第1485回('22) 飯田線の秘境駅数駅を訪問    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2022年3月20日~21日、三連休の後2日を利用して、1泊2日の日程で飯田線の乗り鉄および未訪問駅への降り鉄の旅に出かけました。
名古屋から中央本線経由で辰野から飯田線入りして、豊橋方面へ南下する形で2日間かけて乗り鉄・降り鉄をしていきました。
春は仕事が忙しくて『青春18きっぷ』5回分の乗り鉄が不可能なため、今回はJR東海在来線全線と東海道新幹線の一部区間、そして周辺の16私鉄に乗り放題の『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』(連続2日間有効。8,620円)を使用しました。今回はJR東海の路線しか乗れませんでしたが…。
さらに、この磁気は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きかけていましたが、人口の多い都道府県において「まん延防止等重点措置」が21日まで発令されていました。私は元日に乗り鉄をした後、感染拡大によりずっと乗り鉄せずに大人しくしていましたが、前週に3回目のワクチン接種を済ませたため、マスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底した上で、久しぶりの乗り鉄を決行しました。
 
今回は2日目前半の内容です。
この日は早朝に飯田駅をスタートし、飯田線の山岳区間にある「秘境駅」のうち、未訪問の数駅を訪問しました。その後は静岡県、愛知県と南下し、秘境駅ではないもののそれに匹敵する小駅を中心に訪問していきました。
 
今回の日程 2022年3月21日  (月・祝)   【前半】  
 
飯田619(飯田線・普通→天竜峡から快速)708門島725(下り普通)730唐笠748(上り普通)801温田844(下り普通)901金野922(上り普通)1029城西1055(下り普通)1102水窪1105(上り特急『伊那路2号』)1118中部天竜1136(普通)1158池場   
  
【後半へ続く】  
   
この日は5時に目覚まし時計をセットしていましたが、4時30分に目が覚めました。前日は風呂に入らずに寝てしまったため、起床後すぐに入浴を済ませました。バブル期は「朝シャン」と言っていましたが、完全に死語になりましたねww その後は朝食を済ませてからホテルをチェックアウトして、コンビニに寄ってから飯田駅へと移動しました。飯田駅は人が少なく、ひっそりとしていました。
 
 

 
飯田駅では改札口で駅員に『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』を提示して入場しましたが、駅員は入念にきっぷを確認していました。まぁJRと沿線のローカル私鉄が有効なきっぷですから、飯田線の乗り鉄で使用する人はほとんどいないでしょうね…。入場してしばらくホームで待っていると、辰野方から6時19分発の上り普通・豊橋行きが入線しました。車両はワンマン対応でセミクロスシートの313系3000番台2連で、転換クロスシート車両も運用されている飯田線ではあまり遭遇したくない車両ですw 私は後方車両に乗り込みましたが車内はガラガラで、ボックスシートを独占しました。乗客は2両合わせても5~6人だったと記憶しています。
 
 

 
豊橋行きは定刻に飯田駅を発車。私は車窓風景を眺めていました。飯田市内郊外の駅にこまめに停車していきます。休日の早朝という事もあり、途中駅での乗降はほとんどありませんでした。そして天竜川が接近すると6時47分に主要駅である天竜峡駅に到着しました。ここで8分間停車するので私は車外へ出て車両とホームを撮影しました。前年にも訪問していたため改札は出ませんでした。また、列車は当駅から快速に種別変更しましたが、平岡駅までは各駅に停車していきます。
 
 

 
天竜峡駅を発車後は天竜川の峡谷に沿って山間部を南下します。途中には秘境駅と呼ばれる駅も複数あります。しばらく天竜川を見ながら秘境区間を南下し、私は7時08分に到着した門島駅(かどしまえき)で下車しました。下車客は私だけで、乗車客はいませんでした。1面2線の構造で、駅舎はありません。駅は高台にあり、駅前からは天竜川を望めました。駅西側の一段低い天竜川沿いに小さな集落が形成されています。次の電車まで時間が少なかったので駅を軽く散策してホームへ戻りました。
 
