第1456回('21) 関西本線のJR東海区間と伊勢鉄道線を乗り鉄・降り鉄    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2021年10月30日~31日、1泊2日の日程で、主に東海地方西部の乗り鉄&降り鉄の旅に出かけました。
初日は三重県方面で主に関西本線のJR東海区間、伊勢鉄道線、名松線の駅を、2日目は岐阜県方面で主に東海道本線のJR東海区間を、降り鉄(途中下車)していきました。
また、新型コロナウイルスの感染状況が改善し、私自身も8月下旬から9月上旬にかけてワクチンを接種しましたが、今までと変わらずマスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底いたしました。
 
今回は初日前半の内容です。
いつものように早朝に出発し、まずは新幹線で一気に名古屋入りしました。名古屋駅では関西本線に乗り換えて、三重県内の駅を途中下車していきました。途中からは伊勢鉄道伊勢線にシフトして、引き続き降り鉄を続けました。
関西本線では『青空フリーパス』(2,620円)を使用しました。このフリーきっぷは伊勢鉄道線でも利用できます。
  
今回の日程 2021年10月30日  (土)    【前半】    
 
加古川520(JR神戸線)536西明石601(東海道山陽新幹線・のぞみ80号)712名古屋720(関西本線)749長島810(普通)814桑名838(上り普通)842長島846(下り普通)902富田浜916(上り普通)922朝日947(下り普通)950富田1053(普通)1100四日市1144(関西本線→伊勢鉄道伊勢線)1212伊勢上野1253(上り普通)1255中瀬古   
 
【後半へ続く】   
 
この日は4時に起床し、朝食をとってから自宅を出発して加古川駅へ。新幹線のチケットは前日に「スマートEX」で押さえていたので、紐付けされたICカードの『PASMO』で入場しました。そして5時20分発のJR神戸線上り1番列車である普通・米原行きに乗車しました。223系4連+8連の12両編成で、今回の乗り鉄において長編成列車は新幹線を除き帰宅時までお目にかかれないので、目に焼き付けておきましたw 私は前から10両目(8連側)に乗車し、補助席に座りました。車内は空いていました。まだ夜明け前だったため、道中はスマホを操作していました。また、停車駅ごとに少しずつ乗客が増えましたが、大久保発車時点でも窓側席が埋まる程度にとどまりました。そして私は5時36分に到着した西明石駅で下車しました。
 
 

 
西明石駅では新幹線乗換改札へと直行し、「スマートEX」での利用なので『PASMO』をタッチして新幹線改札内へ。高架ホームに上がると乗車列車になる6時01分発の上り『のぞみ80号』東京行きが停車していましたが、5時40分の時点で扉は閉まっていました。しばらく乗車位置で待っていると、5時46分に扉が開き、車内に入りました。これから寒い時期になるのでもっと早く車内に入れるようにしてほしいですが…。『のぞみ80号』はN700a系16連で、JR東海所属のX69編成でした。私は最後部の1号車自由席に乗り込み、2人掛けの窓側E席を確保しました。スマホを操作しながら発車を待っていると少しずつ人が乗り込んできて、発車時点で1号車は10人ほどになりました。新型コロナウイルスの状況が改善し、乗車率も少しずつ戻ってきました。
 
 

 
『のぞみ80号』は定刻に西明石駅を発車しました。日の出が迫り、明るくなってきたため、私は車窓風景を眺めました。1駅目の新神戸駅ではそこそこの人数が乗ってきて、窓側E席はほぼ埋まりました。新大阪駅と京都駅でも数人ずつ増え、3人掛けの窓側A席も大半が埋まりました。夏頃と比較すると結構多くの人が乗っていますが、コロナ禍より前の週末と比較するとまだ少ない印象でした。京都から先も車窓風景を眺め続け、米原と岐阜羽島を通過して7時12分に到着した名古屋駅で下車しました。名古屋駅では乗降ともさほど多くありませんでした。
 
 

 
名古屋駅到着後は急いで一旦改札を出て、指定席券売機でJR東海の名古屋近郊路線が1日乗り放題の『青空フリーパス』を購入しました。2,620円で東は武豊・二川・飯田・木曽平沢、南は伊勢奥津・鳥羽・紀伊長島、西は美濃赤坂・米原、北は下呂までがエリアに入っています。土休日しか使えず、かつJR東海は路線数が少ないものの、結構広い範囲が乗り放題で、そんなに高くもなく、しかも当日購入可能なのが嬉しいです。JR西日本の『関西1デイパス』も当日購入可能に戻してほしいですし、何よりもう少し値下げしてほしいですね。
『青空フリーパス』を購入後は在来線改札から入場して関西本線の12番線・13番線へ。何とか7時20分発の下り普通・四日市行きに間に合いました。車両は313系3連で、車内は転換クロスシート主体です。私は最後部車両の空いている転換クロスシート窓側席に座りましたが、発車時点で全ての窓側席が埋まり、相席を嫌う人が立席を選択していました。十数年前の関西本線はボックスシートの313系3000番台が主力で、転換クロスシート車の213系5000番台がラッシュ時のみに運用されていた事を思うと、今はデータイムでも転換クロスシート車主体になり、座れる人の快適性は向上しました。まぁ、今もボックスシート車が少数ながら運転されていますが…。
 
