第1408回('20) 近鉄志摩線を乗り鉄・降り鉄(その2) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2020年12月29日~31日、例年であれば年末休みは関東遠征をするのですが、新型コロナウイルス感染の第三波襲来により関東地方では新規感染者(陽性者)が爆発的に増加しており、これは無理やな~と諦めて、近場を乗り鉄する事にしました。どこを乗り鉄しようかと探していたら、秋に近鉄が休日平日関係なく連続3日間乗り放題の『近鉄全線3日間フリーきっぷ (3,000円)』を発売したニュースを思い出し、今回は近鉄の小駅を中心に、しかも「スルッとKANSAI」のエリア外になる三重県内の駅を中心に、降り鉄の旅をする事にしました。年末はコロナの影響で「Go To トラベル」が停止されていましたが、私は「GoTo」があろうがなかろうが乗り鉄をするのでそれは関係ありませんでしたw また、『近鉄全線3日間フリーきっぷ』は前売制で、住まいも職場も兵庫県にある私はきっぷを買うのも一苦労ですが、それは3日前の12月26日に京都・滋賀方面の乗り鉄をする事でロスなく京都駅でフリーきっぷを購入できました。
また、近畿や東海にも新型コロナウイルス感染拡大の第3波は襲来しており、今回もいつもと同様にマスクの着用、アルコール消毒液の携帯といった新型コロナウイルス対策を講じました。
 
今回は2日目後半の内容です。午後も引き続き志摩線の駅を1駅ずつ降り鉄していきました。小駅が多かったですが主要駅もありひと息つく事ができました。
そして終点の賢島駅まで制覇した後は名伊特急で三重県の県庁所在地である津へと移動し、宿泊しました。
 
今回の日程 2020年12月30日  (水)   【後半】
 
五知1220(近鉄志摩線)1222沓掛1250(普通)1253上之郷1322(普通)1324志摩磯部1354(普通)1356穴川1427(普通)1430志摩横山1502(普通)1503鵜方1534(普通)1536志摩神明1607(普通)1610賢島1630(志摩線→鳥羽線→山田線→名古屋線・名伊乙特急)1746津
 
【宿泊】
 
五知駅からは12時20分発の下り普通・賢島行きに乗車しました。(この後、賢島駅まで全て普通・賢島行きに乗車したため以下種別を省略の場合あり)。車両は1201系2連で、乗り込んだ後部車両はガラガラでした。私は着席して道中は山間部の車窓風景を眺めて過ごし、次駅の沓掛駅(くつかけえき)で下車しました。島式ホーム1面2線の無人駅で、駅舎がありませんが、ホーム幅が阪急の中津駅や春日野道駅クラスの狭さでした。駅前は住宅も少なく、私の滞在時に駅の利用客は皆無でした。
 
 

 
沓掛駅では12時50分発の賢島行きに乗車。1259系2連で、後方車両は空いていました。私は着席し、水分補給をしつつ車窓風景を眺めました。カーブの連続で山間部を走り、周りが開けてくると上之郷駅に到着し、私は下車しました。この駅も無人駅で駅舎がなく島式ホームでしたが、沓掛駅よりは幅が広かったです。また、他の小駅より近くに民家が多く、かつて志摩磯部駅を名乗っていたのも納得できました。そして250mほど西に伊勢神宮内宮の別宮である伊雑宮(いざわのみや)があり、待ち時間を利用して参拝しました。今シーズンはコロナ禍の影響で各神社とも初詣の分散をお願いしていて、私の参拝時にも数組が参拝していました。まぁ、この方たちが初詣かどうかは分かりませんが…。
 
 

 

 
伊雑宮を参拝後は上之郷駅へと戻り、13時22分発の賢島行きに乗りました。1259系2連で、後部車両に乗り込みました。空いていたので着席し、磯部川などを眺めていました。そして2分の乗車で到着した志摩磯部駅で下車しました。観光特急『しまかぜ』を除き特急以下全列車が停車する主要駅で、立派な橋上駅舎を有していますが、1994年に完成した橋上駅舎は、ほぼ同時期にオープンした近鉄系のテーマパーク「志摩スペイン村」に合わせてスペイン風のデザインになっています。当初は志摩磯部駅が志摩スペイン村への玄関口でしたが、2007年にシャトルバスの発着駅が鵜方駅に変更され、志摩磯部駅は乗降客が大幅に減少し、駅舎に存在していたと思われるテナントは全て撤退してしまいました。駅前も再開発はされていたものの人が少なく、何とも寂しい光景でした。現状は有人駅かつ特急停車駅で、かろうじて旧・磯部町の代表駅としての面目を保っていますが、これ以上乗降人員が減少してしまうと今後は朝に訪問した中之郷駅のように無人化される可能性も否定できません…。
 