 

 

 
門島駅では7時25分発の下り普通・伊那松島行きに乗車して北へ戻ります。私のほかに高校生も1名乗車しました。転換クロスシート主体の213系2連で、山間部の中部天竜始発という事もあり、乗り込んだ後方車両はガラガラでした。転換クロスシート窓側席に座って、水分補給をしつつ先ほど眺めた景色を再び楽しみ、今度は次駅の唐笠駅で下車しました。1面1線の駅で、こちらも駅舎がありませんでしたが、駅西側の天竜川沿いには天竜ライン下りの到着地である唐笠港があるため、観光シーズンには電車で飯田方面へ戻る乗船客で混雑することから待合室が大きかったです。しかし早朝とあっては利用客が誰もいませんでした。駅は天竜川と山地に挟まれており、駅前に民家はありませんでした。
 
 

 

 
唐笠駅からは再び南下します。7時48分発の上り普通・豊橋行きに乗車しました。普通ですが、秘境駅である田本駅と為栗駅は通過します。車両は213系2連で、後方車両はガラガラでしたが、女性を中心に高校生が数人乗車していました。私は転換クロスシート窓側席に腰掛け、今度も天竜川の景色を眺めました。そして今度は8時01分に到着した温田駅(ぬくたえき)で下車しました。温田駅は特急『伊那路』も停車する主要駅で、高校生は全員下車しました。調べると、天竜川の対岸に長野県阿南高等学校があります。1面2線の無人駅で、古びた駅舎があります。駅前は狭い道路沿いに集落が形成されていて、商店も見られました。また駅前には展望デッキがあり、すぐ近くを流れる天竜川を眺められました。
 
 

 

 
駅前散策後はホームへと戻り、今度は8時44分発の下り普通・天竜峡行きに乗りました。豊橋6:00始発の一番列車です。313系3000番台2連で、後方車両は全てのボックスシートに最低1名が座っていたため私は扉横のロングシートに座りました。乗客自体は1両あたり10数人しかいませんでした。道中はこの日何度も見た天竜川の峡谷風景を眺めて過ごし、今度は秘境駅として有名な金野駅(きんのえき)で下車しました。1面1線で駅舎がなく、駅前には民家が1軒もありません。駅までは幅が狭い車道が接続していて、車でも到達できる秘境駅ですが、道路の狭さを見ると対向車とのすれ違い困難な場所だらけで、車では行きたくない駅です…。駅と周辺では秘境の雰囲気を存分に味わえます。
 
 

 

 
金野駅からは一気に南下して秘境地帯を抜けることにします。9時22分発の上り普通・中部天竜行きに乗車しました。213系2連で、乗り込んだ後部車両は2人しか乗客がいませんでした。私は転換クロスシート窓側席に座り、道中は天竜川の景色を眺めました。途中の主要駅である平岡駅では私以外の2両目の客が全て下車してしまい、貸切状態になりましたが、前年に下車した秘境駅で、長野県最南端の駅である中井侍駅からはインフラ関係の作業員4人が乗車してきました(JRの保線作業員ではない)。列車は中井侍駅を過ぎると静岡県に入りますが、引き続き天竜川沿いを南下します。私はリュックから朝に飯田駅近くのコンビニで買ったパンを取り出して、早目の昼食を済ませました。その間、大嵐駅(おおぞれえき)では作業員が下車しましたが、おそらく中井侍駅周辺で作業した帰りだったと思われます(逆のパターンかもしれませんが)。飯田線沿線では車での到達が難しい場所も多いと思われ、作業や工事をするために電車で移動せざるを得ないケースもあるのでしょうね…。
大嵐駅発車後すぐに入った飯田線最長の大原トンネルで食事を終えてトイレを済ませ、トンネルを出ると引き続き車窓風景を眺めました。そして私は水窪川沿いの駅である城西駅で下車しました。
 
