近鉄御所駅【奈良県】(近鉄御所線。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
奈良県西部、御所市の中心市街地に位置する近鉄御所線の終着駅で、近鉄が運営する葛城山ロープウェイとを結ぶバス路線が接続している、
近鉄御所駅 (きんてつごせえき。Kintetsu-Gose Station) です。
 
尚、写真は2009年訪問時のものです。現在は状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名
近鉄御所駅 (P 26)  
 
所在地
奈良県御所市    
 
乗車可能路線
近畿日本鉄道:御所線    
 
隣の駅 
尺土方……忍海駅   
 
乗換可能駅
JR西日本:和歌山線……御所駅まで徒歩7分  

近畿日本鉄道:葛城山ロープウェイ……葛城登山口駅まで近鉄御所駅前から奈良交通バスで11分  
 
訪問・撮影時
2009年12月  
 
 

近鉄御所駅は地平駅で、ホームの南東側(終端寄り)に駅舎があります。終着駅で、少し南で線路が途切れているため、西側からのアクセスも良好です。
駅舎はオープン構造になっていて、出入口のすぐ先に改札口があります。駅外と改札口の間に段差はありません。駅舎の北側(右)には公衆トイレがあります(車いす用トイレあり)。
また、ロータリーが駅舎の前に2ヶ所設けられています。南(左)のロータリーがバスターミナルになっていて、北(右)のロータリーがタクシーと一般車用です。
写真は御所駅前交差点より北西を望む。
左手前(南)~右奥(北)の道路は国道24号線(下街道)です。
 
 

駅前です。御所駅前交差点より南東を望む。後方に駅舎があります。左右方向に国道24号が延びています。
交差点から南東方向には商店街が延びていますが、手前のアーチは現在撤去されており、店舗も減少しているようです(Googleマップ・ストリートビューより)。
この商店街を進むと300mほどでJR和歌山線・御所駅に到達します。
御所駅付近が御所市の中心市街地になりますが、他の地方都市と同様に空洞化が進行しています。
 
 

こちらは御所駅前交差点の70m南方、御所駅南交差点より西を望む。
右側に近鉄御所駅があります。左右方向の道路は国道24号です。
正面には近鉄御所駅の終端部(車止め)があります。
駅西側は郊外で、新興住宅地も見られます。約200m北西にはスーパー「ライフ」があります。
写真奥には葛城山を望めます。
また、葛城山には近鉄が運営する葛城山ロープウェイがあり、気軽に山頂へ行く事ができます。
近鉄御所駅と山麓駅に相当する葛城登山口駅との間は奈良交通の路線バスで結ばれています。徒歩ではしんどいです。
 
 

暗くて分かりづらいですが、改札口です。北西を望む。
交通系カード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路あり、左端が幅広通路です。幅広通路の左にはラッチ状の窓口があり、幅広通路は有人改札を兼ねています。
改札口の左手前に自動券売機があり、改札内には自動精算機・ICカードチャージ機があります。
尚、近鉄御所駅では特急券や定期券を購入できませんので要注意です。
そして改札口の先には構内踏切がありますが、渡らずに右のスロープを登ると1番線、渡って右折してスロープを登ると2番線です。近鉄御所駅はスロープの傾斜が急ではありますが、一応バリアフリーに対応しています。ちなみに、ほとんどの列車が1番線に発着します。
トイレは改札外、駅舎の北側にあります(車いす用トイレ併設)。改札内にトイレはありません。
尚、近鉄御所駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありません(最寄りのコンビニは約600m南、奈良県立青翔中学校・高等学校前の国道24号沿いにある「ファミリーマート」です)。
 
 

吊下式駅名標です。電照式ではないと思われます。
2009年当時は旧タイプでした。現在は新タイプに取り替えられていると思われます。
ちなみに近鉄御所駅の駅ナンバリングは「P 26」です。
 
 

近鉄御所駅は終着駅ながら相対式ホーム2面2線です。これは前身の南和電気鉄道時代に五條市方面への延伸構想があった名残です。
地平構造で、南北方向にホームが延びています。
右(東)が1番線、左(西)が2番線で、ともに上り尺土方面です。2021年現在、15時台の1往復が2番線に発着する以外は全て駅舎寄りの1番線に発着します。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は1番線の終端方(手前側)は広くなっていますが、1番線の尺土方(奥)と2番線は狭くなっています。
上屋は1番線が終端方の約2両分、2番線が終端方の約1両分に設置されています。雨天時に乗降の際は注意が必要です。
各ホームにはベンチがあり、1番線には飲料自動販売機と待合室(空調の有無は不明)が設置されています。
また、各ホームの終端方の端(後方)にはスロープがあり、下った先には駅舎・改札口(1番線側。右後方)と両ホームを結ぶ構内踏切があります。
写真は1番線より尺土方を望む。
 
 

1番線より尺土方を望む。
御所線は全線単線ですが、全線にわたり複線分の路盤が確保されています。
この先、一部田園が混在した住宅地の中を北上し、葛城市に入って左側に小学校が見えてくると忍海駅(おしみえき)へと至ります。
 
 

1番線より終端方を望む。
ホーム終端部にはスロープと構内踏切があり、左の1番線側に駅舎・改札口があります。
構内踏切の先までレールが延びており、引上線(留置線)として使用されています。2番線の方が奥まで線路が延びています。
尚、この引上線も昔に存在した五條市方面への延伸構想の名残です。まぁ、五條市(五条駅)へは和歌山線がありますし、今になって延伸される事はないでしょう。
 
 
あとがき
私が近鉄御所駅で下車(乗車)したのは2001年、2009年の計2度です。2001年は近鉄御所線と葛城山ロープウェイの乗りつぶし時に、2009年は近鉄御所線の車窓風景撮影時に、いずれも終着駅ゆえに必然的に駅の外に出ました。駅は2面2線と中規模で、駅舎はオープン構造でした。駅前はJR御所駅方面の東側が御所市の中心市街地で、西側は郊外の住宅街でした。西側には葛城山を望めます。
  
東京からですと東京駅から東海道新幹線に乗り京都駅で下車。近鉄の駅へと移動します。そして近鉄京都線~橿原線直通の特急または急行で終点の橿原神宮前駅まで行き(京伊特急の場合は大和八木駅で後続電車に乗換)、南大阪線電車に乗り換えて尺土駅で下車します(近鉄特急は別途特急料金が必要)。最後は御所線電車に乗り継いで終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:10時間弱)。
一方、大阪からですと大阪阿倍野橋駅から近鉄南大阪線の特急または急行で尺土駅まで行き、御所線に乗り継いで終点下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:17時間弱)。
 
食料・飲料について、駅や駅前にコンビニはありません。最寄りのコンビニは約600m南の「ファミリーマート」です。駅の西約250mにスーパー「ライフ」があります。駅前には気軽に入れる飲食店が少なく、チェーン店は「ライフ」前にある「マクドナルド」くらいでしょうか。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京からの到達難易度はやや高いですが、近鉄御所線を乗り鉄の際は、近鉄御所駅ですぐに引き返したりJRに乗り換えたりせずに、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)