今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区南部にある京急本線の駅で、その名の通り多摩川の土手(堤防)沿いにある駅、そして東京23区内最南端の駅である
六郷土手駅 (ろくごうどてえき。Rokugodote Station) です。
駅名
六郷土手駅 (KK 19)
所在地
東京都大田区
乗車可能路線
京浜急行電鉄：本線
隣の駅
品川方・泉岳寺方……雑色駅
三崎口方・浦賀方……京急川崎駅 (神奈川県)
訪問・撮影時
2019年8月
六郷土手駅は高架駅で、高架下(写真右側)に駅舎があります。駅前広場はありません。
写真は駅西側から東側を望む。駅周辺は住宅街で、歩道のない道路沿いには商店や小さなビルが立ち並んでいます。
また、写真奥には第一京浜(国道15号線)の陸橋があり、右(南)には多摩川を渡る六郷橋があります。
そして「六郷土手」の駅名からも分かるように駅は多摩川の土手(堤防)沿いにあり、約200m南へ歩くと多摩川の河川敷に出られます。
多摩川河川敷では毎年8月15日に花火大会『大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」』が開催され、特に終了後は多数の観客が六郷土手駅に押し寄せるため、上りの臨時列車が運行されます(8両編成の場合は後2両ドアカット)。
駅前(西側)の様子です。
こちら側も住宅街で、歩道のない道路沿いに商店やビルが並んでいます。
少し先に京急本線と並行しているJR東海道本線・京浜東北線の陸橋がありますが、この付近に駅はなく、JRが目の前を走っていても京急の利用が現実的となります。
多摩川は左側(南側)を流れていて、東京都大田区と神奈川県川崎市の都県境となっています。
改札口の様子です。六郷土手駅の改札はこの1ヶ所です。左背後が東側、右背後が西側です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端には有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは改札内に設置されています。
高架の各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されています。
尚、改札口の手前右側には京急系の売店「Keikyu St2」があります(営業時間6:00～22:45)。駅員が店員も兼務しています。
そして改札外の左側にはカフェ「HIYORI CAFE」があります。
吊下式の駅名標です。
青地の京急新デザインで、駅ナンバリングも併記されています(KK 19)。
六郷土手駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、北東方向～南西方向にホームが延びています。
右(東)が1番線で下り横浜・浦賀方面、左(西)が2番線で羽田空港・品川・泉岳寺方面です。
ホームは6両対応(7両弱分)で、上屋は泉岳寺方(写真奥)の3両分に設置されています。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
写真は泉岳寺方を望む。
品川方・泉岳寺方を望む。
この先、高架区間でほぼ一直線に住宅街の中を北北東へ走り、雑色駅へと至ります。
横浜方・浦賀方を望む。
ホームのすぐ先に多摩川橋梁があります。その先には川崎の街並みを望めます。右側にはJR線の多摩川橋梁が見えます。
この先、多摩川を渡り、神奈川県川崎市川崎区へ入ります。その後は地平を走る大師線に通じる側線が左へ分かれ、その大師線が左下に寄り添うと快特停車駅である京急川崎駅へと至ります。
あとがき
私が六郷土手駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。レトロな雰囲気が残っている駅でした。また、駅名の通り多摩川の土手沿いに位置していて、すぐ南側で多摩川を渡ります。駅周辺は住宅街で、多摩川が流れている関係で駅勢圏が狭いもののやや西側を並走するJR線に駅がない事もあり、乗降客が意外と多かったです、
新宿駅からですと山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、京急本線の快特に乗り換えて京急蒲田駅で下車します(エアポート快特は京急蒲田駅を通過するのでご注意下さい)。そして本線の普通に乗り換えて2駅目で下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅で下車。以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅構内に売店があり、駅前にコンビニがあるものの、気軽に入れる飲食店は少なく、駅構内のカフェくらいです。最寄りのチェーン店は駅の北西約550mにある「バーミヤン」となります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京急本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は六郷土手駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：京浜急行電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)