今宿駅【福岡県】(筑肥線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
福岡県福岡市西区の西部、博多湾沿いに広がる住宅街の中に位置する筑肥線の駅、
今宿駅 (いまじゅくえき。Imajuku Station) です。
 
尚、写真は2012年撮影で古く、現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名
今宿駅 (JK 03) 
 
所在地
福岡県福岡市西区  
 
乗車可能路線
JR九州:筑肥線  
 
隣の駅 
姪浜方・福岡空港方……下山門駅 
唐津方・伊万里方………九大学研都市駅 
 
訪問・撮影時
2012年6月
 
 

今宿駅は地平駅で、北側(海側)のみに駅舎・改札口があります。南口は存在せず、駅南側から今宿駅へアクセスする場合は約100m西または約270m東の踏切を渡って北側へ回らなければなりません。
駅舎は平屋建てで、陣屋風のデザインです。1986年に改築されたそうです。駅舎は少し高い位置にあり、出入口には階段とスロープが設置されています。
また、駅前広場は整備されておらず、駅舎前にバス停留所があり、駅舎右側にタクシー乗り場があります。バス停には飲料自動販売機が、タクシー乗り場前には公衆電話が設置されています。
尚、約100m西(右)にある踏切を渡った先の南側には小さなロータリーが設置されていますが、バス停は併設されていません。
写真は南を望む。
 
 

駅前です。北を望む。後方に駅舎があります。
周辺は住宅街で、戸建住宅や低層の集合住宅が多いです。駅前には商店が点在しています。
350mほど北へ進むと博多湾の海岸に到達します。また、約600m北東の博多湾沿いには、元寇防塁が残る長垂海浜公園があります。
一方、駅南側も住宅地が広がっていますが、駅の真南は三菱電機の事業所が一帯を占めています。

  

  

上り列車の車内より撮影(今宿~下山門にて)。

駅の近くに博多湾が広がっています。海岸には元寇防塁が残る長垂海浜公園があります。
  
  

改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
交通系ICカード『SUGOCA』などに対応の自動改札機が設置されています。幅広通路はありませんが、左端の有人通路が車いす対応幅になっています。
また、改札口の左手前には『みどりの窓口』と自動券売機があります。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。
そして改札を通ると左右に跨線橋があり、それぞれホームへと繋がっています。右側は階段のみ、左側は階段とエレベーターが併設されています。
尚、今宿駅の構内に売店・コンビニはありません。改札外、駅前にコンビニ「セブンイレブン」があります。また、以前は駅構内(改札外)にキヨスクがありました。
 
 

2番のりばに設置されている駅名標です。電照式です。
JR九州の標準デザインですが、駅のシンボルイラストがありません。
また、現在は駅ナンバリング「JK 03」が併記されていると思われます。
尚、今宿駅は福岡市内にありますが、特定都区市内制度の福岡市内駅には指定されていません(1983年の博多~姪浜廃止時に指定を外れました)。
 
 

今宿駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
右(北)が1番のりばで上り姪浜・福岡市地下鉄空港線方面、左(南)が2番のりばで下り唐津・伊万里方面です。
上下線の外側、姪浜方(手前側)には保線用の側線が1線ずつ設置されていて、ホーム中ほどで行き止まりになっています。
ホーム有効長は6両分で、ホーム幅は広いです。2012年の時点ではホームドアが未設置でしたが、2021年3月13日にホームドアの使用が開始されました。
上屋は全6両分に設置されています。ホーム上にはベンチが設置されています。
また、ホーム中ほどと唐津方の端(奥)には跨線橋が設置されています。東側(中ほど)の跨線橋はエレベーターが併設されています。
そして、1番のりば側の唐津寄り(写真右奥)には駅舎・改札口が設置されています。
写真は2番のりばより唐津方・伊万里方を望む。
 
 

2番のりばより姪浜方を望む。すぐ先で両側の保線用側線が本線に合流します。
この先、住宅街の中を東へ進むと左から長垂海浜公園が接近し、やがて博多湾が見えるようになりますが、正面には長垂山が迫ります。その長垂山が博多湾にせり出す地形であるため、海沿いの断崖区間を走るようになり、都市部に合って素晴らしい景色を眺められるのですが、それは上り線だけで、下り線は複線化の際に掘られた内陸部のトンネルで一気にこの区間を駆け抜けます。上り線は短いトンネルを抜けて、まだ左手に能古島を見て走りますが、やがて博多湾と別れると下り線と合流して、松原や住宅地の中を東南東へ走りますが、やがて大きく左へカーブして進路を北東に変えると、程なくして下山門駅(しもやまとえき)へと至ります。駅東側には福岡市交通局姪浜車両基地があります。
 
 

2番のりばより唐津方・伊万里方を望む。筑前前原駅まで複線区間が続きます。
また、国鉄時代はすぐ先で右へ分岐して、約1.8km先の横浜地区まで貨物線(福岡木材防腐工業専用線)が延びていました。
この先、住宅街の中を西へ走りますが、国道202号線をアンダーパスすると高架区間になり、新興住宅地の中を西へ進むとマンション街の中を走るようになり、2005年に開業した九大学研都市駅へと至ります。近くに九州大学伊都キャンパス(バス連絡)やイオンモール福岡伊都があり、乗車人員は今宿駅の倍近くの9,660人(2019年)です。
 
 
あとがき
私が今宿駅で下車(乗車)したのは2012年の1度きりです。筑肥線の車窓風景撮影をした際、時間的、天候的な要因で当駅にて乗り鉄を打ち切ったため下車しました。郊外の小駅といった感じでしたが、駅前は結構発展していました。また以前は駅構内が広かったようで、南側に隣接する三菱電機の工場との間には専用線があったかもしれません。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で博多駅まで行き、福岡市地下鉄空港線の筑前前原行きなど筑肥線直通列車(土休日の快速を除く)に乗車して当駅下車です。尚、今宿駅は福岡市内にありますが、特定都区市内制度の福岡市内駅には指定されていませんので、博多駅から今宿駅まで地下鉄とJR線の運賃が別途必要になります(JR東海の駅であれば東京都区内駅~今宿の乗車券を購入可能です。その際、福岡市地下鉄のみ別運賃になります)。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:6時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で博多駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:11時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ「セブンイレブン」がありますが、駅前に気軽に入れる飲食店はありません。隣の九大学研都市駅前には「イオンモール」があるのですが…。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、筑肥線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は今宿駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、廃鉄の処女Ⅱ、地理院地図、Google地図、Wikipedia)