口があり、公共施設「エポックなかはら(川崎市総合福祉センター)」や富士通川崎工場などに通じるペデストリアンデッキと直結しています(一部バリアフリー対応)。
尚、武蔵中原駅には駅前広場がありません。
 
写真は北口です。北西を望む。
左側の南武線高架橋に接続する形で2階出入口が設けられており、その先の1階部分にも出入口があります。
ペデストリアンデッキは右側の「エポックなかはら」や奥の富士通川崎工場、有料駐輪場方面へ延びています。写真右側にはペデストリアンデッキとを結ぶ階段があります。
線路に並行する道路は南武沿線道路(川崎市道)で、その名の通り南武線に沿って通っています。
前述の通り駅前広場がありませんが、写真右奥の南武沿線道路沿いにはバス停留所が設けられており、複数の系統が停車します。
 
 

こちらは北口の1階出入口です。上写真右奥のバス停留所手前にある交差点より南西を望む。
駅出入口であるとともに、南北自由通路の出入口でもあります。
左右方向の道路は南武沿線道路で、右側には前述のバス停留所があります。
出入口の開口部は大きいのですが、手前を2階出入口と駐輪場・富士通を結ぶペデストリアンデッキが通っているため、狭くなっています。
高架下に入って南北自由通路左側に改札階への階段等があります。高架下右側は「ビーンズ武蔵中原」です。
また、南北自由通路を通り抜けると、後述の南口へと抜けられます。
 
 

北口駅前です。ペデストリアンデッキより南東を望む。
右手に2階出入口があります。左側は「エポックなかはら」です。
奥に延びる道路は南武沿線道路です。写真奥で中原街道(県道45号線)と交差します。
駅前には雑居ビルが多く、商店やオフィスが立ち並んでいますが、駅から離れると住宅街が広がっています。
約1.3km北東の多摩川近くには等々力緑地があり、その中にサッカーJリーグ・川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力陸上競技場があります。
武蔵中原駅が等々力陸上競技場への最寄駅です。
 
 

北口駅前です。1階出入口前の総合福祉センター交差点より北を望む。後方に1階出入口があります。
奥に延びる通りの左側一帯は富士通川崎工場の敷地です。道路の右側にも富士通の施設が複数立地しています。
富士通の北側には住宅街が広がっています。多摩川までは約1.5kmと、近くありません。
 
 

こちらは南口です。東を望む。
南口はペデストリアンデッキがなく、1階出入口のみです。高架下に入ってから2階改札口へアクセスする形になります。
前方の高架下に駅舎があり、後方の高架下に「ビーンズ武蔵中原」が入っています。
南口にバス停留所はありませんが、右側にタクシー乗り場が設けられています。
 
 

南口駅前です。南を望む。後方に南口出入口があります。
正面にタクシー乗り場があり、右側の歩道が広くなっています。
南口駅前もビルが建ち並んでいますが、商店は北口より少ないです。
右側や写真奥にはマンションがあり、南口は駅前まで住宅街が迫っています。
駅前道路を前方へ90mほど進むと、中原街道と交差します。
また、線路沿いに北西へ600mほど進むと、車両基地である鎌倉車両センター中原支所に到達します。中原支所は地平に線路が敷設されていて、武蔵中原駅から勾配を下って入庫する形になります(出庫はその逆)。
 
 

高架下1階にて。南口出入口より北口方向(北東)を望む。
1階の東側(右)に2階改札口とを結ぶ階段・上下方向エスカレーターがあり、北口の手前にはエレベーターもあります。バリアフリー対応です。
左側は「ビーンズ武蔵中原」です。右側の出入口脇にもJR東日本系の「ベックスコーヒーショップ」などのテナントが入居しています。
 
 

 

