箕谷駅【兵庫県】(神戸電鉄有馬線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市北区中部の山あいに位置する神戸電鉄有馬線の駅で、近くには有馬街道など主要道路の分岐点や阪神高速道路の箕谷ランプ・箕谷ジャンクションがあり、鉄道と言うより道路交通の要衝に位置する駅である、
箕谷駅 (みのたにえき。MINOTANI Station) です。
 
 
駅名
箕谷駅 (KB 09)
 
所在地
兵庫県神戸市北区 
 
乗車可能路線
神戸電鉄:有馬線  
 
隣の駅
湊川方・新開地方………山の街駅  
有馬温泉方・三田方……谷上駅   
 
訪問・撮影時
2018年5月
 
 

箕谷駅は地平駅ですが、高台に位置します。標高244mです。
この地点でも駅前の幹線道路から結構登っています。
さらに登ると駅舎に到達します。
この場所が駅前広場になりますが、タクシー乗り場が併設されているものの、駅前道路が狭いためバスは乗り入れられず、バスターミナルは後方の山麓に設けられています。
写真は南西を望む。
 
 

駅舎は西側(下り線の湊川方)のみにあります。尚、駅東側は山林で、箕谷神社と民家数軒しかありませんが、駅のすぐ南西側にある踏切で行き来可能です。
ちなみに駅舎は木造で古いです。1928年(昭和3年)の開業時からのものでしょうか?
出入口に段差はありませんが、改札内には階段しかなく車いすでは自力で乗降できません。車いすで箕谷駅をご利用の場合は事前に神戸電鉄へお問い合わせ下さい。
また、駅舎の右側には奥(南西)へ延びる細道があり、すぐ先に箕谷神社への踏切があります。踏切を渡らずに直進すると神鉄と並行して山間部を通り、神戸市営山の街住宅方面へ抜けられます。
写真は南西を望む。
 
 

駅前です。北を望む。左後方に箕谷駅がありますが、結構下ってきました。
周辺は昔からの住宅地になっていますが、民家の数は少なく、商店も少ないです。
前方には交差点があり、旧有馬街道(神戸市道)と交差していますが、交差点の左手前にはバスターミナルがあります。待合所の屋根などが緑色です。このバスターミナルからは新神戸トンネルを経由して三宮へ直通する神戸市バスの急行64系統が発着しています。このバスに乗れば神鉄より早く安くダイレクトに新神戸駅や三宮へ行けるため利用は好調で、その分箕谷駅の利用者数に影響を及ぼしています。2020年に北神急行電鉄北神線が神戸市営地下鉄に編入され、トータル運賃が下がったため、一部転移があるかもしれませんが…。
そして、旧有馬街道を渡って駅から350m西へ進んだ高台には新興住宅街が広がっていますが、この住宅街は「神戸北町」と呼ばれています。神戸市バス64系統は大半の便が神戸北町に乗り入れているため、箕谷駅を利用する神戸北町住民は少ないかもしれません。
また、写真右奥の約500m北には阪神高速道路の箕谷ランプがあり、新神戸トンネルの入口になっています。
 
一方、駅東側と駅南側は六甲山地の山林が広がっていて、民家は少ないです。
 
 

改札口の様子です。南西を望む。後方に出入口があります。
箕谷駅は無人駅になっており、駅務遠隔システムにより管理されています。改札内外にインターホンが設置されています。駅舎は古いですが改札口は近代化されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路あり、左が幅広通路ですが箕谷駅は前述の通りバリアフリーに対応していませんので(改札内にスロープ・EVなし)、介助が必要になります。事前に神鉄にお問い合わせ下さい。右側通路に面して窓口がありますが、シャッターが下ろされています。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレは改札内にあります(多機能トイレはありません)。
尚、箕谷駅構内に売店・コンビニはありません。坂を下って駅前広場沿いに準コンビニ「ヤマザキショップ」があります。
 
 

