太宰府駅【福岡県】(西鉄太宰府線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
福岡県中部・太宰府市東寄りの市街地に位置する西鉄太宰府線終着駅で、太宰府天満宮への最寄駅、そして現存する西鉄最古の駅である、
太宰府駅 (だざいふえき。Dazaifu Station) です。
 
尚、写真は2012年撮影で、古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
太宰府駅 (D 02) 
 
所在地  
福岡県太宰府市  
 
乗車可能路線  
西日本鉄道:太宰府線  
 
隣の駅  
西鉄二日市方……西鉄五条駅   
 
訪問・撮影時  
2012年6月
 
 

  

太宰府駅は地平駅で、終端部(北側)に平屋建ての駅舎があります。
太宰府天満宮の社殿を模したデザインでしたが、2019年にリニューアルされ、さらに太宰府天満宮のイメージに近付きました(写真はリニューアル前の2012年撮影)。
出入口は北側と東側にあり、いずれも段差がありません。改札とホームにも段差がないため(スロープで解消)、太宰府駅はバリアフリーに対応しています。
北側出入口の左側には観光案内所があります。
出入口前には小さなロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。バス停は西側を南北方向に延びる県道35号線(梅大路通り)沿いにも設けられています。
上写真は南を、下写真は南南西を望む。
 
 

駅前です。北を望む。右手に駅舎があります。
手前(南)~奥(北)の道路は県道35号線(梅大路通り)です。
駅周辺は市街地が広がっています。門前町の様相を呈しており、全体的に狭い道路が多く、やや雑然とした印象です。商店も多いです。
ちなみに太宰府市役所の最寄駅は当駅ではなく、1駅南の西鉄五条駅になります。
約400m北東に太宰府天満宮が、約650m北東に「だざいふ遊園地」が、約850m東には「九州国立博物館」があり、太宰府駅は参拝客や観光客の利用も多いです。
また、約550m西に筑紫台高等学校(私立)が、約1.1km南東には筑紫女学園大学が、約1.6km北東には九州情報大学があり、太宰府駅は学生の利用も多いです。
 
 

こちらは太宰府天満宮表参道です。駅前より東を望む。右手に太宰府駅があります。
表参道沿いには商店街が形成されていて、商店、飲食店、土産物店が立ち並んでいます。
中でも、名物である「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」を販売している店舗が多いです。
そして参道を270mほど東へ直進すると太宰府天満宮の境内に到達します。
 
 

正面改札口です。南西を望む。
右手に北側の正面出入口が、左後方に東側出入口があります。
交通系ICカード『nimoca』などに対応の自動改札機が6通路並んでいますが、幅広通路はありません。左端には車いす対応幅の有人通路があり、窓口に面しています。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレは改札内外にあり、改札外は東側出入口の南側、改札内は入場して左側の4番のりばにあります。改札内のみ多機能トイレと幼児用設備を併設しています。
改札を通った先はホームです。ホームとの間に高低差がありますが、スロープで段差を解消しており、バリアフリーに対応しています(4番のりばのみ階段が併設されています)。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約80m北、交差点北西角にある「ローソン」です。
 
 

こちらは改札内より東を望む。
左手に正面改札口があり、右手に各ホームがあります。
そして前方には出口専用の東改札口(無人。自動改札機2通路。幅広通路なし)があり、自動改札機の右側には初詣時など多客時に使用する臨時改札口のラッチがあります。
自動精算機は正面改札口前の設備を利用する事になります。
 
 

吊下式駅名標です。電照式と思われます。
西鉄の標準デザインです。
現在は駅ナンバリングが併記された新タイプに交換されていると思われます。
ちなみに、太宰府駅の駅番号は「D 02」です。太宰府線は短距離支線で、2駅目の太宰府駅で終着となります。
また、「太宰府」のみが書かれた、梅の花の絵に彩られている駅名標も存在します。
 
 

 

太宰府駅は頭端式ホーム3面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右ホーム(西)が1番のりば、中央ホームの右が2番のりば、左が3番のりば、そして左ホーム(東)が4番のりばです。
内側ホーム(2番・3番のりば)が乗車専用、両端の1番のりばと4番のりばが降車専用です。
2番のりば・3番のりばとも上り西鉄二日市方面で、種別や行先などによる乗り場の使い分けはしていません。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は手前の終端方こそ一定の広さが確保されているものの、先端の西鉄二日市方(奥)は狭くなっています(特に降車ホームのと4番のりば)。また、1番のりばは全長にわたり狭いです。
上屋は終端方の3両強分にしか設置されていません。雨天時に降車される場合は前3両にご乗車になって下さい。
ベンチは降車ホームにはなく、乗車ホームのみに設置されています。4番のりばの終端部近くにはトイレと多機能トイレがあります。
ホームと改札(後方)の間は前述の通りスロープで結ばれています(4番のりばのみ階段併設)。
上写真はコンコースより、下写真は3番のりばより、いずれも西鉄二日市方を望む。
 
 

3番のりばより西鉄二日市方を望む。見えづらいですが、太宰府線は全線単線です。
この先、右へカーブして住宅街の中を南南西へ走ります。そしてもう一度右へカーブすると西鉄五条駅へと至ります。前述の通り、太宰府市役所への最寄駅です。
 
 

4番のりばより終端方を望む。右手にトイレがあり、前方に駅舎・改札口があります。
線路は少し手前に車止めがあり、その先はバラストが厚く積まれています。
尚、太宰府線は太宰府天満宮への参拝客輸送を目的とした路線であり、延伸計画は存在しないと思われます。
仮に延伸しようとしても、すぐ北側は山間部になります。但し、約7km北にはJR香椎線の終着駅である宇美駅があるため、両路線が接続すれば福岡市北東部と太宰府が直結され、新たな需要を掘り起こせるかもしれません……が、まぁ、黒字経営は難しいでしょうね…。
 
 
あとがき   
私が太宰府駅で下車(乗車)したのは2006年と2012年、計2度です。2006年は西鉄太宰府線の乗りつぶしのため、2012年は太宰府線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえ必然的に下車しました。初詣時などの多客時に備えて線路両側にホームがあり、終端部に大きな駅舎があります。駅前は太宰府天満宮の門前町で、2006年訪問時は受験シーズンの2月だったので、多くの参拝客で賑わっていました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で博多駅まで行き、福岡市地下鉄空港線に乗り換えて天神駅で下車します。そして隣接する西鉄福岡(天神)駅から西鉄天神大牟田線の特急or急行に乗車して西鉄二日市駅まで行き、太宰府線に乗り換えて終点下車です。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間…6時間少々)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で博多駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間…11時間弱)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあります。一方、飲食店は駅前や参道に複数あるものの、気軽に入れるチェーン店は「スターバックスコーヒー」くらいです。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、
西鉄太宰府線を乗り鉄の際は、太宰府駅ですぐに引き返さずに、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
そして、太宰府天満宮をご参拝の際はぜひ西鉄太宰府線をご利用になり、太宰府駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:西日本鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)