吉永駅【岡山県】(山陽本線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岡山県南東部、備前市北部の山間部に位置する山陽本線の駅で、日本最古の庶民学校である閑谷学校(しずたにがっこう)への最寄駅である、
吉永駅 (よしながえき。Yoshinaga Station) です。
 
  
駅名
吉永駅 (JR-S 10) 
 
所在地
岡山県備前市 (旧:和気郡吉永町)  
 
乗車可能路線
JR西日本:山陽本線  
 
隣の駅
神戸方……三石駅  
門司方……和気駅  
 
訪問・撮影時
2018年9月
 
 

吉永駅は地平駅で、北側に駅舎があります。
南側に駅舎と改札口はなく、南側から駅を利用するには約230m西のガードまたは約310m東の踏切を通って北側へ回る必要があります。
古い木造駅舎が現役で使用されています。平屋建てで、緑色の屋根瓦が特徴的です。
出入口には段差があり、吉永駅はバリアフリー非対応です。車いすで吉永駅をご利用の場合は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
駅舎の右側にはトイレがあります(多機能トイレはありません)。
また、駅舎の手前にはアスファルト敷きの駅前広場があります。バス停留所が設けられています。観光地である閑谷学校へ向かうバスが出ています(日曜運休。本数が少ないので事前に時刻の確認を)。
写真は南を望む。
 
 

駅前です。北を望む。後方に駅舎があります。
周辺は旧・吉永町の中心市街地ですが商店は少ないです。市街地と言っても密集度は低く、駅近くにも田園が見られます。
また、駅の南側は郊外の住宅地で、駅のすぐ南西側には備前市立吉永病院があります。
 
 

改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
吉永駅は有人駅でしたが、2016年6月1日より無人駅になりました。窓口は閉鎖されていて、その場所にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の簡易型自動改札機が1台設置されているのみです(ICカードは入場・出場の両方が備わっていますが、磁気券は入場のみで、出場側には「きっぷ回収箱」があります)。車いす通行幅ですが、前述の通り吉永駅はバリアフリー(車いす)非対応です。
改札機の左手前には簡易型自動券売機がありますが、ICカードチャージが可能です。尚、改札内にはきっぷ回収箱があるものの自動精算機やチャージ機は設置されておらず、チャージが必要な場合は一旦改札を出てチャージを済ませてから出場用の簡易改札機にカードをタッチして下さい。
そして改札を通った先は上り1番のりばです。改札口と1番のりばの間に段差はありません。また、1番のりばに出て右へ進むと2番・3番のりばに通じる跨線橋があります(階段のみ)。
改札口の右手前は待合室になっています。飲料自動販売機も設置されています。
トイレは改札外に設置されています(多機能トイレはありません)。
尚、吉永駅構内と駅前に売店・コンビニはありませんので、ご注意下さい。
 
 

3番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部は山陽本線(三石~岡山)のラインカラーである黄緑色に塗られています。
尚、吉永駅の駅ナンバリングは「JR-S 10」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

吉永駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面の、計2面3線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
右側(北)の単式ホームが1番のりばで上り相生・姫路・神戸方面、左側(南)の島式ホームが右から2番のりば、3番のりばの順で、ともに下り岡山・下関・門司方面です(2番のりばが上下副本線(中線)、3番のりばが下り主本線)。
また、1番のりばの神戸方(右側)に切欠構造の跡があり、貨物側線が存在したかもしれません。
ホーム有効長は12両分ありますが、現在の停車列車は最長8両で、1番のりばは神戸方(手前側)2両分と門司方1両分、2・3番のりばは門司方3両分がフェンスにより立入禁止になっています。駅の規模を考えるとホーム幅はそこそこ広いです。
上屋は各ホームとも中ほどの約1両分しか設置されていません。1番のりばの上屋は駅舎に面していて、跨線橋は上屋の西端に隣接する形で設置されています。
各ホームにはベンチが設置されています。
写真は1番のりばより門司方を望む。
 
 

こちらは3番のりばより神戸方を望む。左から1番のりば~3番のりばの順です。
3番のりばの右側には保線用の側線があります。側線の右側(右前方)にはプラットフォームのような構造物があります。保線用または貨物用の設備なのか、旅客ホーム跡なのか、不明です。
 
 

1番のりばより神戸方を望む。1番のりばのホーム端は立入禁止になっています。
この先、次第に山間部へと入っていき、金剛川の谷を東へ走ります。そして左前方に三石耐火煉瓦の工場や煙突が見えてくると山陽本線における岡山県最東端の駅である三石駅へと至ります。
 
 

2番のりばより門司方を望む。左手に備前市立吉永病院が写っています。
この先、すぐに八塔寺川を渡り、和気町に入ります。その後は左へカーブしながら山あいの田園風景の中を西へ走り、進路を南西に変えて金剛川を渡ると住宅地の中を走り、主要駅である和気駅へと至ります。当駅から岡山方面は列車本数が倍増します(和気以西は日中毎時2本)。また、1991年までは同和鉱業片上鉄道が接続していました。
 
 
あとがき
私が吉永駅で下車(乗車)したのは1度もありませんw 2018年に付近をドライブ時に立ち寄りました。国鉄時代の雰囲気を残すローカル駅ですが、山陽本線の駅だけあり規模はそこそこでした。元々は有人駅でしたが、2016年に無人駅になってしまいました。また駅前は旧・吉永町の中心市街地ですが、私の訪問時は閑散としていました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線の『のぞみ』で姫路駅まで行き、山陽本線の普通・播州赤穂行きに乗り換えて相生駅まで行きます(相生駅にも新幹線駅がありますが、停車列車は少ないです)。そして相生駅で山陽本線・岡山方面行き(上郡行きはNG)の普通列車に乗り継いで当駅下車です。尚、この岡山方面列車は『青春18きっぷ』期間になると乗車率が上昇し、着席できない場合もあるため、例年相生駅では乗換時に「相生ダッシュ」とも呼ばれる座席争奪戦が繰り広げられ、さながら椅子取りゲームの様相を呈しています。乗換時はケガをしないように注意して下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:8時間弱)。
 
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速(早朝は快速or普通)に乗車して姫路駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約650m南東の「ローソン」になります。事前に用意しておいて下さい。
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、山陽本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は吉永駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)