江戸橋駅【三重県】(近鉄名古屋線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
三重県中部、県庁所在地である津市の市街地北部に位置する近鉄名古屋線の急行停車駅で、津駅に代わり待避線を有しており、また三重大学への最寄駅で、三重大学との間を流れる志登茂川に架かる「江戸橋」が駅名の由来である、
江戸橋駅 (えどばしえき。Edobashi Station) です。
 
 
駅名  
江戸橋駅 【副駅名:三重大学前】 (E 38)  
 
所在地  
三重県津市   
 
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:名古屋線  
 
隣の駅  
近鉄名古屋方……高田本山駅   
伊勢中川方………津駅   
 
訪問・撮影時  
2020年12月
 
 

 

江戸橋駅は地平駅で、東側の伊勢中川方(南寄り)に駅舎があります。
西側に駅舎・改札口はなく、西側から駅へアクセスするには約70m南の踏切を渡って東側へ回る必要があります。
 
駅舎は平屋建てで、急行停車駅にしては小ぶりです。
出入口に段差はありません。
右側には三重銀行のATMと電話ボックスが、左手前には郵便ポスト、飲料自動販売機、証明写真発行機が設置されています。
ATMの右には有料駐輪場があります。
手前にはロータリーを有する駅前広場が整備されていますが、バス路線は乗り入れておらず、タクシーも常駐していません。最寄りのバス停は約400m東、国道23号線上に設けられています。
ロータリー内は月極駐車場として使用されています。
写真は2枚とも北方向を望む。
 
 

駅前です。南を望む。後方に駅舎があります。右側を線路が通っています。
ロータリーの周囲にはビルが立ち並んでいます。コンビニなどの店舗が点在しています。
駅を離れると住宅街が広がっています。
正面のローソン前の突き当たりを右に曲がると踏切で、線路西側も住宅街です。西側住宅街の西端部にはJR紀勢本線と伊勢鉄道伊勢線が通っていますが、駅は設置されていません。
また、突き当たりを左へ曲がるとすぐに南北方向の旧街道である伊勢街道(南側)、旧伊勢別街道(北側)と交差します。この交差点は旧伊勢別街道の分岐点で、北東角には常夜燈があります。各街道沿いは古民家も残っています。そして交差点から東は伊勢街道になり、すぐに志登茂川を渡ります。この橋の名称が「江戸橋」で、江戸橋駅の駅名の由来となりました。
「江戸橋」を渡ると近鉄名古屋線と並行する国道23号線と交差します。国道23号の東側には三重大学上浜キャンパスがあります(入口まで駅から約600m)。キャンパス内には三重大学医学部附属病院があります。
そして、約1.2km北西の線路西側には津市立の三重短期大学があります。
 
 

 

改札口です。2020年撮影。北を望む。
江戸橋駅は有人駅ですが、2021年に改札口での窓口業務を廃止したとの事で、代わりにインターホンが設置されていると思われます。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、窓口(当時)に面した左端が幅広通路で、有人改札を兼ねていました。
改札口の右手前には出札窓口(現在は閉鎖されている可能性があります)と自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
トイレは改札内コンコースにあります。当時は多機能トイレの建設工事中で、現在は完成していると思われます。
そして改札を通って左を曲がると構内踏切・ホーム方面です。バリアフリー対応です。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。ロータリー南側にコンビニ「ローソン」があります。
 
 

改札を通って左へ曲がると構内踏切に差し掛かります。
手前の1線を渡って右のスロープ(緩勾配)を登ると下り津・伊勢中川方面ホーム、踏切を渡り切って右のスロープ、左の緩勾配スロープを登ると上り近鉄四日市・近鉄名古屋方面ホームに到達します。
 
 

下り2番線に設置されている吊下式駅名標です。非電照式です。
近鉄の新デザインで、駅ナンバリング「E 38」が大きく書かれています。
駅ナンバリングは名古屋線のラインカラーである青地に白文字です。
また、副駅名「三重大学前」が括弧書きされています。
 
