中之島駅【大阪府】(京阪中之島線。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪市北区南東端、堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲である「中之島」に位置する京阪中之島線の現在の起点駅で、市街地に駅があるものの接続路線がなく、東側へしか行けないため利用が低迷している、
中之島駅 (なかのしまえき。Nakanoshima Station) です。
 
尚、写真は2008年または2011年撮影で、古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
中之島駅 【副駅名:大阪国際会議場】 (KH 54)
 
所在地   
大阪府大阪市北区  
 
乗車可能路線  
京阪電気鉄道:中之島線    
 
隣の駅   
天満橋方……渡辺橋駅     
 
訪問・撮影時   
2008年12月、2011年7月  
 
 

中之島駅は北を流れる堂島川と南を流れる土佐堀川の間に形成されている中洲・「中之島」の西側北岸、堂島川沿いに延びる中之島通の地下にあります。
駅は概ね東西方向に延びていて、中之島通沿いに6つの出入口が設置されています。
写真は駅西側より北東を望む。奥に延びる道路は中之島通です。後方では左右方向のあみだ池筋と交差していて、左後方には堂島川を渡る堂島大橋があります。
中之島通の左側、堂島川沿いの歩道には西から1番・4番(エレベーター専用)・5番・6番の各出入口があり、中之島通の右側に2番(EV併設)・3番(リーガロイヤルホテル連絡口併設)の各出入口があります。
道路左側には1番出入口が、右側には2番出入口があります。
1番出入口の左側には堂島川が流れており、2番出入口の手前右側には大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)が、右手前方には「リーガロイヤルホテル」があります。
グランキューブ大阪の南(右)には住友病院があり、その南側を土佐堀川が流れています。
 
 

1番出入口です。北東を望む。
開業直後の訪問だったので工事中でした。
右側は中之島通が延びており、左側は堂島川が流れています。
1番出入口・5番出入口・6番出入口は階段しかありません。2番出入口・3番出入口は階段・上りエスカレーター・EV併設(3番はリーガロイヤルホテルの所有と思われます)です。4番出入口はエレベーター専用です。EV併設の出入口が複数あり、バリアフリーに対応しています。
 
 

こちらは1番出入口前より北東を望む。右に1番出入口があります。
左側が堂島川で、川沿いには遊歩道が整備されています。
中之島・堂島川のウォーターフロントエリアは再開発が進んでいますが、どちらかと言えば川の左(北)の堂島エリアの方が先行していて、複合施設「ほたるまち(朝日放送(ABC)・ABCホールなど)」や関西電力病院などが立地しています。中之島側は開発途上で、都心の一等地でありながら交通の便が良くないからか、空地や駐車場が多く見られます。
また、東端部の6番出入口からですと、500mほど北へ歩けばJR東西線の新福島駅および阪神本線の福島駅に到達します。さらに北上するとJR大阪環状線の福島駅に到達します(6番出入口から600m少々)。
 
 

3番出入口付近(リーガロイヤルホテル前)より南西を望む。
奥へ延びる道路は中之島通で、地下に中之島駅があります。
左後方に3番出入口があり、左前方に2番出入口が、右前方に1番出入口があります。
駅南西側はオフィスビルやタワーマンションが見られます。商店は少ないです。
約600m先が中之島の西端部ですが、端には橋が架かっており、中之島の外へ出られます。
 
 

 

地下1階にある改札口です。北西方向を望む。中之島駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
左が1番・2番出入口、後方が3番出入口とリーガロイヤルホテル連絡口、右が4番~6番出入口方面です。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が多数設置されています。中央に幅広通路があります。右端にはカウンター形式の有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機(ICチャージ可能)があり、左手前には売店「アンスリーSAM」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
改札内には自動精算機(ICチャージ可)とトイレ・多機能トイレがあります。
そして地下2階にあるホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。
 
 

側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
開業時より新デザインが採用されています。
現在は駅ナンバリング「KH 54」が追加されていると思われます。
また、中央には副駅名の
「(大阪国際会議場 Osaka International Convention Center)」
が小さく書かれています。
 
 

