八丁畷駅【神奈川県】(京急本線、南武支線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市川崎区の西端部に広がる住宅街に位置する京急本線と南武線浜川崎支線(通称:南武支線)の駅で、両路線とも同一改札内にあり、京急が管理する共同使用駅になっている、
八丁畷駅 (はっちょうなわてえき。Hatcho-nawate Station) です。
 
尚、JR駅のローマ字表記は「Hatchonawate」です。
 
 
駅名
八丁畷駅 (京急の管理駅)
 
所在地
神奈川県川崎市川崎区  
 
乗車可能路線・系統
京浜急行電鉄:本線  
JR東日本:南武線浜川崎支線 【通称:南武支線】  
 
隣の駅
京急本線 (KK 27)
品川方・泉岳寺方……京急川崎駅  
浦賀方・三崎口方……鶴見市場駅   
 
南武線浜川崎支線 (JN 51)
尻手方………尻手駅  
浜川崎方……川崎新町駅  
 
訪問・撮影時
2020年3月、6月
 
 

八丁畷駅ですが、京急は地平駅、JRは高架駅で、京急線ホーム品川寄りの頭上をJR線ホームと南武支線・東海道貨物線が横切る形です。
京急線の東西に駅舎と改札口がありますが、どちらも京急・JRとも共用で(西口にJRの自動券売機はありません)、かつ京急が管轄しているため、見た目は京急の単独駅そのものです。
また、改札内のエレベーターが東側にしか設置されていない関係で、車いすでご利用の場合、京急本線の浦賀方面およびJR南武支線(双方向とも)は必ず東口改札口を、そして京急本線の品川方面は必ず西口改札口をご利用下さい。
尚、八丁畷駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所は東口の東側と北側、道路沿いに設けられています。
 
写真は正面口に相当する東口(中央口)です。南西を望む。
京急の1番線下り浦賀方面ホームの北端(品川方)に設置されています。
2階建ての駅舎で、手前の出入口部分には大きな三角屋根が設置されています。
出入口部分には段差があり、階段とスロープで解消しています。
右側には京急線の踏切があります。踏切を渡ってから左へ曲がり、南武支線・東海道貨物線の高架橋をくぐると2番線上り品川方面ホームに面して設置されている西口に到達します。
ちなみにこの駅前踏切では事故が多く発生しています。ご注意下さい。
 
 

東口駅前です。東を望む。右側に東口があり、後方に京急線の踏切があります。
駅東側は住宅街で、駅前にはマンションが多いです。
商店は多くありませんが、右に写っている「ファミマ」手前の角を右へ曲がると昔ながらの飲み屋街が形成されています。 
また、170mほど北東(左)の小川町通り(旧東海道)沿いには神奈川県警川崎警察署があります。
川崎警察署の手前の線路沿いには、松尾芭蕉が1694年、最後に江戸(深川)を発って伊賀国に帰郷した際に川崎宿まで見送りに来た門弟らとの惜別を 「麦の穂にたよりをつかむ別れかな」と詠んだ句を碑が建てられています(Wikipediaの本文を引用)。
そして、右奥へ延びる道路を200m少々進むとJR南武支線と東海道貨物線をくぐり、箱根駅伝のコースになっている第一京浜(国道15号)と交差します。
 
 

東口駅前です。北西を望む。左側に東口があり、踏切の先の左側約60m、旧東海道沿いに西口があります。
駅西側も住宅街が広がっていますが、東側より商店が少ない印象です。
奥へ延びる道路を300mほど進むとJR東海道本線の踏切に差し掛かりますが、八丁畷地区に東海道本線(京浜東北線)の駅はありません。
 
 

 

東口改札口です。南西を望む。後方に出入口があります。
駅員が配置されています。
交通系ICカード『PASMO』『Suica』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、右端の離れた位置に幅広通路があります。左側通路は窓口に面していて有人改札を兼ねています。JRのマルス券や『青春18きっぷ』で入場・出場される際は窓口の係員に申し出て下さい。
改札口の左手前には京急線用の自動券売機が2台あり、さらに手前にはJR線用の自動券売機が1台あります。当駅は京急の管理駅であるため、JRの券売機では企画乗車券などを購入する事ができず、しかも現金専用で近距離きっぷしか購入できませんので注意が必要です。改札内には自動精算機がありますが、これは京急専用で、JR線で乗り越しされる場合は窓口へ申し出て下さい(ICカードチャージは自動精算機で可能です)。
そして改札口の先は1番線京急本線下りホームで、ホーム沿いにトイレと多機能トイレがあります。
2番線京急本線上りホームとJR南武線ホームは正面の跨線橋を登る事になります。階段の裏にはエレベーターもあります。跨線橋の上階がJR線ホームを兼ねています。但し、上階と2番線を結ぶエレベーターが設置されていないため、車いすで2番線をご利用の場合はこちらから入場せずに西口へお回り下さい。
尚、八丁畷駅構内に売店・コンビニはありません。東口駅前と西口駅前にそれぞれコンビニがあります。
 
