コスモスクエア駅【大阪府】(Osaka Metro中央線、ニュートラム。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪府住之江区の北西端、埋立地の咲洲(さきしま)北端部に位置するOsaka Metro(大阪メトロ)中央線と南港ポートタウン線【ニュートラム】との乗換駅で、駅周辺にはマンションが立ち並んでおり、入国管理局や学校も駅近くにある、
コスモスクエア駅 (こすもすくえあえき。Cosmosquare Station) です。
 
尚、写真は2009年撮影古く、現在は車両や駅名標などに変化が見られます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
コスモスクエア駅    
 
所在地  
大阪府大阪市住之江区  
 
乗車可能路線  
Osaka Metro:中央線南港ポートタウン線【愛称:ニュートラム】  
 
隣の駅  
Osaka Metro中央線 (C 10)   
長田方……大阪港駅    
  
Osaka Metro南港ポートタウン線 【ニュートラム】 (P 09)  
住之江公園方……トレードセンター前駅  
  
訪問・撮影時  
2009年11月
 
 

コスモスクエア駅は地下駅で、地上1階に駅舎が、2階の人工地盤やペデストリアンデッキに各出入口と駅前広場(バス乗降場、タクシー乗り場)があります。
写真は北口に相当する1番出入口で、唯一、ペデストリアンデッキに接続している出入口です。階段、上りエスカレーターがあります。
右がバス停留所や駅南方面、左が咲洲地区北岸の公園「シーサイドコスモ」方面です。
写真は東を望む。
 
 

1番出入口前より東を望む。ペデストリアンデッキの側壁越しに撮影したため、分かりづらいですがご了承下さい。
右が各出入口方面、左が「シーサイドコスモ」方面です。
右前方にはコスモスクエア駅があり、その右にはバス乗降場などの人工地盤が設置されています。
陸側の天保山地区とを結ぶ海底トンネル「大阪港咲洲トンネル」の道路(東行車線)が駅や線路に並行しています。写真奥が天保山方面です。
ちなみに、コスモスクエア駅は「大阪港咲洲トンネル」の中央分離帯に駅があり、駅南側には西側車線が通っています。
右前方には駅前の高層マンションが見えます。
 
 

咲洲地区北岸の公園「シーサイドコスモ」より北を望む。後方にコスモスクエア駅があります。
付近の大阪湾は埋立地(人工島)だらけです。
左端には2025年に開催される関西万博の会場になり、IR誘致でも話題になっている「夢洲(ゆめしま)」が少し見えます。
正面には公園や豪華な外観のごみ処理施設があり、開発が進んでいる「舞洲(まいしま)」が見えます。
右前方は北港地区で、桜島線が通っており、USJ(関西での略称:ユニバ)もあります。
 
 

ペデストリアンデッキより南を望む。前方に各出入口があり、後方が「シーサイドコスモ」です。
駅南側はタワーマンションなどの住宅と事業所が混在しています。学校も複数あります。商店は多くありません。
正面に見える超高層ビルは大阪府咲洲庁舎で、「さきしまコスモタワー」の愛称があります。元は「WTC(大阪ワールドトレードセンタービルディング)」と呼ばれていましたが、運営会社が破たんしてしまい、その後に大阪府庁の一部がビル内に移転しています。
大阪府咲洲庁舎の最寄駅はニュートラムのトレードセンター前駅ですが、コスモスクエア駅からも徒歩でアクセス可能です。
 
 

こちらはバス乗降場北東側にある2番出入口です。西を望む。
2番出入口は階段と上下方向ESが設置されています。
バス乗降場西側に3番出入口と4番出入口があります。
 
 

こちらは3番出入口前より東を望む。
左前方に3番出入口(階段・上下ES併設)、左奥に2番出入口があり、左後方に4番出入口(階段・EV併設。ESなし)が、左へ延びる「シーサイドコスモ」方面のペデストリアンデッキ沿いに1番出入口があります。
バス乗降場、タクシー乗り場は人工地盤上(2階)に設置されており、下の地平部分(1階)には「大阪港咲洲トンネル」の西行車線(半地下部分)と一般車乗降場・ロータリーがあります。
2階と1階を結ぶ階段・上下ES・EVもあります。
 
 

3番・4番出入口前より北を望む。
右に3番出入口が、左に4番出入口があり、右後方は駅前広場です。前方の右に1番出入口があります。
奥に延びるペデストリアンデッキの先に公園「シーサイドコスモ」があります。
 
 

