湯の川停留場 (湯の川駅)【北海道】(函館市電湯の川線。2015年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
北海道函館市東部の、湯の川温泉東側に広がる市街地に位置する路面電車・函館市電湯の川線の終着電停・終着駅で、函館市最東端の停留場である、
湯の川停留場 (ゆのかわていりゅうじょう。YUNOKAWA Station) です。
 
尚、湯の川温泉への最寄駅は1つ西の「湯の川温泉駅」です。ご注意下さい。
また、函館空港は地図上で近くに見えても実際は3kmほど離れています。荷物を持った状態での徒歩移動は困難ですので、バス(バス停は海沿いの国道278号沿い)またはタクシーをご利用下さい。
 
 
電停名 (駅名)
湯の川停留場 (DY 01)
(※) 記事内では「湯の川駅」「湯の川電停」と表記する場合があります。 
 
所在地
北海道函館市
 
乗車可能路線
函館市企業局交通部【函館市電】:湯の川線 
 
隣の停留場 (電停・駅)
松風町方・函館駅前方……湯の川温泉停留場 
 
訪問・撮影時
2015年4月
 
 

湯の川駅は東西方向に延びる道道83号線の中央部(中央分離帯上)、湯川町2丁目交差点の西側に設置されています。
見づらいですが、写真奥にホームがあります。写真は西を望む。
駅舎はありませんが、交差点から中央分離帯の広場を経てホームに入る形になります。
出入口はホームから見て東側にしか設置されていません。
駅外(歩道)とホームの間に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
ちなみに駅構内にトイレはありませんのでご注意下さい。
また、自動車が乗り入れ可能な駅前広場は整備されていません。バス停留所は電停東西の道道83号沿いや、交差点から北へ延びる道道100号(産業道路)沿いに設けられています。
 
 

駅前の様子です。中央分離帯の広場より東を望む。後方にホームがあります。
周辺は住宅街ですが、奥へ延びる道道83号沿いには商店が点在しています。
正面には湯川町2丁目交差点があり、産業道路が左(北)から合流します。そして約180m先の交差点で産業道路は右(南)へ分岐します。
函館空港は産業道路を南下して3kmほどの距離ですが、徒歩移動はお勧めできません。
ちなみに函館空港へ向かうリムジンバスは約900m南、海岸を通る漁火通り沿いに設置されている湯の川温泉バス停からしか出ていません。本数も少ないです。
湯川町2丁目交差点の北東角(写真左奥)には湯倉神社があります。
約1.3km東には函館工業高等専門学校があります。
また、約500m東では南北方向に未成線となった国鉄戸井線の跡地があります。跡地は歩行者自転車専用道路「緑園通り」になっています。
 
 

駅前の様子です。湯川町2丁目交差点より北を望む。左側に湯の川電停があります。
左(西)~右(東)の道路は道道83号で、奥(北)へ延びる道路は産業道路(道道100号)です。右前方の森は湯倉神社です。
駅の北側も住宅街です。商店は少ないです。
約400m北には函館市立湯川中学校が、約600m北には高校野球の甲子園常連校である函館大学付属有斗高等学校が、約850m北には進学校の函館ラ・サール高等学校が、それぞれ立地しています。
尚、湯の川温泉は当駅周辺ではなく1駅西の湯の川温泉駅南側になります(湯の川駅から500m~1km)。
 
 

中央分離帯の広場よりホームを望む。西を向いて撮影。広場やホームの両脇には道道83号が通っています。
手前に湯川町2丁目交差点があり、横断歩道が左右に延びています。
広場には案内図とベンチがあり、ここに係員はいません。
ベンチの先には車止めと駅名標があり、その先の左が乗車ホーム、右が降車ホームです。
ちなみに函館市電は車内精算方式で、乗車時に整理券を受け取って降車時に乗車区間に応じた運賃を支払います。
『nimoca』などの全国相互利用交通系ICカードも利用可能で(『PiTaPa』は利用不可)、乗車時と降車時に車内のカードリーダーにタッチする方式です。
 