 

こちらは西口駅舎です。東を望む。
左右方向に延びる旧東海道の東側歩道沿いに駅舎が設置されていて、左側には東海道貨物線と南武支線の高架橋があります。かつての西口は高架橋の左側(北)にありました。
簡素な造りの駅舎です。出入口に段差はありません。
 
 

西口駅前です。南西を望む。左側に西口があります。
奥に延びる道路は旧東海道で、後方でJR線をアンダーパスしています。
駅南西側も住宅街が広がっています。商店は少ないです。
約120m南西、旧東海道の右側には川崎市立川崎中学校があり、その北隣には敷地内に東海道貨物線の高架橋が通っている自動車教習所「飛鳥ドライビングカレッジ川崎」があります。
また、旧東海道を300mほど進むと横浜市鶴見区に入ります。
 
 

西口改札口です。南東を望む。後方に出入口があります。
駅員無配置で、窓口は閉鎖されています。改札内外にインターホンが設置されています。JRのマルス券や『青春18きっぷ』で入場・出場される際はっ東口へお回り下さい。
交通系ICカード『PASMO』『Suica』などに対応の自動改札機が3通路設置されていて、窓口に面した右端が幅広通路です。
改札口の右手前には京急専用の自動券売機しかありません。JRのきっぷをお持ちでない場合は東口へお回り下さい。ちなみにICカードはJR線利用でも改札を通過できます。また、改札内に自動精算機がありますが、これも京急専用で、JR線で乗り越しされる場合は東口へお回り下さい(ICカードチャージは自動精算機で可能です)。
そして改札口の先は2番線京急本線上りホームで、段差は階段とスロープで解消しています。
トイレと多機能トイレは1番線にしかありませんので要注意です。
1番線京急本線上りホームとJR南武線ホームは左側にある跨線橋を登る事になります。但し、こちらにはエレベーターがありませんので、車いすで1番線京急本線上りホームとJR南武線をご利用の場合はこちらから入場せずに東口へお回り下さい。
 
 

京急線・1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
このほかに建植式の駅名標もあります。
青地の京急新デザインで、多国語が併記されています。
駅ナンバリングも併記されています (KK 27)。
ちなみに1駅手前の京急川崎駅の駅番号は「KK 20」で、八丁畷駅は7駅飛んでいますが、「KK 21~KK 26」は京急川崎駅から分岐する支線である大師線の各駅に割り当てられています。
 
 

京急の八丁畷駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。
左(東)が1番線で下り横浜・浦賀方面、右(西)が2番線で上り品川・泉岳寺方面です。
ホーム有効長は6両分で、2020年6月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に狭く、浦賀方(奥)はかなり狭いです。
上屋は泉岳寺方(手前側)の約4両分に設置されています。雨天時に下車される際は品川寄りの車両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機があり、1番線にはトイレと多機能トイレもあります。
1番線の泉岳寺方の端(左後方)に東口改札口が、2番線中ほど(右前方)に西口改札口があります。
そして両ホームの泉岳寺寄りには階段の跨線橋があり(1番線側のみEV併設)、2階部分は南武支線ホーム兼通路になっています。ホームの南側には南武支線の単線と東海道貨物線の複線が並走状態で通っています。
写真は1番線より浦賀方を望む。
 
 

こちらは1番線より泉岳寺方を望む。右が1番線、左が2番線です。
浦賀方の端(手前側)はホーム幅が狭くなっています。上屋もありません。
前方で東海道貨物線・南武支線と跨線橋兼南武支線ホームをアンダークロスしていて、その手前2番線側に西口が、その先の1番線側に東口があります。
 
 

2番線より京急本線・泉岳寺方を望む。
1番線の終端部に東口駅舎がありますが、以前の西口駅舎は2番線の終端部にありました。バリアフリー対応のため現在のホーム中ほどへと移設されました。
また、すぐ先には旧東海道の踏切があります。
この先、すぐに高架区間になり、市街地の中を北東へ走るようになります。そして左手にJR線の川崎駅を、右手に繁華街を見て走ると程なくして主要駅である京急川崎駅へと至ります。
 
 

2番線より京急本線・浦賀方を望む。
この先、住宅街の中を南西へ走ると横浜市鶴見区に入り、しばらくして左カーブが始まると鶴見市場駅へと至ります。
 
 

こちらは跨線橋上にある南武支線ホームです。尻手方(西)を望む。
手前に1番線へ下る階段とEVがあり、奥に2番線へ下る階段があります。
このホームは京急線の跨線橋としても使用されていて、ラッシュ時は人の流れが輻輳します。
 
