第1412回('21) 飯田線の秘境駅である小和田駅を降り鉄。最後は新所原駅を訪問して帰宅 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2021年1月9日、三連休初日は日帰りで飯田線を乗り鉄・降り鉄する旅行に出かけました。今回が2021年初の乗り鉄でした。
当初は三連休をフルに使って2泊3日の乗り鉄旅行を予定していましたが、新型コロナウイルス感染の爆発的拡大により、既に関東1都3県に緊急事態宣言が出ており、私が住む兵庫県も大阪府、京都府とともに9日にも各知事が政府に緊急事態宣言を出すように要請するという事態になってしまい、この情勢では泊り旅行ができなくなってしまいました。しかし、初日の9日は朝の時点で要請は出ていないという事もあり、日帰りで飯田線を乗り鉄・降り鉄する事にしました。飯田線の乗り降りには『青空フリーパス(2,620円)』を利用しました。
ちなみに、三連休後の1月13日(水)には兵庫県も緊急事態宣言の対象区域になりました。
 
今回は後半の内容です。
午前中に飯田線豊橋近郊の駅を降り鉄した後は、飯田線を一気に北上して、一度行ってみたかった秘境駅の小和田駅で下車しました。
その後は豊橋に戻りましたが日没までまだ時間があったので、『青空フリーパス』のエリア外にある東海道本線・新所原駅だけを降り鉄してから最後は新幹線で帰宅しました。
 
今回の日程 2021年1月9日  (土)   【後半】
 
新城1128(飯田線)1319小和田1342(上り普通)1603豊川1618(普通)1634豊橋1642(東海道本線)1652新所原1725(下り新快速)1734豊橋1754(東海道新幹線・ひかり651号)1927新大阪1938(JR京都線→JR神戸線・新快速)2038加古川
 
【帰宅】 
 
新城駅の駅前散策後は改札内に戻り、11時20分発の下り普通列車・岡谷行きの到着を待っていましたが、なかなかやって来ません…。駅アナウンスによると豊橋駅で接続待ちをしていたため数分遅れているとの事で、東海道本線または東海道新幹線が遅れていたのでしょうね…。そして8分遅れで岡谷行きが到着しました。車両はセミクロスシートの313系3000番台2連で、飯田線で最も多く運用されている車両ですが、私の中では「ハズレ」の車両で、「当たり」は313系の転換クロスシート車である1700番台と、転換クロスシート車の213系ですw
 
後部車両の車内に入ると、ほぼ満席で空いているのはボックス席の通路側やロングシートの片側席くらいでした。そのような席に座っても車窓風景を眺められないので私は最後部ドア脇に陣取りました。乗客は地元客が多かったのですが、いかにも『青春18きっぷ』で岡谷駅まで乗り通しそうな人も複数見受けられました。
普通・岡谷行きは8分遅れの11時28分に新城駅を発車しました。私は車窓風景を眺めていました。駅数の多い飯田線なので電車はこまめに停車を繰り返します。その度に車掌がホームに出て大急ぎできっぷの回収をしていましたが、飯田線の車掌は運動量が多く、なかなかしんどそうです…。小駅での乗降はさほど多くなく、乗車客より下車客の方がやや上回る感じでした。また、新城付近では住宅地の中を走っていましたが次第にローカル度が増していき、両側にそびえる山々も少しずつ飯田線に近づいてきました。そして左手に住宅地が見えてくると長篠城駅で、さらに住宅地を見て走ると主要駅である長篠城駅に8分遅れのまま到着しました。ここである程度の人数が下車しましたが、代わりに同程度の人数の中学生が乗車してきました。私はボックスシートの進行方向窓側席を狙っていましたが、ボックス席に座る人はいつでもどこでも長距離乗車の人が多く、特にローカル線においてはなかなか空きません…。ただ、本長篠駅では長時間停車するので、私はここで昼食を済まそうと思い、空いたロングシートに着席してリュックから豊橋駅で買ったパンを取り出して素早く食べました。ロングシートでもお構いなしですww ちなみに、ボックス席でも食事をしている人がいましたが、豊橋駅弁の稲荷寿しを食べていて、私もパンじゃなく稲荷寿しにすればよかった…と後悔しました。
 
