会津宮下駅【福島県】(只見線。2016年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
福島県西部、会津地方中西部に位置する三島町の中心部にある只見線の主要駅で、開業当初からの古い駅舎を有している、
会津宮下駅 (あいづみやしたえき。Aizu-Miyashita Station) です。
  
 
駅名  
会津宮下駅 (駅番号なし)
 
所在地  
福島県大沼郡三島町  
 
乗車可能路線  
JR東日本:只見線    
 
隣の駅  
会津若松方……会津西方駅  
小出方…………早戸駅      
 
訪問・撮影時  
2016年8月  
 
 

会津宮下駅は地平駅で、北側に駅舎・改札口があります。
南側に駅舎・改札口・出入口はなく、南側から駅へアクセスするには約450m東のガードまたは約500m西の踏切を通って北側へ回る必要があります。
木造平屋建ての立派な駅舎を有しています。出入口に段差はありません。豪雪地帯ゆえ、室内保温のため出入口に扉があります。
出入口前には簡易的な郵便ポストと飲料自動販売機が設置されています。
また、正式な駅前広場はありませんが、駅舎前の交差点が広くなっています。右側にもスペースがあり、バス停留所と無料駐輪場が設けられています。
写真は南方向を望む。
 
 

駅前です。北方向を望む。後方に駅舎があります。
写真中央~左には電話ボックスと案内図が設置されています。豪雪地帯ゆえ、積雪時でも使えるように電話ボックスが高い位置にあります。夏場は階段がむき出しになります。
駅周辺は三島町の中心市街地で、奥へ延びる駅前道路を約100m進んで突き当たる左右方向の県道237号線沿いに商店が立ち並んでいます。駅前道路と県道の交差点前には「三島町観光交流館からんころん」があります。
約400m西には三島町役場があります。そして宮下温泉が500m~900m北東の只見川沿いに形成されています。
 
一方、駅南側は民家が少なく、駅近くまで山並みが迫っています。
 
 

 

改札口です。上写真は北を、下写真は東を望む。上写真後方、下写真左手に出入口があります。
会津宮下駅は有人駅で、しかも直営駅です。夜間は無人になります。
室内保温のため、改札口にも扉があります。
改札ラッチはありませんが、ホームへの扉の先(上写真奥)にはラッチの代わりに柵が設けられています。駅員による改札・集札が行われます。
ちなみに自動改札機は存在せず、『Suica』などのICカードはエリア外です。
改札口のすぐ左手前には本棚があり、パンフレットや列車の待ち時間に読める図書が置かれています。
本棚の手前には出札窓口があり、『みどりの窓口』はないもののPOS端末が置かれています。中継発売扱いで一部指定席券も発行可能です。
また、駅舎内は待合室になっていて、ベンチが置かれています。
改札口の右手前(改札外)にはトイレがあります。扉の中に男女別の個室が設置されています(多機能トイレはありません)。
そして、改札口の先は1番線ホームで、段差なく移動できます。
1番線に出てすぐ左には2番線へ向かう構内踏切があります。ホームを切り欠く形で階段が設けられていますが、スロープがないためバリアフリー非対応です。車いすで2番線をご利用の場合は駅員にお問い合わせ下さい。
尚、会津宮下駅および駅前に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

2番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央は只見線のラインカラーである青が塗られています。
只見線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらは1番線の駅舎側壁に掛けられている駅名標です。
国鉄時代からのものと思われ、木製のボードに書かれています。
手入れがされておらず、老朽化しています。
 
 

 

会津宮下駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東北東~西北西方向にホームが延びています。
左(北)が1番線で上り会津坂下・会津若松方面、右(南)が2番線で下り会津川口・只見・小出方面です。
1番線から見て2番線は会津若松方(奥)にずれています。
2番線の南側には側線があり、会津若松方に車庫と転車台があります。ホームの構造から2番線は開業当初より島式ホームではなかったと思われます。
ホーム有効長は3両分(4両弱)で、ホーム幅は全体的に狭いです。
上屋は1番線の中ほど、駅舎に面した1両強分のみ設置されています。雨天時の乗降は要注意です。
2番線には待合室があり、室内にベンチがあります。1番線にベンチはありません(駅舎内の待合室を利用できます)。
また、1番線中ほどに面して駅舎・改札口があり、1番線駅舎前と2番線小出寄り(手前側)の間は構内踏切で結ばれています。各番線とも構内踏切へアクセスする階段はホームを切り欠く形で設置されています。
写真は2枚とも1番線より会津若松方を望む。
 
 

2番線の構内踏切より駅舎を望む。
構内踏切はバリアフリーに対応していません。
1番線側、「歓迎」の「歓」と「迎」のパネルの間に改札口があります。
 
 

2番線より会津若松方を望む。
右側の側線の先には転車台と車庫があります。転車台は使用されていない感じでした。車庫は保線車両が使用していると思われます。
また、左側の1番線の会津若松方には貨物用の側線があった可能性があります。しっかりと調査していないので、推測の域を出ませんが…。
この先、すぐに市街地を出て大谷川を渡ると左へカーブしながら森や農地の中を北東へ走り、さらに左へカーブすると只見川を渡ります(第二只見川橋梁)。その後は左から接近した国道400号と並走状態で右へカーブしながら農村部(右)と山地(左)の境界を走り、進路を東寄りに変えると会津西方駅へと至ります。
 
 

2番線より小出方を望む。
手前に構内踏切があり、右手の1番線側に駅舎と改札口があります。
また、2番線ホームが構内踏切のすぐ先で途切れるのに対し、1番線ホームはが前方へ延びています。前方では左の側線が合流します。
この先、右手に三島町の市街地を見て西南西へ走り、市街地が途切れると右手に只見川が接近して断崖区間を走るようになります。途中、右手に宮下ダムを見る事ができます。その後は只見川を渡り(第三只見川橋梁)、滝原トンネルで山地を西へ進むとトンネルを出て、今度は左側に只見川を望めます。その後すぐに早戸トンネルに入り、トンネル内で右へカーブして針路を北北西に変えます。そしてトンネルを出るとすぐに早戸駅へと至ります。只見川(左側)のほとりに駅があります。
 
 
あとがき  
私が会津宮下駅で下車(乗車)したのは2016年の1度きりです。只見線を乗り鉄した際、当駅で長時間停車したため駅の外に出てみました。木造駅舎を有していますが、有人駅だった事に驚きました。駅前は三島町の中心市街地ですが、規模が小さいです。
 
東京からですと東北新幹線の『やまびこ』『つばさ』『なすの(郡山行きのみ)』に乗車して郡山駅で下車します。一部の『やまびこ』『つばさ』は郡山駅を通過しますのでご注意下さい。そして磐越西線に乗り換えて会津若松駅まで行きます。さらに只見線列車(会津坂下行きを除く)に乗り継いで当駅下車です。但し列車本数が少ないため、上越新幹線~小出経由の方が早く到着する場合もあります。日帰り訪問はできるものの、タイトな日程になります(最大滞在時間…6時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。何とか日帰り訪問ができますが、その場合滞在時間は約1時間半のみと、非常にタイトな日程になります。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前や周辺にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません(店自体は存在します)。事前に用意した方が無難です。
  
東京、大阪とも到達難易度が非常に高いですが、只見線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は会津宮下駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、れとろ駅舎、地理院地図、Google地図、Wikipedia)