2階にある改札口です。上写真は南東を、下写真は南を望む。
上写真後方に1階とを結ぶ階段と上下ESが、上写真左側にペデストリアンデッキ直結の北口2階出入口と1階行きのEVがあります。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が8通路設置されていますが(左端の通路は柱に隠れて見えません)、幅広通路はありません。窓口に面した右端には車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の右手前にはウォークイン型の『みどりの窓口』があり、さらに右手前には指定席券売機、ICカードチャージ機、自動券売機があります(下写真)。改札内には自動精算機があります。
トイレ・多機能トイレは改札内コンコース(写真左奥)にあります。
そして3階にあるホームとの間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれていますが、全ての経路において中3階踊り場を経由します。中3階踊り場にて各ホームへのルートが分かれます。
改札の左後方(改札外)にはJR東日本系のコンビニ「NewDays(ニューデイズ)」があります。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

下り4番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、光源はLEDです。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には南武線のラインカラーである黄色が表示されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (JN 08)。
 
 

武蔵中原駅は島式ホーム2面4線の高架構造(3階)で、南東~北西方向にホームが延びています。
左ホーム(北)が左から1番線・2番線の順でともに上り川崎方面、右ホーム(南)が左から3番線・4番線の順でともに下り立川方面です。
外側の1番線と4番線が主本線、内側の2番線と3番線が副本線です。当駅は快速停車駅で、前後の駅も快速停車駅であるため、当駅での緩急接続は行われません(当駅始発・終着列車と川崎方or立川方への直通列車の接続は行われます)。
また、当駅を始発・終着とする列車が朝と夕方以降を中心に多数設定されていますが、上下線別に発着ホームが厳格に区分されています。
ホーム有効長は20m車8両分少々ありますが、現在の南武線は6両編成のみ運転であるため、川崎方(奥)の1両強分、立川方(手前)の1両弱分は使用されていません。使用していない部分も立入可能です。
2020年6月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は普通ですが、手前の立川方はやや広く、奥の川崎方はやや狭いです。
上屋は電車が停車する6両分(概ね中ほど)に設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
そして各ホーム中ほどに2階改札階とを結ぶ階段。上下方向ES・EVがあります。
 
発車メロディーは、
1番線・2番線……FRONTALE2000   
3番線・4番線……FRONTALE20000   
です。
2013年1月24日より、川崎フロンターレの協力の下で発車メロディにフロンターレの応援歌が使用されています(Wikipediaより)。
 
写真は3番線より川崎方を望む。
 
 

3番線より川崎方を望む。左前方には武蔵小杉のタワーマンション群を望めます。
この先、高架区間で住宅街の中を南東へ走り、やがて左へカーブして進路を東に変えるとタワーマンション群の中に入ります。そして地平区間になると快速停車駅である武蔵小杉駅へと至ります。横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線および東急東横線、東急目黒線と乗換可能です。
 
 

 

3番線より立川方を望む。
すぐ先で車両基地の鎌倉車両センター中原支所への出入庫線(単線)が上下線間に分岐し、地平に下りて下り本線をくぐって中原支所へと至ります。
この先、高架区間のまま住宅街の中を北西へ走りますが、左手の地平部には鎌倉車両センター中原支所が見えます。その後、中原支所が途切れると左へカーブして雑居ビルが建ち並ぶ市街地に入り、快速停車駅である武蔵新城駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が武蔵中原駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。南武線では少数派の高架駅で、私鉄買収路線の雰囲気が消えており、都会的なJRの駅といった感じでした。運転上の拠点駅であるため島式ホーム2面4線と構内は広いです。一方、駅前には広場がなく、小さな雑居ビルも多く見られ、以前UPしました武蔵新城駅前と同様にやや雑然とした感じの市街地が広がっていました。
 
新宿駅からですと埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線に乗り武蔵小杉駅で下車、南武線下り電車に乗り換えて(快速もOK。行先不問)、当駅下車です。あるいは小田急線で登戸駅まで行き南武線に乗り換えるルート、渋谷から東急田園都市線に乗って溝の口駅~武蔵溝ノ口駅で南武線に乗り換えるルートもあります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、横須賀線の久里浜方面行きに乗り換えて武蔵小杉駅で下車。さらに南武線の立川方面快速または各駅停車に乗り継いで(行先不問)、当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にコンビニがあり、駅前にも複数のコンビニがあります。飲食店もチェーン店を含めて駅高架下や駅周辺に複数あります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。南武線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は武蔵中原駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)