中之島駅は島式ホーム1面3線で、北東~南西方向にホームが延びています。
左(北)が1番線、右(南)が2番線で、1番線の天満橋方(左奥)には切欠構造の3番線があります。いずれのホームも下り天満橋方面・出町柳方面です。
ホーム有効長は全番線とも8両分で、淀屋橋駅とは違い切欠ホームにも8両編成が発着可能です(淀屋橋駅の切欠ホーム(2番線)は7両分です)。
2011年時点でホームドアは未導入です。ホーム幅は1・2番線もさほど広くなく、切欠構造の3番線はさらに狭いです。
ホーム上にはベンチがあり、ESとEVは1・2番線部分にあります(3番線には階段しかありません)。
写真は2番線より天満橋方を望む。
 
 

こちらは1番線より終端方を望む。
右が1番線、左が2番線です。1番線の後方に3番線があります。
 
 

 

こちらは1番線の天満橋方を切り欠いた3番線ホームです。天満橋方を望む。カーブを描いています。
右側(2番線側)は安全上の問題がありホームを設置できず、壁が設置されています。
現在は3番線に発着する定期列車がなく、普段はロープにより閉鎖されています。巨額の資金を投じて建設したのにもったいないです…。
ベンチの有無は分かりません。中ほどには改札階に通じる階段があります。
 
 

2番線より天満橋方を望む。
ホーム先端に切欠式の3番線がありますが、2番線は側壁の反対側を通ります。また、3番線ホームの先に両渡り線があります。
この先、中之島地区北部を東西方向に縦貫する中之島通の地下を右へカーブしながら走り、進路を東寄りに変えると渡辺橋駅へと至ります。中之島地下街を介してOsaka Metro四つ橋線・肥後橋駅と地上へ出ずに乗換可能です(改札外連絡)。
 
 

 

1番線より終端方を望む。
両番線とも車止めがあり、その先にトンネル掘削用のシールドがモニュメントとして飾られていて、ライトアップもされています。
現在は当駅が終着駅ですが、以前より西九条方面やUSJ方面などへの延伸構想が存在します。また、夢洲へのIR誘致が決定すれば九条へ延伸してOsaka Metro中央線と接続する計画もあります。将来的に中之島駅が中間駅へと変わる可能性はあります。
 
ちなみに、現在の京阪中之島線は盲腸線になっており、他路線との接続駅が少なく、中之島地区の再開発が進んでいない事もあり利用が低迷しています。もし延伸して他路線と接続できれば利用客が大きく伸びる可能性は秘めています。また、南北方向の地下路線として計画されている「なにわ筋線」が建設されれば、中之島駅付近に駅が開設される予定です。もし駅ができれば京阪中之島線と「なにわ筋線」が接続する事になり、京阪沿線からの関空アクセス利便性が大幅に向上すると思われます。
 
 
あとがき  
私が中之島駅で下車(乗車)したのは2008年と2011年の計2度です。2008年は開業したばかりの中之島線を乗りつぶした際、2011年は中之島線の車窓風景(全線地下なので駅風景)を撮影した際、終着駅ゆえ必然的に下車(乗車)しました。地下駅で、淀屋橋駅と同様に切欠ホームがあります。駅前(地上)は「中之島」の西端部で、北側には堂島川が流れています。駅前にはリーガロイヤルホテルと大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)がありますが、あまり庶民が立ち寄れるスポットがない印象でした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線に乗り換えて大阪駅へ。さらに大阪環状線外回りに乗り換えて京橋駅で下車します。そして隣接する京阪駅から中之島行き電車に乗車して終点下車です。他にも新大阪駅からOsaka Metro御堂筋線で淀屋橋駅まで行き、一旦地上に出て北側の「中之島」にある大江橋駅へと移動します。そして京阪中之島線の中之島行きに乗車して終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと大阪メトロ四つ橋線で肥後橋駅まで行き、中之島地下街を経由して渡辺橋駅から京阪中之島線の中之島行きに乗車して終点下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、改札外に売店があり、リーガロイヤルホテル内や駅の東西にコンビニがあります。一方、駅前に飲食店は少なく、気軽に入れるチェーン店は駅東側の「つるまる饂飩」くらいでしょうか。リーガロイヤルホテル内でも食事ができますが、敷居が高いかもしれません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。京阪中之島線を乗り鉄の際は、中之島駅ですぐ引き返したりせずに、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:京阪電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)