第1407回('20) 近鉄志摩線を乗り鉄・降り鉄(その1) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2020年12月29日~31日、例年であれば年末休みは関東遠征をするのですが、新型コロナウイルス感染の第三波襲来により関東地方では新規感染者(陽性者)が爆発的に増加しており、これは無理やな~と諦めて、近場を乗り鉄する事にしました。どこを乗り鉄しようかと探していたら、秋に近鉄が休日平日関係なく連続3日間乗り放題の『近鉄全線3日間フリーきっぷ (3,000円)』を発売したニュースを思い出し、今回は近鉄の小駅を中心に、しかも「スルッとKANSAI」のエリア外になる三重県内の駅を中心に、降り鉄の旅をする事にしました。年末はコロナの影響で「Go To トラベル」が停止されていましたが、私は「GoTo」があろうがなかろうが乗り鉄をするのでそれは関係ありませんでしたw また、『近鉄全線3日間フリーきっぷ』は前売制で、住まいも職場も兵庫県にある私はきっぷを買うのも一苦労ですが、それは3日前の12月26日に京都・滋賀方面の乗り鉄をする事でロスなく京都駅でフリーきっぷを購入できました。
また、近畿や東海にも新型コロナウイルス感染拡大の第3波は襲来しており、今回もいつもと同様にマスクの着用、アルコール消毒液の携帯といった新型コロナウイルス対策を講じました。
 
今回は2日目前半の内容です。前日夜からの雨は未明に止み、8時頃からは晴れてきました。
7時前に松阪駅を出発し、鳥羽駅へ移動してから志摩線の駅を1駅ずつ順番に降り鉄していきましたが、小駅の連続でした…。
 
今回の日程 2020年12月30日  (水)   【前半】
 
松阪658(近鉄山田線→鳥羽線)740鳥羽819(志摩線)820中之郷856(普通)859志摩赤崎938(普通)940船津1006(普通)1008加茂1039(普通)1041松尾1114(普通)1116白木1145(普通)1148五知
 
【後半へ続く】
 
この日は5時30分に起床しました。昨晩の体調不良(腹痛、脱水症状)は「ポカリスエット イオンウォーター」が点滴代わりになったのか、完全に治っていました。これを機に、旅行中は常に「ポカリスエット」を携帯するようにしました。
起床後は朝食を済ませてからホテルをチェックアウトして松阪駅へ。この日は雨のち晴の予報でしたが、まだ小雨が降っていました。あまり寒くはなく、雪ではありませんでした。
 
 

 
松阪駅では自動改札機に『近鉄全線3日間フリーきっぷ』を投入して入場しましたが、当初乗る予定だった山田線の急行・鳥羽行きに乗り遅れてしまいました…。仕方ないので後続の6時59分発、普通・賢島行きに乗車しました。まぁ、乗り遅れのおかげで鳥羽駅滞在時に途中から晴れてきて、撮影は比較的順調だったのですが、夕方に少々しわ寄せが来てしまいました。車両は1259系2連で、ワンマン運転対応車でした。この日は2連ワンマン車ばかりにお世話になります…。山田線は急行が松阪~伊勢市間ノンストップという事もあり、普通列車もそこそこ需要があるのですが、松阪発車時点では空いていて、私は後部車両で着席しました。道中は車窓風景を眺めましたが、雨が降っていたためなかなか明るくなりません。普通電車は当然ながら各駅に停車していきますが、停車駅ごとに少しずつ乗客が増えて行き、宮町発車時点で過半数の席が埋まりました。しかし伊勢市駅と宇治山田駅で多くの人が下車してしまい、乗ってくる人も少なかったので宇治山田発車時点で車内はガラガラになりました。宇治山田駅からは鳥羽線に入り、山間部を抜けて海沿いを走ると定刻の7時40分に鳥羽駅に到着し、私はここで下車しました。普通列車は鳥羽駅で13分停車してから賢島駅へと歩を進めます。
 
 

 
鳥羽駅では車両とホームを撮影しましたが、まだ雨が降っていました。その後は改札を出て人通りの少ない駅前を散策をしましたが、ここでようやく雨がやみ、しかも急に晴れてきました。散策後は駅へと戻り、道中は飲食店のない地域を降り鉄するためコンビニで昼食のパンを調達してから改札内に戻りました。天気が良くなったので改めてホームを撮影してから私は8時19分発の普通・賢島行きに乗車して、志摩線の降り鉄を始めるとします。
 
 

 
賢島行きは1259系2連で、乗り込んだ後部車両は空いていました。私は着席の上でミキモト真珠島や鳥羽水族館を眺めて、すぐに到着した中之郷駅で下車しました。中之郷駅で下車したのは2009年以来11年ぶりで、橋上駅舎は健在でしたが2011年に無人駅になってしまい、その関係で2009年当時に稼働していたエスカレーターが閉鎖されていました。駅前は海側(東)に伊勢湾フェリー乗り場(鳥羽港フェリーターミナル)があり、その北側に鳥羽水族館がありますが、データを見ると中之郷駅で下車して水族館へ行く人はほぼいないようですね(鳥羽駅から徒歩約700mでアクセス可能で、何よりマイカーが多いでしょうね)。また、山側(西)は鳥羽の市街地で、駅北側には線路際まで山が迫っていますが、そこに鉄道用と思われるトンネルをくぐっている道路があります。これは志摩線の旧線跡で、1970年の標準軌化以前は山側を鳥羽駅まで走っていました。
 
