夢前川駅【兵庫県】(山陽電鉄網干線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
兵庫県姫路市南西部、新日本製鐵広畑製鐵所(現・日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区)の企業城下町として発展してきた広畑区(行政区ではなく地名)の東側、夢前川のほとりに広がる住宅地に位置する山陽電気鉄道網干線の駅で、駅南側には製鉄記念広畑病院をはじめ、MEGAドン・キホーテ姫路広畑店などの大型店舗が立地している、
夢前川駅 (ゆめさきがわえき。Yumesakigawa Station) です。
  
 
駅名  
夢前川駅 (SY 52)
 
所在地  
兵庫県姫路市 
 
乗車可能路線  
山陽電気鉄道:網干線  
 
隣の駅  
飾磨方…………西飾磨駅  
山陽網干方……広畑駅  
 
訪問・撮影時  
2019年3月
 
 

 

夢前川駅は地平駅(築堤高架駅)で、北側の地平部に駅舎があります。
南側には駅舎・改札口がなく、南側からアクセスするには地下道(築堤下通路)をくぐって一旦北側へ回る必要があります。
1969年(昭和44年)に改築された駅舎が今も使用されています。一部2階建てで、2階は宿直室でしょうか?
出入口に段差はありませんが、改札とホームの間に階段しかありませんので、近くに総合病院があるものの夢前川駅はバリアフリー非対応です。車いすで当駅をご利用の場合は事前に山陽電気鉄道へお問い合わせ下さい。
また、駅舎内には地下道(築堤下通路)が1本あり、左寄りに柵を設けて右を改札内通路、左を改札外通路として使用しています。改札外通路は車いすが何とか通れる幅で、段差がありませんが、点字ブロックが未設置です。
 
駅舎出入口部分にはベンチと電話ボックスがあります。
駅前広場があり、簡易なロータリーが形成されています。ロータリー中央部は月極駐車場になっており、ロータリー左側には駐輪場があります。
バス停留所、タクシー乗り場はありません。最寄りのバス停は約150m西、県道501号線上に設けられています。
上写真は南を、下写真は南東を望む。
 
 

駅前です。北西を望む。後方に駅舎があります。
昔は賑わっていたため建物が密集しています。駅前にはマンションが複数棟建っています。
商店も多かったようですが、今は営業している店舗が少ないです。
駅から離れると住宅街が広がっています。
また、駅舎前から左に延びる脇道(自動車通行不可)を進むと70mほどで夢前川の土手上に出ます。夢前川は播磨五川の一角を占める河川ですが、五川の中で一番規模が小さいです。
 
 

こちらは南口です。西を望む。
一応、駅名看板が掲げられていますが、こちらに改札口はなく、電車に乗るには前述の通り地下道を通って一旦北側へ回らなければなりません。
出入口に段差はありません。また、駅前道路は歩道になっています。
左の階段は改札内通路と下り線ホームを結ぶ設備です。
南口に駅前広場はありませんが、西側(左奥)に駐輪場と自動車Uターン用のロータリーがあります(自動車での待機は不可能)。
 
 

南口駅前です。
下り線ホームより南寄りを望む。
駅のすぐ南側には製鉄記念広畑病院があります。駅南側に住宅は見られません。
また、駅の南側一帯は以前、新日鐵(新日鉄)の社宅や関連施設で占められており、人口も多かったため夢前川駅の乗降客も多かったのですが、1980年代に多くが取り壊されて人口が減少し、駅の乗降客も減少しました。社宅跡地には「MEGAドン・キホーテ姫路広畑店(イトーヨーカドー広畑店跡地)」、「ホームセンタームサシ姫路店」「ニトリ姫路広畑店」といった大型店舗が建ち、現在の日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区の隣接地は浜手緑地として整備されました。
また、約750m南には日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区の東門があります。
 
 