 

 

江戸橋駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
右ホーム(東)が右から1番線・2番線の順でともに下り伊勢中川・宇治山田・大阪方面、左ホーム(西)が左から3番線・4番線の順でともに上り近鉄四日市・近鉄名古屋方面です。
内側の2番線・3番線が主本線(通過線)、外側の3番線・4番線が副本線(待避線)です。隣の特急停車駅である津駅に待避線がないため、当駅で急行が特急を待避する事が多いです。尚、急行は当駅以南において伊勢中川駅までの各駅に停車します。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。ホーム幅はあまり広くなく、近鉄名古屋方の端(奥)は両側の線路に絞られてかなり狭くなっています。
上屋は伊勢中川方(手前側)の概ね4両分に設置されています。雨天時に当駅で下車される場合は伊勢中川方の車両にご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・待合室(空調の有無は不明)が設置されています。
そして各ホームの伊勢中川方の端(下写真後方)には構内踏切があり、1番線側(右側)には駅舎と改札口があります。
上写真は構内踏切より、下写真は2番線より、いずれも近鉄名古屋方を望む。
 
 

また、1番線の東側(駅舎側)には留置線や側線が複数ありましたが、いずれも撤去されています。
架線柱や1番線横の枕木に面影を残しています。
写真は近鉄名古屋方を望む。
 
 

こちらは3番線より伊勢中川方を望む。左から1番線~4番線の順です。左奥に駅舎があります。
手前の近鉄名古屋方はホーム幅が狭くなっており、上屋もありません。
内側の2・3番線は『ひのとり』『アーバンライナー』などの近鉄特急が頻繁に通過しますが、南側に急カーブがあるため、通過速度は高くありません。
 
 

3番線より近鉄名古屋方を望む。これより先は直線主体となり、特急や急行が高速走行します。
この先、住宅地の中を北上し、毛無川を渡って養魚場脇を通過すると右へカーブしながら右手に住宅団地を、左手に田園風景を見て走ると高田本山駅へと至ります。近鉄における一身田の高田本山専修寺への最寄駅です。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は構内踏切より、2枚とも伊勢中川方を望む。
ホーム端に構内踏切があり、その左側に駅舎・改札口があります。
この先、東西方向道路の踏切を通過しますが、以前は踏切の先に旧・江戸橋駅がありました(1959年に現在地に移転)。また、1961年までの江戸橋駅は伊勢線との分岐駅でもありました。旧駅跡を通過後は住宅街の中を右へ急カーブして勾配を登りますが、旧伊勢線は地平のまま名古屋線の左側を並走していました。そして伊勢線跡が左へ分かれるとすぐに紀勢本線と伊勢鉄道伊勢線をオーバークロスしてJR線の西側に回り、左へカーブしてJRと並走するようになり、地平区間に戻ると特急停車駅である津駅へと至ります。JR線、伊勢鉄道線と乗換可能です。
 
 
あとがき  
私が江戸橋駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。近鉄を乗り鉄時に下車しました。子供の頃に津市に住んでいたのですが、下車したのは2020年が初めてでした。2面4線の駅で、特急が頻繁に通過するのですが、今なお構内踏切を有しているところが面白いです。駅前は住宅街で、少し東側には志登茂川が流れています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する近鉄名古屋駅から近鉄名古屋線の急行に乗り換えて当駅下車です。特急で津駅まで行って戻るルートもありますが、津~江戸橋の運賃が別途必要です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪難波駅、大阪上本町駅、鶴橋駅から近鉄名阪特急(甲乙不問)に乗り、津駅で後続の急行以下に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあります。一方、飲食店は気軽に入れる店舗が少なく、500m以内にチェーン店は「丸亀製麺」のみです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もそう高くありません。近鉄名古屋線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は江戸橋駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)