 

 
城西駅は1面1線の無人駅ですが、以前は島式ホーム1面2線プラス側線がありました。駅舎は西側の一段高い場所にあり、1955年の開業当初からの建屋が今も使用されていました。駅前には国道152号線が通っており、それなりの交通量がありました。また駅前は住宅地ですが、城西地区の中心部は約1km北の国道152号沿い、飯田線の「S型鉄橋」「渡らずの鉄橋」などと呼ばれる第6水窪川橋梁付近に形成されています。
 
 

 
城西駅からは10時55分発の下り普通・天竜峡行きに乗車して少し戻ります。213系2連で、後部車両は大半の転換クロスシート窓側席が埋まる程度の乗車率でしたが、私はすぐに下車するため、空席だった最後部のロングシートに着席し、水分補給をしつつ前述の第六水窪川橋梁などからの車窓風景を楽しみました。そして私は2駅目の水窪駅で下車しました(11:02着)。
 
 

 
水窪駅では改札を出ずに、下車した天竜峡行きと行き違う11時05分発の上り特急『伊那路2号』豊橋行きに乗車してワープします。特急料金は別払いになりますが、運賃部分が有効なのが『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』のメリットの一つです。『青春18きっぷ』ですと乗車区間の運賃も別払いになります。『伊那路2号』は373系3連で、私は先頭3号車の自由席へ。3号車の乗客は十数人で、私は空いている窓側席を確保しました。着席後は一度リクライニングをフルに倒して、車中泊をした『ムーンライトながら』乗車時を思い出しましたw 
 
 

 
道中は車窓風景を眺めていましたが、途中で車掌がやって来たので、『JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』を提示して水窪~中部天竜の自由席特急券(330円)を購入しました。JR東海では支線を中心に近距離特急料金を導入していて、乗車区間が30km以内ですと自由席特急料金が330円になります。相月駅を通過して峯トンネルをくぐり抜けると佐久間の町に入り、佐久間駅を通過して天竜川を渡ると水窪から13分で列車は中部天竜駅に到着しました(11:18着)。私は名残を惜しみつつここで下車しました。私のほかに2組の親子連れが下車していて、入れ替わりに数人が乗車し、列車は豊橋方面へ去っていきました。中部天竜駅では『伊那路』同士の交換(行き違い)が行われました。
 
 

 
中部天竜駅でも改札を出ずに(1月訪問時に駅外を撮影済み)、後続の当駅11時36分始発、普通・豊橋行きに乗り継ぎました。この電車は先ほど金野駅から城西駅まで乗車した普通・中部天竜行きが終点の当駅で一旦引き上げたのち、当駅始発の別列車として仕立て直されて、豊橋を目指します。と言うことで車両は213系2連で、私は後部車両に乗り込みました。乗客は2両合わせて7~8人で、私は転換クロスシート窓側席に座りました。今回も道中は車窓風景を眺めて過ごし、訪問済みの駅、未訪問の駅を数駅パスしました。そして私は愛知県に入って2駅目の池場駅で下車しました(11:58着)。辰野方から飯田線を乗り鉄・降り鉄しながら2日目の昼に愛知県へと入りましたが、私としては「もう愛知県か」と思い、降り鉄しながらですと1列車あたりの乗車時間が短いこともあり、辰野から愛知県が近いように感じました。全線直通の列車に乗り続けていると「やっと愛知県か」と思ってしまいますがww 
 
 

 
池場駅は山中にある1面1線の小駅で、駅舎はありません。但し、駅前を国道151号が通っているため車到達難易度が低く、秘境駅には該当しません。景色は秘境ですが…。また、国道151号を東栄方を少し進んだ場所には多くの車が駐車していましたが、調べると喫茶店「コーヒーショップ 四季」で、結構サービスがいいようです。池場駅で次の列車まで時間がある場合は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
 
 

 
この後もまだまだ飯田線の乗り鉄・降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)