都立大学駅【東京都】(東急東横線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都目黒区中南部の住宅街にある東急東横線の駅で、駅名の由来となった東京都立大学は1991年に八王子市の多摩ニュータウンへ移転したため(その後首都大学東京に改称→2020年4月に元来の名称である東京都立大学へ再改称)、現在は駅名と実態が一致しなくなった駅、
都立大学駅 (とりつだいがくえき。Toritsu-daigaku Station) です。
 
 
駅名
都立大学駅 【事実上の副駅名:トキワ松学園前】 (TY 06)
 
所在地
東京都目黒区
 
乗車可能路線
東急電鉄:東横線 
 
隣の駅
渋谷方……学芸大学駅
横浜方……自由が丘駅 
 
訪問・撮影時
2019年12月
 
 

都立大学駅の北口です。南を望む。都立大学駅は高架駅で、北側において目黒通り(都道312号線)と交差する事から早い時期の1961年に高架化されました。高架下西側(横浜方)に駅舎・改札口があります。また、左手前の高架下北側(渋谷方)には東急系のスーパー「東急ストア」があります。
南北に結ぶ駅前通り沿いに出入口があり、駅外と改札口の間に段差はありません。
 
 

北口駅前の様子です。北を望む。真上に東横線の高架橋が、左手前に駅舎があります。
都立大学駅前にロータリーはありませんが、南北両側に歩道を拡張した形の駅前広場があり、北側駅前広場沿いや駅前通り沿い、そして北側を通る目黒通り沿いにバス停留所が設けられています。
 
駅から北方向へ延びる駅前道路沿いには商店街(都立大学商店街連合会)が形成されています。約100m先で目黒通りと交差します。
そして駅から離れると住宅街が広がっていますが、駅前や目黒通り沿いを除くと一戸建て住宅の割合が高いです。
 
また、駅から約500m北には目黒区の複合施設「めぐろ区民キャンパス」があり、「めぐろパーシモンホール」「八雲図書館」などで構成されています。ちなみに、この地には以前、東京都立大学人文学部がありましたが、1991年に八王子市南大沢へ移転したため、跡地に「めぐろ区民キャンパス」や都営住宅(都営八雲一丁目アパート)が建設されました。尚、これらの西隣には東京都立桜修館中等教育学校がありますが、こちらは東京都立大学がこの地にあった頃から「東京都立大学附属高等学校」として存在していて、2005年に東京都立大学が首都大学東京に改組された事から制度上、都立大学附属高校でなくなったため、翌2006年に新設された都立桜修館中等教育学校に引き継がれました。
そして、「めぐろ区民キャンパス」や桜修館中等教育学校の近くには常圓寺、東光寺、北野神社といった氷川神社、金蔵院といった寺社が多く立地しています。また、「めぐろ区民キャンパス」より約1.2km北西には駒沢オリンピック公園や東京医療センターがあり、都立大学駅からギリギリ徒歩圏内となっています(最寄駅は田園都市線の駒沢大学駅)。
 
さらに、目黒通りを東へ進むと、東横線をアンダーパスした先には環七通りとの柿ノ木坂交差点があり、さらに東へ進むと南へ入った路地沿いに事実上の副駅名となっている私立の女子校「トキワ松学園中学校・高等学校」と男女共学の「トキワ松学園小学校」があります(駅から約700m東)。また、柿ノ木坂交差点から目黒通りをそのまま東へ進むと、駅から900mほどで「イオンスタイル碑文谷(旧・ダイエー碑文谷店)」に到達します。ダイエー時代は度々メディアでも登場しました。
 
 

こちらは南口です。北西を望む。
正面を横切っている高架橋が都立大学駅で、左側の高架下に駅舎が、右側の高架下に「東急ストア」があります。
高架の向こう側が前述の北口駅前になります。
尚、南口側にも北口側と同じく歩道を拡張した形の駅前広場がありますが、やはりロータリーは存在せず、こちらにはバス停留所もありません。
 
 