地上1階、メインの改札である西改札です。西寄りを望む。以前、地下鉄とニュートラムで改札が分けられていた時代は地下鉄専用の改札口でした。
改札外コンコースは1ヶ所で、後方に東改札があります。
右前方に1番、左後方に2番、左前方に3番と4番(EV併設)の各出入口があります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が並んでいます。柱に隠れて見えませんが、一番右が幅広通路と思われます。右端に窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機が設置されています。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして改札を通った先は西コンコースで、地下1階ニュートラムホームとの間は階段・EV(中央線行きと共用)が、地下2階地下鉄中央線との間は階段・上下方向ES・EVが設置されています。バリアフリーに対応していますが、エスカレーターは地下2階直通で、地下1階行きのエスカレーターはありません。また、地下1階ホーム経由でも地下2階ホームへ行けます。
左側(改札外)に売店があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは地上1階、サブの改札である東改札です。東を望む。以前、地下鉄とニュートラムで改札が分けられていた時代はニュートラム専用の改札口でした。ゆえに中央線にご乗車の場合は西改札のご利用が便利です。
後方に西改札があります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路あり、左が幅広通路です。左端に窓口があります。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機が設置されています。いずれもICカードのチャージが可能です。
こちらもトイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして改札を通った先は東コンコースで、地下1階ニュートラムホームとを結ぶ階段・上下ES・EVがあります。東改札から地下2階中央線ホームへ向かう場合、必ず地下1階を経由する必要がありますのでご注意下さい。
また、東コンコースと西コンコースは1階フロアで直接繋がっていませんので要注意です。
 
 

地下鉄中央線の駅名標です。電照式です。
大阪港~コスモスクエアは元々大阪市交通局ではなく第三セクターのOTS(大阪港トランスポートシステム)が建設した路線であるため、駅名標のデザインは大阪市交通局と類似しているものの書体が違います(ナールでしょうか?)。
2009年の時点で駅ナンバリングが導入されていました (C 10)。
 
 

大阪メトロ中央線のコスモスクエア駅は地下2階にあり、島式ホーム1面2線を有しています。
左(北)が1番線で長田方面・学研奈良登美ヶ丘方面、右(南)が2番線で降車専用ホームです。
ホーム有効長は8両分ありますが、現状は6両編成のみの運行で、長田方(奥)の約2両分は柵が設置されて使用されていません(立入は可能です)。
2009年時点ではホームドアは未設置でした。ホーム幅は広いですが、階段部分は狭くなっています。
ホーム上にはベンチが設置されています。自動販売機の有無は当時確認しませんでしたw
また、終端方(手前側)には1階西改札直通の階段・上下ES・EVがあり(EVは地下1階にも止まります)、中ほどには直上に位置する地下1階・ニュートラムホーム行きの乗換用階段・上下ESがあります(地下1階経由でも各改札へ行けます。また、東改札から出られる場合は必ず地下1階を通って下さい)。特にニュートラムに乗り換える場合は階段・ESを間違えないよう注意して下さい。
写真は2番線より長田方を望む。
 
 

こちらは2番線寄りにて終端方を望む。右が1番線、左が2番線です。
手前の長田方は約2両分が未使用です。2025年の万博輸送に向けて6両編成から8両編成に増結するのかどうかは不明ですが、もし増結となればこちらの約2両分もホームとして使用される事になりますが…。
また、天井は凝ったデザインです。
 
 

1番線より長田方を望む。
この先、下り勾配で海底トンネルである大阪港咲洲トンネルに入りますが、道路トンネルの中央分離帯部分を走る形になります(道路空間とは壁で隔てられています)。トンネル中央の海底で港区に変わり、上り勾配に転じるとトンネルを出て陸地に入ります。そしてトンネルを出て一気に高架橋へと上がり、市街地を通るみなと通の中央分離帯部分を東北東へ走ると大阪港駅へと至ります。駅は天保山地区にあり、水族館「海遊館」への最寄駅です。
 
 

撮影失敗してしまいましたが、2番線より終端方を望む。
当初より夢洲方面への延伸を前提とした配線で、より先にレールが延びていますが、現在は引上線として使用されており、その先で線路が途切れています。
2025年に開催される関西万博に間に合わせるため現在延伸工事中で、海底トンネルである夢咲トンネルを通って夢洲に建設中の新駅へと至る予定です。
延伸後、コスモスクエア駅は中間駅になりますが、引上線を新たに設置するかどうかは不明です(非常用に渡り線を残すくらいかと思いますが…)。
 
 

ニュートラムの駅名標です。
こちらも2009年時点でOTS仕様のままでした。今はどうなっているでしょうか?
駅ナンバリングは「P 09」です。
 
 