 

 
四日市行きは定刻に名古屋駅を発車しました。久しぶりの関西本線で、私は車窓風景に釘付けになりましたw 名古屋車両所の横を走行時は特急『ひだ』『南紀』に導入予定のHC85系ハイブリッド気動車が留置されている事を期待しましたが、見つけることはできませんでした。列車は各駅に停車していきますが、名古屋車両区隣接の笹島信号場から弥富駅までは単線なのが痛いです…。多くの駅で対向列車と交換し、挙句の果てには永和~弥富間にある白鳥信号場で対向列車を待つ場面も見られました。これではとても並行する近鉄に対抗できず、早期の複線化が望まれますが、まぁ複線化はしないでしょうね…。その後、愛知県内最後の駅である弥富駅からは伏線になり、快調に飛ばして木曽川を渡ると三重県に入って長島駅に到着、私は下車しました。長島駅は木曽川と長良川に挟まれた長い島のような地形の中にあり、幅が狭い島式ホーム1面2線の無人駅です。駅前は田園も目立つほどローカルで、駅前広場すらありません。駅のすぐ南側には近鉄長島駅があり、そちらには駅前広場が整備されていて、徒歩ではアクセスに難がある「なばなの里」への路線バスも近鉄長島駅前から出ています。尚、「ナガシマスパーランド」への路線バスは駅前からは出ておらず、名古屋駅または桑名駅からのバスを利用する必要があります。尚、利用客は近鉄長島駅が長島駅の3倍ほどですが、年々少しずつJRへシフトしているようです。対名古屋ではJRが運賃に、近鉄が利便性に、それぞれ強みを持っています。
 
 

 

 
長島駅からは8時10分発の普通・亀山行きに乗車。313系4連で、乗り込んだ最後部車両は大半の席が埋まっていたものの、転換クロスシート窓側席に空きがあったためそこに座り、道中は長良川や揖斐川、並走する近鉄名古屋線を眺めました。そして私は1駅目の桑名駅で下車しました。桑名駅は綺麗な橋上駅舎になっており、以前は改札を出ずに近鉄と乗換可能でしたが、現在は改札が分離されています。JR側の東口駅前は市街地ですが、旧駅ビルから延びていたペデストリアンデッキが解体されていました。また、リュックを担いだ年配者の下車が多かったのですが、駅前では「さわやかウォーキング」の受付をしていて、納得しました。新型コロナウイルスの状況が改善されて、ウォーキングイベントも再開されています。
 
 

 

 
桑名駅からはさらに先へ……の予定でしたが、先ほど訪問した長島駅で撮影し忘れた箇所があったため、急遽リベンジ訪問することにしました。幸い、長島駅に立ち寄ってもその後の行程に影響は出ませんでした。乗車したのは8時38分発の上り普通・名古屋行きで、313系3連でした。私は先頭車両に乗り込みましたが、大半の席が埋まっており、私は空いていた向かい合わせ席を独占しました。道中は往路と反対側の景色を眺めて、予定通り長島駅で下車。撮影できていなかった改札部分とホームを撮影して、リベンジを果たしました。
 
長島駅では8時46分発の下り普通・亀山行きに乗りました。313系4連で、最後部車両の空いている転換クロスシート窓側席に座りました。この電車も大半の席が埋まっていました。道中は水分補給をしつつ車窓風景を楽しみました。先ほど下車した桑名駅はパス、そして朝日駅と富田駅も後回しにして、今度は富田浜駅で下車しました。富田浜駅は無人駅ですが、立派な駅舎が現役で使用されています。駅前は住宅街で、駅名が示すように伊勢湾が近かったのですが、沖合が埋め立てられて景観が変化しています。
 
 

 

 
富田浜駅での滞在時間が短いため素早く撮影を済ませ、9時16分発の上り普通・名古屋行きに乗車しました。313系2連×2で、私は最後部車両へ。車内は空いていて、転換クロスシート窓側席に座りました。道中は往路と反対側の車窓風景を楽しんで、2駅先の朝日駅で下車しました。朝日駅は複線区間にある駅で、築堤上にホームがありますが駅舎はありません。駅前は住宅地が広がっていて、西側は丘陵地も宅地開発されていました。
 
 

