第1326回('19) 台風19号通過直後に新幹線で東京へ | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2019年10月13日~14日、
1泊2日の日程で、全駅制覇への道のりがまだまだ遠い、東京都の駅を降り鉄するための旅に出かけました。
本来は12日の土曜日に出発する予定でしたが、葬式に参列するため出発を1日遅らせました。しかし12日は最強クラスの台風19号が接近、東日本に上陸したため首都圏などの鉄道は東海道新幹線を含めて軒並み計画運休となりほとんど動いておらず、どちらにしても12日には東京へ行けませんでした。
 
今回は初日序盤の内容です。
前日夜に台風19号が関東地方を通過し、早朝のニュースでも被害状況や関東の鉄道路線の計画運休について報じており、不安を抱きながら自宅を出発しました。幸いにも東海道新幹線は始発から動いており、時折速度を落としたり徐行したりしながらも何とか東京へたどり着きました。
 
今回の日程 2019年10月13日  (日)   【その1】
 
加古川520(JR神戸線・704K)536西明石600(東海道山陽新幹線・のぞみ100号)914品川
 
【その2へ続く】
 
この日は4時に起きて、朝食を食べてから運行情報を確認してJR神戸線が計画運休していない事を確認して自宅を出発しました。雲も残っていましたが、概ね晴れていました。そして加古川駅に着き、この日のJR神戸線は正常運転である事を改めて確認しましたが、この時点で新幹線が動くのかどうかは分かりませんでした。駅員によると西明石駅に『のぞみ100号』として運行予定の編成が在線しているとの事でしたが、定刻通りに発車するのか遅れを伴うのか、はたまた運休するのか未定との事でした。まぁ一番心配していたのが西明石駅に車両がない事態でして、それは避けられたため新大阪まで行かずに予定通り西明石駅まで行ってみる事にしました。
 
加古川駅では事前に購入していた『加古川→東京都区内』の往復乗車券(ゆき券)を自動改札機に通して入場しました。尚、運賃は10月1日の消費増税に伴う運賃改定に伴い上昇していました。また、台風19号の影響で12日~14日の3連休に旅行を中止する場合は手数料なしで払い戻し可能な措置が取られていました。
 
そして加古川駅からは定刻5時20分発の普通(西明石~京都は快速)・米原行き704Kに乗車しました。定刻通りにやって来てホッとしました。JR神戸線も台風の影響で前日は新幹線の運転中止や一部区間での計画運休が実施されてしましたから…。
704Kは223系4連+8連で、私は後方8連に乗り込みました。乗車車両は空いていましたが、私は補助席に座り、道中はスマホで運行情報を確認していました。そして魚住付近を走行中の5時30分に東海道・山陽新幹線の運行情報が更新され、始発から動くが一部で遅れや運休が見込まれると書かれていました。とりあえず動くようでホッとしましたが、まだ『のぞみ100号』が運行するかどうか分からないので心配でした。もし運休ですと西明石から在来線で新大阪まで行かねばなりませんから…。
 
 

 
そして704Kは5時36分に西明石駅に到着し、下車しました。704Kは4分間西明石駅に停車するため、もし『のぞみ100号』が運休だった場合この電車に戻れるようにダッシュで新幹線改札へと向かいました。そして駅員に聞くと、『のぞみ100号』は定刻通りに発車するが、名古屋以東で減速、徐行運転するため東京駅到着が60分~80分遅れるとの事でした。とりあえず『のぞみ100号』で東京へは行けそうなので、安心しました。その後は乗車券と特急券を自動改札機に通して高架ホームへと上がりました。
 
 

 
西明石駅からは6時00分発の『のぞみ100号』東京行きに乗車しました。JR東海所属のN700系X68編成で、私は最後部1号車自由席の窓側A席に座りました。台風の影響で旅行を手控えた人も多いようで、車内はガラガラでした。
 
 

 
6時00分、『のぞみ100号』は西明石駅を発車しました。道中は台風一過の晴天の中で車窓風景を眺めつつ、今度は首都圏各路線の運行情報を確認しましたが、JR在来線は昼頃まで全て「運転見合わせ」で、私鉄や地下鉄も軒並み「運転見合わせ」でした。東京到着時点でどの路線も動いていなければ人が少ないであろう銀座界隈でも街歩きしようか…と思っていましたが、時間が経過するごとに運行再開の路線が徐々に増えてきました。しかし地下鉄の「運転見合わせ」が続いているのは意外でしたが、よく考えてみると地下区間は浸水のリスクが高く、また暗いので確認に時間がかかりそうですね…。
 
