伊里駅【岡山県】(赤穂線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2020年、日生駅にて撮影。

 

今回の【駅】コーナーは、
岡山県南東部、備前市東寄りの伊里川沿いに位置する赤穂線の駅で、立派な駅舎が残っているものの1面1線の棒線駅である、
伊里駅 (いりえき。Iri Station) です。
 
  
駅名
伊里駅 (JR-N 14) 
 
所在地
岡山県備前市   
 
乗車可能路線
JR西日本:赤穂線  
 
隣の駅
相生方………日生駅  
東岡山方……備前片上駅  
 
訪問・撮影時
2018年9月
 
 

伊里駅は地平駅で、ホームがある西側のみに駅舎があります。
東側に駅舎と改札口はなく、東側から駅を利用するには駅の約200m南または約230m北にあるガードをくぐって西側へ回る必要があります。
駅舎はおそらく1958年の開業時からのもので、鉄筋コンクリート造の平屋建てです。右側に出入口と改札があります。
駅舎左側は駅事務室でしたが、現在は飲食店「穂の香」が入居しています。
出入口前には飲料自動販売機と有害図書用の白ポストがあります。
そして出入口に段差はありませんが、改札内がバリアフリー非対応のため、車いすで伊里駅を利用される際は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
駅舎の右側にはトイレの建屋があります(多機能トイレはありません)。
また、駅舎の手前右側には小さな駅前広場があり、バス停留所とタクシー乗り場、そして無料駐輪場が設けられています。
尚、撮影後に駅前広場が新たに整備されていて、現在は景観が変化しています。
写真は東を望む。
  
 

駅前の様子です。西を望む。後方に駅舎があります。
現在は左側に駅前広場が整備されています。駐輪場の建屋は取り壊されて、レイアウトが変更されています。
約50m先には伊里川が右から左へ流れています。伊里川の対岸には標高264mの向山がそびえています。
 
 

こちらは駅前の伊里川沿いより北を望む。右約50m先に伊里駅があります。
駅周辺は伊里川沿いに住宅が立ち並んでいる程度で、商店は見られません。右前方には交番があります。
写真左前方、伊里川の対岸には比較的大きな集落があります。
約900m北には備前市立伊里小学校があり、約900m北東には備前市立伊里中学校があります。
ちなみに特別史跡に指定されている旧閑谷学校は約7km北で、駅前から出ている備前市コミュニティバスの南北閑谷学校のぞみ線を利用すれば約12分でアクセスできます。昼間は一定の本数が確保されていますが、事前に時刻をご確認下さい。
 
一方、駅から伊里川沿いに南へ1.2kmほど進むと伊里川河口および瀬戸内海に到達します。海沿いにも集落が形成されています。
そして、駅東側(線路の反対側)は田園地帯になっていますが、駅のすぐ近くまで山並みが迫っています。
 
 

駅舎内です。東を望む。後方に出入口があります。
伊里駅は無人駅になって久しく、左側にあった窓口にはシャッターが下りています。右側にはベンチがあります。
改札口には『ICOCA』など交通系ICカード用の簡易改札機が設置されていて、改札の通路は車いすも通行可能です(但しバリアフリー非対応)。
自動券売機、自動精算機はありませんが、改札を通った先にICカードチャージ機と集札箱(きっぷ回収箱)があります。
トイレは前述の通り、駅舎の南側に設置されています(多機能トイレなし)。
そして、改札の先はホームですが、段差があります。車いすでは自力でホームにたどり着けませんので、伊里駅をご利用の際は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
尚、駅前に売店・コンビニはありません。1km圏内にもありませんのでご注意下さい。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部と外枠は赤穂線のラインカラーである赤に塗られています。赤穂線だから「赤」なのでしょうか?
尚、伊里駅の駅ナンバリングは「JR-N 14」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

 

伊里駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、下り東岡山・岡山方面、上り播州赤穂・相生方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違いに注意が必要です。
ホーム有効長は8両分で、ホーム幅は全体的に狭いです。
上屋は駅舎に面した中ほどの約1両分にしか設置されていません。雨天時に乗降される際は注意が必要です。
ホームにはベンチが設置されています。
2枚とも東岡山方を望む。
 
 

また、ホーム中ほどの上屋下には改札口とを結ぶ階段があります。
改札の手前右側にはICカードチャージ機と集札箱があります。
その右側には洗面台があります。
 
 

こちらは相生方を望む。
左側には空地がありますが、おそらく2面2線化または側線用のスペースと思われます。
まぁ、このままですと2線化される事はないでしょうね…。
 
 

相生方を望む。
すぐ先で不自然なカーブを描いていますが、2線化を前提とした配置になっていると思われます。
この先、伊里川沿いに広がる田園風景の中を南下しますが、すぐに左へカーブして築堤に上がるとトンネルの連続で山間部を東へ走ります。その後は国道250号線がぴったりと右に寄り添い、国道越しに右手に住宅地を見て東へ進みます。そして国道250号が右へ離れると山間部を短いトンネルの連続で通過して、やがて市街地に出ると小豆島北海岸の大部港とを結ぶフェリーが出航している中日生港(日生駅前港)の目の前に位置する難読駅・日生駅(ひなせえき)へと至ります。
 
 

東岡山方を望む。こちらも不自然なカーブを描いています。
この先、築堤高架になって大谷川を渡ると左へカーブして伊里川も渡り、住宅地の中を走ります。右手に山陽新幹線の高架橋が見えてくるとトンネルで山越えをして、トンネルを出ると山あいに広がるローカル風景の中を西南西へ走ります。そして左側の山々が遠ざかると住宅地に入り、主要駅である備前片上駅へと至ります。岡山方面からの一部列車が備前片上駅で折り返しになります。また、2000年3月改正までは大阪方面に直通する快速列車が設定されていました。その関係で近畿圏の117系や221系も岡山県内の寒河駅、日生駅、伊里駅、備前片上駅に姿を見せていました。
 
 
あとがき
私が伊里駅で下車(乗車)したことはありませんw 2018年に近くをドライブ中、立ち寄っただけです。1面1線の小さな駅であるものの、準主要駅クラスの立派な駅舎を有しています。駅前はすぐ先に伊里川が流れており、住宅が少ないですが、駅から離れた場所に集落が点在しています。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で姫路駅または相生駅まで行き、赤穂線(姫路下車の場合は山陽本線~赤穂線)の普通列車を乗り継いで当駅下車です(播州赤穂駅で乗換が必要)。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:8時間半少々)。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線~山陽本線~赤穂線を乗り継いで当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:12時間半程度)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店はありません。駅舎内に食堂「穂の香」がありますが、営業日・営業時間は事前にご確認下さい。「穂の香」で食事をされない場合は、必ず事前に用意して下さい。
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、赤穂線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は伊里駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)