 

駅名標です。函館駅前方の端と、こちらの終端部に設置されています。
縦長で、行灯式です。時刻表と広告も掲載されています。
駅名標そのものはシンプルで、隣駅表示もあります。
現在は駅ナンバリング「DY 01」も併記されていると思われます。
 
 

湯の川駅は頭端式ホーム2面1線の構造で、東西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
左(南)が乗車専用ホーム、右(北)が降車専用ホームです。番線は付与されていません。
左側の扉での乗降を基本とする路面電車(軌道線)の終端駅でよく見られる構造です。
ホーム有効長は単車1両分、連接車1編成分です。ホーム幅は狭く、何とか車いすが通れる程度です。ホームドアや転落防止用の固定柵は設置されていません。
上屋は乗車専用ホームの全長にわたり設置されていますが、降車専用ホームや終端部の広場にはありませんので、雨天時に当駅で乗降される際は傘が必要です。
前述の通り、出入口は終端方(後方)にしかありません。函館駅前方の端(奥)には柵や駅名標が置かれているものの、ホーム高さが低いため容易にホームに出入りできてしまいます。入出場時は横断歩道を渡りましょう。
写真は降車専用ホームより松風町方・函館駅前方・谷地頭方・函館どつく前方(西)を望む。
 
 

こちらは乗車専用ホームより終端方を望む。
右(南)が乗車専用ホーム、左(北)が降車専用ホームです。
乗車専用ホームと降車専用ホームの間は終端部で繋がっています。
間違えても線路を渡ってはいけません!
 
 

乗車専用ホームより松風町方・函館駅前方・谷地頭方・函館どつく前方(西)を望む。
駅部は単線ですが、すぐに複線になります。
この先、左へカーブして住宅街を通る道道83号の中央部を西南西へ走り、左前方に温泉旅館が見えてくると右へカーブして鮫川を渡ります。そして右へカーブしながら湯川温泉・湯川町1丁目交差点を通過するとすぐに湯の川温泉駅へと至ります。湯の川温泉駅が湯の川温泉への玄関口になります。
 
 

終端方を望む。車止めがあり、その先に広場と湯川町2丁目交差点があります。
以前より東側の函館空港への延伸構想がありますが、進展は見られません。
仮に函館空港まで延伸されたとしたら趣味的には面白いのですが…。
 
 
あとがき
私が湯の川電停で下車(乗車)したのは2004年、2015年の計2度です。2004年は函館市電の乗りつぶしのため、2005年は函館市電の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに必然的に下車(乗車)しました。駅は2面1線の路面電車にありがちな終端駅構造で、道路中央にありました。駅前は函館市の中心市街地から離れているにもかかわらず市街地で、結構賑わっていました。
 
東京からですと東北新幹線・北海道新幹線で終点の新函館北斗駅まで行き、函館本線上りの「はこだてライナー」など快速・普通列車で函館駅まで行きます。そして函館駅前電停から函館市電の2系統および5系統・湯の川行きに乗車して終点下車です。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問は可能です(滞在時間…約5時間)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東京まで東海道新幹線を利用して、東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。滞在時間約20分の超タイトな日程になりますが、何とか日帰り訪問可能です。但し、信号待ち多発などで遅延が生じた場合は帰りの列車に乗り遅れてしまいますので、無理せず最低1泊はしましょう。
(飛行機の利用は考慮していません→飛行機利用ですと大阪からでも日帰り訪問可能)
 
食料・飲料について、駅近くにコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約400m北東の「セブンイレブン」になります。最寄りの飲食チェーン店は約600m南の「イオン」内にある「ロッテリア」になります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京・大阪とも到達難易度が相当高いですが、函館市電湯の川線を乗り鉄される際は、湯の川駅ですぐに引き返さずに一度は駅も観察されてみて下さい!
  
(参考:Google地図、Wikipedia)