パンを食べ終えると車窓風景が眺めやすいドア脇に戻る予定でしたが、一度座ってしまうと立つのがしんどくなり、そのまま座り続けましたw 狭い側窓から車窓風景を眺めるとします。また、所定のダイヤではこの電車は本長篠駅で17分停車で、ここで8分の遅れを全て吸収する事ができました。ゆえに本長篠駅の発車は定刻通りの11時59分で、余計な心配をしなくてもよくなりました。本長篠から先は本数が4割ほど減少しますが、外を眺めると山々が近くまで迫り、いよいよ山間部へと入っていきます。そして2駅目の湯谷温泉駅では予想以上の数の地元客や観光客が下車して、近くのボックス席ががら空きになったので私はすかさず移動して進行方向窓側席を確保しました。
その後は車窓風景を眺め続けましたが、山間部に入ってもこまめに駅が設置されているのに毎回驚きます。乗車人員が10人を下回る駅も多く、JR北海道ですと廃駅が多数発生してもおかしくないレベルですが、JR東海は全駅を維持しています。しかし、JR東海もコロナ禍で売上が激減しており、飯田線にも影響が出ないか心配です…。
 
 

 
鬼をイメージした駅舎が有名な東栄駅を発車すると愛知県を出て静岡県に入り、依然として山奥を走り続けます。そして12時48分に主要駅である中部天竜駅に到着しましたが、乗降はほとんどありませんでした。かつて駅構内に存在した佐久間レールパークは、ほとんど痕跡が残っていませんでした。
 

 

 
中部天竜駅を発車後は大嵐駅まで佐久間ダムの建設により付け替えられた新線区間を走ります。飯田線らしからぬ長大トンネルも多いです。相月駅からは天竜川の支流である水窪川沿いに北上しますが、城西駅~向市場駅の間では第6水窪川橋梁を渡りましたが、この橋梁は同区間に元々建設したトンネルが崩壊のリスクにさらされたため放棄し、迂回路として設置された橋梁で、対岸スレスレまで行って元に戻るため、「渡らずの橋」や「S型鉄橋」などと呼ばれています。
 
 

 
そして水窪駅を発車後は飯田線最長の大原トンネル(5,063m)をくぐり、トンネル出口にある大嵐駅からは左手に天竜川を見て走るものの、トンネルが多いです。車内を見渡すと、過半数の席が埋まっていましたが、用務客と「乗り鉄」のファンが半々といった感じでした。そして電車が減速すると定刻の13時19分に静岡県内最後の駅である秘境駅の小和田駅(こわだえき)に到着して、私はここで下車しました。下車客は私だけで、乗車客は皆無でした。ホームには誰もおらず、秘境駅の雰囲気を存分に味わえそうです。
 
 

 

 
電車を見送った後はホームを撮影してから駅舎を撮影しました。駅舎は1936年の開業時から使い続けていると思われ、古いです。駅舎撮影後は駅前を散策しましたが、車が通れる道路はなく、住居跡と製茶工場跡が無残な姿で残っていました。まぁ、評判通り人っ気が全くなく、秘境駅の名にふさわしい駅でした。
 
 

 

 
ダイヤの関係で滞在時間が23分しかなかったため、散策はほどほどにしてホームへと戻りました。ホームからは天竜川と対岸の愛知県豊根村(旧・富山村)が見えましたが、近くに橋はなく、対岸へ行くには大嵐駅を利用しなければなりません。天竜川を眺めていると、辰野方から13時42分発の普通・豊橋行きが到着し、乗車しました。313系でしたが「はずれ」の3000番台ではなく、転換クロスシート主体で「当たり」の1700番台3連でした。この1700番台は飯田線北部を中心に運用されており、神領車両区への出入庫のため豊橋駅に送り込む列車に当たりました。まぁ、国鉄時代であれば塩尻から中央西線経由で神領へ送り込むのでしょうが、わずかな距離とは言えJR東日本区間があるため、費用の問題もあり自社線内完結ルートで出入庫を行っています。これも分割民営化の弊害でしょうか?
 
 

 
乗り込んだ最後部車両は半分ほどの窓側席が埋まる程度の乗車率で、ファンの割合が高い印象でした。私は空いている窓側席に座り、往路とは反対側(左側。東側)の車窓風景を眺めていました(トンネルが多かったですが…)。連続トンネル区間を抜けると主要駅の中部天竜駅に到着しましたが、数分間停車するため、私は車外へ出て車両、ホームを撮影し、改札を出て駅舎と駅前も撮影してから車内に戻りました。私の他にも10人ほどが車外へ出ていて、車両を撮影したり、駅のトイレを利用したり、気分転換したり、窓口で入場券を購入したり、様々でした。それにしても、この列車の乗客はほとんど男性客でした。
 
 

 