 

 

 
志摩磯部駅では13時54分発の賢島行き(1240系2連)に乗車しました。2両ともガラガラで、私は後部車両へ。着席して水分補給をしながら車窓風景を眺めましたが、東側には志摩スペイン村が見えました。そして左手に単線時代の旧線跡が見えてきて、現在線が高架区間になると電車は穴川駅に到着。下車しました。穴川駅は高架駅で、高架下に駅舎がありますが、無人駅かつバリアフリー非対応でした。また、トイレは使用停止になっていました。駅前は民家も少なく閑散としていました。待ち時間に旧駅跡に行こうかと思いましたが、500mほど離れていて、しかも時間的に電車を遅らせる事ができなくなっていたので今回は断念しました。ちなみに旧駅跡は2006年に探訪しています。
 
 

 
穴川駅からは14時27分発の賢島行き(1440系2連)に乗車。乗り込んだ後部車両はガラガラでした。私は着席して、車窓風景を眺めていましたが、なかなかの山間部を通ります。そして右側に国道167号が並走するようになると1駅先の志摩横山駅に到着し、私は下車しました。無人駅で駅舎は存在せず、相対式ホームはどちらも狭かったです。駅前は住宅地で、街の中の駅といった感じでした。また、当駅は英虞湾(あごわん)の絶景を眺められる横山展望台への最寄駅ですが、2.4kmほど離れており、また上り坂が続くので鵜方駅からタクシーで行くのが賢明です(志摩横山駅にタクシーは待機していません)。
 
 

 
志摩横山駅では15時02分発の賢島行き(1230系2連)に乗りました。後部車両は空いていたため着席し、しばし市街地の車窓風景を眺めて、すぐに到着した鵜方駅で下車しました。鵜方駅は2016年にも訪問していますが、今回は改めて降り鉄しました。志摩市の代表駅かつ有人駅で橋上駅舎になっており、駅構内にはコンビニエンスストアもあります。駅前広場とバスターミナルもあり、観光地の玄関口として機能しています。志摩スペイン村や浜島、大王崎(大王埼)、御座方面への路線バスが出ています。駅前は市街地になっています。但し、新型コロナウイルスの影響で観光客は少なかったです。
 
 

 

 
鵜方駅からは15時34分発の賢島行き(1230系2連)に乗車しました。2両とも空いていて、後部車両で着席しました。道中は車窓風景を眺めましたが、市街地を離れると海から離れた丘陵地帯をひたすら走りました。そして私は次の停車駅である志摩神明駅で下車しました。この駅も狭い島式ホームで、駅舎はありませんでした。駅前は民家も少なく一見閑散としていましたが、駅前のやや狭い道路は車の量が中途半端に多く、歩道もないので危険でした。
 
 

 
志摩神明駅では16時07分発の賢島行き(1440系2連)に乗車。この日は鳥羽駅から志摩線の駅を1駅ずつ途中下車していきましたが、この電車がラストランナーになります。後部車両はガラガラで、私は着席して景色を眺めました。右手には海が見えました。橋を渡ると賢島に入り、やがて電車が減速すると16時10分に終点の賢島駅に到着しました。
 
 

 
下車後は大急ぎで車両やホームを撮影してから改札を出て、この後使用する特急券(16時30分発)を購入してから駅舎と駅前を撮影しました。そして駅舎2階にある「伊勢志摩サミット記念館」を駆け足で見て回ろうと思って2階へ上がりましたが、記念館の入口で検温と氏名・住所・電話番号の記入を求められたので、タイムロスを嫌った私は辞退して、今回の訪問を断念しました。また賢島へ行く機会があればゆっくり訪問したいです。ちなみに、もしここで記念館を訪問していたら16時30分発の特急に間に合わなかったかもしれません。結局、早朝の松阪駅で急行に乗り遅れたツケがここで回ってきた形です…。
また、駅北側にある水族館「志摩マリンランド」は老朽化のため2021年3月31日限りで閉館となります。
 
