徳重・名古屋芸大駅【愛知県】(名鉄犬山線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県北名古屋市北部に広がる住宅街の中に位置する名鉄犬山線の駅で、駅名の通り名古屋芸術大学への最寄駅であり、他に愛知県立西春高等学校もある事から学生の利用が多く、犬山線内の普通列車のみが停車する駅の中では最も乗降人員が多い駅(快速急行停車駅である布袋駅や扶桑駅を上回りますが、当駅は学生利用が多く新型コロナウイルスの影響が未知数)、
徳重・名古屋芸大駅 (とくしげ・なごやげいだいえき。TOKUSHIGE・NAGOYAGEIDAI Station) です。
 
尚、以前の駅名は単に「徳重駅」でしたが、空港線が開業した2005年1月29日に現駅名へと改称されています。
そして6年後の2011年には名古屋市営地下鉄桜通線に「徳重駅」が開業しました。
という事で、両社局に「徳重駅」が並存した期間はありません。
 
 
駅名
徳重・名古屋芸大駅 (IY 05)
 
所在地
愛知県北名古屋市 (旧・西春日井郡西春町) 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:犬山線
 
隣の駅
枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方……西春駅
犬山方・新鵜沼方……………………大山寺駅  
 
訪問・撮影時
2018年7月、2019年8月
 
 

徳重・名古屋芸大駅は地平駅で、他の多くの名鉄の駅と同様に上下線別の駅舎を有しています。駅舎は各ホームの新鵜沼寄り(北側)、東西方向に延びる県道161号線沿いに設置されています。
踏切を挟んで左(東)に上り名鉄名古屋方面2番線ホームに面した東駅舎があり、右(西)に下り新鵜沼方面1番線ホームに面した西駅舎があります。
尚、以前は橋上駅舎になっていましたが、バリアフリー化に伴いエレベーターを設置する場所がなかったのか費用がなかったのかは定かではありませんが、橋上駅舎を解消して上下線別の駅舎・改札口とスロープを建設し、一応バリアフリー化を実現しました。但し、多機能トイレが西駅舎側にしかなく、上り2番線ホームからは利用しづらいなど弊害もあります。そして、写真中央に見える橋上駅舎跡は駅外との階段や改札口を撤去の上で改札内の跨線橋として現在も使用されています(階段しか設置されていません)。
尚、駅前広場は整備されておらず、駅の東西の県道161号沿いにバス停留所が設けられています。
写真は踏切より南(名鉄名古屋方)を望む。
 
 

こちら(左)は上り名鉄名古屋方面2番線ホームに面した東駅舎です。南南西を望む。
踏切の反対側に西駅舎があります。
簡易駅舎ですが、駅集中管理システムが整備された後の2009年に建設されたため、デザインが新しくなっていて、東駅舎と西駅舎で対称のデザインになっています。
出入口の前には飲料自動販売機が設置されています。
 
 

駅前(東側)の様子です。右手に西駅舎が、踏切の先の右手に東駅舎があります。
手前(西)~奥(東)の道路は県道161号で、沿道には意外と多くの商店が立ち並んでいます。
駅周辺は住宅街になっていて、少なくとも駅近くに田畑は見られません。
約700m東(写真奥)には、駅名になっている名古屋芸術大学の東キャンパスがあります。
また、約700m南東にはショッピングセンター「ヨシヅヤ」があります。
 
 

東駅舎内にある東改札口の様子です。南を望む。後方に出入口があります。
徳重・名古屋芸大駅は7:00~22:00(現在は19:00)のみ駅員が配置される特殊勤務駅で、その他の時間帯は駅集中管理システムにより無人となっています。無人の時間帯は窓口にシャッターが下ろされ、改札内外に設置されているインターホンでの対応となります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路設置されており、右がICカード専用通路、窓口に面した左が車いす対応の幅広通路になっています。左は駅員配置時間帯において有人通路を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機があり、『manaca』のチャージが可能です。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通って正面に階段が、左手にはスロープがあり、それぞれ2番線上り名鉄名古屋方面ホームに通じています。1番線下り新鵜沼方面ホームへは一旦2番線ホームに出て、跨線橋を渡る必要があります。犬山・新鵜沼方面へお出かけの際、車いすご利用の場合や上下移動がしんどい人はこちらの東改札口から入場せずに駅外の踏切を渡り、西改札口をご利用下さい。
また、トイレと多機能トイレは後述の西駅舎改札内にしかありません。ゆえに名古屋方面へお出かけの際または犬山方面から当駅で下車された際に車いすで多機能トイレを使用されたい場合は改札で駅員にご相談下さい。
尚、徳重・名古屋芸大駅構内に売店・コンビニはありません。コンビニは駅の東西にあります(但し、東側にある店舗は「ローソンストア100」です)。
 
  


こちらは下り新鵜沼方面1番線ホームに面した西駅舎です。南を望む。
左側に踏切があり、その先に東駅舎があります。
西駅舎も簡易駅舎で、東駅舎と対称のデザインになっています。
出入口前には飲料とアイスクリームの自動販売機、そして証明写真発行機があります。
また駅舎の手前に少々スペースがあり、障がい者用の送迎スペースになっています。
尚、かつては西駅舎部分に小さなビルがあり、ビルと線路の間に橋上駅舎へ通じる階段がありましたが、西駅舎建設に伴いビルと階段は解体されました。
 
