今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区西部の閑静な住宅街に位置する東急池上線の駅、
千鳥町駅 (ちどりちょうえき。Chidoricho Station) です。
駅名
千鳥町駅 (IK 12)
所在地
東京都大田区
乗車可能路線
東急電鉄：池上線
隣の駅
五反田方……久が原駅
蒲田方………池上駅
訪問・撮影時
2019年10月
千鳥町駅は池上線の多くの駅と同じくバリアフリー対応のために上下線で駅舎が分離されています。
こちらは五反田方面2番線ホームの南寄り(蒲田方)に位置する西側駅舎(五反田方面のりば)で、右側に見える踏切の向こう側(東側)には蒲田方面1番線ホームに面した東側駅舎(蒲田方面のりば)があります。
元々はこちらの西側にしか駅舎がなく、蒲田方面1番線とは池上線駅で唯一の存在だった改札内跨線橋で結ばれていました。しかしバリアフリー対応のため2002年に1番線側に東側駅舎が新設されて、それと引き換えに跨線橋が撤去されました。その結果、改札内で両ホーム間を移動する事はできなくなったので、乗車時は行先によってどちらの駅舎・改札口から入場するのかを選択しなければなりません。
また、西側駅舎は比較的新しく、近年に改築されたと思われます。改札口の床面はホームと同じ高さで駅外と段差がありますが、階段の他にスロープで段差を解消しており、バリアフリーに対応しています。
駅前 (西側) の様子です。右に西側駅舎が、背後に踏切があります。
駅前から西に向けて小さな商店街が形成されています(千鳥町商栄会)が、商店の数は多くなく、また人通りもまばらです。
そして駅周辺には閑静な住宅街が広がっていて、集合住宅も多数見られます。
ちなみに駅から約400m西には環八通りが走っています。環八通りを越えてさらに200mほど南西へ進むと東急多摩川線の下丸子駅へ抜けられます。
同様に駅から南へ歩き、環八通りを越えると東急多摩川線の武蔵新田駅へも抜けられます(千鳥町駅から約650m)。
西側駅舎(2番線五反田方面のりば)の改札の様子です。背後に出入口があります。
前述の通り2番線五反田方面ホームとしかつながっていません。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路ありますが、スペースの都合か左端通路のみ位置がずれています。その左端通路は有人通路を兼ねています。
また、駅員不在時に備えてインターホンが設置されています。
改札口の左手前には自動券売機があります。
トイレ・多機能トイレは改札内、2番線ホームに設置されています。
そして改札口とホームの間は段差なく繋がっています。
尚、千鳥町駅構内に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
こちらは1番線直結の東側駅舎(蒲田方面のりば)です。北西を望む。
左側(西)に踏切があり、その向こう側に西側駅舎があります。
東側駅舎は用地の関係で細長い建物になっていて、側壁は1番線ホーム背面の壁と一体になっています。
尚、千鳥町駅には駅前広場はありません。また、バス路線は駅近くに存在しません。
駅前(東側)の様子です。左に東側駅舎が、背後に踏切があります。
東へ向けても商店街(千鳥町商栄会)が形成されています。東側の方が商店数が多く賑わっている印象ですが、銀行やチェーン店につきましては西口側の方が多い印象です。
また、約250m先の商店街左側には「千鳥いこい公園」があります。
そして駅東側一帯も住宅街で、駅前の一部を除き道路が概ね碁盤の目状に整備されていて、十字路が多いです。
こちらは東側駅舎(1番線蒲田方面のりば)の改札の様子です。右側に出入口が、背後に自動券売機があります。
また、窓口が設置されておらず、代わりにインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端の幅広通路沿いにインターホンがあります。
ちなみに1番線にはトイレの設備がなく、ご利用の際は前述の西側駅舎(2番線)へ回り、窓口で駅員にその旨を説明する必要があります。
改札口の先には1番線ホームがありますが、ホームとの段差は階段とスロープで解消しています。
1番線に設置されている駅名標です。吊下式で、電照式と思われます。
東急標準のデザインで、池上線のラインカラー(桃色)が使用されています。
駅ナンバリングも表示されています（IK 12）。
駅名標の下には時刻表と路線図が掲示されています。
千鳥町駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北西方向～東南東方向にホームが延びていて、ホームはカーブしています。
左が1番線で下り蒲田方面、右が2番線で上り五反田方面です。
尚、池上線は東急多摩川線と同様にホームセンサー方式の都市型ワンマン運転を行っていて、転落や乗客と車両の接触を防止するため、ホームにはセンサー付き固定式ホーム柵と監視モニターが設置されています。将来的に設備が老朽化した場合はホームドアに取り替えられるかもしれません。
ホーム有効長は1番線が3両分、2番線が4両分ありますが、2番線の五反田方1両分は立入禁止になっています。
上屋は1番線が蒲田寄り(写真奥)の約2両分に設置されていて支柱は鉄骨、2番線が五反田寄り(手前側)の約2両分に設置されていて支柱は木製です。
また、各ホームにはベンチがあり、2番線にのみトイレ・多機能トイレ、飲料自動販売機、公衆電話も設置されています。
そして、1番線の蒲田方の端、2番線の蒲田寄りにはそれぞれ改札口があります。
写真は2番線ホームより蒲田方を望む。
五反田方を望む。
この先、緩い上り勾配で住宅街の中を一直線に北西へ走り、やがて右へ少しカーブすると久が原駅へと至ります。
蒲田方を望む。
この先、すぐに左へカーブして住宅街の中を東南東へ走り、一時的に高架になると左へカーブしながら第二京浜(国道1号線)をオーバーパスします。その後は地平に戻り、再び住宅街の中を東へ走ると右へカーブして路線名と同じ駅名の池上駅へと至ります。
池上駅は駅改良工事中で、ホームを覆う構造の駅ビル(橋上駅舎併設)が2020年秋に完成予定です。
あとがき
私が千鳥町駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。ホームも駅舎も小さく、まさに都会の中のローカル駅といった感じの駅といった印象でした。駅前も23区内にしては閑散とした印象でした。
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)で五反田駅まで行き、東急池上線の蒲田行きに乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。京浜東北線南行(横浜方面)に乗り換えて蒲田駅で下車します。さらに東急池上線に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅近くにコンビニが複数あり、駅の西側にスーパー「サミットストア」もあります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店はほとんどなく、チェーン店は「モスバーガー」くらいでしょうか。南へ約500mの環八通り沿いにはラーメン屋が複数ありますが…。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東急池上線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は千鳥町駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)