『のぞみ100号』は新神戸、新大阪、京都、名古屋と停車していきましたが、1号車は新神戸で数人が乗車したのみで、新大阪、京都は乗降ゼロ、そして名古屋では数人が下車して乗車ゼロでした。結果、名古屋発車時点で1号車に5人しかいないという、超閑散状態でした。
そのガラガラの車内から引き続き車窓風景を眺めていましたが、静岡県に入り浜松を通過して天竜川を渡った際、濁流になって中洲が埋もれている状態である事に衝撃を受けました。
 
 

 
その後も大井川、安倍川、富士川と大きな河川を渡りましたが、特に長野県や山梨県を水源とする天竜川と富士川の水量が多かったです。また、静岡県内は台風一過の快晴で、富士川やその周辺からは富士山を綺麗に眺める事ができました。雪は全く見られませんでした。尚、新幹線の車窓からは増水した河川を除き静岡県内に目立った台風の爪痕は確認できませんでした。
 
 

 
一方、『のぞみ100号』は愛知県内まで快調に飛ばしていましたが、静岡県に入り浜松付近から急に速度が下がりました。スマホの速度表示アプリで確認すると220km/h前後で走行していました。0系や100系の時代はこの速度でも「速っ」と感じていましたが、300km/h超が当たり前となり、東海道新幹線でも285km/hになっている今、220km/hを遅く感じてしまうのは時代の流れでしょうか。そして列車は藤枝市付近でさらに速度が下がり、静岡と熱海付近でそれぞれ徐行運転となりました。
 
熱海を徐行で通過後はスピードが上がり、いつもと同じ速度になりました。そして小田原市内に入り、いつもは休日午前に渋滞する西湘バイパスは通行止めなのか車一台走行していませんでした。近くを走る箱根登山鉄道も動いていませんでした(登山電車区間で陸橋が流失するなど甚大な被害)。小田原駅を通過後は車内放送があり、約23分遅れとの事でした。1時間以上の遅れを想定していたため、この程度の遅れで済んだのかと思い、少しホッとしました。
小田原を通過後はさらに速度を上げ、ほぼ通常の速度で相模地区を駆け抜けました。前日に増水が報じられた相模川の水量も多かったです。そして『のぞみ100号』は新横浜駅に到着しましたが、地平部で交差する横浜線は運転見合わせのはずなのに電車が動いていました。しかし運行情報で「運転見合わせ」とあるため、乗客は非常に少なかったです。おそらく運転再開したばかりなのでしょう。
 
新横浜を発車後も概ね普段と変わりない速度で東京を目指して走り続けました。そして前日に浸水が報じられた在来線の武蔵小杉駅の駅前広場は水こそ大部分が引いていたものの水たまりと泥が残されており、それを見て驚きました。さらに多摩川も前日と比較して水位は下がりましたが河川敷の一部が水没しており、その凄まじい光景にショックを受けました…。
 
 

 (武蔵小杉駅にて。架線柱で見づらいですが…)
 

(多摩川にて)

 
その後は大崎付近で信号停止しました。1分後に動き出して徐行運転となり、9時14分、定刻より28分遅れで品川駅に到着。私は品川で下車するか東京まで乗り通すか迷いましたが、在来線の大部分が運転見合わせ、地下鉄も動き出したばかりで、また信号停止が多発して東京駅に入線するまで時間がかかる可能性もあり、東京駅まで乗り通す気が起こりませんでした。一方、品川近辺ですと京急は遅れや運休があるものの運行を再開していて、多少影響を受けそうですが確実に降り鉄できそうなので品川下車を選択し、私は品川駅で下車しました。乗客自体が少なかったので下車客も少なかったです。
 
 

 
品川駅下車後は改札を出て、東西自由通路を通りますが、在来線はほぼ動いていないため、普段は人でごった返す改札口も閑散としていました。
 
 

 
その後は京急の品川駅へと移動し、未訪問駅の降り鉄を実行しました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)