ホーム上にはICカードリーダーが複数ありますが、これが実質的にJR線・八丁畷駅の改札機になっています。
ICカードで京急各駅からJR線へ乗換の際は、そして八丁畷駅からご乗車の際も、必ず黄色の改札機にタッチして下さい。ここで京急の出場処理(京急の運賃が差し引かれます。八丁畷駅からご乗車の際は出場処理のみがなされ、引去額は0円です)が行われると同時にJR線の入場処理(140円が差し引かれます)が行われます。
また、逆にJR線各駅から京急へ乗換の際、そして八丁畷駅で降りられる際も、必ず水色の改札機にタッチして下さい。ここでJRの出場処理(JRの運賃が差し引かれます)が行われると同時に京急線の入場処理(140円が差し引かれます)が行われます。京急の各駅で下車される際は下車時に差額が差し引かれますが、八丁畷駅で外へ出られる際は140円が戻ってきます。
この行為を忘れると後で面倒な事になります。
乗換時はICカードにある程度の残額が必要なため、ホーム側壁沿いにICカードチャージ機が複数設置されています。
ちなみに、磁気券などICカード以外の乗車券の場合は中間改札が存在しません。下車駅で精算して下さい。
 
尚、当駅にはJRの駅員は配置されていません。何かありましたら東口の京急係員に申し出て下さい。
 
 

ホーム側壁に設置されている南武支線の駅名標です。電照式ではありません。
JR東日本の標準デザインで、下部には南武線および南武支線のラインカラー(黄色)が表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JN 51)。
また、八丁畷駅は川崎市内にありますが、八丁畷駅を含む南武支線および鶴見線の川崎市内駅全駅が特定都区市内制度における横浜市内駅として扱われているため、右側に「浜」マークがあります。
 
 

南武線浜川崎支線(南武支線)の八丁畷駅は単式ホーム1面1線の高架構造で、北北西~南南東方向にホームが延びています。
左端の線路が南武支線で、右側2線は東海道貨物線の複線です。
番線は設定されていません。下り尻手方面、上り浜川崎方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違いに注意が必要です。ひとたび間違えてしまうと、特に日中や土休日は本数が少ないため、遅れを取り戻すのが非常に難しくなります。
ホーム有効長は3両分ですが、現状は2両編成のみの運行で、手前の尻手寄りに停車します。ホームドアはありません。ホーム幅はやや狭く、京急線の跨線橋も兼ねているためラッシュ時など人が多い時は通行が困難になり、危険を伴います。
上屋は尻手方の1両分のみに設置されています。跨線橋部分は全て上屋に覆われています。上屋部分の真下に京急線のホームと線路があります。
ホーム上にはベンチ、ICカード用の入場用改札機(黄色)、出場用改札機(水色)、チャージ機(壁際)があります。
尻手方の端(左)には京急線上り2番線および西口への階段が、左前方の上屋終端部には京急線下り1番線および東口への階段・EVがそれぞれ設置されています。
ちなみに南武支線はワンマン運転のため、発車メロディはありません。
写真は浜川崎方を望む。
 
 

尻手方を望む。右の単線が南武支線です。
この先、すぐに右へカーブして、左へカーブする東海道貨物線と分かれます。その後は進路を北西に変えて東海道線・京浜東北線をオーバークロスしますが、この地点には両路線とも駅がありません。その後は横浜市鶴見区に入り、高架のまま住宅街の中を右へカーブしながら走ると進路を北北西に変え、左から南武線本線の複線が寄り添います。そして第二京浜(国道1号線)をオーバーパスしてから川崎市幸区に入ると尻手駅(しってえき)へと至ります。
 
 

浜川崎方を望む。左の単線が南武支線です。
この先、住宅街の中を右へカーブして、第一京浜をオーバーパスすると地平区間になります。その後は住宅街の中を南東へ走り、南武支線と東海道貨物線が合流して川崎新町駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が八丁畷駅で下車(乗車)したのは2020年3月と6月の計2度です。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。2020年3月訪問時は京急とJRを乗り換えたのですが、乗換時間が短くて西口を訪問できなかったため、3ヶ月後の6月に西口をリベンジ訪問しました。駅は小規模ですが、京急の跨線橋と南武支線が一体化している構造に驚きました。駅前は京急川崎駅の隣駅ながら閑静な住宅街といった感じでした。
 
新宿駅からですと湘南新宿ライン南行で武蔵小杉駅まで行き、南武線上り川崎方面の各駅停車に乗り継いで尻手駅で下車します。そして南武支線に乗り継いで当駅下車です。南武支線は本数が少ないので注意が必要です。あと確実なルートは山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、京急本線の下り快特に乗り換えて京急川崎駅で下車。さらに普通に乗り換えて当駅下車です。こちらは八丁畷駅に停車する列車が毎時6本なので安心です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。京急に乗り換えて以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前に複数のコンビニがありますが、駅の規模に対してコンビニが多いです。一方、飲食店は少なく、気軽に入れるチェーン店はありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。京急本線および南武支線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は八丁畷駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:京浜急行電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)