 

 
賢島駅を大急ぎで観察した後は再入場して、この日の宿泊地である津へと向かいます。乗車したのは16時30分発の名伊特急・近鉄名古屋行きで、30000系4連(中間車両が2階建てのビスタカーⅢ世→ビスタEX)+12400系4連(サニーカー)の8両編成でした。私は特急券購入時に2階席をリクエストしたので指定された3号車(30000系)の2階席(窓側席)へ。この日はロングシートばかりに座っていたので、特急車の中では決して快適とは言えない30000系の回転リクライニングシートがとても豪華な座席に思えましたw また、乗客は少なく、私の区画には私の他に2人組がいるのみでした。
 
 

 

 
特急は定刻に賢島駅を発車しました。私は往路と同じく車窓風景を眺めましたが、やはり2階席からの眺望は抜群です。ずっと景色を見ていましたが、各駅に途中下車しながら8時間近くかけて移動した志摩線を、特急はわずか29分であっさりと走破してしまいましたw 鳥羽駅からは急に暗くなり、宇治山田駅付近では東の空に綺麗な満月(?)が見えました。その後、伊勢市駅を過ぎると完全に暗くなってしまい、車窓風景を諦めてスマホを操作しました。ちなみに乗客はほぼ一方的に増加していきましたが、コロナ禍とあり全座席の半分も埋まりませんでした。普段の年末であればほぼ満席だったかもしれませんが…。そして特急は松阪、伊勢中川と停車して名古屋線へ入り、定刻の17時46分に津駅に到着しました。この日の乗り鉄はここまでで、私はここで下車しました。下車時、タイミング良く反対側のホームに80000系『ひのとり』(近鉄名古屋発大阪難波行き名阪甲特急)が入線したので撮影しました。
 
 

 

 
津駅ではJR管理の東口から出場して、改札前にある「吉野家」で夕食を済ませました。
 
 

 
その後は一旦駅の外に出ましたが、急に気温が下がり、雪がちらついていました。私は子供の頃2年ほど津に住んでいた事がありましたが、意外にも津は結構雪が降ります(と言っても雪国よりは全然少ないですが)。京都と同じくらい降ると思います。まぁ歩きまくって疲れたので、とりあえずホテルに向かうとします。この日の宿は、駅東口北側の高層ビルに店舗を構えるシティホテル「ホテルグリーンパーク津」で、津で一番高いビルで、ランドマークになっています。前日の「松阪シティホテル」ともども三重県を中心にホテル展開している「グリーンズ」のホテルで、私は「グリーンズ」をちょくちょく利用しています。ブランド名は統一されていませんが、サービスカット型の「ホテルエコノ」や全国展開している「コンフォートホテル」も「グリーンズ」のホテルです。で、いつも安価なビジネスホテルにしか泊まれない私がなぜシティホテルクラスに泊まれたかと言いますと、コロナ禍かつ年末に「Go Toトラベル」が停止されたからですw 「Go To トラベル」がなくても3000円台で素泊まりのプランがあり、しかも駅の隣だったので迷うことなく予約しましたww 旅行開始前日でも余裕で予約できました。チェックイン後は高層階の海側の部屋へと入りました。窓から外を見ると、もう夜だったので伊勢湾は見えませんでしたが、光の有無で海の位置が推定できました。また伊勢湾の対岸に当たる愛知県の知多半島や中部国際空港の光もわずかに見えました。しかし、部屋で少しくつろいでからもう一度外を見ると、吹雪いているではありませんか!? 一瞬にして天気が急変しました。あまり行きに縁のない私は、ここぞとばかりにコンビニへ買い出しに出かけましたw 津駅前はものすごい風雨で、前を向いて歩くのも大変でした。コンビニからホテルに帰ると雪が付着した上着が濡れてしまい、慌てて乾かしました。
 
 

 
部屋に戻った後は入浴を済ませて、テレビを観てから22時頃に就寝しました。この日はしっかりと水分補給をしたので前日のように夜中に苦しむことはなく、ぐっすりと眠れました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)