 

 

  
中之郷駅からは8時56分発の普通・賢島行き(賢島駅まで全て普通・賢島行きに乗車したため以下種別を省略の場合あり)に乗車。1259系2連で、後部車両は空いていました。私は着席して時折見える鳥羽港を眺めて過ごし、やがて海から離れて加茂川沿いを走るようになると短いトンネルを抜けて、そのすぐ後に到着した志摩赤崎駅にて下車しました。手狭な感じの駅で、駅舎はありましたが無人駅でした。トイレは無法地帯になっていたようで、使用禁止になっています。尚、志摩線を降り鉄される際はトイレのない駅ばかりなので特に女性の方は要注意です(鳥羽駅、中之郷駅、志摩磯部駅、鵜方駅、賢島駅にしかありません)。駅前は住宅地で、南側(賢島方)には保線基地があり、転車台までありました。
 
 

 

 
志摩赤崎駅ではホームで水分補給をしながら少し待って、9時38分発の賢島行きに乗りました。今度は1201系2連で、後部車両は半分程度の座席が埋まっていました。私は着席して車窓風景を眺めましたが、単線で残るこの区間は急なカーブが多く、狭軌時代の面影を残しています。そして私は次駅の船津駅で下車しました。同じ三重県内の紀勢本線にも船津駅がありますが、どちらの船津駅も無人駅です。こちらの船津駅は駅舎すらありませんでした。駅は加茂川沿いにあり、駅前は住宅地になっていましたが、少しずつローカル度が増してきました。
 
 

 
船津駅からは10時06分発の賢島行きに乗車しました。1440系2連で、この電車も半分ほどの席が埋まる乗車率でした。後部車両で着席して車窓風景を眺めましたが、段々と山間部へ進んでいくのが分かりました。志摩線は海沿いを走るイメージが強いですが、実際は大半の区間において内陸部を走っています。そして山あいに広がる田園風景の中を走るようになると加茂駅に到着し、ここで下車しました。盛土上にある無人駅で、駅舎はなく築堤下から階段でホームに直接出入りします。駅前には何もなく、東側は丘陵地、西側は離れた場所に集落があり、小学校らしき建物も見えました。
 
 

 
加茂駅では後続の賢島行き(10時39分発)に乗車。1230系2連で、後部車両は空いていました。座って少しずつ山深くなる車窓風景を眺めて過ごし、次駅の松尾駅で下車しました。駅舎のない無人駅で上り線側には川幅が狭くなった加茂川が並行しており、下り線側には集落が広がっていました。すぐ東側は山なのに駅前の踏切は交通量がそこそこ多く、スマホの地図で調べてみると、10kmほど南東の海沿いに港町の相差町がありました。観光地で、海女で有名だそうです。ちなみに「相差」の読みは「おうさつ」です。
駅前散策後はホームに戻り、次の電車までの待ち時間を利用して鳥羽駅で購入した昼食のパンを食べました。風が強く、袋が飛びそうになりましたw
 
 

 
松尾駅からは11時14分発の賢島行き(1230系2連)に乗りました。後部車両はガラガラで、着席して車窓風景を眺めました。さらに山深くなってきました。そして電車が減速して副本線に入ると電車は白木駅に到着し、私は下車しました。白木駅は線内で唯一待避可能な中間駅で、副本線のみにホームがある「新幹線型」の配線でした。無人駅で、駅舎は上り線側にあり、下り線ホームとは跨線橋で結ばれていましたが、もちろんエレベーターなどありません。そして駅前はローカル風景でしたが、駅北側に地域高規格道路・第二伊勢道路の終点である鳥羽南・白木インターチェンジがあるため、駅前を通る国道167号は交通量が多かったです。また、駅南側には志摩線最長の青峰トンネルの坑口が見えますが、その手前で旧線跡が右へカーブしています。旧線跡は国道167号に沿ってカーブの連続で五知峠を越えていましたが、難所かつ単線だったため複線の青峰トンネルを掘り、1993年にトンネル経由の新線に切り替えられました。旧線跡は一部が残っており、保線基地として使用されています。
 
 

 

 
白木駅では11時45分発の賢島行きに乗車しました。車両は1440系2連で、以前志摩線を経営していた三重交通のカラーになっていました。近鉄は同じ顔でいくつもの形式があるため、分かりづらいです…。私は乗車毎に車番を控えていましたw 後部車両の車内はガラガラで、道中は大半がトンネル内だったため私はスマホを操作していました(私はドコモユーザーで、青峰トンネルはドコモのみ通信可能です)。そしてトンネルを出てすぐに到着した五知駅で下車しました。山奥にある駅で、駅舎はありません。高台にあり、西側には五知の集落を見渡せました。また、五知駅では上り線ホームの裏手に旧線跡が見られましたが、線路跡には枯れ草が生い茂っていました。
 
 

 

 
この日は午後も五知駅より先の志摩線各駅を降り鉄していきました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)