 
朝日駅からは再び南へ移動します。乗車したのは9時47分発の下り普通・四日市行きで、313系2連でした。乗り込んだ後部車両は半分ほどの席が埋まっていました。私は空いている窓側席に座り、水分補給をしつつ車窓風景を眺めているとほどなくして富田駅に到着、私は下車しました。富田駅は構内が広く、東側には三岐鉄道の駅(貨物駅)が併設されています。私がホームを観察していると、三岐鉄道の貨物列車が発車していきました。また、駅前は住宅街ですが、西側にある近鉄富田駅と比較して寂れている印象でした。
 
 

 

 
富田駅を撮影後は東口へと回り、すぐ近くにある「イオンモール四日市北」のフードコートへ。「ケンタッキーフライドチキン」で早目の昼食を済ませました。食事中にフードコートの様子を見ていると、マクドナルドよりケンタッキーの方に多くの客が並んでいました。少し前までは考えられなかった光景で、ケンタッキーの割安なランチの効果は大きいようです。
 
 

  
昼食後は富田駅へと戻りましたが、既に10時53分発の普通・四日市行きが入線していました。私はこの電車に乗車しました。先頭車両に乗り込み、空席の窓側席に座りました。半分程度の席が埋まるほどの乗車率でした。道中は海岸に林立するコンビナートの煙突などを眺めて過ごし、2駅先の終点・四日市駅で下車しました(11:00着)。四日市駅はJRにおける四日市市の代表駅ですが、旅客より貨物の線路の方が多いです。また、立派な駅舎を有するものの建物が古く、広い駅前広場も車やバスが少なく、そして駅前もビル街ですが商店が少なく、見事な寂れっぷりでした…。駅の正面(西)に延びる中央通りを1kmほど進んだ先にある近鉄四日市駅の方がはるかに賑わっています。
 
 

 

 
関西本線の降り鉄はここまでで、これより伊勢鉄道線へと入っていきます。『青空フリーパス』は伊勢鉄道線も乗り降り自由です。入場後は切欠構造の3番線へと移動し、11時44分発の普通・津行きに乗車しました。車両は単行の気動車であるイセIII形(車号は「イセ101」)で、私はボックスシートの進行方向窓側席に座り、車窓風景を楽しむ事にします。発車間際には半分以上の席が埋まりましたが、私など1人客が座っているボックス席に相席する客はいませんでした。
 
 

 
列車は定刻に四日市駅を発車し、まずは電化されている関西本線を南下し、南四日市、河原田と停車していきます。河原田まではJRの乗車券でも乗ることが可能で、現に2駅で下車する人もいました。河原田駅からは伊勢鉄道伊勢線へと入り、線形が良い高架の非電化複線を快調に走ります。鈴鹿市に入ると停車駅ごとに乗客が少しずつ減少していき、車窓風景もローカルムードが増してきました。中瀬古駅からは単線になり、私は津市に入って1駅目の伊勢上野駅で下車しました。ワンマン列車なので、運転士に『青空フリーパス』を提示して車外に出ました。乗降客は私だけでした。同じ三重県にある伊賀上野駅と紛らわしいですw 伊勢上野駅は盛土上にある1面1線の小駅で、駅舎はありません。駅前は丘陵地の谷に田園風景が広がっており、北側の丘陵上には住宅団地が見えました。
 
 

 
伊勢上野駅からは中瀬古駅へと移動するのですが、中瀬古駅との間は約1.3kmと短く、徒歩でも移動可能な距離です。伊勢上野駅の撮影を終えた時点で列車の発車時刻まで30分ほどあったため、徒歩で中瀬古駅へ行こうかどうか迷いましたが、伊勢上野駅から丘陵地への坂道が見えたため、ちょっとしんどそうやなぁ…と思い、諦めましたw この日は午後や夕方にも徒歩移動が予定に入っていたため、体力を温存することにしました。代わりに駅前を軽く散策して、ホームの待合室で休憩しつつ、スマホで競馬をしていましたww 
 
伊勢上野駅では12時53分発の上り普通・四日市行きに乗車。イセIII形の単行で、車両は先ほどと同じイセ101で、津駅ですぐに折り返してきたようです。車内は空いていて、私はボックスシートを独占しました。道中は車窓風景を眺めましたが、途中は掘割区間やトンネルもあり、概ね平野部を走る伊勢鉄道線において山岳路線の雰囲気を味わうことができます。丘陵地を越えると鈴鹿市に入り、すぐに到着した中瀬古駅で下車しました。中瀬古駅は西側に立派な駅舎を構えていて、駅前にはニュータウンが広がっていました。駅近くには鈴鹿大学と鈴鹿大学短期大学部があります。の割には駅や駅前に人が少なかったです。一方、東側は田園や山林が広がっており、民家は見られませんでした。
 
 

 

 
この後も伊勢鉄道線や三重県内JR線の乗り鉄・降り鉄を続けました。 
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)