 
中部天竜駅から先はトンネルが減少したため、車窓風景を楽しめました。空いていればボックスシートでも構いませんが、転換クロスシートの方が落ち着いて景色を眺められます。また313系は側窓の柱が1列ごとに区切られていて、カーテンも1列ごとで開閉可能かつフリーストップなので、普通列車としては快適性が高いです。愛知県に戻り、山岳区間が終わりに位置する本長篠駅から先は少しずつ乗客が増えていきましたが、満席になる事はなく私の隣席は空席のままでした。快適だったのでこのまま終点の豊橋駅まで乗り通したかったのですが、終点近くの豊川駅の写真が不足していたため、そして後続列車が213系5000番台での運用だったため、豊川駅で途中下車しました(16:03着)。2018年に名鉄豊川線から豊橋駅へ飯田線でショートカットして以来の利用となります。
 
 

 
豊川駅では2018年訪問時に写真撮影が不十分だった西口側の駅舎と駅前を撮影しました。その際、豊川駅の南隣に立地する名鉄豊川線の豊川稲荷駅の駅舎が新しくなっている事に気付きました。後で調べると、旧駅舎の老朽化により、前年の2020年に改築されたとの事でした。以前の重厚な感じはなく、豪華な簡易駅舎といった感じでした。
 
 

 
駅舎と駅前を撮影後は豊川駅ホームへと戻り、当駅16時18分始発、豊橋行きの普通列車に乗車しました。車両は前述の通り213系5000番台2連で、この車両も「あたり」です。今回、飯田線を乗り鉄したのは、315系投入により211系や311系とともに置換対象になっている213系5000番台への乗車も目的の一つでした。まぁ、飯田線に315系が直接投入されるのではなく、他線区に投入して捻出した313系を飯田線に転用する玉突き転配になると思われますが…。
私は後部車両に入り、転換クロスシート窓側席に座りました。車内はガラガラでしたが、発車間際に数人が乗ってきました。
 
 

 
道中は車窓風景を楽しみました。牛久保駅では数人が乗車しましたが、それ以降の駅ではほとんど乗降がなかったです。長距離系統が通過する下地駅、船町駅にも停車して、16分の乗車で16時34分に終点の豊橋駅に到着しました。ここで213系5000番台とお別れですが、これが最後の乗車になってしまうかもしれません…。
 
 

 
豊橋駅では改札を出ずに東海道本線ホームへと移動し、16時42分当駅始発の上り普通・浜松行きに乗り換えました。暗くなるまで浜松方面の未訪問駅を少しでも制覇する計画ですw 車両は211系5000番台とともに静岡地区の主として君臨しているオールロングシートの313系2000番台3連で、この2000番台を見ると飯田線で「ハズレ」だったセミクロスシートの3000番台でも羨ましく思えますww 乗り込んだ最後部車両は満席で、私はドア脇に陣取りました。『青春18きっぷ』のシーズンですが、コロナ禍ゆえに満席程度の乗車率に収まったのでしょうか。客層を見ても長距離移動の人はゼロではなかったものの少なかったです。もしコロナ禍ではなければ「18きっぱー」で車内は混雑していたかもしれませんね。
浜松行きは定刻に豊橋駅を発車しました。道中は車窓風景を眺めていましたが、日没が近づき少しずつ暗くなってきました。あと2駅ほど行けるかな…と思っていましたが、1駅が限界かもしれません。1駅目の二川駅は2020年7月に訪問済みなのでパスして、その次の新所原駅で下車しました。静岡県最西端の駅で、天竜浜名湖鉄道線(天浜線)と接続していますが、今回は駅が目的の訪問です。
 
 

 
まず、下車後に車両とホームを撮影しましたが、ホームや駅の神戸方(西側)に天浜線の前身である二俣線が東海道本線を跨いでいたオーバークロスの遺構を確認できました。そして出場時は、『青空フリーパス』ですと二川~新所原が乗り越しになるため有人通路で190円を支払いました。ちなみに豊橋~名古屋で発売されている対名鉄の往復割引きっぷやカルテットきっぷは乗り越し精算が一切不可で(乗車全区間の運賃を徴収。割引切符は未使用扱い)、その事を記した掲示物が至る所に貼られていました(事前に二川~新所原のきっぷを買っていれば大丈夫みたいですが、真相は不明です)。
 
 

 
出場後は北口~南口の順に駅舎と駅前を撮影しましたが、いつの間にか橋上駅舎になっていた事に驚きました。また、北口の東隣地平部には天浜線の新所原駅がありますが、中からいい匂いがしたので、誘われるように駅舎の中に入ると、以前にはなかったはずの、うな丼屋がありました! 昼食がパンだけだったので腹が減っており、急にうな丼を食べたくなりました。店頭を見るとテイクアウト(弁当)を行っているとの事で、帰りの車内で食べようと思い、注文しました。うなぎの量により値段は3段階ありましたが、私は真ん中の2.100円のうな丼を買いました。中々の出費ですが、コロナ禍で頑張って営業している店への応援という事で、奮発しました。コロナ禍が明けても営業を続けている事を切に願います。
 