南口駅前の様子です。南東を望む。
真上に東横線の高架橋が、右手前に駅舎があります。左側には前述の駅前広場があります。
駅前は低層の雑居ビルが多く、商店や飲食店が入居しています。
また、写真奥にある交差点から右へ分岐する駅前通り沿いや(中根公園(南へ約500m)方面)や左へ分岐する細い道路沿い(すずめのお宿緑地公園(東へ約800m)方面)には商店街(都立大学商店街連合会)が形成されています。
そして駅から離れると一戸建て住宅主体の住宅街が広がっています。
 
 

高架下1階にある改札口の様子です。南南西を望む。
都立大学駅の改札はこの1ヶ所です。右が北口、左が南口です。
柱で隠れていますが交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて(幅広通路あり)、左端には窓口兼有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機(ICカードチャージ可能)があります。
トイレ、多機能トイレは改札内の階段裏にあり、改札外南側高架下には自治体管理のトイレ、車いす対応トイレ(オストメイト非対応)が設置されています。
そして高架にある各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されています。階段は踊り場を経由します。
尚、駅構内にコンビニはありませんが、改札を入って右側(改札内)に売店「toks」があります。
 
 

吊下式の駅名標です。電照式です。
東急標準のデザインで、東横線のラインカラー(赤色)が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (TY 06)。
また、下部のホーム側壁には事実上の副駅名である「トキワ松学園前」の広告看板が設置されています。
 
 

都立大学駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
右ホームが1番線で下り横浜方面、左ホームが2番線で上り渋谷方面です。
ホーム幅は結構広く、ホームドアが設置されていますが圧迫感はあまり感じません。昭和36年に高架化された事を考えると先見の明があったとも言えます。
有効長は10両分ありますが、実際に使用されているのは横浜方(手前側)8両分で、ホームドアもその8両分のみに設置されています。渋谷方(写真奥)の2両分は非常時に10両編成の列車が停車・客扱いできるように追設されたと思われ、この部分はホーム幅が非常に狭く、普段は柵で仕切られ立入できません。
各ホーム上屋は横浜方の約5両分のみに設置されています。結構雨に濡れる範囲が広いので、雨天時に当駅で下車される場合はご注意下さい。
そして各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
写真は渋谷方を望む。
 
 

渋谷方を望む。前述の非常用ホームが2両分設置されています。幅は非常に狭いです。
この先、すぐに目黒通りをオーバーパスしてから掘割区間になり、住宅街の中を北北東へ走ります。そして環七通りをアンダーパスすると高架区間になり、左手に碑文谷公園を見て左へカーブすると程なくして急行停車駅である学芸大学駅へと至ります。
 
 

横浜方を望む。各ホーム端に高架下の改札階へ下る階段とエレベーターが設置されています。
この先、すぐに地平区間になり住宅街の中を南南西へ走ります。起伏の大きい地形ゆえにアップダウンが激しいです。そして左へカーブして市街地に入ると再び高架になり、特急停車駅で大井町線との乗換駅である自由が丘駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が都立大学駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は1961年から高架駅になっていますが、リニューアルされたのかあまり古さを感じませんでした。駅前は商店街が形成されていましたが、隣の学芸大学駅前より整然としていたものの、乗降人員が少ない分学芸大学駅前より閑散とした印象でした。
 
新宿からですとJR新宿駅から山手線内回りで渋谷駅まで行き、東急東横線の各停に乗り換えて当駅下車です。急行・特急・Fライナーは通過するので要注意です。あるいは新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線の渋谷・東横線方面電車に乗車して(急行・特急・Fライナーを除く)、当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅で下車。山手線外回り電車に乗り換えて渋谷駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内改札内に売店があり、駅前にコンビニが複数あります。一方、気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「吉野家」「松屋」「CoCo壱番屋」「モスバーガー」「ジョナサン」「サンマルクカフェ」くらいでしょうか。尚、カフェは駅前に多数存在します。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東急東横線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は都立大学駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)