大隅横川駅【鹿児島県】(肥薩線。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
鹿児島県中部、霧島市北端部の山あいに広がる住宅街に位置する肥薩線の駅で、旧・横川町の代表駅、そして近隣の嘉例川駅とともに1903年(明治36年)の開業当初からの駅舎が現役で使用されている、
大隅横川駅 (おおすみよこがわえき。Osumi-Yokogawa Station) です。
 
 
駅名
大隅横川駅 (駅番号なし)  
 
所在地
鹿児島県霧島市 (旧:姶良郡横川町)  
 
乗車可能路線
JR九州:肥薩線  
 
隣の駅 
八代方……栗野駅 
隼人方……植村駅 
  
訪問・撮影時
2011年10月
 
 

駅舎です。北東を望む。西側に駅舎があります。
1903年(明治36年)の開業当初からの駅舎です。改修されながら今も使用されています。
出入口に段差はありません。出入口前には丸ポストが設置されています。
また、大隅横川駅は無人駅で、駅舎右側からも直接ホームに入れるようになっています。
ロータリーはありませんが、駅前広場があります。バス停留所が設けられています。
少し離れた右側には公衆トイレがあります(多機能トイレの有無は不明)。
 
 

駅前です。南西を望む。後方に駅舎があります。
駅前は旧・横川町の中心市街地で、奥へ延びる駅前通り(県道449号線)沿いにはかつて多くの商店が立ち並んでいたと思われますが、今は沿道に商店が少ないです。
約300m南には霧島市役所横川総合支所(旧・横川町役場)があります。
 
 

駅舎内の様子です。東を望む。
大隅横川駅は無人駅で、この駅舎内は待合室として利用されています。
但し、改札口(正面)や出札窓口(左側)は昔のままの姿で残されています。
ちなみに、運賃は車内精算方式です。
改札口の先は1番のりばです。
 
 

建植式の駅名標です。
JR九州の標準デザインで、書体は一般的なものが使用されています。
シンボルイラストは描かれていません。
尚、大隅横川駅に駅ナンバリングは設定されていません。
 
 

大隅横川駅は単式ホーム2面2線の地平構造で、北北西~南南東方向にホームが延びています。
列車が停車している右ホーム(西)が1番のりばで上り吉松・八代方面、左に少し写っている左ホーム(東)の左が2番のりばで下り隼人方面です。
尚、左ホームの右側には旧・2番のりばがありましたが(元々は島式ホームでした)、線路が撤去されてホームも転落防止用のフェンスが設置されています。
ホーム有効長は1番のりばが6両分、2番のりばが7両分ですが、現在は短編成の列車しか運行していません。ホーム幅は1番のりばが狭く、2番のりばが標準クラスです。
上屋は1番のりばが中ほどの駅舎前部分、2番のりばが中ほどにありますが、いずれも短いです。雨天時に下車される場合は注意が必要です。1番のりばの上屋支柱には機銃掃射の跡があります。
少なくとも1番のりばにはベンチがあります。
隼人方(奥)には両ホームを結ぶ構内踏切があります。1番のりば側はホームを切り欠いた形の階段になっています。スロープは存在せず、車いすは自力では2番のりばへ行けません。
また、駅舎の向こう側(隼人方)は駅外と繋がっているため、駅舎を通らずに駅に出入り可能です。
写真は1番のりばより隼人方を望む。
 
 

1番のりばより吉松方・八代方を望む。
国鉄時代の名残でホーム有効長が長いです。また、右の2番のりばにはタブレット受けが保存されています(写真右)。
この先、清水川の谷を北上し、やがて清水川と分かれると山越えに入り、湧水町へと変わります。その後は短いトンネルをくぐり、山あいの農村風景の中を北東へ走ると左側車窓が開けてきます。そして左から山野線跡の道路が寄り添い、住宅街に入ると栗野駅へと至ります。
 
 

1番のりばより隼人方・鹿児島中央方を望む。
手前には2番のりばとを結ぶ構内踏切があります。写真奥には九州自動車道の橋梁が見えます。
この先、天降川(あもりがわ)を渡って九州自動車道をくぐると天降川の谷を南東へ走ります。そして天降川を渡ると程なくして植村駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が大隅横川駅で下車(乗車)したのは2011年の1度きりです。観光特急『はやとの風』に乗車した際に長時間停車したので下車しました。100年以上前からの木造駅舎は貫禄がありましたが、柱に機銃掃射の跡があった事に驚きました。駅前は旧・横川町の中心市街地で、建物が密集していました。
  
東京からですと東海道・山陽・九州新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで行き、日豊本線(特急or普通)に乗り継いで隼人駅で下車します。そして肥薩線列車に乗り継いで当駅下車です。ダイヤの関係で日帰り訪問は不可能で、最低1泊は必要です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽・九州新幹線で鹿児島中央駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:7時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。約400m南に地場のスーパーがあるのみです。必ず事前に用意しておいて下さい。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、肥薩線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は大隅横川駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)