 

 
うな丼購入後はJR駅へと戻り、自動券売機で二川までの190円のきっぷを買ってから自動改札機を通ってホームへ。だいぶ暗くなってきました。もうこの日の降り鉄は終了として、帰宅の途につきます。寒いホームで少し待ってから17時25分発の下り新快速・米原行きに乗車しました。313系300番台2連+313系5000番台6連の8両編成で、私は最後部車両(5000番台)に乗り込みました。5000番台は全席転換クロスシートで、JRが大好きな向かい合わせ座席が発生しない理想のレイアウトですが、扉脇は狭く、混雑時は乗降に時間がかかるかもしれません。この電車は幸いにも空いていたので、転換クロスシート窓側席に座りました。
もう夜なので道中は車窓風景ではなくスマホの画面を眺めました。スマホで時刻表を見ながら、どのようなルートで帰宅するか迷っていました。このまま米原駅まで行き、新快速同士の乗り継ぎで西へ進むと加古川着が22時13分、名古屋で近鉄特急に乗り換えた場合はちょっと遅くなり22時33分、豊橋で新幹線に乗り換えると20時38分で、時間面は新幹線が圧倒的に早いですが、費用面では新幹線が一番高くなります。しかし、私は新所原駅で買った「うな丼」を持っていて早く食べたかったため、出費がかさみますが快適に食事ができる新幹線を選択しました。行程が決まってすぐに新快速は豊橋駅に到着し、私は下車しました。入れ替わりに乗ってくる人はあまり多くなかったです。
 
 

 
豊橋駅では一旦改札を出て、新幹線改札へ。指定席券売機で新幹線の乗車券と特急券を購入してから入場して、ホームで少し待っていると17時54分発の『ひかり651号』新大阪行きが入線しました。JR西日本所属のN700a系N編成16連でしたが、距離調整のためJR西日本車が東海道新幹線内運用にも入っています。私は最後部16号車指定席の窓側A席を予約していて、車内に入ると先客は1人しかおらず、しかも結構離れた席でした。着席後はすぐに発車しましたが、車窓風景は眺められないのですぐに「うな丼」を食べました。美味しかったです。
 
 

 

 
食事が終わると名古屋に到着しましたが、もう一人の客が下車して、誰も乗ってこなかったので、16号車は私だけになってしまいました。 以後はずっとスマホゲームをしていました。『ひかり651号』は名古屋以西で各駅に停車しますが、岐阜羽島、米原、京都の3駅で乗ってくる人はおらず、ついに終点の新大阪駅まで貸切状態でした。『ひかり』の名古屋以西は乗車率が下がりますが、東海道区間で貸切状態はまぁあり得ないです…。新型コロナウイルスの影響の大きさを実感しました。新大阪駅には定刻の19時27分に到着しました。27番線到着でした。
 
 

 
新大阪駅から先は新幹線ではなく在来線で加古川を目指します。乗換改札を通ってから在来線ホームへと移動し、19時38分発の下り新快速・播州赤穂行きに乗車しました。223系8連+4連の12両編成で、後4両は姫路止まりでした。私は最後部12号車(4連側)に乗り込みましたが、1つだけ空いていた転換クロスシート窓側席に座りました。普段は空席などないので扉間に立って、次の大阪駅で乗客が入れ替わる際に空席をゲットするのですが、コロナ禍で電車に乗る人が少なく、あっさりと座れてしまいました。
車内を見渡すと窓側席が埋まる程度の乗車率で、次の大阪駅ではそのうちの2/3ほどが下車してほぼ同数の人が乗車しましたが、通路側席は私の隣席を含めて空席が多く、閑散としていました…。道中はスマホゲームをしながら停車駅での動向を見ていましたが、三ノ宮駅、神戸駅でも動きが少なく、私の隣席は空席のままでした。最後部に改札がある西明石駅で乗車率が半減し、車内がガラガラになったのには驚きました。私はずっとスマホを操作していましたが、眠気には襲われませんでした。そして私は眠る事なく、定刻の20時38分に到着した加古川駅で下車しました。
 
 

 
加古川も寒かったです。下車後は自宅へ直行しました。
本当は3連休をフルに使って乗り鉄・降り鉄をしたかったのですが、コロナの状況が悪化したため計画を縮小せざるを得ませんでした。
一日も早く以前の日常が戻ってほしいです。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)