そして改札を通って直進し、突き当たりを左へ曲がると構内踏切に差し掛かります。南東を望む。
踏切を渡らずに左の階段を登ると下り有馬温泉方面・三田方面ホームで、踏切を渡って左の階段を登ると上り湊川方面・新開地方面ホームです。
いずれもホームとの間には階段しか設置されておらず、スロープやエレベーターはありません。
有馬温泉方面ホームへの階段の手前には左へ延びる通路があり、その先に駅舎・改札口があります。
構内踏切の先、法面の上には箕谷神社があります。改札外の通路を通り、右側にある踏切を渡って階段を登れば到達できます。
 
 

上り線ホームに設置されている駅名標です。電照式と思われます。
神戸電鉄の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています (KB 09)。
 
 

箕谷駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南西~北東方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
番線は設定されておらず、左(西)のホームが下り谷上・神戸市営地下鉄北神線・有馬温泉・三田方面、右(東)のホームが上り鈴蘭台・粟生・湊川・新開地方面です。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、上り線ホームの有馬温泉方の端(右奥)はかなり狭くなっています。
上屋は下り線ホームが中ほどの約0.5両分、上り線ホームが湊川方(手前側)の約2両分にしか設置されていません。雨天時に乗降される場合は注意が必要です。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
そして各ホームの湊川方の端(後方)には階段と構内踏切があり、下り線ホームの左側には駅舎・改札口があります。
写真は上り線ホームより有馬温泉方・三田方を望む。
 
 

こちらは上り線ホームより湊川方・新開地方を望む。左側が上り線ホーム、右側が下り線ホームです。
上り線ホームの有馬温泉方の端は相当狭いです。
改札口は奥の湊川方にしかありません。
 
 

 

湊川方・新開地方を望む。上写真は上り線ホームより、下写真は構内踏切より撮影。
ホーム端に構内踏切があり、右側には駅舎・改札口があります。
構内踏切の先には箕谷神社に通じる踏切があります。左側が箕谷神社です。
 
この先、旧有馬街道をオーバーパスして山間部を南西へ走り、国道428号線と阪神高速7号北神戸線をアンダーパスすると左へカーブして一時的に山深い所を走りますが、山が遠ざかると住宅街の中を上り勾配で走るようになります。その後は上り勾配のまま大きく左へカーブして進路を東南東に変え、ほぼ平坦になって今度は右カーブが始まると山の街駅へと至ります。
 
 

上り線ホームより有馬温泉方を望む。
この先、左手に住宅地を見下ろして山間部を北東へ走りますが、やがて右へカーブして阪神高速32号新神戸トンネルの高架橋をくぐると進路を東に変えます。その後も山あいのローカル風景の中を走りますが、右上に谷上車両基地が現れるとトンネルに入ります。そしてトンネルを出ると住宅地に入り、右側に神戸市営地下鉄北神線が並走するようになると高架駅である谷上駅へと至ります。日中時間帯は北神線電車と同一ホームにて乗換可能です。
一方、神鉄が狭軌、地下鉄が標準軌なので、直通運転は不可能です。
 
 
あとがき
私が箕谷駅で下車(乗車)したのは子供時代に数回ありますが、大人になってからは2018年の1度きりです。子供時代は山の街駅との中間地点に位置する市営住宅に祖母が住んでいたため、地形の関係で特に神鉄への乗車時に利用しました(降車時は山の街駅で、徒歩は行きも帰りも下り坂でした)。そして2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年6月全駅制覇済)。駅は昔から大幅に変わっておらず、懐かしかったです。駅前は神戸市内とは思えないほどローカルです。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄北神線の谷上行きに乗り換えて1駅目の谷上駅で下車、さらに神戸電鉄有馬線の新開地方面行き(準急以下)に乗り継いで1駅目で下車です。新神戸駅からわずか2駅でこのような山間部の駅にたどり着きます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速・快速で三ノ宮駅まで、あるいは大阪梅田駅から阪急神戸本線の特急で神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の谷上行きに乗り換えます。以降は上記と同じルートで到達できます。または大阪梅田駅から阪急神戸本線の特急or阪神本線の特急・直通特急で新開地駅まで行き、神戸電鉄の三田方面行き電車(準急以下)に乗り継いで当駅下車です。運賃・所要時間とも地下鉄経由の方が有利です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前に準コンビニ「ヤマザキショップ」がありますが、駅近くに気軽に入れる商店・飲食店はありません。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、神戸電鉄有馬線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は箕谷駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:神戸電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)