長山駅【愛知県】(飯田線。2020年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県東部の三河地方、豊川市北東部の豊川に近い丘陵地に位置する飯田線の駅で、駅近くには住宅、農地、林が混在している、
長山駅 (ながやまえき。Nagayama Station) です。
 
  
駅名  
長山駅 (駅番号なし) 
 
所在地  
愛知県豊川市 (旧・宝飯郡一宮町)  
 
乗車可能路線  
JR東海:飯田線  
 
隣の駅  
豊橋方……三河一宮駅  
辰野方……江島駅  
  
訪問・撮影時  
2020年7月
 
 

 

長山駅は地平駅で、南側のみに駅舎・出入口があります。
北側に出入口はなく、北側から駅へアクセスするには約150m西の陸橋または約210m東の踏切を渡って南側へアクセスする必要があります。
駅舎は長らく中国風のデザインのものが使用されていましたが、2002年に待合室を兼ねた簡易なものに改築されました。
出入口に段差はありません。駅舎および駅舎に面した1番線ホームはバリアフリーに対応していますが、駅舎と反対側の2番線は構内踏切前後にスロープがないため(階段のみ)、バリアフリー非対応です。車いすで長山駅をご利用の場合は事前にJR東海へお問い合わせ下さい。
右手前にはトイレと車いす対応トイレがあります。
駅前広場はありませんが、駅舎手前にやや広いスペースがあり、バス停留所が設けられています。
また、駅舎の左手前には商店がありましたが閉店となり、今は出入口部分を塞ぐ形で飲料自動販売機が設置されています。
写真は北西を望む。
 
 

駅前です。南東を望む。後方に駅舎があります。
左手には雑木林が広がっていますが、駅南側は住宅地になっています。商店は見られません。
南東約400mには飯田線と並行する形で豊川が流れています。
長山駅は豊川の河岸段丘上にあるため、豊川に向けて標高が下がります。豊川の手前には国道151号線が飯田線や豊川と並行する形で延びています。
約400m北東の飯田線沿いには豊川市立一宮東部小学校があります。
 
一方、駅北側は丘陵地で、民家、農地、雑木林が混在していて、ローカルムードが漂っています。
約5km北には本宮山があります。長山駅を利用する登山客も少なからず存在すると思われます。
 
 

 

駅舎内です。上写真は出入口より北方向を、下写真は駅舎内通路より東を望む。
長山駅は無人駅で、改築された駅舎には窓口や駅事務室が存在しません。
自動改札機、自動券売機などの改札設備やインターホンもありません。ホーム側にきっぷ回収箱があります。ICカード『TOICA』はエリア外です。
ちなみに長山駅では車内収受方式が採用されていて、ワンマン列車の場合、乗車時は整理券を受け取って下車駅で精算または乗継列車の車掌から切符を購入します。降車時は運賃箱に運賃を投入または運転士にきっぷを渡します。車掌乗務列車の場合、乗車時は車掌からきっぷを購入し、降車時は車掌にきっぷを渡します(きっぷ不所持の場合は事前に車掌からきっぷをお求め下さい)。
駅舎内通路は段差がなく車いす対応幅で、床面には点字ブロックが設置されています。
通路左側は業務スペースで、一般客は立入できません。通路右側は待合室(下写真)になっていて、ベンチが設置されていますが、扉がなく冷暖房もないため夏は暑く冬は寒いです。
トイレ・車いす対応トイレは駅舎外にあります。
そして駅舎を通り抜けると上り1番線ホームです。駅外から1番線まで段差なく移動できます。
1番線に出て左へ進むと2番線とを結ぶ構内踏切がありますが、ホームと踏切の段差には階段しかなく、車いすが通行できません。
尚、長山駅とその周辺に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約750m南南西の「セブンイレブン」になります。ご注意下さい。
 
 

2番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
尚、飯田線の駅ナンバリングは豊橋駅~豊川駅のみの導入となっています。
 
 

長山駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南西~北東方向にホームが延びています。カーブ地点に駅があります。
右(南)が1番線で上り豊橋方面、左(北)が2番線で下り辰野方面です。当駅で豊橋方面へ折り返す列車は2番線を使用します。
ホーム有効長は6両分と、駅の規模を考えると長いです。ホーム幅は非常に狭いため、列車が通過する際は要注意です。
上屋は1番線豊橋寄り(手前側)の駅舎に面した約0.5両分にしか設置されていません。2番線は待合所の屋根しか雨よけがありません。
1番線の上屋下と2番線豊橋寄りの待合所にはベンチが設置されています。
各ホームの豊橋方の端(後方)には構内踏切があります(ホームとの間の段差は階段のみ)。駅舎は1番線側にあります。
写真は1番線より辰野方を望む。
 
 

こちらは2番線より豊橋方を望む。
各ホームの辰野方(手前側)は後から延伸されたようですが、現在は3両以下での運行がほとんどなので、こちらの辰野方は利用される機会が非常に少ないと思われます。点字ブロックも未設置です。
写真奥に構内踏切があり、その左手前の1番線側に駅舎があります。
 
 

1番線より豊橋方を望む。
ホームの豊橋方は掘割になっています。そして各ホーム端には構内踏切があります。
この先、掘割を南西へ走り、周囲が開けると小さな川を渡りますが、右後方には本宮山が見えます。その後は住宅地に入り、左カーブの後は南南西へ走ります。ひたすら住宅地の中を走り続けると三河一宮駅へと至ります。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも辰野方を望む。
2番線の先には貨物ホーム跡のような構造物がありますが、実際のところは不明です。ちなみに長山駅では1962年まで車扱の貨物取扱をしていて、1971年までは小口扱貨物および荷物の取扱もしていました。窮屈な駅構造からして、この位置に貨物ホームがあるのは自然に思えますが…。
この先、左側に山地が迫り、丘陵地のローカル風景の中を北東へ走ります。そして右手眼下に豊川が少しだけ見えるようになると、程なくして江島駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が長山駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。飯田線を乗り鉄した際に途中下車しました。2面2線の駅で、駅舎と反対側のホームへは構内踏切で連絡しています。駅舎は待合室を兼ねた新しい簡易駅舎です。駅前は南側が住宅地が主で、北側が農地または丘陵地が主です。
 
東京からですと東海道新幹線で豊橋駅まで行き、飯田線の普通列車(豊川行きを除く。長山行きも有)に乗り換えて当駅下車です。優等列車は通過しますのでご注意ください。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線で豊橋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます(名古屋駅から在来線利用でもOKです)。名古屋~豊橋または豊川はJR在来線、名鉄名古屋本線、名鉄豊川線を利用してもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約750m南南西の「セブンイレブン」になります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は長山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:さいきの駅舎訪問、Google地図、Wikipedia)