大阪メトロ南港ポートタウン線【ニュートラム】のコスモスクエア駅は地下1階にあり、こちらも島式ホーム1面2線を有しています。
左(南)が3番線、右(北)が4番線で、ともに上り住之江公園方面です。ニュートラムは引上線がありませんので各ホームで折り返しを行います。
ホーム有効長は不明ですが、8両分はあるかもしれません。しかし現状は4両編成のみの運行で、フルスクリーン式ホームドアも電車が停車する4両分のみに設置されています。電車が停車しない部分(主に西側の住之江公園方)はホームドアがありませんが、増結となればすぐに追加可能な構造です。ホーム幅は構造の都合で下層地下2階の中央線ホームとほぼ同じ広さで、新交通システム(AGT)路線の駅にしては非常に広いです。しかし階段部分は狭くなっています。
ホーム上にはベンチが設置されています。自動販売機の有無は当時確認しませんでしたw
また、終端方(手前側)には1階東改札直通の階段・上下ES・EVがあり、中ほどには地下2階中央線ホーム行きの乗換用階段・上下ESがあります。そしてホームの住之江公園方(奥)には1階西改札行きの階段と、1階西改札および地下2階中央線ホームへ行けるEVが設置されています。
写真は4番線より住之江公園方を望む。
 
 

こちらは3番線より終端方を望む。右が3番線、左が4番線です。
開業当初のOTS時代は、この付近にニュートラム(当時はニュートラムテクノポート線)と中央線(当時はテクノポート線)の乗換改札(中間改札)がありましたが、2005年にOTSの路線が大阪市交通局に移管され、乗換改札が撤去されました。その名残で、地下2階中央線ホームへの階段・ES・EVは後方の住之江公園方に偏っており、地上1階東改札への階段・ES・EVは前方の終端方に偏っています。
また、2009年訪問当時はライブ会場「Zepp OSAKA」が駅南側にありましたが、2012年に営業終了となりました。現在は難波(Zepp Namba)と桜島(Zepp OSAKA Bayside)にあります。
 
 

こちらは3・4番線寄り住之江公園方を望む。左が3番線、右が4番線です。
撮影地点辺りに中間改札があり、以前は後方がニュートラムエリア、前方が中央線エリアでした。
正面には地下2階中央線ホームとを結ぶ上下方向エスカレーターがあり、ESの裏手に地下2階行きの階段と1階西改札行きの階段があります。
さらに前方には1階西改札および地下2階中央線ホームとを結ぶ階段があり、3番線の住之江公園方の端(左奥)には中央線ホームおよび西改札とを結ぶEVがあります。
 
 

こちらは3番線の住之江公園方です。ホーム端部は通路状になっていて、右側に1階西改札および地下2階中央線ホームとを結ぶ階段が、奥のホーム端には中央線ホームおよび西改札とを結ぶEVがあります。
 
 

3番線の西側EVのりば前より住之江公園方を望む。
AGT路線で地下区間は珍しいです(他に広島のアストラムラインがあります)。
すぐ先に渡り線があります。この先、地下区間を西南西へ走りますが、すぐに左へ急カーブして地下トンネルから出ます。その後は一気に高架橋へと上がり、右手に結婚式場を、左前方に大阪府咲洲庁舎を見て住宅街西側を南東へ走ると、トレードセンター前駅へと至ります。
 
 

3番線より終端方を望む。
3番線、4番線ともホーム端の先まで軌道敷が延びていますが、1編成は留置できそうです。但し、終端方に両番線間の渡り線はありません。
ちなみにニュートラムでは1993年に暴走事故が発生したため、過走余裕距離を長く取っている可能性があります(コスモスクエア駅開業は事故後の1997年)。
尚、これより先、天保山方面は中央線が担当しているため、これ以上の延伸計画は存在しないと思われますが、いずれの駅からもやや遠い咲洲東部への延伸構想が出てくる可能性はあるかもしれません。
 
 
あとがき  
私がコスモスクエア駅で駅の外に出たのは2009年の1度きりです。2002年にも駅の外に出たかもしれません。1999年にも下車しましたが、改札は出ていません。1999年も2009年もニュートラムと地下鉄中央線を乗り換えるために利用しました。地下駅で、中央線ホームの上にニュートラムのホームがあります。駅は南港地区の北端部にあり、北側は大阪湾、南側は住宅街や業務地区になっています。
 
東京からですと東海道新幹線に乗り新大阪駅で下車。Osaka Metro御堂筋線のなかもず方面電車に乗り換えて本町駅まで行き、さらに中央線のコスモスクエア行き電車に乗り継いで終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと大阪メトロ御堂筋線の千里中央方面電車または大阪メトロ四つ橋線の西梅田方面電車に乗車して本町駅まで行き、中央線のコスモスクエア行き電車に乗り継いで終点下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、駅の少し南側にスーパー「Aコープ」があります。一方、飲食店はカフェがあるのみで、ほぼゼロです。隣のトレードセンター前駅直結の「大阪南港ATC」(ATCとは列車自動制御装置ではなくアジア太平洋トレードセンターの略)内にはチェーン店を含めて飲食店が多数ありますが…。事前に用意しておいた方が無難です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。Osaka Metro中央線およびニュートラムを乗り鉄の際は、コスモスクエア駅をスルーせずにぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:Osaka MetroのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)