 

駅前(西側)の様子です。左手に西駅舎が、後方に踏切と東駅舎があります。
手前(東)~奥(西)の道路は県道161号で、こちらも沿道には商店が点在しています。
駅西側も住宅街になっていますが、こちらは少し離れると田畑が見られるようになります。
約600m西には県道63号(名草線)が犬山線と並行する形で南北方向に延びていて、沿道にはロードサイド型店舗が立ち並んでいます。
また、約1km西には、名古屋芸術大学の西キャンパスがあります。
そして、約1.1km南西には愛知県立西春高等学校があるため、徳重・名古屋芸大駅は学生・生徒の利用が多くなっています。
 
 

西駅舎内にある西改札口の様子です。南を望む。後方に出入口があります。
こちらの西改札口は終日駅員無配置で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路設置されており、右がICカード専用通路、左が車いす対応の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って正面には1番線下り新鵜沼方面ホームに通じる階段とスロープがあります。2番線上り名鉄名古屋方面ホームへは改札内にある跨線橋(階段のみ)をご利用になるか、こちらから入場せずに踏切を渡って東改札口から入場して下さい(車いすご利用の場合は必ず乗車ホーム側の改札口からご入場下さい)。
そして改札を入って右手にトイレと多機能トイレがあります。
 
 

こちらは跨線橋にて撮影。東(2番線側)を望む。
かつて橋上駅舎だった名残が見られます。左側には窓口跡があったようで、その手前は壁で仕切られて改札外エリアへ行けなくなっています。
改札外エリアは階段が撤去されましたが、コンコース部分は残存しているようです。倉庫などに転用されているのでしょうか?
 
 

1番線ホームに設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (IY 05)。
駅ナンバリング部分には犬山線のラインカラーであるグリーンが使用されています。
尚、駅ナンバリングの「IY」ですが、犬山線の「犬」の「I」と「山」の「Y」を使用しています。
決してイトーヨーカドーの略ではありませんw

ちなみに、駅名に「・」が付く名鉄の駅は徳重・名古屋芸大駅と瀬戸線の大森・金城学院前駅くらいでしょうか?
 
 

徳重・名古屋芸大駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で下り犬山・新鵜沼方面、左(東)が2番線で上り名鉄名古屋方面・名古屋市営地下鉄鶴舞線方面です。1番線と2番線の位置は少々ずれています。
ホーム有効長は8両分で、いずれも地下鉄鶴舞線直通用の20m車に対応した長さになっています。ホームドアは設置されておらず、ホーム幅は上屋部分こそ一定の広さが確保されているものの、名鉄名古屋方(写真奥)は結構狭くなっていますので通過列車に注意が必要です。
上屋は各番線とも新鵜沼寄り(手前側)の約3両分に設置されていますが、1番線は最前部(新鵜沼方)の0.5両分が雨ざらしになっていますので、雨天時に降車の際は要注意です。各ホームの新鵜沼方の端近くは旧・橋上駅舎を転用した跨線橋に覆われています(階段のみ設置)。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されており、2番線には待合室(空調は?)も設置されています。
写真は1番線より枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方を望む。
 
 

1番線より枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方を望む。
この先、住宅街の中を一直線に南下して、やがて左前方に高層マンションが見えてくると快速急行停車駅かつ北名古屋市の代表駅である西春駅へと至ります。
 
 

1番線より犬山方・新鵜沼方を望む。各ホーム端に駅舎があり、すぐ先に県道161号と交差する踏切があります。
この先、上り勾配で住宅街の中を北上し、築堤に上がると桜並木が美しく撮影スポットとしても有名な五条川を渡り、岩倉市に入ります。その後は地平区間に戻り、田園地帯と住宅地が混在した郊外風景の中を北上すると大山寺駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が徳重・名古屋芸大駅で下車(乗車)したのは2018年と2019年の1度きりです。2018年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。そして2019年は橋上駅舎跡を見るために下車しました(改札を出ていません)。駅は元々橋上駅舎でしたが、バリアフリー化に際してエレベーター設置場所がなかったのか、橋上駅舎を解消して名鉄おなじみの各ホームごとの簡易駅舎が設置されました。駅前は都市近郊の住宅街で、学生の通行が多い事もあり、それなりに栄えていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から犬山線直通の普通(岩倉行きor犬山行き)に乗車して、乗換なしで当駅下車です(準急以上は通過します)。あるいは犬山線の準急(新可児行き)で西春駅まで行き、待避している普通・岩倉行き(名古屋市営地下鉄鶴舞線からの直通列車)に乗り継げば到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線または関西本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前や駅近くにコンビニがあり、約700m南東にスーパー「ヨシヅヤ」があります。一方、駅前に飲食店やカフェは点在しているものの気軽に入れる店舗はほとんどなく、最寄りのチェーン店は「ヨシヅヤ」内にある「スガキヤ」になります。そのほか、約850m南西の名草線沿いに「マクドナルド」があり、少し離れた南側に「すき家」と「ココイチ」があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄犬山線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は徳重・名古屋芸大駅でも下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)