改札口です。南を望む。後方が出入口です。
夢前川駅は無人駅で、窓口はシャッターが下ろされています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路あり、左が幅広通路です。
右端にはシャッターで閉鎖された窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内右手には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。自動券売機の右手前には窓口跡がありますが、板で塞がれていて、手前にはベンチが置かれています。
トイレは改札を入って自動精算機の先で右へ曲がった先にあります(多機能トイレはありません)。階段を上らないで下さい。
そして改札を通り、地下通路手前で右の階段を登ると上り飾磨方面ホーム、地下道をくぐり抜けてから右の階段を登ると下り山陽網干方面ホームです。ホームへの通路は階段のみで、夢前川駅はバリアフリー非対応です。
また、地下道は前述の通り改札外南北自由通路と共用で、柵を隔てて左側が自由通路です。駅南側へは改札口の左側から地下道へと進む形になります。
尚、夢前川駅構内および駅前に売店・コンビニはありませんのでご注意下さい。最寄りのコンビニは約550m西の「セブンイレブン」で、遠いです。
改札口の左手(改札外)には売店跡があり、跡地には飲料自動販売機と公衆電話が置かれています。
 
 

 

2枚とも下り線ホームにある駅名標です。上写真の側壁取付型のみ電照式です。
いずれも新しい書体が使用されているものの、取付型と建植型で若干書体が異なります。
駅ナンバリングも併記されています (SY 52)。
 
 

夢前川駅は相対式ホーム2面2線の盛土高架構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。カーブ地点に駅があります。
番線は設定されておらず、右ホーム(南)が下り山陽網干方面、左ホーム(北)が上り飾磨方面および本線の山陽姫路・神戸方面です。
ホーム有効長は3両分で、下り線ホームの飾磨方(奥)には嵩上げされていない未使用部分があります(立入禁止)。ホームドアはありません。ホーム幅は結構広いですが、各ホームの山陽網干方の端(手前側)は狭くなっています。
上屋は各ホームとも中ほどの1両弱分にしか設置されていません。雨天時に当駅をご利用の場合は要注意です。上屋下には作り付けのベンチが設置されています。
両ホームとも上屋の飾磨方(前方)には、地平階の改札口とを結ぶ階段が設置されています。前述の通りバリアフリー非対応です。
写真は下り山陽網干方面ホームより飾磨方(東)を望む。
 
 

下り線ホームより飾磨方を望む。
ホーム端の先に嵩上げされていないホームが一部残っていますが、立入禁止です。
この先、すぐに堤防道路と踏切で交差して、夢前川を渡ります。右側には歩行者自転車用の橋梁が並行しています。ちなみに、網干線は複線分の用地が確保されていますが、夢前川橋梁は単線分です。網干線の現状を考えると複線化の可能性は非常に低いでしょうね…。
夢前川を渡って堤防道路と踏切で交差すると高架区間になり、わずかに田畑が残る住宅地の中を東北東へ走ります。そして水尾川を渡ると網干線内唯一の完全高架駅である西飾磨駅へと至ります。
 
 

下り線ホームより山陽網干方を望む。左前方には「MEGAドン・キホーテ姫路広畑店」が見えます。
この先、右へカーブしながら下り勾配で地平区間になり、左手に「MEGAドン・キホーテ姫路広畑店」を、右手に住宅街を見て走ります。そして進路を西に変えると一直線に住宅街の中を走り、やがて片側2車線の幹線道路である「正門通り」と踏切で交差すると、ほどなくして広畑駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が夢前川駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。ホームは築堤上にあり、築堤北側の地平部に古びた駅舎があります。駅北側は昔ながらの市街地が広がっており、駅南側は再開発により大規模な病院や商業施設が立ち並んでいます。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅まで行き、隣接する山陽姫路駅から山陽電鉄本線の直通特急または普通に乗車して飾磨駅で下車。さらに網干線の山陽網干行き電車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り明石駅で下車、山陽電鉄の直通特急に乗り換えて飾磨駅まで行き、さらに網干線に乗り継いで当駅下車です。あるいは阪神の大阪梅田駅から直通特急で飾磨駅まで行き、網干線に乗り換えるルートもありますがこちらの方が運賃が安く、「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」を使えば通常の往復運賃より割安の2,200円で往復できます。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。コンビニは駅南側の製鉄記念広畑病院内にありますが、病院内店舗なので利用に制限があります。一般でも常時利用できる最寄りのコンビニは約550m西の「セブンイレブン」になります。一方、飲食店も駅前には少ないですが、約350m南西の「MEGAドン・キホーテ姫路広畑店」内に「ケンタッキーフライドチキン」「リンガーハット」があります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。山陽電鉄網干線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は夢前川駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)